私が司法書士を目指すことにした理由・想い
私が司法書士の勉強をはじめたのは、2017年11月でした。それまでは、土地家屋調査士として勤めていました。表題部の登記をする土地家屋調査士と権利部の登記をする司法書士はとても密接な関係でありながら、登記全体の相談は司法書士の先生に相談があることが多いことに気づきました。司法書士の資格があれば、ワンストップで不動産登記業務ができると思い司法書士試験を目指すことにしました。
私は、当初ほかの受験指導校の講座を受講していましたが、独りよがりの講義でとてもわかりにくく友人に相談したところ、伊藤塾を進めてもらったので2019年スピードマスター講座の山村拓也講師の講座に申し込みました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
はじめのうちは、講義→過去問→テキストの順で次の講義までにその一周を終わらせる。また次の科目に行ったらその前の科目も並行して過去問のみ解く。わからなければテキストと繰り返していきました。
最初のお試し受験は、民法と不動産登記法の講義を少し聞いたところで試験を受験しましたが、まずは受講した民法満点を目指しました。結果は20問中19点でした。やり方は間違っていないとさらにやる気が出ました。
工夫した点としては、択一式記述式ともによく間違えるものは別のノートにまとめ定期的に眺めるようにしました。また、憲法統治について条文をしっかり覚えれば点数を稼げるがあまり時間をかけられないことから、お風呂の中で41条以下を音読するようにしました。午後の民訴系供託について難しい問題も出ますが基本的に過去問ベースなのでそこも得点源にしたいと思い過去問もとにかく繰り返しました。
記述式について、ひな形は1ヶ月で一周できるようなスケジュールで朝起きてすぐ毎日10個ずつくらい練習し、一日の一番疲れている夕方から夜にかけて不動産登記、商業登記を1問ずつ解くようにしました。
直前期・試験当日
直前期に関しても基本的に過去問と間違えるところについてはテキストを読むというやり方で特に特別なことはしませんでした。模試に関しては他校も含め全部で6回ほど受験しましたが一度も合格見込みありの点数は取れませんでした。Aランクだが曖昧なものを探せる点、本試験での解き方の確立には最適なので、必ず受験したほうがいいと思います。
本試験当日は、いままで模試などで練習してきたやり方でとにかく落ち着いて問題を解くこと、あいまいなものは△マークで逃げること、絶対にあきらめないことを意識して試験に臨みました。午前の試験が終わりあまり手ごたえのないなか昼食をとって仮眠をしました。しかしここで諦めたら応援してくれた人への背信行為となるからとにかく全力でやろうと気持ちを入れ替えました。
午後は不動産登記→商業登記→民訴系の順で解いていたのですが、午後が始まって早々に小さな地震があり今年は本当にいろんなことがあるなと少し笑えて来ました。数分たっても気持ち的に動揺して問題に集中できていなかったのでトイレに行き気持ちを落ち着けました。そして、1時間で択一を終えて記述は商業登記→不動産登記の順で解きました。商業登記は書けば書くほど点数になると考えそのような解き方にしました。しかし思いのほか商業登記に時間をとられ不動産登記に移った時には残り45分でした。少し動揺しましたが、いつも通りやれば解ける。体が動いてくれると信じて、とても簡単に答案構成を書き自分を信じて登記の目的原因など埋められるところを埋めました。結果全ては埋めることはできませんでしたが、大枠は書くことができました。
感謝している方へのメッセージ
私は、3年間は受験に専念したいと両親、恋人に無理を言い専業受験生となりました。時間的に自由に使えますが精神的に孤独感もありつらかったです。また、30歳にもなり働いてないとの引け目も感じましたが、自分で決めたことだからと開き直りました。
しかし、両親や恋人等に合格との結果を伝えたところ自分以上に喜んでくれた顔を見たら本当に頑張ってきてよかったと心から思いました。
伊藤塾各講師へのメッセージ
山村講師には、本当にお世話になりました。私は、愛知県で山村クラスの在宅講座を受講していましたが、いつも画面越しだからと思い、東京本校で「記述式答案構成力養成答練」のイベントなどが開催されるときは、直接東京本校まで行き、自分のモチベーションアップと相談を聞いていただきました。本当にありがとうございました。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
この試験は、粘り強さと繰り返す精神力があれば合格できる試験であると思います。受験中は先も見えず孤独感もあり、つらいと思います。応援してくれる方へもきつく当たってしまうこともあるかと思いますが、応援してくれる方への感謝を忘れずに頑張ってください。
ひな形集を何度も何度も繰り返し覚えました。
択一式の間違えノート隙間時間に眺めるようにしました。
応援してくれた家族、恋人、友人に感謝