私が司法書士を目指すことにした理由・想い
私は子どもの頃から法律を扱う職業に就きたいと考えており,大学も法学部に進みました。法律を扱う職業ということで,弁護士を考え,他校で司法試験の入門講座を受講したのですが,全くといってよいほどモチベーションが上がらず,受験勉強をしていると言えるのかもわからないような状況でした。自分なりに理由を深く考えてみると,言葉の喧嘩ともいえる紛争業務を本当に自分はやりたいのか?というところでした。
そのように悩んでいる時期に,法律を扱いながら,携わる人々全員にありがとうと言っていただける司法書士のことを知り,これだ!と思い伊藤塾で勉強を開始しました。
また,受験勉強中に裁判員に選ばれる機会に恵まれ,横浜地方裁判所で裁判員を務めてきました。やはり法廷では対立者構造が顕著であり,私にとっての希望する環境ではないと感じました。そうして,平和産業といわれる司法書士を目指すことにしました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
受験勉強中に工夫したことは、とにかく毎日少しでもいいからやり続けることです。負荷をかけすぎると続けることが辛くなってしまったり、テキストを見るのすら嫌になってきてしまうので、「今日は実戦力答練の民法の1冊目だけ」とかにしていました。また、大事な表などはコピーしたり、スマホに撮っておいて隙間時間に見るようにしていました。
伊藤塾のこの講座が良かった
記述式に関しては「記述式答案構成力養成答練」で山村拓也講師が授業中におっしゃられていることを徹底して実践していたため,苦手意識はあまりありませんでした。講師もよく授業中におっしゃられていますが,ホームラン答案を目指すのではなく,とにかく枠を外さない安定した答案を目指すことが大切だと思います。
前年度の失敗から問題を実際に解く(特にはじめて解く新作問題)ということを重視していましたので,「択一実戦力養成答練」の問題も2~3回は解き直すようにしていました。想定基準点等も発表され,結果が振るわず凹むこともあるのですが,実際に本試験までに幾らでも挽回できますので,直前期までのペースメーカーとして最適だったと思います。
感謝している方へのメッセージ
まず,女手ひとつで私をここまで育ててくれた母に感謝します。間違いなく私が1番尊敬している人物です。たくさん迷惑をかけてきましたので,これから一生をかけて恩返しをしていきたいですし,母に恥じない司法書士になりたいと思っています。また,毎年お守りや健康に良い食べ物を送ってきてくれた祖母,叔母,叔父にもこの場を借りて感謝致します。
私は伊藤塾でスタッフとして働いていたのですが,直前期には多忙にもかかわらず快くお休みをいただくことができました。社員やスタッフの皆様ありがとうございました。
伊藤塾各講師へのメッセージ
入門講座,「記述式答案構成力養成答練」を通じて,山村講師には大変お世話になりました。講義の間に挟まれる雑談を聞くと前向きになれて,もう少し頑張ろうという気持ちになることができました。毎回山村講師の雑談を楽しみにしていました。
また,宇津木講師からはカウンセリング,「択一実戦力養成答練」を通じて的確なアドバイスをいただきました。宇津木講師のおっしゃる通り,信じて付いていけば無事合格することができました。ありがとうございました。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
受験生の方の苦しみは自分で身を以て理解しています。受験生時代の辛かったことなんてここに書き切れないぐらい山ほどあります。ですが,司法書士はその苦しみを耐えてでもなる価値のある職業だと思います。
合格して様々な方のお話を聞いていると早く実務に出たい気持ちが抑えられず,かなり早い時期の就職活動をして,この合格体験記の執筆時点で希望の事務所に内定をいただくことができました。司法書士の活躍の仕方は本当に様々ですので,必ず皆様の望まれる形の未来があると思います。受験生時代は特に後ろ向きになりがちだと思いますが,合格後のご自身の姿を思い描き,試験を乗り切っていただけたらと思います。