私が司法書士を目指すことにした理由・想い
大学を卒業後、私はミュージシャンを目指していました。
ミュージシャンを道半ばで諦めた時、周りの友達は社会人として歩み出していました。しかし、私にできることは何もなく、その先の未来が真っ白だということに気づいたのです。社会人経験なしの私を雇ってくれるところはどこにもなく、こうなったら資格を取得して自分で仕事をするしかないと考えました。
そして、はじめたのが司法書士試験に向けての勉強でした。
独立・開業が比較的容易だという考えで、これといった志もなくはじめた勉強でしたが、法律の大切さを知るにつれ、私のように法律を知らない人のために学んだ知識を活かし社会貢献に努めたいと考えるようになっていきました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
私は以前も10年間司法書士の勉強していました。基準点はクリアするものの、なかなか総合点で合格点がとれず、一旦は司法書士試験を諦めています。そこから2年間は試験から遠ざかっていました。そして、妻の「もう1回目指したら?」の一言で再挑戦することにしました。それが、2019年12月です。
受験生活で妻に迷惑かける訳にはいけないと思い、確実に合格する方法を考えました。合格するためには過去問の知識の修得を100%に近くすることが重要です。そこで、択一の過去問を全教科満遍なく回す方法として、使っている過去問の教科ごとの問題数を計算し、それを30で割った問題数を1日でやるというやり方です。全過去問を1ヶ月で回せます。そのためエクセルシートを使って各教科ごとの○×をつける表を作りました。間違ったところや、知識があやふやなところはシートの余白に書いておき、土日に1週間たまった弱点をインプットするという方法です。
エクセルシートを作成することで、1日の勉強量を可視化できることがすごくよかったです。
伊藤塾のこの講座が良かった
私は、約10年以上前に山村拓也講師の「スピードマスターコース」を受講しています。今回は、2020年合格目標の山村講師担当の「入門講座本科生」、「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。
山村講師は、メリハリのある講義が特徴です。論点のランク付けはもちろんですが、この知識は今覚えておくべき、この知識を今は見ておくだけで直前期になったら、覚えてください等、細かい指示がありますので、基本的にその指示に乗っかって講座を進めていけばいいです。あれこれ自分で考えず、純粋に勉強だけに集中すればいいだけの環境を提供してくださった山村講師には感謝です。
感謝している方へのメッセージ
受験生活が長かったこともあり、感謝したい人は山ほどいますが、一番感謝しているのはなんといっても妻です。
長年続けた試験勉強を諦める私を受け入れてくれ、さらに2年間ブランクがあるにもかかわらず、再度挑戦するように私の背中を押してくれたこと。私が仕事から帰った後、勉強の邪魔にならないようにヘッドフォンをして音を出さないようにテレビを見ていたこと。勉強中に眠くならないようにご飯の量を調節したり、コロナ禍の中、免疫をつけるために黒ニンニクを買ってきてくれたことなど、私が勉強のみに打ち込める環境を作ってくれたことは感謝しています。新婚であるにもかかわらず、受かる保証もないのに試験勉強という暗闇に一緒に飛び込んでくれた妻には感謝してもしきれません。
伊藤塾各講師へのメッセージ
上記にも書いた通り、私は約10年前に山村講師の講座を受講して、2020年も再度山村講師の入門講座を受講しております。やさしい語り口でわかりやすく、メリハリもついた講義で躓くことなく受講することができました。記述式の答練でも問題を解くための思考方法を教えていただきありがとうございました。山村講師のおかげで、2年ブランクがあったにもかかわらず、約10ヶ月の勉強で午前102点、午後93点、記述48点、総合8位で合格することができました。もっと早く再受講しておけば・・・と思いました。本当にありがとうございました。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
司法書士試験は難関資格であるため、私を含め、なかなか受からなくてもがいている方達も多いと思います。受験期間が長引くと、自分以外の周りの状況が見えなくなり、今の自分の環境が当たり前だという錯覚を起こしてしまいます。
しかし、今、勉強している自分の環境は周りの方々の協力があってこその環境だということをどうか忘れないでください。勉強中の自分はしんどいと思いますが、周りの人達もあなたに気を使うことで同じ様にしんどい思いをしています。なので、さっさと受かってしましょう。受験年数が5年以上ある人は、もう一度入門講座を受講して一から勉強しなおすのがいいと思います。
他の法律資格に向けた受験経験が活きたこと
司法書士試験の前に行政書士試験を受験し、合格しています。司法書士試験と比べると試験内容は簡単ですので、法律とはどういったものかに触れることができ、その後の司法書士の勉強にスムーズに切り替えることができました。
このシートに過去問の○☓をつけて勉強していました。このシートが一日の勉強量になります。