私が司法書士を目指すことにした理由・想い
私は、約5年前システム関係の仕事を退職後、主婦をしていましたが、何か勉強したいという気持ちから、伊藤塾で行政書士試験の勉強をはじめました。その後、もっと法律を学びたいという思いが強くなり、司法書士の入門講座の受講を決めました。司法書士という資格の難しさから一歩を踏み出すには勇気が必要でしたが、伊藤塾の講師や合格者の方々の話を聞き、司法書士業務の幅広さ・将来性、そしてなにより司法書士としての志を感じ、そのようになりたいという気持ちから勉強をスタートしました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
1年目、2年目を通して、まとまった勉強時間の確保が一番の課題でした。実践したのは、起きてから寝るまで勉強時間を含めた一日のスケジュールを決めることです。(バーチカルの一日スケジュールをプリントアウトして使っていました。)一日のはじめにスケジュールを作りそれをリビングに張り出して、勉強に集中したい時間を家族にも分かってもらうようにしました。
それでも勉強時間は限られており、日々の学習では、やることをかなり絞り込みました。2年目、択一に関しては、マイナー科目以外は過去問をせず、「択一実戦力養成答練」と伊藤塾の模試の問題を本試験の直前までひたすら繰り返すという演習中心の学習をしました。テキストには、間違えたりあやふやだったりしたときに戻り、印や付箋をつけ、時間があるときにその個所を中心に読むようにしました。記述に関しては、「記述式答案構成力養成答練」の問題を1~2日に1題ずつ答案構成までをし、ひな形は1ヶ月に1回まとめて学習しました。
また、科目毎の勉強バランスを崩してしまうことも課題でした。実際に、1年目は苦手とする登記法を最後まで克服できず、本番は午後択一の基準点落ちでした。そこで、2年目の4月頃からは、1日11科目を本番で解く順番で一日に一通り取り組むようにしました。本番での順番通りなので、時間の配分も自然と上手くいき、バランスの取れた学習ができるようになったと思います。
最後に一番は、知識面はもちろん体調も含めて、本番にいかにピークをもっていくかが重要だと思います。直前期、休むことに抵抗もありましたが、1日一回は、仮眠をしたりストレッチやヨガをしたりして、体を休ませるようにしました。休憩の時間を勉強時間に含めてしまうのも、罪悪感が少なくなるのでおすすめです。
伊藤塾のこの講座が良かった
1年目 入門講座(山村クラス)と記述式答案構成力養成答練、2年目 アドバンスコースを通信で受講しました。
①「入門講座」では、法律を学習する楽しさ・奥深さと合格するために必要なことを徹底的に教えてもらいました。入門講座で学んだ理解と「核となる知識」は、本番の問題を解く際にも、手がかりになりました。講座受講中は、暗記と指定された箇所を呪文のように覚えていましたが、直前期になってなぜそれを覚えるか納得できるようになり、うれしくなったのを覚えています。
②「記述式答案構成力養成答練」で学ぶ方法論は、文章を読むのが苦手な私にも身につけられるシステマティックなものです。本番では、毎回設問や答案の形式が変化します。今年の不動産登記法の記述問題は、文章も長く心が折れそうになりましたが、答案構成を軸にひとつひとつ順々に考え、徐々に冷静になり、解ききることができました。
③「択一合格アドバンス講座」「択一実戦力養成答練」の宇津木講師の講義は、集中すべきところとそうでないところの緩急のある講義で、力まずに楽に講義を聞くことができました。また、講義で配布されるパワーポイントや択一実戦力養成答練の解答にあるまとめ表は、知識の整理や定着にとても役立ちました。特に不動産登記法は、答練の問題を解くこととまとめ表での記憶を一体として繰り返すことで、とても力が付いたと思います。
伊藤塾各講師へのメッセージ
山村拓也講師
山村講師は、講義でよく「当たり前のことを当たり前にする」とおっしゃいます。はじめは、それさえなかなかできずに、悔しくなるときもありました。しかし、その悔しい気持ちが毎日の学習の原動力になったと思います。また、公開講座などで最後まで絶対あきらめない気持ちを届けてくださり、その言葉を胸にやりきることができました。
宇津木卓磨講師
ご自身も兼業受験生であったという経験からの効率的な学習方法のアドバイスがとても参考になりました。試験が延期されたときは思うように学習が進みませんでしたが、月に1回電話でカウンセリングをしていただき、はっきりとした目標と精神面のアドバイスをもらえたことで、次のカウンセリングまで少しずつでも淡々と勉強を続けることができ、結果、そのときの積み重ねで合格することができたと思います。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
学習中はゴールが見えず、諦めたい気持ちが膨らむこともあると思います。私も学習のストレスから日常生活も上手くいかず、何のために勉強しているのだろうと思うことがたくさんありました。孤独を感じたとき迷ったときは、ぜひ伊藤塾のカウンセリングや公開講座など、利用できそうなものはなんでも頼ってみてください。
コツコツと少しずつでも続けていれば、その先に必ずゴールはあります。自分を信じて、続けてみてください。応援しています。
他の法律資格に向けた受験経験が活きたこと
私は、行政書士試験の受験後すぐに司法書士の入門講座を受講しましたが、特に憲法、民法ではカバーできる知識が多く、行政書士の勉強がプラスになりました。また、勉強環境や勉強習慣を保ったまま司法書士試験の学習をはじめられたことは、継続して勉強をするのにとても役に立ったと思います。