A.Nさん(40代)

◆受験回数 8回
◆主な受講講座
中上級講座》アドバンスコース、演習コース、「思考力」完成コース
直前対策講座》直前パック、全国公開模擬試験、プレ模試

受験勉強中に私なりに工夫したこと

私は、司法書士の勉強をはじめてから合格するまで10年かかりました。試験回数では、8回目です。試験をはじめた時は、フルタイムで働いていて、3年目から8年目までは、家族の介護とパート勤務をしていました。最後2年はパート勤務だけになり、勉強時間は、平均3時間だったのが、5、6時間までに増えました。
伊藤塾には5年目からお世話になりました。1年目、2年目は、不動産登記の記述が全くできず、抵当権の設定と移転の違いもよくわからないくらいで、記述で0点をとったこともありましたが、伊藤塾に来てから、勉強方法や、講座の利用方法をカウンセリングしてもらい、効率的に勉強ができるようになりました。特に細切れ時間が多くあったので、その時間も無駄にしないよう一問一答をやるようにしていました。
合格した年を除いて最後の3年は、基準点を超えていましたが、どうやったら積み増し点をクリアできるかが問題でした。記述と択一の勉強のバランスが難しいと思うのですが、私の場合は、記述の勉強時間を多く配分しすぎていたのだと思います。合格した年は、記述は、答練と模試の問題を3回ずつ繰り返すし、雛形を忘れないようにする程度で、択一の勉強にかなりの重点を置きました。問題を解くとき、どうしても慣れてくると、この論点は答えがこれと問題文の最初でわかってしまうと思うのですが、似ている論点等は、読み間違って別の答えを選んでしまうことがあったので、問題の数をたくさんこなすより、ひとつひとつの論点と、その元になっている条文の趣旨を考えるようにして、普段はわりとゆっくり問題文を読むようにしました。問題の論点、派生論点、比較論点など、1つの問題から複数の論点を自分で思いつけるように心がけました。
またよく、午後の時間配分について、択一を70分で解くように言われると思うのですが、私は、80から85分かかっていました。択一を70分目標にすると、急ぎすぎることによる取りこぼしが多すぎるし、私の場合、記述はだいたい45分ずつで足りていたためです。合格した年も、85分使いました。

伊藤塾のこの講座が良かった

講座は、宇津木卓磨講師の「アドバンス講義」や、関信敏講師の「司法書士への『思考力』完成ゼミ」、演習講座を利用しており、宇津木講師のアドバンス講義では、たくさんの比較の表に助けられ、関講師のゼミでは、「何故そうなのか?」を考えるように言われるので、問題を解くときに、条文の趣旨とか何のための制度なのかとかを考えるようになり、暗記しなくても、その場で考えることで、何とか答えにたどり着けるようになりました。

伊藤塾各講師へのメッセージ

いつも温かく、時に厳しい言葉をかけてくださった伊藤塾の講師の方々、事務局の皆様、そして見守ってくれた家族全員に大変感謝しております。ありがとうございました。

学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ

私が10年も勉強を続けられたのは、「合格」しないで、自分の時間を使ってきたことに後悔したくなかったからだと思います。私は昔から試験運が全くない人で、テストというテストには不合格ばかりでした。今回合格できたのは、私のあきらめの悪さに、試験の神様が根負けしてくれたように思います。
特に、受験回数の多い受験生の方にも、あきらめずにいていただきたいなあと思います。

記述の失敗ノートとして利用していた小さいメモです。間違った記述の雛形など、記述の間違いをメモし電車の中等で、細切れ時間に見ていました。

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