岡信 瑞希さん
工夫した勉強方法は2つあります。1つは、何かをしながら耳で講義を聞き流していたことです。テキストを使って勉強するには、場所と時間を確保しなければなかなか難しいと思います。しかし耳だけ使って勉強することは色々な場面でできることだと思います。私の場合は、例えば、スーパーへ買い物に行くとき、夕食を作っているとき、お風呂に入っているとき、など、講義をスマホから流して聞いていました。途中でわからないことがあれば、そのあと時間があるときにテキストで確認するなどして、理解を深めました。何度も聞くことで耳が自然と覚えていきました。もう1つは、記述に毎日触れたことです。ドリルを使って毎日、不動産登記法と商業登記法それぞれ5問ずつ問いていました。最初はすぐに登記方法が浮かばずに時間がかかりましたが、繰り返すうちに、ぱっと頭に浮かぶようになっていきました。

廣川 祐司さん
平日はあまり時間が取れないことが多かったですが、毎日講義を受講することを継続するよう心がけていました。どうしても時間が取れないときは、「うかる!司法書士必出3300選」(日本経済新聞出版)を少しでも読んで基礎知識を確認したり、雛形集を見るだけのこともありました。記述式の勉強時には、宇津木講師が話されていた「不動産登記では、どんな登記をどの順番で行うのかを確認するだけでも勉強になる」というアドバイス通り、添付書面や登録免許税などは解かないことで、短時間で記述の勉強を行っていました。
身体が疲れているときには無理に勉強することはよくない(学習の効果がない)と思います。私は、疲れて眠気がある時でも無理して勉強したことがありますが、その内容は翌日には全く覚えていない(勉強したことすら覚えていない)ことがありました。無理して勉強することはやめたほうがいいです。

高野 恵さん
私は通学で「入門講座」を受講しておりましたので、講義の休み時間にドリルを解いていました。予習は特にしないかわりに、復習にはかなり時間をかけました。おそらく直前期には時間が足りなくなるだろうと思っておりましたので、入門講義テキスト熟読→過去問(入門講義テキストのページを解答箇所に書き込む+入門講義テキストの過去問該当部分にピンクの蛍光ペンでマーク)という作業をしていました。また、ドリルの問題も入門講義テキストに黄色の蛍光ペンでマークをして、情報の一元化をしていました。
記述に関しては毎日4問ひな型ドリルを解いて1ヶ月で1回繰り返すようにしていました。ひな型の写真をスマートフォンで撮って電車の中でよく眺めたりもしていました。

永島 俊さん
通勤時間や休憩時間、隙間時間などを、全て学習に使いました。わずかな時間でも学習を進めようと思い、テキストなどを持たずに手ぶらで外出をすることは、基本的にありませんでした。
朝は自宅で学習できる時間が計算できるため、記述式の学習を行いました。それ以降は、択一式の学習を行うことを、基本的なスケジュールとしました。
やってよかった勉強法は、登記法の学習において、最新や未出の先例を積極的に覚えたことです。逆に失敗した勉強法は、過去問の学習に時間をかけすぎてしまったことです。

深谷 典子さん
思い出す力、記憶を引っ張り出す力を鍛えるように心がけました。一度覚えたはずなのに…あのページに書いてあったはずなのに…思い出せない。そのようなうろ覚えの知識が本試験では最も足を引っ張ります。時間内に思い出せるように、だらだら問題を長考せず、一定時間内に思い出せないときは直ぐに答えを確認してメリハリをつけていました。
思い出すときにきっかけとなるのは講師の雑談であったり、テキストの表あるいは図なので、テキストを読み込む際にはそのページの図を自分の頭の中で再構築するよう心がけていました。

北御門 嘉昭さん
「中級コース」をとりましたが、最初は入門講座テキストに引いた黄色の蛍光ペンの箇所を中心に制度趣旨や理由等を考えながら、丁寧に読み込み、過去問を演習しました。間違えた肢やわからなかった肢に印をつけ、2回目はその肢だけを繰り返しました。3回に1回位は最初に正解した選択肢をメンテナンスとして解く、3回正解した肢は直前1ヶ月まで解きませんでした。
このように全科目講座が終わった時点で基準点クリアーは間違いないと確信できました。

小林 洋輔さん
私は勉強に専念できる状態だったので、特に工夫した勉強法はなく、テキストの読み込みを重視して、過去問30年分をやる。という感じでした。ただ、細かい過去問の知識は講師の方々の言う通り、いらないと思います。
失敗した経験として、山村拓也講師は「早めに記述をやりましょう」とおっしゃっていましたが、私は専業だし、択一の延長でいけるだろうと高をくくり、試験2ヶ月前くらいから記述をはじめました。まず、「記述式答案構成力養成答練」をやったのですが、なにがなんだかわからないレベルでした。当然最初の模試はボロボロでした。不動産登記法が1点。商業登記法が4点とか。最後の模試でやっと形になってきましたが、結果は総合で1.5点、記述の足切りに2点足らず不合格。やはり講師の言うことは正しかったです。

酒井 高さん
私は印刷物やWebのデザイン会社を経営していましたので、働きながらの受験でしたが、電車での移動の時間や帰宅後の時間を勉強時間に費やしました。毎日5時間の勉強時間を目標にしていましたが、平日5時間勉強するのは難しく、仕事のない土日や祭日はできるだけ勉強しようと思い、1週間に40時間を目標に勉強していました。勉強するときは、常に時間を測っていました。
また、スマホの学習時間管理のアプリを使い、毎日何時間勉強したか、毎月何時間勉強したかなど、勉強時間の管理をし、特に来月は今月より10時間は勉強時間を増やそうと心がけ、6月の勉強時間は207時間までもっていくことができました。

勝又 厚美さん
暗記が嫌いで苦手で、集中できませんでした。長い勉強生活で太ってしまい、足腰も弱ってしまっていたので、ジムで毎日1時間ウォーキング・マシンで歩きながら、他校の小ぶりの暗記本を読みながらひたすら暗記していました。この1時間は、机に座って勉強しているよりもかなり集中することができ、毎日1時間の積み重ねは非常に大きな効果をもたらしてくれました。1年間で、全科目4冊の本を、何度も繰り返して読むことができ、暗記が進むとともに択一の問題が徐々にわかるようになっていきました。
失敗したことは、3年目の受験の時に、いろいろと手を広げて中途半端で終わるよりは、伊藤塾の答練の問題集を完璧にマスターした方が択一の点数が上がるのではないかと思い、その年の答練も含めて過去3年分の答練だけに絞って勉強しましたが、大して点数は伸びず、伊藤塾の答練の問題の傾向が分かっただけでした。

山田 元さん
やってよかった勉強法
私は以前司法書士試験の勉強を経験したことがありました。しかし、10年近くも前の話であり、またその時は択一試験の基準点突破すらできない状態でしたので、この時の学習経験は全くと言っていいほど再度の受験後に活かされてはおりません。ただ、学習方法に関しては、当時は初心者講座のテキストを読み込み、それを繰り返すという方法を繰り返していたのですが、それでも記憶する分量が多すぎ、結局消化しきれないとういう状況になっていた記憶が残っていました。そこで、再度受験勉強を行う際には同じ轍を踏まないように、さらに記憶すべき事項を限定したいわゆる知識集約本(具体的に私が利用した書籍は、伊藤塾の「うかる!司法書士必出3300選(日本経済新聞出版社)」を学習のメインに据えることにしました。この書籍の利用により学習の回転速度をかなり上げることができ、択一試験に関しては初心者講座が終了した後、はじめて受験した本試験でも基準点を突破することができました。
しかし、記述式試験の成績がとても悪く、その翌年の試験でもまた記述式試験の成績が思うように伸びず涙をのみました。
筆記試験に合格した年には、択一式試験に関しては、これまで通り、必出3300選を繰り返し、記述式試験に関しては伊藤塾の山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」、それと書籍として出版されている、「うかる!司法書士 記述式答案構成力実戦力養成編(日本経済新聞出版社)」をやり込みました。
知識集約本をメインとして、必要に応じて基本テキストに戻るという学習法は、勉強時間の限られている受験生の方には非常に効率的な学習方法ではないかと考えております。

藤本 富子さん
工夫と言えるほどのものではありませんが、「記述式答案構成力養成答練」のなかで、山村拓也講師が「間違いノートを作りなさい。」とおっしゃっていたので、相続とか根抵当権とかの項目ごとにまとめたルーズリーフのノートを作りました。いざ作ってはみたものの、勉強をはじめた頃はなかなか見返す時間をとることができず、意味のない物になってしまっていました。
そこで、病院に行く時に持ち歩き、待ち時間には必ず見るようにしました。また、健康管理のためにほぼ毎日1時間散歩をしていましたので、歩きながらノートを見ていました。散歩しながらの復習は、気分転換にもなり効率的でした。
やってよかったこととしては、古い過去問集を捨てたことです。
昨年、民法と不登法の過去問学習を過去問セレクションに替えました。それまでは基準点を越えはしていても、合格点に達するためには記述でかなりの得点をとらなければならない状態が続いていました。ですが、民法と不登法だけでも膨大になる過去問をやる量を減らすことで、一気にいわゆる「逃げ切り点」に近いプラス8問をとることができました。しかし残念ながら、昨年は記述で大失敗をしてしまったために不合格となりました。
試験に落ちたショックと大切な人の入院とで、9月の試験が終わってから年末まで全く勉強できませんでした。年が明け、答練が始まる頃から今年の試験のための勉強をはじめました。しかし、本試験まで半年しかありません。短期間で全科目を回すために、民法・不登法以外の科目についても、過去問集を厳選過去問集に替えました。そして、「択一実戦力養成答練」と「記述式答案構成力養成答練」の問題を前の年のものと合わせて2年分、少なくとも3回繰り返し解きました。そして、その合間に厳選過去問集を一通りやりました。もちろん、間違えたところは必ずテキストに戻って確かめました。
今年、プラス12問をとって合格できたのは、過去問をやる時間を減らしたからだと思っています。

大西 雅明さん
兼業受験生だった頃は、とにかく勉強時間を確保することが難しく、睡眠時間を削るぐらいしか方法がありませんでした。
専業受験生になってからは、日中は勉強時間、夜は自由時間、つまり社会人が働く時間に勉強をする、という生活スタイルで過ごしました。ただし、自宅ではなかなか集中して勉強できず、休憩時間が長くなってしまったり、だらけたりしてしまいますので、「コワーキングスペース」をフルに活用しました。
図書館で勉強したり、カフェで勉強したり、という話をよく聞きますが、コワーキングスペースもかなり良い環境だと思います。
専業受験生になってからは、専業と兼業はこれほどまでに違うものかと思い知りました。記憶が定着するスピードがまるで違うのです。時間が2倍になれば勉強が2倍捗るという単純な話ではなく、3倍にも4倍にも効率が上がるように感じました。この差はとても大きかったです。
あと、工夫したこととしては、暗記用のメモを作ったことです。覚えにくい知識や苦手な関連知識をエクセルにまとめて小さなメモを作り、1日に1枚を持ち歩き、コワーキングスペースに通う道中や、休憩場所への移動中に、歩きながら暗唱できるまで覚えていました。
これは、かなり効果が高かったと思います。苦手分野が一気に得意分野に転換するイメージでした。

H.Oさん
意識したことは、
①間違えを繰り返さないこと。間違えた箇所はノートにまとめて、間違えノートを作成することで自分の弱点を明確にします。客観的に分析することで間違えの傾向をつかむことができ、間違えないためにどうすればよいか対応策を練ることができました。
②隙間時間の活用。限られた時間の中で、勉強をするには机に向かわずとも勉強できる環境を作る必要があります。作成した間違えノートを昼休み、通勤時間に必ず見直すことで可処分時間を有効活用して時間を捻出することができます。空いた時間があれば、勉強をするという姿勢をとることで、常に試験のことを意識して合格するという強い気持ちを維持できました。
③知識のメンテナンス。とにかく教材を繰り返し見直すことで対応しました。問題演習にて明らかになった弱点を中心に何度も何度も覚え直すことで、知識の穴を埋める作業をしていました。このような取組みをしてみましたが、合格への一番の近道は強い気持ちを維持することだと思います。心が折れなければ、我々は戦えます。

Y.Oさん
まず当たり前のことかもしれませんが、毎日勉強を継続するよう心がけていました。特に記述式の勉強について言えることですが、一日休んでしまうと感覚を取り戻すのに倍以上の時間を要することになります。その意味でも、勉強を継続していくことは、この試験では特に重要なことだと思います。
受講した講義は、一回だけではなく複数回視聴していました。受講期間経過後も講義を聴きたいと思っていたので、講義音声を録音しておき、何度も聴いたものもあります。講義を視聴する際には、倍速機能を活用していました。伊藤塾の講師の方々はしっかりとした口調でお話してくださるので、1.5倍速から2倍速くらいの早さでも講義内容を十分聞き取れます。これにより効率よく勉強を進めることができるのでおすすめです。
また、他校の講座(公開模試は除きます)には手を出さず、伊藤塾の講座だけを最大限活用しました。受験生心理として他校の講座にも目移りしてしまうお気持ちはよくわかりますが、消化不良になってしまうことが一番マズいと思います。私個人の意見ですが、自分が信じた講座を愚直なまでに反復・継続して、しっかり消化していくことが合格への一番の近道になるのではないかと思います。

H.Aさん
定年後の無職であるから、時間は無限大にあります。また企業年金そして62歳からの年金支給により、最低限生活していけます。勉強はそんなに好きではありません。仕事をされながら受験している方々から怒られそうですが、それゆえのモチベーション維持には苦労しました。昼過ぎまでワイドショーを見る習慣にあらがうため、WEB講座を色々申し込み、切り替えました。旧司法試験受験生の変なプライドにより憲法・民法・刑法では学者本も結構読みました。時間的には明らかにマイナスでした。ただし憲法の芦部先生の本だけは、試験委員がこの本から出題している気配があり、また高邁な思想に触れることによって勉強への意欲が沸いたことはプラスでした。

Y.Kさん
①テキストや過去問の知識をエクセルに集約しました。目次のページをつくり、そこにハイパーリンクを挿入して、該当箇所にジャンプできるようにしました。これにより「あの知識はどの本の何ページだっけ?」と探す時間を省きました。
②頻出論点をスマホの単語帳にまとめ、隙間時間に回しました。会社法は試験勉強が実務に直結することが多く、司法書士補助者として勤務していたときにも、必要な情報をスマホからすぐ取り出せたので、役に立ちました。

Y.Yさん
食器棚のガラス、トイレの壁、タンス…家の中の色んな所に、最初は自分でカードの様なものを書いて貼っていました。けれどカードを作るのに時間が掛かり、その内面倒くさくなってしまったので、記述式の答案練習講座で間違えた問題を自分で添削し、それを貼る様にしました。択一の知識は、「カードを作ると勉強になる」(書くと頭が整理される)というくらい、自分が重要だと思えるものはカードに書いて、見える所に吊るしていました。最初の頃に、何でもかんでもカードに書いていたのは時間のロスだったと思います。数が多過ぎると、結局あまり見なくなってしまうと思いました。通勤時間に勉強する、というのは自分にはストレスでできませんでした。仕事に行くのは気分転換だと割り切っていました。

R.Sさん
司法書士試験の受験においては、ありとあらゆる失敗をしました。最大の失敗は、「人生を賭けて挑んだ1回目の受験前に、プライベートで抱えていた問題が爆発してしまい、入門講座を未消化のまま勝負に挑む形になってしまったこと」でした。そして、2年目以降に「入門講座をきちんと消化できていない現実」を正しく受け止めることができないまま、翌年の合格を焦ってアウトプット(応用)の学習ばかりしてしまったことです。それがために司法書士試験の沼にはまり、10年は無駄にしたと感じています。

色々な失敗をしましたが、悪戦苦闘する中で自分の中で「正解」と確信できた学習法もあり、それはひな型の学習と憲法・刑法の学習でしょうか。ひな型については、ひな型集を携帯で撮影し、疲れた時に横になりながら3~5つずつ見ていました。憲法・刑法については、移動を極力徒歩で行うようにして、ウォーキングついでに1.5倍速でインプット講義を聞き直すことで対策としていました。

本澤 卓実さん
とにかく午前択一が苦手だった私は、どこへ行くにでもテキストもしくは過去問集を持ち歩きました。電車の中、スーパーのレジ待ち、旅先のホテルなど、可能な限り勉強に触れるよう努めました。ですが、疲れて「もう見たくもない」と思うことも多々ありました。
失敗した勉強法としては、「読む」ことから逃げていたことです。択一の点数を伸ばすには、過去問とテキストの往復作業が欠かせませんが、最終的にはテキストの読込みが重要だと思います。速読の方法も取り入れました。テキスト1ページを1~2分程のスピードで読めるようになると、点数が安定してきました。

N.Kさん
正方形の付箋に、いつも間違えてしまうことや図を書いて、洗面所や台所などいろんなところに貼って覚えました。直前期はその付箋を科目別に分けてノートに貼り、何度も眺めました。お風呂や寝る前などの隙間時間も、暗記したいものの語呂合わせなどを頭の中で繰り返したりしていました。伊藤塾の諸先輩もおっしゃっていたことですが、試験中に心折れかけた時「これまで頑張ってきた自分に失礼だ」と思えるくらいの、その「自分」を積み重ねることが大事だと思います。
一方で、どうしてもやる気が出ない時や体調が悪い時は必ずあります。淡々と計画に沿ってやることが基本ですが、気持ちが勉強に向かない時はいくらやっても効率が悪かったので、作業的なこと(テキストにインデックスをつける、ファイリングする)や、家事(掃除、家計簿、食料の買い出し)など、いつかはやることを前倒ししてやるようにしました。私はやる気の波が激しく、だめな時は本当に勉強が進まなかったので、割り切って、勉強を休むことに対して変な罪悪感を抱かないようにすることを心がけ、ダラダラ何となく休んでしまうのではなく「今日の夜は休む」などと予定として組み入れるようにしました。

禹 希竜さん
・テキストの使い方について
私が合格した年に受けていた中上級の「スタンダード講義」は、事前にアンダーラインを引く個所が指定されているのですが、ページによってはラインを引く個所が多く見づらくなってしまうなと思いラインの色や引き方を工夫していました。
具体的には、「原則」に関する文章は赤ペンを「例外」に関する文章は青ペンを使い、要件にあたる部分は棒線、効果にあたる部分は波線を引くようにしていました。というのも私が試験勉強をはじめたころに司法書士をやっていた先輩に「勉強をするときに原則と例外、要件と効果を意識して勉強するのが大事だよ」とアドバイス頂いたので、それらを意識するための視覚的な工夫をしてみようと思ったからです。その結果、一目でこの文章が何に関する記述なのかわかりやすくなり、同時に見づらさも解消されました。
講義ではPPTレジュメを活用することが多く1年目のころは合格者の方の経験に倣って縮小印刷したものをテキストに貼ったりもしたのですが、どうしても手間がかかるし、切って貼ってが目的となってしまい手段と目的があべこべになっていました。そのため2年目はPPTレジュメを科目ごとに別冊としてファイリングし、テキストの該当箇所に「PPT ◯‐✕」(第◯回講義の✕枚目のスライドを表しています)と書き込み、勉強時にはテキストと別冊ファイルを行き来しながら勉強していました。
・記述式の勉強法について
私は答案構成の練習をするのにA4サイズのクロッキー帳(スケッチブック)を使っていました。何故A4サイズのクロッキー帳なのかといいますと、できるだけ本試験で使うものに近いものをと考えて100円ショップでサイズ・紙質・使いやすさを追求し探し回った結果クロッキー帳が一番しっくりきました。コピー用紙などでもできないことはないですが、何度か解いたものを比較分析してみることで自分の癖や弱点を発見できるのでおすすめです。
答案構成の練習には「記述式答案構成力養成答練」や「全国公開模擬試験」の問題を使っていましたが答案構成後は必ず解説冊子にある「主要な判断のわかれ目」というチャートを活用して正しい手順で論点を検討できたか、検討漏れや判断の間違いがなかったかを確認し間違えたものについては自作の検討シートに纏めていました。
また、講義で山村講師が「記述式は連想と検証の繰り返し」とおっしゃっていたこともあり、前提となる連想力を養うために「連想単語帳」を作って隙間時間などに使っていました。具体的には表面に「非公開から公開」裏面に「4倍ルールをチェック、役員任期満了」などと書いていただけですが、記述式ではひとつの事柄に複数の論点が含まれていることも珍しくなく、ひとつの検討漏れで内容が大きく変わってしまうこともあるので気休めにでもなればと使っていました。
・公開模試の復習法
私は公開模試の復習をする際にまずは解説冊子や解説講義を見ずに試験時間中に解かなかった肢(特に午後の択一)を解くようにしていました。もちろん試験結果や問題の答えが気になる気持ちもありましたが、本試験のことを考えると「どの問題が解けたか」より「どの肢が解けたか」がより重要であって、組み合わせではなく肢レベルで正解できるようになるために答えを知る前に全ての肢を解いていました。
そのように全問全肢を解いた後で答え合わせをして間違っていた肢だけテキストに戻って確認をしていました。

信田 泰佑さん
仕事や大学生活と受験勉強を両立させるためには、自分なりの生活リズムをしっかり確立することだと思います。多少のずれは出てくると思うのですが、同じタイムスケジュールで、1週間を過ごした時は勉強がとても捗りました。逆に、毎日違うスケジュールで過ごすと、せっかく隙間時間を作っても勉強のやる気が起きるまで、時間がかかってしまったり、最悪の場合はできなかったりします。つまり、この時間になったら、仕事をして、勉強して、ご飯を食べて、寝るロボットになるのが、一番いい環境だったと思います。
 また、私の学習開始時の勉強方法は結論から言うと失敗でした。もともと、じっくり学習するタイプでしたので、講義を通常スピードで聞き、わからなければ、聞き返したりもしていました。しかし、これはかなり悪手でした。完璧に講義を聞こうとするあまり学習スケジュールからは大幅に遅れたり、1周目の学習期間が長くなったことにより最初の方の知識の定着が悪かったと思います。また、入門講座を終わった後も、ひたすら過去問を繰り返す学習をしていたことも良くなかったです。この結果、後述する講座に出会うまでの3年間はなかなか基準点を突破することも難しかったです。

手嶋 尚之さん
専業で勉強できる環境だったので、一日の大半の時間を勉強にあてておりましたが、時間がある分、細かい知識や論点も深く理解、記憶しようとしていたため、逆に知識が曖昧となってしまい、失敗した勉強法を行ってしまいました。合格した年はほぼ入門テキストと記述式の演習のみの学習でしたが、講師の指示したランク付に基づき、過去問で問われている箇所を中心にやるべき箇所とやらなくて良い箇所を明確にし、繰り返し学習することを徹底しました。テキストに関してはただ読むのではなく、重要な知識、論点をアウトプットしながら、答え合わせをするように読み進めることにより、同時に過去問を解いている効果も得られ、とても効率的だったと思います。

中村 貴さん
勉強の休憩時間に工夫した点としては、気分転換として、好きな沖縄民謡や、南太平洋の伝統的な音楽をよく聴いていました。
勉強時間において重視した点は、「勉強のモチベーションの維持」です。そのモチベーションを維持するためには、「日々、達成感を感じること」が重要だと考えました。テキストと過去問の両方で達成感を感じることを重視し、テキストでは、過去問で間違えてしまった事項・曖昧な事項に付箋を貼り、過去問で2回正答し、テキストを読んだ時に違和感がなければ付箋を外していきました。
ここから先の対策法については、賛否がわかれるかと思いますが、実体験を記します。一問一答形式の過去問では、過去問を2周した段階で確実に分かった肢には〇を、わからなかった肢には×、3週目では、2週目の×肢のみを解き、そこでわからない肢のみを4周目で……と繰り返し、全部〇で埋まったページから、次々と破り捨てていきました。テキストの付箋がなくなっていくこと、過去問のページを破り捨て、どんどんと薄くなっていく過去問を見て、達成感を感じていたことが、工夫した学習法です。

伊原 敬太郎さん
私は、資格試験の受験指導校を利用するメリットのひとつに、「勉強方法等を自分で考える必要があまりない」ということがあると思っていました。そのため、特別に自分で工夫した勉強方法などはなく、山村講師から言われたことを素直に聞き、そして実行していくことだけを考えるようにしていました。
覚えるように言われた図表などは、手帳に張り付けたりしながら、隙間時間に見たりしていました。山村講師から、「この図表は、何十回も見ることになるよ」と言われた図表などは、本当に毎日のように見ていました。

T.Gさん
とにかく講義を前に進め、講義から間を置かず問題を解きました。「入門講座本科生スピードマスターコース」であったため、平日は1から2コマ、休日は6から7コマくらいの講義を受講しました。講義の視聴スピードは全て1.3倍くらいにしていました。結果、3月中旬からはじめて、全ての講義を10月末までには視聴し終えました。
私は、択一で上乗せ点を全て取り、記述では確実に基準点を超えることを目標にしたため、講義が終わった後は択一を中心に勉強しました。択一についてはひたすらドリルと過去問を繰り返しました。平成以降の問題全てが掲載された過去問集でしたが、ドリルも含め、最低でも10回は繰り返し解きました。繰り返すことでわからなかった問題の趣旨や意図がわかるようになってきます。また、通勤時間には電車で手軽に見るための小さいノートを作り、それを見て勉強していました。
記述については、講義や講座以外には、数年分の過去問を2回くらい解きました。答案構成力と雛形がしっかりしていればあまり力を入れて勉強しなくても大丈夫だと思います。記述に不安がなくなれば択一の勉強時間が増えるので、合格が近づくと思います。

R.Gさん
私はとにかくスケジュール管理をしました。いつまでに、どこの範囲まで勉強するか。そのためには日々どのくらい勉強するのかをページ数と日数で計算し全教科を回すスケジュールを立てました。ただし上手くスケジュール通りにならないと、どんどんノルマが積み重なりやる気がなくなってしまうので、無理のない範囲でこなしていくことに結構時間がかかりました。また、これは非常におすすめなのですが復習用手帳を作成しました。1日の勉強が終わり、寝る前に明日以降にこれだけは覚えておきたいという間違った論点等を書いておき翌朝、2週間後、4週間後と最低3回は確認するようにしました。勉強のやる気がしない日もスケジュールはこなせなくても復習用手帳だけは必ず確認するようにしていました。

Y.Nさん
勉強開始から数年間は、テキストを科目ごとに読み込んでから過去問を解くということを繰り返していましたが、あまり点数は伸びませんでした。そこで、途中から、過去問とテキストに取り組む期間をそれぞれ分けることにしました。そして、テキストの期間にはAランクの範囲だけにさっと目を通して次の科目に進む、ということを繰り返して、テキストを何度も回していました。これによって、知識が抜け落ちる前に何度も復習を繰り返すことができ、落としてはいけない問題で確実に得点を確保することができるようになりました。
記述式については、答練や公開模試の問題を解いてたまに解説を見返す程度で、あまり対策はしませんでした。得意と言えるほど成績が良かったわけではありませんが、初見の問題でも足切りにならない程度の解答はできるという感覚があったためです。そのせいで添付情報や細かい雛形がわからず点数を取りこぼしがちではありましたが、致命的なミスさえしなければ平均点を超えることはできました。その分、択一式の対策に時間を費やすことができたので、そのような割り切り方もアリなのかなと思います。

R.Kさん
私は飽きっぽい性格で集中力がなかなか続かないので、「きり悪く」勉強することを意識していました。
例えば、民法の過去問を順番どおり解くとして、総則が終わるところできっちり区切るのではなく、物権の問題を1問、2問だけでもその日のうちに解くことにしていました。こうすることで次の日にいちいち「今日は物権からだぞ」と意気込む必要もなく、中途半端なところからスッと自然に勉強に入ることができました。
また、多くの方が実践していることかと思いますが、テキスト中の覚えにくい表などを写真に撮っておき、買い物のレジに並んでいる時間や髪を乾かしている時間に見返すなど、隙間時間もなるべく活用するようにしていました。

T.Tさん
自宅以外でまとまった勉強時間が取れないときでも、一問一答形式でのサッとやれる問題集(スマホアプリ)をチマチマとやっていました。細切れ時間の有効活用として良かったと思います。
失敗した勉強法は、受験生の多くの方も陥ってしまうものだと思いますが、色々なものへと手を広げてしまうことです。教材にしても、各科目の学習する範囲・深度にしても、講師の指示に従い、不要なものはばっさり切り捨て、やるべきところは誰よりもやりきる、この意識は大事だと思いました。

T.Oさん
今までは、過去問を解く際に、解いた日付を過去問に直接記載していましたが、どの科目の問題をどのくらい解いたのか進捗状況が把握しづらく、科目やテーマごとに勉強にムラが生じていました。そのため、最終年は、勉強の進捗状況が一目でわかるよう全科目の進捗管理表をエクセルで作成しました。
具体的には、「民法」「不動産登記法」など科目ごとにシートを作り、例えば会社法のシートには「設立」「株式」などのテーマを縦に並べて、学習した日付を横に記載しセルを色付けすることで、科目・テーマごとの学習状況が棒グラフのように一目でわかるようになりました。また間違えた箇所をセルのコメント欄に記載しスマホに共有したことで、通勤中などの隙間時間にも間違えた箇所を確認できるようになりました。

Y.Tさん
勉強時間をスマホアプリで測ることです。と言っても勉強時間の長時間記録の更新を目指していたわけではありません。長時間勉強していると頭が疲れてきて、何も覚えられずただ文字を目で追っているだけになってしまっていたので、自分が最も効率よく無理なく知識を吸収できる時間を把握し、それを越えてしまうようなら一旦中断して休む、という安定したパフォーマンス維持のために計測していました。また、兼業のため電車移動中などスキマ時間を活かして一問一答タイプの問題集を解いたりしていました。

S.Tさん
やってよかった点について
まず、意識的に暗記の時間を作ったこと。過去問を繰り返すだけでは試験突破は難しいと思われます。ですので、過去問を解いたら必ずテキストに戻って当該肢を確認しつつ、周辺知識(関連論点や表)を記憶するように意識していました。
次に、比較表やフローチャートを適宜作成して、知識の整理に努めたこと。過去問を解いてみると、類似概念を比較させる問題が多いことに気が付きます、例えば、発起設立と募集設立、地上権と賃借権、有効証明請求と失効申出、補助参加と独立当事者訴訟参加など。このような類似概念の比較で、かつテキストに載っていない項目があればノートに整理し、記憶するようにしていました。ただし、ノートに整理するのは、テキストに載っていない項目等必要最小限度に限るべきであり、講義終了後の“復習”と称してまとめノートを作ることは時間の無駄ですのでやめたほうがいいと思います。

K.Oさん
フルタイムで働いており、かつ業務内容の都合上コロナ禍でしたがテレワークでの業務ができず毎日通勤していたので、移動時間といったスキマ時間を勉強時間に充てるようにしておりました。テキストの読み込み・暗記作業は平日に行い、休日に記述対策を行うようにしておりました。また週1日は完全休養日扱いとし、その分残りの日は全集中の呼吸(某漫画ではないですが)状態で臨むようにしておりました。働きながらの勉強の場合はメリハリをつけて学習に取り組むことが重要だと思います。

K.Nさん
2年目以降は親の介護やお見送り(他界ということ)をしながらの受験生活になってしまいました。もともと私は集中的に勉強して短期合格をすることしか考えていなかったのですが、私の当初の見込みよりずっと早く親の病気や認知症が来てしまい、気持ちの切り替えや整理が上手くできずにいる期間も長かったので、あまり良いアドバイスはできません。ただ、家事や生活の中で常に講義を視聴し、入浴中は今日の勉強の思い出し練習をするなど生活時間で勉強することは意識しました。また、50代になると睡眠時間を削って勉強する体力はなくなったので、睡眠時間は取るように心がけ、少しでも体や脳が良い状態でいることに気を付けました。

M.Sさん
学習をはじめた当初は家業を手伝いながら、家事、育児と時間の確保が難しかったのでテキストや答練の表など時間を区切って覚え、家事の合間に先ほど覚えたものを思い出せるか確認する作業をしていました。確認作業の中で確実に瞬時に思い出せるようになればなかなか忘れなかったので、繰り返しの大切さを実感しました。
子どもが小学生になり時間がとれるようになってきてからは、たくさんの問題を繰り返し解きました。過去問や答練で曖昧なところはテキストに戻り、できるだけその時の覚えてしまいます。特に記述においてはたくさんの問題を解くことが安心にもつながりました。

S.Mさん
最初のとりかかりは、できれば面前での講習を受講することをおすすめします。わからない点をすぐに解決することができ、講義も質疑をしながら受講ができる点が良いと思います。
ある程度学習が進んできたら、主要4科目(民法、会社法、不登法、商登法)に時間を集中させて、いわゆるマイナー科目は、寝る前に1時間と決めて行いました。
失敗したのは、まだ、学習が進まないとき、本試験が近づくと予想範囲に捕らわれすぎて基本であるテキストでの知識の定着を疎かにしたために、試験での結果の伸びが芳しくありませんでした。予想範囲は、参考程度に考え、その点も含めた知識の定着に集中することを重要視すべきだと思います。

N.Tさん
本格的に勉強を開始したのは、学校を退職した2018年4月からです。試験に合格するまでに3年以上かかりました。家事等があるので、全ての時間を勉強だけに費やすというわけにはいきませんでしたが、逆に、家事がいい気分転換になっていたように思います。集中力が途切れるような時間に家事をしていました。

M.Yさん
法律の知識は全くと言ってよいほどありませんでしたが、受験指導校の講座をこなせば合格できると思っていました。
他校の講座を受けていたのですが、結論ありきで内容で納得のいく理解に至らない日々が続き、勉強方法に疑問を抱くに至ります。
そこで、受験指導校の講座を後回しにして、民法からはじめて全科目の基本書を読み込むことにしたのです。自分の無理解を実感する毎日でした。
しばらく続けると、受験指導校のテキストや問題集の間違いがひどいことに気が付きはじめると同時に他校のリサーチをすることになります。
そうしたときに出合ったのが伊藤塾の講座でした。

吉田 光希さん
最も意識したことは、山村講師の指導を素直に受け入れて実践することでした。フルタイムで仕事をしている以上、当然ながら時間的制約があるため、限られた時間の中で、司法書士受験初心者である自分が学習方法を自らあえて考えるのは、時間の浪費になると考えました。そのため、私は山村講師の講義内での指導をほぼ全て実践し、それ以外は基本しない、ということを意識して学習していました。
その中でも、あえて自分なりに工夫した点を挙げるとすれば3点あります。
1点目は「全ての講義を視聴可能な初日に2倍速再生で視聴し、かつ、1回しか視聴しない」と決めていたことです。私は地方に住んでいましたので、講義も全てインターネットで受講していました。オンライン受講の場合、受講ペースも各人で管理する必要があると思いますが、私はインプットにあてる時間よりもアウトプットに時間を割きたいと考えるタイプの人間なので、最もインプットを短くする方法がこの方法でした。受講を開始した時点から、絶対にこのルールは曲げず、全ての講義をこの方法で受講し終えました。デメリットとしては、2倍速での山村講師の口調がデフォルトになってしまい、通常のペースでの口調を聞くと違和感を覚えてしまう点です。
2点目はスマートフォンのリマインダーアプリに、覚えるべき知識を問題形式で入力し、ランダムな時間指定でリマインドされるようにした点です。山村講師のいう間違えノートをリマインダーで実行したということです。リマインダーであれば、自分で意識して見直さずとも、強制的に見直し・確認する形になったので有用でした。余談ですが、根抵当権の元本確定事由は、一日に20回以上リマインドされるように設定し、本試験までに、1000回以上は繰り返していたと思います。
3点目は、SNSにおける資格関連の情報をシャットダウンしたことです。SNSでは情報が膨大にありすぎるため、それらの情報に触れた際に、自身が不安になってしまうリスクがあると考え、伊藤塾の公式Twitter以外見ないようにしていました。

橋谷 直哉さん
自分なりに考えただけの勉強法は一切排除しました。まず講師の言うことを鵜呑みにして、その後講師や合格者に相談し少しアレンジをしたりしました。自分なりの勉強をしている人が多すぎますが軒並み落ちているので工夫しないことが図らずも工夫になっていました。
また、強いて言えば、自分の勉強法を疑い続けたことは工夫でした。当初時短のために記述の答案構成や略字で答案を書いていましたが、途中で本試験における採点の厳しさを鑑み、完全答案を作成することにしました。今年度においても記述は上位だったので効果はあったと思います。

梶原 清伸さん
択一、記述ともに、答練の問題を解き、解説講義を聴いた後、時間をおいてから改めて解き、適宜、条文を参照しながら解説の重要部分を読むことを繰り返していました(解説講義を聴くのは、はじめて問題を解いた後のみ)。解説部分について、理解できている部分には蛍光ペンを使わず黒色のボールペンで下線を引くのみ、理解が不十分な部分や重要と思われる部分には蛍光ペンを引く、直前期に再度見直す部分は赤枠で囲むなど、できる限りメリハリをつけられるようにしました。
記述式のひな型について、理解・記憶が定着していない不安なものについては、「記述式攻略講座基礎編」のCase&Formなどを携帯電話で写真に撮り、すき間の時間や就寝前に見ていました。また、会社法について、社外取締役・社外監査役、株式の分割等に関する決議権限、会社間の組織再編(簡易・略式手続)等、覚えにくかったものについては、関係条文を簡単に整理したものや択一実戦力養成答練の知識の総整理のページをコピーしたものを手元に置いて、気になったときにいつでも見ることができるようにしていました。
記述式について、「記述式答案構成力養成答練」の解説講義の中で山村拓也講師がおっしゃっていたポイントを中心に留意事項をエクセルにまとめ、見直せるようにしていました。講義を改めて聴いているような気がして、支えになりました。
解説講義については、可能な限り再生速度を1.5~1.75倍くらいにして、時間短縮を図りました。

Y.Iさん
ひな型の暗記に苦労しました。特に商業登記法のひな型のうち長い文章のものは暗記することが厄介でした。そこで、原始的な方法ですが、大きな付箋に長い文章のひな型を書いてトイレに貼って暗記しました(それを見た家族は呆れていました)。今年の本試験に出題された募集新株予約権の登記事項は暗記していましたので、効果があったかもしれません。ただ、暗記しているだけでなく、素早くかつ正確に書けるように意識していました。具体的には、記述式答案を作成するとき、発行済株式の総数、発行済各種の株式の数、発行可能株式総数等の典型的な単語を迅速に書くように訓練しました。

Y.Jさん
過去問を解いたあと、テキストの該当箇所を探して、リンクを貼りたい場合は、伊藤塾が配布しているテキストのPDFファイルを活用していました。たとえば平成28年度過去問の第7問を解いた場合、テキストのPDFファイル内を「H28-7」と検索すれば、5件ヒットするはずです(つまり5肢全てについてテキストの何処に書かれている知識を使えばいいのか一発でわかります)。これによってテキストの該当箇所を探す時間を節約できます。

三田村 千尋さん
山村拓也講師の「入門講座(スピード&フリーコース)」を受講すると決めたのが、昨年の10月中旬だったこともあり、とにかく入門講座のスケジュールに何とかついていくこと、やるべきと言われたことをやる、という姿勢で臨みました。

入江 直彦さん
私なりに工夫したことは、失敗からになりますが、疑問、興味があることは、とことん掘り下げないと気が済まない性格が災いして、直前期にもかかわらず、わからない所、気になる所があると納得いくまで調べ上げて、結果、決めていたノルマが達成できず、焦りと不安のまま本番を迎えてしまいました。合格年は、前年の本試験が、コロナの影響で延期になり、勉強の再開が遅くなって、やりたい事全部やっていたら間に合わないと思い、「やれることやってアカンかったら知らん!」と開き直って、3月までは納得いく勉強、4月からは成るように成る気持ちをもって本番を迎えられました。

R.Fさん
効果的だった勉強方法は、合格年度の年に取り組んだことですが、スマートフォンの録音機能を使って その日にできなかったことやはじめて学んだことなど片っ端から録音していきました。で、夜、寝付けない時や入浴時、翌朝の仕事の隙間時間に聴き続けました。
失敗談は、「入門講座」を受講せず、「中級コース」から受講をしはじめたことです。ちょっと独学したからと言っても、やはり急がば回れで「入門講座」からはじめておくべきだったと後悔しています。

Y.Oさん
昼は週3で補助者、夜は週5で塾講師の仕事があったので、細切れの時間を最大限活用しました。
インプット…テキスト(市販の本)はipadにデータとして入れ、気になったらいつでも見られるようにしていました。また、特に記憶したい図表や条文・雛形はスマホに入れ、何度も目に入るところに置くことによって記憶の定着を図りました。
アウトプット…過去問データも全部ipadに入れ、いつでもどの科目でも解けるようにしていました。
過去問(択一)は1問あたりで制限時間を設け、記述は小問ごとに区切って時間を測り、まとまった時間が取れないハンデを補うようにしていました。
記述は、答案全部を書くのではなく、メモ程度に書き留めたり、頭の中で構成して解答を見たりして、効率よくやるように心がけていました。また解説講義は見る時間がなかったので、移動中に音声で聞くようにしていました。

M.Iさん
反面教師として、私がやった誤った勉強法を記します。
・最初から完全に暗記をしていこうとする ・基本書以外に自分のノートを綺麗に作る ・過去問を全て選択肢ごとにバラして文字を起こし、全ての一問一答を作る ・わからないことがあればわかるまで調べる ・復習をしないまま学習を進める
以上は単に作業になったり時間がかかってしまうだけなので、絶対に真似をしないで欲しいです。

A.Hさん
過去問中心主義でなるべく多くの年度の過去問を繰り返す勉強をしていた時期もありましたが、近年は、過去問に関しては重要問題をセレクトしてくれている書籍を繰り返し、市販のテキストの読み込みと条文のチェックに重きをおくようにしていました。民法改正を乗り越えるため、条文をよく眺めました。市販の条文解説書を頼りに、旧法との違いの理解に努めました。私は主婦で子育て中でもあり、子どもの教育費もかかるため、自分の可処分時間を考えても、少しずつ、あせらず、自分で勉強する道を選びました。自ら考えながら覚えることによって、記憶が強化された気もします。それでも、「択一実戦力養成答練」とその解説で、認識不足、理解不足を補い、みずからの誤解を解く作業は非常に大切でした。改正全てを一人できちんと追えるほどの才はなかったです。
A.Kさん
昨年度は記述基準点落ちでしたので今年は直前期も記述対策に力を入れていました。記述の論点を一気に見直し大問を2,3問解き間違いをノートにまとめました。
択一は記述対策の隙間に伊藤塾の答練や模試、登記法講座、直前対策の問題を短時間で一気に解いて
いました。
どちらもスピード重視で瞬時の判断でどれだけ正答率を上げられるかにこだわってやっていました。そして子どものいない時間に一気に集中してやったことを子どもがいるときに頭の中で思い出すようにしていました。理解より暗記中心で科目ごとにメリハリをつけ、マイナー科目は定期的に過去問を回す程度、主要科目については全範囲に目を通すようにしていました。
直前期でも時間が取れないことはわかっていたので、時間が取れないことで焦らないように努め、教材を絞り一週間で全範囲の見直しができるよう早い段階から準備をしていました。
E.Fさん
やってよかった勉強法は、間違えノートを作ったこと、暗記したいものをメモに書き部屋中に貼ったこと、外出する際はいつでもそのメモ書きを持ち歩いたことです。間違えノートを何度も見返すことで自分の弱点克服につながりました。メモは、台所、洗面所、トイレなどに貼りました。私は髪が多く長いためドライヤーに時間がかかるのですが、髪を乾かす間にテキストを読み込むこともできました。失敗した勉強法は、ノートを作ろうとしてしまったことです。
富田 竜太さん
専業で勉強していたので、記述式の問題を毎日1問解くことを日課としていました。これが本試験での自信と結果につながったと思っています。
択一に関して、過去問とテキストの往復をひたすらこなしていましたが、自分の間違えたところをしっかりとまとめきれていなかったことは反省するところだと感じました。
石島 千照さん
タイムプレッシャーに弱く、時間を気にしすぎて慌ててしまって問題文を読み飛ばす癖があったので、思い切って時間を気にせず問題文を全て手書きで書き写して正誤判断をする訓練をしばらく行ったあと問題文の重要な部分にラインマーカーを引きながら読む訓練をしていたら次第にラインを引かなくても読めるようになっていき、時間を測っていなくても自然と目標時間内に回答できるようになっていました。
Y.Zさん
平日は仕事があったため、朝早く起きて1時間半ほど勉強するようにしていました。また通勤時間には、テキストを読んだり過去問を解いたりしていました。わからないところや何度も間違うところは、直接テキストや過去問にポイントなどを書き込むようになってから、記憶が定着しやすくなったと思います。そして、ある程度記憶が残っているうちに復習に戻るというスケジュールを繰り返しました。
S.Oさん
記述式問題は、朝もしくは午前中にやっていました。朝や午前中は頭がさえているため、取りかかるのも苦ではなく、自分の中ではスラスラできていた気がします。暗記しなければならないものは夜やっていました。そして、朝の隙間時間を使って、前日の夜に暗記したものが頭の中に入っているのかを確認していました。家の中で勉強した時は、間違えた過去問の問題と解答を声に出して読み頭の中に記憶していました。
失敗したこととしては、細かい所にこだわりすぎてあまり出ない所に時間をかけてしまったことです。あまり出ない所は、ここまでと割り切ってよく出る所に多くの時間をかければよかったと反省しています。
K.Fさん
通勤時はテキスト学習、自宅では問題演習に分けて勉強をしていました。バスの往復40分と昼休憩時間にテキストを読んで勉強しました。自宅では過去問や記述などの問題演習を主にするようにしていました。11月から本試験まで答練・模試を除く日は毎日記述の問題を最低1問解くようにしていました。おかげで記述が全国9位を取ることができました。過去問演習では間違えた問題を翌日にもう一度解くようにしていました。そして過去問を何周もする際に3回連続で解けた問題はそれ以上解かないようにして周回を重ねるごとに解く問題を少なくしていきました。
N.Mさん
私は、中上級の「スタンダードコース」を受講し、北谷講師のスタンダード講義のテキストでもあった入門講座テキストに情報を集約し、それを繰り返し学習しました。
そのための工夫として、入門講座テキストを三色のボールペンで色分けをしました。見出しや問題提起の部分は青色の下線、定義や重要な部分は緑色の下線、判例は赤色の下線を引き、キーワードや暗記すべき部分にはさらに黄色のマーカーを塗りました。こうした作業により、視覚的に理解し記憶に定着できるようになりました。択一式の問題では、判例の趣旨に照らした正誤を問われることが多いので、直前期には赤色の判例を意識しながらテキストを読み込みました。
S.Yさん
資格勉強をはじめた当初は、そもそも勉強をする習慣自体がなかったため、その習慣付けが課題でした。この点は、学習計画を定めるに当たり、起床後すぐに記述式の問題を解く、通勤時間に講義を視聴する、休憩中に択一式の問題を解くといったように、1日のルーティーンを決め、実際に行ってみて、不都合があれば修正することで解決しました。また、私がメインとしていたのは通信講座でしたので、全体の勉強計画は自ら立てる必要がありました。
この点について、最初から「いつからいつまでに民法を終わらせる」といったように具体的な計画を定めるのではなく、とにかく試験科目全体を回すために勉強時間を確保する。全体を回すことで、問われる知識の全体像を掴んでから、科目ごとの得手不得手を加味した計画を立てていくことで、ある程度短期間で現実味がある勉強計画を立てられたように思います。
T.Tさん
10数年前の教材だけでは情報が古いのではないかと心配でしたが、あたらめて入門講座を購入するという思い切った決断ができず、かなり悩みました。結局、市販のテキストを購入して一から勉強し直すことにしました。本試験までに全範囲を4周、繰り返し学習しました。3月中旬まで1周目(約150日)、5月中旬まで2周目(80日)、6月中旬まで3周目(30日)、直前の2週間で4周目(14日)という具合に、段階的にペースを上げるように計画を立てました。入門講座を受講する方法と比較して、この勉強の仕方は苦行みたいなもので、途中で投げ出したくなることも何度もありましたが、結果的には能動的に勉強しなければならない状況に自分を追い込むことができたので、自分には合っていたと思います。
A.Oさん
講義で「ゴールからの発想」ということを言われていたと思いますが、どんな試験かということを早めに知ることが大事だと思います。そのためには、講義をなるべく早く終わらせて、模試を受けることでゴールを知ることが大事だと思います。そこから、試験までは自分には何が足りないのかということを常にモニタリングして、足りていないところを埋めていく作業だと思います。
恥ずかしながら、私は5月の模試ではじめて午後の時間のタイトさを体感し、正確さとスピードが要求されていることに気づきました。家でじっくり過去問や記述式がある程度できるようになるだけでは不十分だったということを痛感しました。基本、伊藤塾の過去問集やテキストを使用しましたが、時間がなくてなかなか手が回らないところは、スマホのアプリを使い短時間で問題を解くことで忘れないようにしました。また、私はあまりテキストを読まなかったのですが(過去問をやりながらテキストに戻って該当箇所周辺の読み込みはしていました)、民法に関しては出題の切り口が様々なので、理解のためにテキスト読み込みが必要だと感じ、テキストの読み込みを行っていました。
H.Yさん
仕事を終えるのが夜遅くになることも多かったため、平日はまとまった時間がとれず、スキマ時間の活用を心がけました。そこで、紙のテキスト・書籍を全てスキャンしてPDFデータ化し、iPadに取り込み、そのiPadを常に持ち歩いていました。そして、通勤時間、会社の始業前・昼休み、さらには、会議前後のちょっとした空き時間など、時間があれば、いつもiPadを見ていました。また、休日には、そのiPadで講義の受講もしていたので、司法書士勉強における私にとっての良き相棒となりました。
S.Hさん
私の行った勉強法は『忘却曲線勉強』でした。人間の記憶が失われるタイミングに合わせて復習をとにかく繰り返すというものです。私の場合、次の日、三日後、一週間後のサイクルで復習しました。ただ、全てを復習していては膨大な量になってしまい勉強が進まないので、講義を家事をしながら聴いたり、テキストをカラーペンでマークした部分だけ目を通すなど覚えたつもりにならず、とりあえず一目でも視界に入れる、または耳にすることを心がけました。
近道ではないかもしれませんが、理解と暗記を繰り返すことが合格への道だと信じ、結果的に約1年と数ヶ月の学習で合格することができました。
W.Tさん
社会人の方は皆さんそうだと思いますが、時間が足りないので細切れ時間を活用し、空いている時間は何らかの形で勉強するという意識を持ち続けました。例えば通勤電車での移動中、また昼休み中では前もって写真を撮ってスマホに入れた暗記項目や、過去の答練などで間違った雛型の画像を眺めていました。その結果平日で3時間~4時間勉強時間を確保していました。
専業受験生に比べると時間的に敵わないので焦りはありますが、とにかくこれと決めた講座・テキストを繰り返していくということに尽きると思います。
Y.Uさん
仕事に加えて家事、子育てもありましたので、隙間時間は有効に使いました。朝早起きして択一演習。通勤電車の中で解説を読み、間違えた問題を解き直す。昼休みに記述式演習。帰路で解説講義を聴く、といった流れでした。主要科目は、毎日少しでも触れることも意識していました。
Y.Mさん
最初はテキストのベタ読みをすることが多かったです。しかし、それだけではなかなか成績が上がらず、少しずつ過去問も回すようにしました。それでも、限られた時間の中で、テキストにどうしても執着しがちだった私は、読むことだけで時間がどんどん過ぎてしまい、成績もあまりよくない時期が続きます。
最終的には、テキストを離れ、過去問や答練に時間を当てました。そしたら成績が上がりはじめたので、私にとってテキストベタ読みはあまり良くない学習法だったといえます。やはり自分にあった学習法を見つけることが大切なのだと痛感しております。
S.Wさん
これだけやったと自覚を持てることがモチベーションと自信につながると思ったので、常に学習した時間を計って、学習の内容とともに毎日日記に記録していました。何を学習したかその都度振り返り記録することによって、記憶を定着させることにもなったと思います。また、どれだけ学習してきたのか一目でわかるように、日々カレンダーアプリに学習時間別に定めたマークを入力しました。これだけ学習が続いている、この月はだいぶよく取り組めていると一目でわかり、自信がなくなりそうなときや疲れたときにはそれを見返して、自分の努力を確認しました。
K.Kさん
覚えたい図表をスマホで撮影して、電車の中や、信号待ちなどのちょっとした時間にチラッとみて、頭の中でイメージするのは、かなりオススメです。ふと、「あれ、何だったけ?」と思ったときにすぐに確認できるよう、覚えていない図表は、片っ端から撮影してストックし、いつでも確認できるようにしていました。この方法で、効率的に暗記できるようになったと感じます。
できることをやらない、という決意を持って勉強したのが、良かったと思います。それまでは、テキストにしろ、過去問にしろ、とにかく何度やってもできるところを何度も勉強してできることを確認し、安心だけを得ていた気がします。できないことを勉強するのは辛いですが、それこそが、合格するための勉強だと、最後の方に思うに至りました。
はじめの頃、過去問を解いて、間違った問題と解説を単語帳に書いて覚えようとしましたが、この方法はオススメしません。過去問の事例を覚えても、少し形を変えられたら、全くできず、ホントに無駄な苦労をしたな、と思います。知識は、テキストで体系的に整理していくのが、確実な方法だと、暫くたった時に思うようになりました。
K.Iさん
合格までに長い時間がかかっているので、私のやってきた勉強のほとんどは効率のよくない勉強法だったのだと思います。まず、過去問の使い方がよくなかったと思います。全部の過去問を何回もやろうとしたので、当然一年では終わりません。できるようになった問題も、時間が経てば忘れてしまうかもしれない、という恐怖心からそのような方法をとってしまったようです。しかし、これではいけないと試行錯誤しながら、最終的には過去問とテキストをひも付けし、できなかったところはすぐにテキストに戻り、徐々に問題数を減らしていくことができました。
T.Yさん
学習開始当時、一日のほとんどの時間を勉強時間に充てていましたが、無理が祟って体を壊してしまいました。司法書士試験は午前2時間、午後3時間の試験であり、特に午後は時間に対して分量が多いため高い集中力と処理能力が求められます。いくら勉強しても心身が健康でなければ、このような厳しい試験で勉強の成果を100%発揮することは難しいです。そこで、毎日、1時間から2時間程度の運動を必ず行い基礎体力を強化するとともに、睡眠時間は最低でも6時間確保するよう心がけました。勉強時間を減らすことになりますが、集中力が上がるため知識が記憶に定着しやすく、長期的に見ると勉強効率が上がりました。
M.Kさん
【効果があった方法】
・頻出論点の間違いノートを作る 
・『うかる!司法書士必出3300選』に図表の一元化をしていく(模試などの図表を挟み込んで自分のオリジナルテキストを作る) 
・記述のまとめ本に伊藤塾のパワポスライド(実体法の)を張り付けて、択一と記述の一元化を図る 
・2倍速講義を聞く 
・学者の本を読む(内田民法を読んではじめて霧が晴れた感覚になりました・田中会社法・よくわかる法律シリーズ・スタートアップ判例50等々) 
・勉強法の勉強をする 
・役員は色を決めて(取締役は青、監査役は緑、株主総会はオレンジなど)その色をテキストや完全択一六法に塗ることで読むのではなく、色で暗記するようにすると文字を読み込まなくて良くなるので眼精疲労の軽減になったと思います。←視覚優位型の人に有効と思います。
・記述でも、取締役は○、監査役は□等記号を決めて文章を読みながら記号を書いていったので、時間短縮につながったと思います。
・本試験の1日のスケジュールに合わせて毎日過ごす。ご飯の時間や勉強開始時刻など。
【失敗した勉強方法】
・自分に合わないテキストの繰り返しに固執してしまったこと。その受験指導校に数年もお金を落としてしまったこと。←テキストの行間を埋めてくれる学者本を読んだ方が理解が早い人間だと長い期間自分で気づけなかったこと。 
・全てを捨てて(プライベートの時間や友人とのメールの時間など)勉強する覚悟が足りてなかったこと。←3年前から携帯番号を変えて片手と少しで収まる人にしか連絡先を教えず、PCの連絡先がわかる人には音信不通宣言を試験半年前からして、完全に俗世と縁を切った状態で勉強していました。←ADHDの人はここまでする必要があると思います。 
・自分の特性を考えずに勉強してきたこと。←注意力散漫型で視覚優位型と気づいてからかなり学習効率が上がった気がします。 
・色んな受験指導校の色んな講師の講座を比較検討せずに、職場でお世話になった一発合格者の方に紹介されるがまま初級講座を選択してしまったこと。初級講座のお試し視聴は全ての講師をする位の意気込みで視聴し自分の頭で考えて決断すべきでした。
R.Iさん
4回目以降の受験は、会社員として働きながらの受験勉強だったため、平日は通勤電車の30分と仕事終わりの2~3時間、休日は5~8時間を勉強にあてていました。特に平日は、仕事で疲れて帰宅すると勉強に集中できなかったため、帰りがけに有料自習室に立ち寄って勉強していました。
インプットは「択一合格アドバンス講座」のアドバンステキストを使い、講義中に宇津木卓磨講師からマーク指定があった箇所と、過去問や「択一クイックマスター総整理講座」の一問一答で問われた箇所を中心に、繰り返し読み込みました。また、宇津木講師から暗記指定があったテキストの表をコピーして持ち歩き、通勤電車などの隙間時間に眺めるようにしていました。
アウトプットは、受験回数が浅い期間は過去問全てが掲載された問題集を使用していましたが、圧倒的に時間が足りないと感じたため、あらかじめ良問に絞り込まれた「伊藤塾セレクション」(現:司法書士択一式厳選過去問集)を繰り返し解きました(10~15回程度)。合格する前年からは、「択一式厳選過去問集」と並行して、核となる知識に抜けがないか確認するため、「択一クイックマスター総整理講座」の一問一答形式の問題を解きました。また、過去問やクイックマスターで問われた論点については、1周目に解く際は必ずテキストの該当箇所に戻りしるしを付け、2周目以降は、間違えた場合や知識が曖昧だった場合にだけテキストの該当箇所に戻るようにしていました。
Y.Sさん
テキストを読むときに、知らない知識、結論が自分の感覚と合わない先例などにマーカーで印をつけました。2回目に読むときは、マーカーをつけたところを重点的に読み込みました。これにより、メリハリのついた効率的な学習ができたと思います。また、模試を受験したら自分の間違えた問題の解説のポイントをテキストの該当箇所に赤のボールペンで書き込み、テキストを読み返すときにチェックしました。これにより、模試で間違えたところを効率的に何度も復習することができました。また、反省点としては、インプットに時間をかけた結果、過去問をあまり回せなかったことです。平成の時代からの過去問を全科目1回回すのが精いっぱいでした。
A.Sさん
私は独学からはじめたため、入門講座を受講せず中上級講座から伊藤塾のお世話になりました。長くかかったのは入門講座を受けていなかったと今では反省しています。
「択一合格アドバンス講座」
択一基準点に上乗せを確実にするためには全科目をまんべんなく短期間で回せる分量に絞りこみをすることが大事になるところ、「アドバンスコース」のテキストをはじめてみたときは、こんなに薄くて本当に大丈夫なのかと思いました。しかしながら、講座を受けてテキストの記載や図表を見るにつけ、必要十分であることがわかりました。講義で指定された箇所は全てマークし、配布レジュメ、その他の別の教材や択一のできなかった問題などを挟みこんでいったりしていました。
「記述式答案構成力養成答練」
この講座に出会う前は自分なりに当初は答案構成用紙を使わない記述の解き方を模索していましたが、自分にはその解き方が合わなかったようでかえって時間がかかってしまうことがわかりました。答案構成用紙を使って解く方法に出会ってから、山村拓也講師のやり方を完全コピーすることからはじめ、徐々に自分なりに記載分量や記載方法を研究しました。
「択一実戦力養成答練」
基礎的な問題だったとして過去問通りの出題でもなく多角的に問いてくるので2択絞り込み訓練に最適です。特に解説頁についてくる図表の数々が秀逸で、直前期の暗記用に解説の図表を切り取ってまとめて持っていきました。
R.Fさん
択一対策の話しですが、最終的には何度もテキストを繰り返し読むことになるので、わからないことは思い切って飛ばしてしまうというのは効果的だったと思います。わからないところで立ち止まって考え込んでしまうことは、時間を多くロスすることにもなりますし、ストレスにもなります。わからないと思っていたことも、次に繰り返した時にもう一度見るとわかるようになっていたりもしますので、そのことに気づいてからは思い切って飛ばすようになりました。
A.Uさん
最初の1、2年はフルタイム勤務の兼業だったこともあり、講義を受講するのが精一杯で、テキストを読み込むことに追われ、過去問演習も不十分で試験当日を迎えていました。それで次の年は、早い時期から過去問をはじめることにしました。講義と並行して、肢別過去問集で知識を確認しながら、年内でひと通りの範囲を終えて、年明けからの演習で新しい問題で定着度を測ることにしました。年内に一応ひととおりの問題を終えたということは、精神的に安心材料となったと思います。
T.Kさん
司法書士試験の難しさのひとつとして、膨大な範囲の知識を覚えて使えるようにしなければならないことがあります。個別の知識を淡々と覚えようとしても壁にぶつかってしまいます。そこで、理由とセットにしたり、他の知識とリンクさせるなどの工夫が大事になってきます。それにより、知識を忘れてしまった時でも思い出すことができたり、未知の問題にも応用して対応できる力がつくので絶対にオススメです。
逆に失敗したと感じる勉強は、試験への不安から重要度の低い知識にまで手を広げすぎてしまったことです。重要度の低い知識はそもそもあまり出題されませんし、出ても自分の知識が曖昧では結局間違えてしまいます。勇気を持って切り捨てるところは切り捨てることが必要です。
N.Sさん
私は家事・育児と7時間×週2〜3回の仕事との両立をする必要があり、専業受験生の方と比べて使える時間がかなり少ないため、学習においては常に「時短」「量より質」を意識していました。効果があったと思うものを具体的に紹介します。
①六法は紙をめくる時間がもったいないので無料のスマホアプリを使いました。キーワード検索を効果的に使えば関連条文を漏れなく拾い上げることができ、マーカー機能やメモ機能で重要な条文に色付けをして判例を書き込んだりもできるので非常に重宝しました。
②2回目以降にテキストを読み進める際、漫然と読むのではなく全体を意識して「あのページの記述とこのページの記述は似ているけど違うので混同しないようにしなければ」「この考え方はあのページの記述と同じだ」など頭をフル回転させながら読むようにし、気づいた点をテキストに書き込みました。これをすることで直前期に入る前から横断的に知識をリンクさせ、頭に定着させやすくなりました。
③書くのに時間がかかるので基本的にノートは作らないようにし、テキストに書き込む形で勉強しました。唯一作ったのは、記述式問題の答案作成において間違えた点をスマホのメモ帳アプリに箇条書きで記録していったものだけです。このメモは隙間時間に目を通し、次は絶対間違えないぞと自分に言い聞かせていました。
④記述の練習はテキストと雛形集を1周し終えたらすぐはじめ、自分にとってどんな解き方が合っているのか色々なやり方を試してみました。その甲斐あってしっくりくる方法が見つかり、それからは記述式問題が怖くなくなってむしろ得意といえるようになりました。なお、私は模試以外は受験指導校を利用せず独学でやると決めたので、独学で合格した方々の学習スケジュールをネットで色々検索して参考にしました。独学にした理由は、昔から講義を耳で聴くより本を目で読んだ方が理解できること、PCを立ち上げなくてもテキストとペンさえあればぱっと勉強でき手軽なこと、将来の子どもの教育費としてお金を少しでも残しておきたかったことなどです。
普段の勉強は、子どもがアンパンマンを観てキャーキャー騒いでいる横でしたり、子どもに落書きされないよう立ってしたりすることも多かったので、育児しながら勉強する場合どんな状況でも集中できるようメンタルを鍛えておくことが最低限必要だと思いました。また子どもの機嫌や体調によって突然の計画変更を余儀なくされるので、臨機応変にゆったり構えることも大切だと思いました。
M.Yさん
私は車通勤でしたので、早めに出勤をして車の中で勉強をしました。就業中は休憩時間に5分でもいいから勉強をするようにし、退社後は寄り道をして、車の中やカフェで勉強をしました。家に帰ると眠くなってしまうので、なるべく外で勉強時間を作るようにしました。
普段の勉強で大事なのが暗記から逃げないことです。すぐに忘れても構わないので、その場で一度きちんと暗記するようにしました。これを繰り返していくことが1番結果に直結しました。
Y.Yさん
フルタイムで働きながらの受験勉強でした。意識したのは時間の確保と効率学習です。
まずまとまった勉強時間として充てられたのは、就業前、昼休み、通勤や勤務中の電車移動時間、就業後です。徒歩移動の際も講義の音声を聴いたりして、知識に触れる回数を増やしました。
平日のまとまった時間では、テキストや択一過去問を使用していました。休日のまとまった時間では、上記に加え、年内は過去の「記述式答案構成力養成答練」、年明けは新作も加えて記述式の勉強にも費やしました。一日につき不動産登記法、商業登記法併せて1問ずつです。
上記のほかに年明けからは択一・記述式の間違いまとめノートを作り、勉強の開始時に意識して見ていました。
択一過去問は肢別のものを使用していました。分量的にちょうど良かったからです。テキストに過去問や答練、模試で間違えた箇所に印をつけるようにしたことは特に良かったです。テキストを見る際にメリハリをつけることができました。
R.Tさん
学習をはじめた頃は無職でしたが、受験期間が長引いたので、就職し合格時には、仕事と家事をしながら受験勉強をしていました。あまり時間がなかったので、近年は本屋で購入した書籍を中心に学習しました。私の場合、択一はいつも基準点を突破していたので、択一は問題集を中心とし、間違った場所のみ付箋をつけて何度も解きました。特に書式に割く時間の確保が難しかったので、基本事例の小問を毎日隙間時間に解くようにしました。ですが、昨年の本試験では大量の情報を処理することに慣れていなかったので書式の足切りで不合格になりました。書式の小問だけでは本試験の大量の情報を短時間で処理できなく無理だと感じ、朝に毎日一問不動産登記と商業登記を交互に解くようにしました。
M.Hさん
私の仕事は原則フルタイム一歩手前でしたが、家庭の事情もあり、ほぼフルタイム労働と同程度拘束されており、思うように勉強時間が取れませんでした。特に今年は仕事が忙しかったため、例年以上に勉強時間が取れませんでした。そこで、やることを大胆に絞りました。公開模試もほぼ毎年、伊藤塾のプレ模試と公開模試を受けていましたが、今年は特に春に仕事が忙しかったため、プレ模試は見送り、公開模試を2回受けただけでしたが、何とかなりました。余裕があればプレ模試も、厳しければ公開模試2回で十分だと思います。昨年は改正初年度ということで、他校の模試も受けましたが、消化不良になりました。私の周囲を見る限り、模試を多く受けている人は、本試験の勝率が低いように思います。
H.Kさん
勉強をはじめた最初の頃は、働いていたので時間がそんなに自由に使えないにもかかわらず、欲張りすぎて全てを覚えようとしていました。そのため、全教科を1回終わらせるのにかなりの時間を要し、一通り終わるころには、前半の教科がほとんど頭に残っていないような状況でした。そこで十分な時間を自由に使えない私は、必要最小限のことだけを覚え何度も繰り返すことにしました。結果的に何度も繰り返すことで知識が定着していったと思います。あの膨大な量を、時間がないにもかかわらず全て覚えようとした私は無謀だったなと思いました。
Y.Yさん
私は通勤時間が長めだったので、通勤中が貴重な勉強時間になっていました。平日はあまり勉強できませんでしたが、電車内でオンライン講義を聞いたり、電車の待ち時間にテキストや択一問題集、記述雛形集などの短時間でできることをしたりしていました。ちょっとした隙間時間でもチリも積もれば山となるのだなと感じましたが、その一方、あまり全ての時間を勉強に注ぎすぎると疲れてしまう気がしたので、試験直前期になるまでは、あえて何もしない時間も作っていました。
K.Yさん
答練の問題や解説冊子はPDFで配布されるため、通勤中やランチ中には、ipadで学習しておりました。
Y.Kさん
短期合格を目指していたため、仕事をしながらでは時間が足りないと思い、一旦仕事を辞め勉強に専念しました。しかし数ヶ月後に体調を崩しました。
おそらく急に運動しなくなったことや睡眠不足等が影響して、自律神経のバランスを崩したことが原因と思います。体調を崩すと結局勉強に集中できなくなるため、散歩をしたり、お風呂を長めに入るようにして体調を整えることを意識していました。
S.Sさん
司法書士の勉強をはじめて見ると、とにかくその勉強量に圧倒されました。また、周りの受験生の方も本当に1日中勉強している方もいて、これはしまったと思ったのを覚えています。そして、最初の数年、自分もとにかく長時間勉強しようと、苦しくても机に向かうようにしていました。しかし、これをやると、定期的に長期の休憩を取ってしまうし、また、何より勉強がかなりの苦痛で(ある程度の苦痛はいいのですが)、色々と考えた結果、自分は一日最低2時間だけはやろう、2時間やったら後はやらなくてもいいし、勉強したければすると言った勉強スタイルに変更したのが、工夫した点です。
K.Hさん
思うように時間を費やすことができないことがありました。(実際の時間的な問題、自分のやる気の問題)通勤電車でテキストや問題の解説を読むことだけは日課にしました。いただいた問題、解説だけ繰り返しました。
Y.Mさん
机に座って集中してできる学習時間があまり取れなかったので、入浴中や食事中でも問題を解いたり、動画で音声のみでも聞くようにすることを常に意識して生活していました。
とくに耳から聴くことを習慣化していくことによって、リズムで暗記できるようになりました。
あとは何度も何度も繰り返し図表を見ることによって、感覚的に覚えられるようになりました。書いて覚える方法は、学生の頃にはよくしていたのですが、司法書士試験の勉強中で試したところ、手が疲れるだけであまり暗記がはかどるようなことはなかったです。ただし、紙に書くのではなく、手を動かす程度なら効果はありました。
眠気予防としては、私の場合、記述式の問題を解いたら頭がすっきりして冴えてきます。また、とりあえず口に出してみて、目で覚えられないものは耳で、耳でも覚えられないものは手で、という感じで全身を使って勉強しました。あと、同じ問題を解くのではなく、似たような問題を解いて、自分は何が苦手なのかをまず知ったうえで、学習方法を変えるようにしました。
S.Sさん
失敗した勉強法は、過去問を回すだけの勉強法です。過去問は大事ですが、それを回しているだけでは、過去問の正解率は上がっても、その問題自体は覚えていますが、その論点の理解はできていなかったと反省しました。
やってよかった勉強法は、一問一答形式の問題を繰り返し、暗記をしていく勉強です。司法書士試験は基本的なことでも、正確に覚えておかないと答えられない問題が多くあると思うので正確に暗記することが大事だなと思いました。
R.Tさん
仕事をしているため勉強時間の確保が難しかったのですが、早寝早起きを心がけました。電車移動での隙間時間もテキストを読みました。自宅では勉強しませんでした。一人でやっていると気が散って別のことをしてしまうので、自習室を借りて勉強して、講義を受けて帰ることを繰り返しました。メリハリをつけることで集中力を高めることができたと思います。嫌いなことはせず楽しめるよう好きな科目を中心にして得意科目を伸ばしていきました。
Y.Sさん
■良かった勉強法
隙間時間を有効活用することです。エレベーターや移動中に見る暗記ノートとお風呂で見る暗記ノートを作っていました。重要な暗記すべき表は一から書ける位になりました。また、2日前に学んだことを朝に復讐する習慣をつけてから記憶の定着が格段に上がったと思います。
■ 失敗した勉強法 
条文の素読です。1日○条と決めて音読していましたが眠くなり頭に入ってこず向いてなかったです。
T.Kさん
1.自身の修得度に応じて、かつ、時期に対応して、学習の「インプット」と「アウトプット」のバランスを 常に修正して、学習に取り組みました。
2.一日の学習のメジャーとして、学習の「時間」ではなく、学習の「量」を意識して、進捗状況を確認するようにしていました。
M.Mさん
司法書士試験は午前の部2時間、午後の部3時間の試験です。午前の部は択一問題のみで一通り解き終わっても時間が多少あまるので見直しの時間を確保できたのですが、午後の部は択一問題と記述問題で時間がなく、勉強を開始した頃は最後まで解ききれずに終わってしまいました。
この状態を改善させるために、Web講義やテキストでインプットの勉強をするのはもちろんですが、私は特に答練や模試等で演習数を重ねてアウトプットの勉強を重視していました。演習を行うことにより、時間配分や解くスピードを試行錯誤し、自身の解答スタイルを確定させました。
午後の部は択一問題に60分、記述不登法に60分、記述商登法に60分の時間配分が一般的な解き方かと思いますが、私は午後の部についてもどうしても見直し時間を確保したいと思っていたため、記述の時間配分を、55分ずつならどうか、50分ずつならどうかと検証を続け、最終的に記述問題は不登法商登法ともに45分ずつの時間で解き終え、残った30分の時間で総合的な見直しができる時間を作るようにしていました。
本試験直前に実施される模試でもこの時間配分で受けていたため、本試験でも見直し時間を作ることができました。解き終わるスピードが短ければよいというものではないですが、演習数をこなしていくと、ある程度自分の解答スタイルができ上がってくるため、本試験までにそれを身につけることが合格のポイントだと思いました。
M.Tさん
受験勉強中に第二子、第三子を出産し、3人の育児をしながら勉強しました。
一日中子ども達のお世話があるものの、専業主婦なので決まった拘束時間がないため隙間時間などを活用し勉強時間の捻出を工夫しました。
朝早く起き、家事の時短、お弁当の作り置きなどでできるだけ家事にかかる時間を減らし、また子ども達の生活リズムで勉強に充てられない時間に家事を行うなど、いつ家事をするかのタイミングも工夫しました。
失敗したことは夜型の勉強です。朝起きれず、また昼間も眠気で集中できず逆に時間を無駄にしてしまいました。あと気をつけていたことは睡眠時間を十分に取ることです。
N.Hさん
仕事もしていて、かつ家族もあり、非常に大変でした。平日は毎日仕事、週末は家族との時間も必要であり、思うように勉強をすることができませんでした。そこからストレスを感じる様になり、『こんなんで受かるわけないじゃん』という気持ちになったことも多々ありました。
その中で少しずつ、10分でも時間があったら勉強できるように小さなメモにたくさん書き込み、ポケットに入れて毎日持ち歩いていました。この試験は独学では非常に大変であり、ましてや短期合格は難しいです。ただし、諦めずにとにかく粘り強く頑張る、覚える、理解する、これを繰り返すことが何よりも大切だと思いました。
T.Sさん
基本的には司法試験時代の時と同様に過去問を何回も繰り返すようにしていました。仕事を続けながらの勉強だったので、通勤時間でも勉強できるようにコンパクトなテキストと記述式の電子書籍を購入し、座れればテキスト、立っている時は電子書籍を読むようにしていました。とにかく、勉強時間は限られたので消化不良にならないように模試は各校の公開模試をいくつか受かる程度に抑えていました。
S.Yさん
一通り基本テキストを一読したら、とにかく過去問を回すことが大事だと思います。司法書士試験は過去問や条文からの出題が多く、基本的には過去問をとにかく回すことで対応できると感じました。
自分は、テキストを一読し終えたら過去問を回し、わからないところは条文を見て、単語の意味すら理解できない場合はテキストを見直すという勉強方法を取りました。自分は去年も受験しており、今回が2回目の受験なのですが、初受験の際もこの勉強方法で択一基準点を突破したため、自分にはこの勉強方法があっているのではないかと感じます。ただし、憲法の文章理解問題と不動産登記法は過去問での対策は難しいので、理解中心の学習方法をすすめます。憲法の文章理解問題は過去問での対策が難しく、不動産登記法は過去問の数が膨大かつ形を変えて出題されることが多いため、根本の理解が大事だと感じました。
O.Tさん
働きながら勉強時間を確保することは私には難しい。帰宅すれば疲れて寝てしまい、そのような毎日を過ごしていました。3年目までは同じような生活スタイルで受験に臨んでいました。しかしながら、一向に模試でも成績が上がらず、これではいけないと覚悟を決めました。要領が悪いため、学習を工夫したという実感はありませんが毎日勉強する習慣は身につけていました。勉強に疲れた時は映画をみたり、散歩したりリフレッシュすることが私にとって気持ちの切り替えとなり、これが学習の工夫かもしれないです。