受験番号は私の誕生日!
これからの人生は社会貢献で人の役に立っていきます

S.Kさん(60代)

◆受験回数 8回
◆主な受講講座
中上級講座》演習コース、司法書士合格への「思考力」完成ゼミ
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験、うかる!記述式

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 職場を定年退職することとなったとき、まだ自分には何かやれることがあるだろう、今後の時間は少しでも社会に貢献できるようなことができないだろうかと感じたことや、自分のこれまでを振り返ると、その時々で自分なりの努力はしてきたものの、こうと決めて信念をもって進んできたわけではなく、その時の流れにまかせて過ごしてきてしまったことに少し悔いを感じました。そのようなことから、何か自分の選択でひとつのことを成し遂げたいと思い、司法書士試験に挑戦しました。司法書士試験は、実務家登用試験で合格すれば即実務につくことができるということも、定年後の私にとっては魅力のひとつでした。合格後のこれからは、新たにスタート地点に立った気持ちで進んでいきたいと思っています。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 初級講座は他の受験指導校の講座を受講していましたが、記述式問題が苦手で、蛭町浩講師の記述式の評判が高かったことや、初回受験後の本試験問題分析会で中上級講座の説明を聞き、以後伊藤塾で講義を受けることに決めました。
 8回の受験と長期にわたりましたが、振りかえってみると自分の中ではそれほど長い時間だとは感じませんでした。毎年、1月からの「演習コース」が始まると7月の本試験まではあっというまに過ぎていきました。
 司法書士試験での私の失敗談をお話しますと、5回目の受験で、択一式・記述式とも基準点を超えたのですが、総合落ちという結果でした。ここで、私は勘違いをしてしまいました。合格するための一定程度の力はすでについたのだから、あと少しだけ知識を増やせば大丈夫と考え、テキストはあまり見ずに過去問とその他の問題集を主に勉強を進めていきました。じっくりと丁寧に勉強するのではなく、さらっと流すといった感じの勉強をしてしまったのです。その結果、翌年の本試験では択一の基準点に達することができませんでした。これはショックでした。そこで、以後は過去問や「択一実戦力養成答練」を解く際には、テキストの該当部分とその周辺をしっかりと読み込むようにしました。

②中上級段階の学習法について

 2年目以降は、毎年「演習コース」と「うかる!記述式」を受講しました。「択一実戦力養成答練」は考える力が必要とされるような問題で、択一式を解く力が付くと感じました。「記述式答案構成力養成答練」は、高度な内容にもかかわらず山村拓也講師の説明がわかりやすく、答案構成の仕方まで丁寧に説明され、記述式が好きになりました。「うかる!記述式」は、蛭町講師の言われる通り、まさに「高地トレーニング」で、本試験問題の記述式が平たん地を行くもののように感じられるものでした。
特におすすめしたいのが、関信敏講師の「司法書士合格への『思考力』完成ゼミ」です。制度や条文等の説明が秀逸で、「なるほどそうなのか。」と納得させられることの連続でした。ぜひ受講してみてください。また、同様におすすめしたいのが北谷馨講師の「これで克服!弱点分野攻略講座」です。現在ではテーマごとに単独で受講できるようですが、私が受講したときは11テーマ一括の講座でした。説明がわかりやすくかつ十分な内容で、いくつものテーマで、この問題が出されても十分対応できるという自信がつきました。

③直前期の学習法や試験当日について

 択一式の午後の成績が思ったように伸びず、毎年苦しい思いをしてきました。そこで今年は、過去問をこなせばほぼ確実に点の取れるマイナー科目を重視し、年内に一通り仕上げることとしました。マイナー科目という名前に、ついつい後回しにしてしまいがちになりますが、直前期に覚えただけでは知識が十分に定着しないと考えたからです。不動産登記法や商業登記法ほどの難解な問題は出題されず、比較的楽に得点源にすることができ、11問もあるので、司法書士試験的にはマイナーではなく優先科目だと思います。
 受講した講座のどの講師も、熱意にあふれ、受講生を合格させようという意識が講義に表れており、なかなか先の見えない受験生活の中で、いつも寄り添っていただいているような気持ちが持て勇気づけられました。本試験当日に試験会場の入り口に立たれていた時も、通りすがりにお顔を拝見しただけでしたが、それでも気持ちが落ち着き少し楽になりました。ありがとうございました。

最後に

 全くの余談ですが、確か山村講師が、合格する年には不思議なことが起きるのだといわれていたと思いますが、私の今年の受験はそんなことの連続でした。
 まず、本試験会場は早稲田大学だったのですが、4千数百人の受験生がいるにもかかわらず、当日の座席が、最後に受けた「全国公開模擬試験」の座席の偶然にもすぐ後ろでした。これには率直に驚きました。また、送られてきた口述試験の受験番号を確認したところ、驚くことに私の誕生日と同じ数字が並んでいました。また、伊藤塾の明大和泉校舎での第1回公開模試の座席がE-09だったのですが、本試験終了後の伊藤塾の本試験問題分析会で、大勢の参加者がいる中で事務局の方から指示された座席番号が09-09だったため、9が重なっていると何かの因縁を感じました。試験で気持ちが昂っていることもあったのかもしれませんが、不思議なことでした。
 これも3月にお参りして合格を祈願し、お札を頂いてきた相模の国一之宮の寒川神社の御利益かと思い、合格のお礼参りに行ってこようと思っています。