T.Mさん(20代) 公務員
◆受験回数 8回
◆主な受講講座
《直前対策講座》民法改正集中演習講座
私が司法書士を目指すことにした理由・想い
僕が「司法書士」の存在を知ったのは、高校生の時です。教材の付録にあった職業図鑑的な冊子に載っていました。冊子を読んだ僕は、司法書士の業務内容はニュースに出るような派手さはないけれど、不動産登記など身近な権利関係から商業登記など会社関係まで取り扱う法律事務の専門家というところに魅力を感じ目指そうと思いました。
しかしながら目標だった大学在学中の合格をすることができず、地方公務員として仕事をすることになりました。その後も仕事をしながら数回受験をしましたが、択一で基準点にすら達しない状況で諦めかけていました。しかし、今回大学時代の親友が司法試験に合格した報告を受け、自分も今年を最後として本気で悔いのないようにやろうと思い挑戦してみました。
受験勉強中に私なりに工夫したこと
特に工夫ということではないですが、「このテキストと過去問集の内容は最低限頭に入れようという」点を意識しました。書店に行くと様々なテキストや問題集がありますが、色々手を出し過ぎて結局頭に入らなかったという経験もあったためこの方法をとりました。
そして過去問については全科目を3周ほど回し、あやふやな点に付箋をつけ、直前期はその付箋の箇所だけを繰り返し解くということをしました。
記述式については、休日は普通に2~3問解けますが、平日は時間がないため登記の可否や原因日付を答えられるかを頭で考えて解くということをしていました。非常に単純なことですが、なかなか仕事をしながらこれをするのが難しく、意志の弱い僕にとってはとても辛いものでした。
もうひとつは工夫というよりかは意識したことですが、試験当日に全力を尽くせることだけを考えたことです。市販の模試の結果は気にしない、暗記ものは最後の1ヶ月で完成させるというように当日に実力を最大限に発揮できることを意識しました。
伊藤塾のこの講座が良かった
今回の試験から改正後の民法が試験範囲となるため、これに対する大きな不安があり独学では限界があると感じていました。特に改正点については「過去問」がないため、問題を解いて理解度をチェックするということができない状況にありました。
そこで、改正点だけを集中的に特化した演習講座だけ受けてみようと思い調べたところ、価格と内容からぴったりだった伊藤塾の髙橋智宏講師の「民法改正演習講座」を見つけ受講しました。
問題自体は、基礎的な問題でしたが、意外に基本ができていなかったということに気づくことができました。また解説の図や講師の説明がわかりやすく、市販のテキストを読んだだけではわからなかった箇所も理解することができました。
感謝している方へのメッセージ
僕が一番感謝しているのは大学時代の親友です。彼は出会った頃から検察官を目指し、見事2019年の司法試験に合格しました。そして、合格祝のため彼に会いに行ったときに、もったいないからもう一度受けてみればと後押ししてくれました。その一言から今年本気で頑張って基準点に達しなかったら本当に諦めようと思い背水の陣で取り組むことができました。
また身近な人がずっと追いかけていた夢を叶えたということも自分のメンタルに良い影響を与えてくれたのだと思います。彼の存在がなければここまでの結果は出せなかったと思います。本当に感謝です。
伊藤塾各講師へのメッセージ
今回の試験は、午前の択一のみならず午後の記述でも民法の改正箇所が問われる内容でした。先述の通り私の得点は合格点ギリギリというもので、一歩間違ったら不合格という結果でした。もし、伊藤塾の講座を受講していなかったらギリギリ不合格だったかもしれません。そう考えると感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ
僕が合格した年は、民法の大改正と試験開催箇所の縮小、新型ウイルスの流行による試験実施日の延期などこれまで僕が経験したことのないことばかりでした。
大学時代から受験している身からすると諦め時でもありました。しかしこのような状況は自分だけではありません。どのような状況下でも合格者というものは必ずいます。合格点に至るか至らないかそれだけの差だと自分に言い聞かせて頑張ってきました。
実際僕は合格できましたが、合格点ギリギリのところ。択一をあとひとつでも間違えたら一発アウトという結果でした。ひょっとしたら、記述の添付情報をひとつ選び損ねたら不合格だったかもしれません。なんとかしがみついて勝ち取った合格のようなものでした。
今年の受験もコロナウイルスのため何が起こるかわかりません。ただ、諦めずに僕のようにギリギリでも合格できるんだということを頭の隅っこに入れて、模試の結果で一喜一憂せずに本番に臨んでいただけたら幸いです。
普段使う手帳です。毎日の勉強の計画や、できたことをメモしていました。躓いたところや気になった個所をメモし、家に帰ってテキストで確認をするということを良くやっていました。