友人が目指していたことがきっかけで司法書士という資格を知りました。その友人のテキストには書き込みや付箋などたくさんありました。友人のすごく努力している姿を見て、どんな魅力のある資格だろうと、常に司法書士という資格が頭の隅にありました。そして、実際に司法書士の先生とお会いする機会があったりして、司法書士の仕事への興味が増していきました。このように徐々に目指したいという気持ちができてきたのですが、前職を退職したことをきっかけに、勉強をはじめることになりました。

①中上級段階の勉強方法

　2年目以降はとにかく繰り返し勉強することが大切だと思います。2年目に受講した「直前パック」の択一講座がとてもわかりやすく、またテキストがコンパクトでありながら、必要な知識は全て入っているくらいすばらしいものでした。私はこの択一のテキストを使って合格した4年目まで繰り返し勉強しました。司法書士試験の範囲は膨大で、ある分野を勉強しても次にその分野を勉強した時は忘れている、そんなことの繰り返しでしたが、「直前パック」の択一のテキストは、繰り返すのに分量がちょうどよく、1 年で何回も勉強できるのがとてもよかったです。もちろんこのテキストだけではなく、過去問や条文読みも並行して勉強していましたが、このテキストは全科目2 ヶ月で1 回転くらいはできましたので、本当にいいペースメーカーになったと思います。択一の点数が安定したのはこの講座のおかげだと思っています。
　また、苦手としていた不動産登記法は、髙橋智宏講師の「択一式登記法集中演習講座」で点数が安定して取れるようになったと思います。単に問題を解くだけではなく、「なぜ」を知ることで、わからない問題でも、「なぜ」を考え解答し正解できる力がついたと思います。この講座の解説テキストは「直前パック」の択一のテキストと一緒に何度も繰り返して使いました。
　合格した年の記述対策は「蛭町記述コース」、「うかる！記述式」を受講しました。こちらはかなりの量で、私は全部できませんでした。蛭町浩講師の講義はわからないようでなぜかわかってしまう、いつのまにか解けるようになっていく、そんな講義だと思います。講義の全部はできませんでしたが基礎の部分は繰り返すようにしました。これで本試験は、基準点超え、さらには上乗せできました。

②直前期の勉強方法や試験当日について

　フルタイムで仕事をしていたため、直前期にはいつもの勉強を少し減らして、その分を模試・模試の復習にあてるくらいで勉強時間を増やしたということはありませんでした。直前期に勉強時間が増やせないことはわかっていたので、直前期に焦らないように、計画的に年内から直前期と同じ勉強時間を取っていました。
　伊藤塾の模試は、費用も安く受けやすかったです。模試ではそんなにいい点数はとれなかったのですが、復習中心に利用すると決めて、一喜一憂はしませんでした。復習で、あいまいな知識、間違った知識の上書きをしていきました。
　記述対策としては、蛭町講師の「うかる！記述式」をライブで受講しました。この講座は量も質も最高レベルなので、本試験の記述は簡単に感じられます。また、蛭町講師は講義後も質問を受け付けてくれて、疑問に思ったことをその場で解消でき、本試験を迎えることができました。
　試験当日は、とにかく体力勝負です。この日のために勉強をしてきたので、この日は試験のみに集中です。試験一週間前からは食事にも気をつけ、当日は栄養ドリンクも飲みました。最後の最後まで集中力を切らさないように、全ての努力が出し切れるように、工夫が必要かと思います。

蛭町浩講師
　蛭町講師、ライブ講義後、わからないところを教えていただき、こうしたらいいというアドバイスをいただき、ありがとうございました。合格した年は、蛭町講師から、よく勉強していると褒めていただき、自信につながりました。
　また立法のお話も楽しく、司法書士になりたいという気持ちがさらに高まりました。無事司法書士試験に合格できました！本当にありがとうございました。

　司法書士試験は決して簡単な試験ではありません。私は凡人なので、約4年弱、約7000時間の勉強が必要でした。遊ぶこともやめ、使える時間は全部勉強に使いました。思うように理解できない、勉強が進まないこともあり、決して楽しい時間とは言えませんでした。しかし、結果は必ずついてきます。努力すれば届く試験だと思います。これから挑戦される方は覚悟を決めて頑張って欲しいと思います。