妻もフルタイムで仕事をしていたので、家事は協力して行わなければいけません。私もフルタイムですし、小学生の子どもが二人いて(2020年の勉強を開始した直後は下の子はまだ保育園でした)、帰りには子どものお迎えがありましたので、可処分時間が少なかった私にとって、スキマ時間の活用が学習の生命線でした。ちゃんとイスに座って学習できるのは、平日は帰宅して子どもが寝た後の1~2時間程度、休日は3~4時間程度だったので、とにかく「○○しながら」を徹底していたと思います。
私は睡眠をある程度取らないと一日不調になってしまうタイプなので、朝は6時頃起床し7時30分までの出発までの間、1講義聞きながら朝の支度をしていました。勤務先までの通勤はバイクなので、赤信号で止まった時にスマホで択一問題の肢のひとつを解いていました。(これはあまりおすすめしませんが・・・、通勤の往復で問題数にすると5~6問分程度にはなっていたと思うので、私にとっては重要でした(笑)。)
大学の在学中には合格できなかったため、補助者として勤務しながら勉強することになりました。勉強時間としては、平日に机に向かって勉強できるのは2時間程度が限界でした。そのため、1回目から3回目に関して、年内は講義をライブで受講するか在宅で受講し、移動時間でテキストの読込みを中心に復習していました。そして年明けからは演習コースの各回に合わせて勉強していました。また、4回目及び5回目の試験は午後マイナーの取組み方を変えました。「過去問知識が抑えられていれば対策としては十分」と本試験分析会で宇津木講師がおっしゃっていたため、通勤時間や仕事の移動時間を使い、過去問集の問題を1問1分でとき、間違えた肢の解説にさっと目を通し次の問題を解いていました。このおかげで午後の択一に係る時間が大幅に短縮できただけでなく、安定して開始11分の段階で30点程度確保できる様になりました。そしてこのペースで解くことにより記述式の回答時間を10分程度追加できるようになりました。
最後の6回目は行政書士を本試験後に講座を受講し、受験していました。そのため、本試験への準備期間は半年程度であったこともあり『択一クイックマスター総整理』で移動時間を中心に勉強しました。また、記述式については山村講師の答案構成用紙の書き方をベースにし、そこから如何にミスなく記載を省略できる様にするか、問題を繰り返していました。その結果、今年の本試験の答案構成用紙は時系列の線の他は登録免許税の計算しか記入していませんでした。
伊藤塾にお世話になった2年間についてですが、平日、仕事と家事で時間が取れない時は朝や夜に講義を聴くかテキストを読む、など何も目にしない日はないようにしていました。また、土日は近くの図書館に朝から行くようにしていました。私の場合は、家ではなかなか集中できないので、時間が取れるときは極力、図書館などに行くようにしていました。
失敗したと思うことは、理解が不十分なところが出てくると、考え込んでしまい次に進むのが遅くなってしまうことです。インプットの頃は、半分くらいわからなくても、とにかく最後までテキストを読み終え、何度も繰り返すようにすれば、もう少し早く合格に近づいたのでは、と思います。
学習法について工夫したことはなるべく暗記することを減らすことでした。覚えることが多い試験なので単純暗記だけではなくなるべく理由や趣旨まで意識して勉強しました。そうすることで似たような事項は暗記していなくても正解を導けることが多くなりました。また、正解が出せなかったとしても似ているけど違うなと感じたりすることで記憶に残りました。
学習法以外については直前期に影響がないよう歯の治療等気になるところは早目に処置しておき、直前期には感染症対策はもちろんですが、なまもの等は控えるようにしたりと体調には気をつけていました。
テキストを裁断して少ないページにバラして持ち歩き、電車での通勤や移動中に勉強したりしていました。ページを薄くすることによって、勉強することに対する敷居やハードルを心理的に低くするよう意識していました。テキストの全章を読んだ上で、2周目以降、似たような論点や混乱するポイントなどを整理し、章を超えてテキストのページ同士をリンクさせて「この論点の時は、こっちの論点も同時にチェックする」など徹底してやりました。同様に、過去問の頻出論点とテキストのページ数を互いのページにメモしたりしていました。また、暗記必須だが数が多すぎて覚えられない箇所など(ex.根抵当権の元本確定等)は、自分でオリジナルの語呂合わせを作ってテキストにメモしたりしていました。
あまり勉強時間がとれなかったので、隙間時間はスマホのアプリを使って記憶をするよう心がけていました。
仕事がある日は講義を進め、休日に演習をするという感じで、工夫と呼べるような学習法はありませんでした。ただ、たとえ少しであっても記憶しておくことは、後になって非常に効果がでてくると実感しました。疲れている日などは、ただ漫然と勉強してしまい、ほとんど身につかなかったということがよくあったので、ここを理解するなど目的を明確にして勉強したほうがよかったと思います。
習慣化が大事なので、必ず毎日勉強していました。テキストを読んだり、問題を解いたりする気力のない時でも、講義を流すだけであればできるので、気持ちが乗らなくても講義を繰り返し視聴するようにしていました。講義を勉強の中心にして、テキストの文字を覚えるというより、講師の説明をそのまま頭の中に残していきました。私は表やリストになっているものを覚えるのが苦手ですが、ストーリーのあるものはよく覚えられます。例えば憲法や民法の判例は、一回で覚えられて二度と忘れなかったので、その点は楽でした。登記法や会社法、民事手続法はとても苦労しました。得意ではなくても、合格するために最後は表やリストをなんとか頭に叩き込みました。ですが、基本的には、テキストの読み込みよりも講義を聞きながら覚えていくような勉強をしていました。
私は、6回目の受験で合格することができました。講義をひと通り視聴し、科目別に過去問を順番に何度解いても、一周回って戻ってきた時には、すでに忘れている…という現象に悩まされました。4回目の受験が終わった時、毎年少しずつ、点数は伸びているものの、何か大きな壁を越えなければ合格は難しいのではないかと思うようになりました。そこで、司法書士の勉強法を紹介している書籍やYouTube等を利用して、自分に合った勉強法はないかと検索したところ、エビングハウスの忘却曲線を利用した勉強方法に興味を持ち、実践することを決意しました。そのためには、この勉強法にあった講座やテキストを探さなければと思い、出会ったのが宇津木講師のアドバンスコースです。
10月~翌年2月中旬にかけて、アドバンス講義を5回繰り返すことができるように細かく受講計画を立てました。1回目は、1講義45分の講義を聴く。2回目は、その翌日に同じ講義を2倍速で聴く。3回目は、その1週間後に同じ講義のマーキングしたところを読み返す。4回目は、その2週間後に同じ講義を2倍速で聴く。5回目は、その1ヶ月後に同じ講義のマーキングしたところを読み返す。といったように、1回目は講義をしっかり聴くことを大切にしていますが、2回目以降は、思い返すことを大切して、2倍速でパッと講義を聴き、テキストのマーキング箇所等の重要なところのみ読み返すようにしました。この方法は、1日に1回目から5回目のノルマをこなす必要があるので、朝の電車で2回目のノルマをこなす、お昼休みに3回目のノルマをこなす、帰宅後、ご飯を食べながら4回目のノルマをこなす、食後に、1回目のノルマ、寝る前に5回目のノルマをこなすといったように、隙間時間を利用しました。
どうしてもノルマをこなせないこともあるので、日曜日は予定を組まずフリーの日とし、ずれ込んだ予定を修正する日としていました。月に数日、平日も空白の日を作っておきました。予定が崩れると忘却曲線を利用した学習の意味がなくなってしまうので、無理ない計画を立てる必要があったからです。結果、なかなか基準点を超えることができなかった択一問題が、5月から始まった模擬試験で、余裕で基準点を超えることができるようになっていました。ただ回数をこなして繰り返すのではなく、いかにして記憶を定着させるかが大切であると痛感しました。
仕事と子どもとの時間などがあったので、朝早く起きることで、勉強時間を作りました。
一番大事なことは、講座ごとの講師が何を話しているかしっかり聞き、それを実践することに尽きます。「ここは暗記」と聞いたら、そこを暗記する。「ここは別の科目の◯◯と似ているからまとめておくと良い」と聞いたら、それぞれの箇所に同じ内容を書き込んでわかるようにしておく。
など、愚直に聞いたことをそのままやりました。
合格した年の前年まで、受験回数制限がない試験なので、毎年受験していれば、そのうち受かると思っていました。
今年の1月の自分の誕生日に、今年の方針は試験の点数を確実に取ることだけを意識して学習をすると決め開始しました。具体的には、少数の教材を徹底して繰り返すこと及び各受験指導校の公開模試の回数を増やすことを戦略の中心に据えました。理由は、択一問題のほとんどは5肢のうち、正しいものを2つもしくは誤っているものを2つ含むものを選ぶことになります。この際、出題ミスがなければ、正しいものを2つ選ぶ場合は必ず正しい肢は2つであり、誤っているものを2つ選ぶ場合は必ず誤っている肢は2つとなる。この場合、5肢のうち4肢の正誤の判断ができれば、正答率は100%となる。また、5肢のうち3肢が判断できれば、最低でも2択となります。つまりは、正解肢を選ぶためには、正確に3肢を判断できれば良く、不正確な知識を元に5肢を検討することなく、確実に判断できる肢を選ぶ根拠となる教材を絞って身につける必要があると思いました。そして、その試行錯誤のために、トレーニングの回数が必要となると考え、模試の回数を増やしました。
結果として、合格点を取れたのでやってよかった勉強法だったと思います。
勉強が苦痛になってしまうとモチベーションを保てないので、なるべく楽しいと思えるような勉強法を心がけました。例えば私は暗記が好きではないので、暗記をしようと思ってするのではなく気づいたら自然と覚えていたという状態を目指し、テキストの読み込みに時間をかけました。使用していたメインテキストは2021年合格目標入門講座テキストですが、読めば読むほど前に読んだ時はわからなかったことがわかるようになったり、他の科目と関連付けて読めるようになったので勉強していて楽しかったです。とはいえそれは2年目だからできたことで、1発合格を目指すのであればわからなくてもそのまま覚えるのが大事だと思います。入門講座では山村講師が「ここはそのまま覚えてください」という箇所がありましたが、そこは本当に大事なところなので絶対覚えたほうが良いです。私が1年で合格できなかったのは、言われたところをちゃんと覚えず基礎があやふやなまま本試験に突入してしまったことが大きく、2年目はその反省から「覚えてください」と言われた箇所に付箋を貼り、テキスト読み込みの際もその部分を特に意識するようにしました。
自分かどこで集中して勉強できるのかはこだわりました。私は家での勉強は捗らないので、図書館や公民館に行きました。あとバイトに行く途中の電車も重要な勉強場所でした。私は静かな場所よりも少し騒がしいほうが逆に集中できるので、人々の声が聞こえる公民館の読書コーナーが私の拠点でした。集中できる場所ではテキスト読みを行い、逆にだらけがちな場所では問題を解く記述の練習をするなど勉強場所に合わせてやることを決めました。また、どこでも学習・調べものができるようにリュックの中には必ず紙のテキストを忍ばせ、確認するようにしました。重く大変でしたがテキストの内容を頭に入れるには近道だったと思います。
講義のきき方についても工夫はあります。講義については500時間を超える長丁場の教材です。ただし、速度は等倍が重要です。なぜならメモをする時間を確保しなければならないからです。合格者を多数輩出しているプロの講師の講義は確かにわかりやすいと思います。しかしながら、法律の勉強は聞いてすぐわかるほど簡単ではないです。よって、まず講義を聴く際はテキストに書いてないのに講師が語っている箇所をテキストにメモっていました。後で必ずそのメモの言葉の真意に気づくことになります。そしてその真意に気づき、納得した時、合格に近づいていると感じました。山村講師のメモは後でじわじわ効いてきました。また、講義をきいたら、ドリルをといて、厳選過去問を読みました。そしてその際にテキストに必ず戻ります。したがって、テキストのない問題演習は私にとってあり得ませんでした。図書館でテキスト忘れたことに気づき家に取りに帰ったこともあります。その積み重ねによって、テキストの目次が頭に入り、そして内容までもがだんだんと頭に入ってきます。検索スピードの向上こそが実力向上のメルクマールです。講義→ドリル→テキスト→過去問→テキスト→講義→…の繰り返しが司法書士試験の受験生活の全てです。そしてその過程が伊藤塾の教材で全てそろっているのでスムーズに連携して行うことできました。
私には小さい子どもがいるため、勉強できる時間は早朝と子どものお昼寝時間くらいでした。土日も夫が仕事で忙しかったため、勉強量は平日と変わりませんでした。なのでどのようにしたら勉強時間を捻出できるかを日々考えていました。その結果、朝は3時に起床し、家族が起きてくる7時頃まで勉強をしていました。睡眠を削るのは記憶力の定着の点で良くないのですが、私にはこれしか方法がありませんでした。(夜は子どもと一緒に21時に就寝するようにしていましたので、睡眠時間は6時間くらいは確保していました。)
毎朝起きてすぐに雛形の練習と、記述問題を1問解き、残りの時間は択一の勉強をしました。そして、子どもがお昼寝してくれないと午後からの勉強時間が取れないので、午前中は子どもと公園に行き、思いっきり遊んでからお昼寝させていました。ただ、お昼寝してくれないことも度々あり、その場合はおんぶしながら立って勉強していました。なかなか予定通りにはいかなかったです。
お昼寝してくれたときは、午後は択一の勉強にあてていました。絶対時間が取れず難しかったのですが、なるべくエビングハウスの忘却曲線を活用し、問題集を5日で終わらせたら、次は2週間後、その次は1ヶ月後にやる、というようにおおまかなスケジュールを組んで繰り返し取り組んでいました。
マイナー科目に関しては、前年に午後を失敗した反省から過去問を中心にやろうと決め、毎日全科目に触れられるように科目ごとのページ数を1ヶ月で割り、繰り返しやりました。また憲法に関しては条文が大切ということで、朝の準備をする時間にBGMとして流していました。
過去問やプレ模試の問題とテキストの反復を重視。問題演習により、テキストを理解した気になっていることに気づけることや問題を通し、テキストの記載が理解できる箇所も少なくない。間違えた問題は強く印象に残るため、解きっぱなしにしないことが大切です。何時間勉強すると翌日、腕が痛くなるや眼精疲労といった可処分時間とは別に、限界勉強時間を試してみる。私は、調子良く12時間以上勉強して翌日、疲労で勉強効率が下がったこともあり、安定し勉強できる時間の把握を早めに行い、自身に合った学習方法を探りました。量をこなしているとなんとなくで解けるようになり、誤った知識で覚えていたり、直前期に不正確な知識に気づき焦る等、司法書士の勉強は、量より質が重要です。
仕事は個人開業で行政書士をしているので、時間の融通は利きました。司法書士試験の学習はとにかく勉強時間が長く必要であり、登記法はやってもやってもわからず、とにかく勉強が辛かったです。成果が感じられないこと程、苦痛なことはありません。
私は1日1日の勉強開始に集中することに苦戦していたんです。そこで最初はテレビを見ながら勉強をはじめて、そのうち集中できている作戦にしました。シーンとしている状況から勉強開始ができなかったから、逆にテレビに賑やかにしてもらいました。これが自分には合っていたのか、集中しだすとテレビの音は全く耳に入らなくなっていました。
とは言え、このような個性的な勉強方法はおすすめしにくいですが、皆さんに必ずやったほうがいいと思う勉強法は過去問の深堀です。何周も回して全問正解できるようになることではなく、この選択肢はなぜ間違っているのか?どうすれば正解だったのか?そして隣の知識も一緒に勉強すること。更には同じ又は似ている知識と比較して繋げて一緒に記憶すること。司法書士試験は膨大な知識量が必要なので、何度も覚えては忘れての繰り返しです。知識を点で覚えるのではなく、線として繋げて覚えて、記憶を呼び起こす時の入り口をたくさん作っておくことが重要です。
公務員の定年退職後、県内のある金融機関の常勤顧問の職を得ることとなりましたが、定年退職時はCov-19(コロナウイルス感染症)が急拡大したころで、通勤手段を自動車に変えることとなり、ラッシュの時間帯を避けるため、朝早くに起床し、出勤前に1時間ほど勉強し、自宅を朝6時前に出発し、職場付近の喫茶店に6時45分ころに入り、そこで8時ころまで勉強する、というサイクルで勉強をしていました。土曜日、日曜日には、特に直前期にはしっかり勉強時間を確保し、本番を迎えることができました。
過去問集は5肢択一のものと一問一答タイプのもの両方使用しました。5肢択一は机上において時間を設定して解く、軸肢で解くなど常に本試験を想定して解くようにしました。一問一答タイプは携帯しやすいことから、隙間時間に活用することができ、また単に〇か×ではなく、その理由も想起するようにしました。それぞれ何度も何度も繰り返して解いていましたので、模試も本試験も択一の点数は着実にアップしたのではないかと思います。
勉強に専念できる状況でしたので、「仕事のつもりで勉強する」という認識で、日常生活の中で普通に勉強することを習慣づけるようにしました。過去に別の資格の勉強で三日坊主に終わってしまったことがありましたので、とにかく入門講座の講義を毎日欠かさず視聴すること、勉強時間ゼロの日は絶対に作らないことを意識しました。
入門講座秋冬コースは春夏コースに比べると少し余裕のあるカリキュラムになっています。また、私の場合はまとめて配信されるスピード&フリーを選択したため、12月から勉強を開始し、翌年9月にはひと通り受講を終えました。入門講座の受講終了から本試験まで時間的に余裕ができた分、早い段階から過去問と入門テキストの交互チェックを行い、さらに記述式攻略コースを追加受講したことで記述対策も入念に行うことができました。
「失敗した勉強法」
講師から「過去問は読み物なので、解けなくて良いから早いうちから読むように」と言われていましたが、どこかで力試しに使いたいという意識があったため、各教科が終わってしばらくしてから過去問に着手していました。私はスピード&フリーで入門講座受講終了から本試験まで時間があったため挽回可能でしたが、入門講座を3月まで受講するライブクラスだったら間に合ってなかったと思います。過去問の活用は、問題の背景となる条文・趣旨、さらには関連知識まで身についているか確認するためのツールですので、過去問の正答率にこだわるのではなく、弱点を見つけ出すためのツールだということを早めに気づくべきでした。
最初は隙間時間を活用しようと思い、隙間時間に見るためにメモを作ったりして見ていました。しかしながらまめな性格ではない私は、長続きせず、むしろメモを作った時間が無駄になってしまいました。そこでこのやり方は私には合わないと思い、隙間時間は仕事に打ち込みました。その結果、残業が減り、まとまった時間を長く取ることができ、集中して勉強できる時間が増えました。
1回目の時は、講義を受けていたこともあり、テキストの読み返し2割・ドリルと過去問8割で勉強し、7点足りず落ちました。何がダメだったか反省したところ、深くまで理解できていなかったことと模試を有効活用できていなかったことが問題だと思いました。そのため2回目の時は、テキストの読み返し5割・ドリルと過去問5割で勉強しました。また模試も過去問と同じ扱いにし、繰り返し解きました。その結果、理解が深まり、合格点を11点上回り、合格することができました。
司法書士試験を受験した回数は3回です。令和1年度、令和3年度、令和4年度に受験しました。令和2年度は新型コロナウイルスの影響もあり、もし自分に何かあって高齢の家族に迷惑がかかるといけないと判断し受験は断念しました。受験勉強開始時点から伊藤塾の講義を受講し、4年間全てWEBで受講しました。
失敗した令和3年までの勉強方法を振り返り感じたことがあります。司法書士試験は難関試験です。まず大前提として勉強時間の確保は必須です。しかし、必ずしも勉強時間が多いからといって合格するわけではないと思います。失敗した令和3年度までは一日の勉強時間を計り、その勉強時間の多寡だけで一喜一憂していました。今日はかなり勉強したぞとか、今日はあまりできなかったとかという感じです。問題演習に関しては、わからないことや知識の漏れ等のチェックをしていなかったり、解いただけで満足しているということもありました。その状況に加え、焦りや不安感などがあり、いろいろな参考書に手を出し一冊を完璧にしていないことも反省に挙げられます。これではまずいと思い、一から勉強方法を考え直しました。
合格できた令和4年の勉強方法については、フルタイム勤務だったので勉強時間をいかに捻出するかという点をまず考えました。休日はしっかり勉強することを前提として、勤務日はどのように時間を確保するのか。私は隙間時間を有効活用することを大切にしました。過去問や前年度の答練をPDFデータにして電車の中で繰り返し解きました。始業開始が9時だったので、朝は7時30分から8時50分まで職場近くのカフェで問題の解答をチェックしました。問題を見ずにすぐに解答を見る感じです。そして疑問に思った箇所には付箋をつけておきました。これは勉強期間が長かったためできることかもしれません。勤務は18時まででした。残業がない日は18時30分から21時まで、朝にカフェで解答をチェックした問題の問題文を確認しました。ここで意識したのが、問題文では知識がどのように問われるかをということです。このことを意識したことにより帰宅してからの勉強がより効果的になったと感じています。
帰宅後22時から22時30分までは、今日一日感じた疑問をテキストで確認することを行いました。入浴後から24時までは一日のやったことをさっと思い出すようにしました。休日には月曜日から金曜日まで見た過去問・答練を問題として解き、解けなかった問題に付箋か「○、×、△」などのマークを付け自分に抜けている知識が何を把握するように努めました。休日は勉強時間を多く確保できたので、苦手であった記述式問題を重点的に取り組みました。前年度受講していた記述式の答練(『記述式答案構成力養成答練』)の問題を必ず不動産・商業1問ずつ解き、さらに、ひな形を覚えるように努めました。次の1週間は、上記で記述した知識が抜け落ちているように感じた付箋や「×、△」の付いている個所を重点的に繰り返すようにしました。このようなことを2021年12月まで続けていました。
2022年の1月からは2022年合格目標の択一及び記述の答練を受講しました。択一の答練(『択一実戦力養成答練』)では時間を計って解答し、講義を受講しました。そして宇津木講師がAランクと指摘した問題を絶対覚える(暗記する)ようにしました。記述の答練は、土日に問題を解答し講義を受講しました。そして、問題で出てきたひな形や解答に必要な連想と検証を暗記するまで復習しました。暗記してパターン化したのは、連想と検証すべきポイントの漏れを防ぐためです。そして疑問に思ったことは必ずテキストへ戻るようにしました。4月から6月まで直前期も行ったことは上記で記載したことと変わりはありません。受講した答練や、高橋講師の『択一登記法集中演習講座』の問題をひたすら繰り返しました。
長々と記載しましたが、不合格の年と合格できた年の大きな違いは、何がポイントで何を覚えなければならなかったのか、何の知識が抜けていたのか、どの問題がなぜ解けなかったのかを意識していたのか否か、また、その抜け落ちていた知識を埋めようとしたのか否かだったのかなと感じています。
令和3年の6月に無事、大学を卒業でき、就職もしなかったため、勉強時間は十分にありましたが、自分の集中力が毎日何時間も机に向かって勉強をするのに耐えられるものではないことをよく理解していたため、外出中や寝転がった状態で集中せずとも勉強ができるように、単語帳アプリをスマートフォンに入れて重要知識を一問一答形式で確認できるようにしたり、テキストの重要な表や、覚えられていない箇所をプリントアウトして透明なカードケースに入れて音読したりしていました。
私は過去問・答練を繰り返し解き、テキストに戻るという王道の勉強を続けていました。問題を何回も解けば、自然と知識が定着するだろうと考えていたからです。しかし、ただ問題を解くというルーティーンになってしまっていたことは反省点です。問題を繰り返し解くことに満足し、理解が足りていないがゆえ、点数も伸び悩んでいたと思います。特に不動産登記法に関しては、問題文も長く、深い知識を問われる問題も多いため、理解を伴った学習が求められると思います。
そこで、(私は十分に実践できませんでしたが)日頃から制度の意義や制度趣旨を意識した勉強をすることをおすすめします。また、問題の正誤を判断した根拠(条文なのか先例なのか等)を明確にすることも重要です。なんとなく問題を解くことから脱却することが、合格への近道であると思います。
日常生活を勉強時間に全て充てられるように、生活を変えました。仕事をやめ、実家に戻りました。テレビや動画を見る時間、スマホを使う時間は減らしてました。自習室や図書館やコワーキングスペースを使って、周りが勉強している環境で過ごすことで、自分も勉強に集中しやすくなったので、自宅以外の場所で勉強することを心がけました。よく間違える論点は、まとめノートに簡潔にメモするようにしました。それを何度も繰り返し見て、記憶を定着させました。やる気が出ない日も、午前中だけは勉強すると決めて、勉強を全くしない日をなるべく作らないようにしました。
合格した年は『アドバンスコース』を受講しましたが、宇津木講師が暗記と言ったテキストの表やパワーポイントをコピーしてノートに貼り、仕事の昼休みや歯磨きをしている時などのすきま時間にこまめに見るようにしていました。また、憲法の統治の条文はスマホのボイスメモに録音しておき、通勤の車の中などで聞きました。それから、工夫というほどのことではありませんが、択一の問題をとく時に、1年目はメモ用紙に答えを書いていたのですが、2年目からはノートに書くようにしました。こうすることで、勉強の記録としても残せるので、やったことの分量、間違った問題などがひと目でわかるし、前回といた時との比較も簡単にできるので、モチベーションの維持や苦手分野の把握に効果的だったと思います。又、講師から過去問について、できるようになった肢はどんどん削っていいと言われたのですが、削るべきか残すべきかの判断に迷うことも多かったので、肢ごとに正解したら丸を付けていき、連続で3つ丸が付いたら削るなどという風に客観的な基準を決めて機械的に削るかどうかの判断をしていました。
スケジュールの立て方は考え方がいろいろあると思いますが、私は細かくスケジュールを組んでいました。まずは、1年の中でいつまでに何をどのくらいやるのかなどのだいたいのスケジュールを立てて、次に3ヶ月に1回くらいのスパンでそれを修正し、カウンセリングで講師にそのスケジュールで大丈夫かどうか確認した後、そのスケジュールに沿って何月何日に何を何ページ、何問やるかという風に細かなスケジュールを立てて紙に書いていました。こうすることで、その日何をやるかも決まっているし、講師に確認もしてもらっているし、毎日の勉強は予定していることをただ淡々とやるだけなので、余計なことを考えたり迷ったりすることなく、私にはとても合っていました。それと、些細なことですが、勉強していて休憩に入る時には、休憩が終わった後にやる教材を机の上に準備してから休憩するようにしていました。次の勉強の準備がされているので、ダラダラ休んでしまうことの防止になりました。
他には、体調管理のため、プレ模試の終わった頃から、起床時間を試験当日と同じ時間にするようにしました。睡眠時間は減らしたくなかったので、その分夜は早めに寝ることにして、朝の勉強時間を多くしました。このように変えてから、朝は出勤時間が決まっているため、帰宅後に勉強するよりも集中して勉強することができ、体調管理以外の面でも効果的だったと思います。
まず私がどういう状況で勉強していたのかをお伝えします。
平日は8:30~17:30まで仕事、土日祝は休みでした。残業はほぼなかったのでそこは大変助かりました。
平日に勉強する時間帯は色々試してみましたが、最終的には出勤前の朝6:00~8:00、会社の昼休みの12:00~13:00、仕事終わりの18:00~20:00のMAXで1日5時間ほどに落ち着きました。昼休みはできるだけ勉強に時間をあてたいため昼食はなしかカロリーメイトで簡単に済ませてずっと勉強をしていました。お腹いっぱいになると集中できないので満腹にならないように気をつけていました。私は仕事が終わって家に帰ると勉強をしたくなくなってしまうので、仕事帰りにカフェに寄って勉強してから帰るようにしていました。朝は家、昼は会社、夜はカフェというように場所を変えながら勉強すると集中力を保てる気がするのでおすすめです。
直前期以外は休日にあまり無理をせず身体を休めることを意識していました。半日から1日勉強しない日も結構ありました。1年目に無理をして勉強しすぎて精神的に不安定になり勉強できなくなってしまった時期があったので、休むことも勉強のうちと割り切っていました。
私は勉強方法をあまり工夫しない方なのですが、手帳にテキストの重要な表などを縮小コピーして貼り付けて隙間時間に確認していました。スマートフォンだと他のアプリを触ってしまいそうになるので自分には手帳を使うアナログな方法が向いていました。そしてふとした瞬間に「あれ、あの雛形どうやって書くんだっけ?」のように気になることが思い浮かんだら手帳に書いておいて後でテキストで確認していました。
私は、専業受験生だったので、学習時間はたっぷりありました。時間はたっぷりあるからこそ、ぐうたらしないように、感情を殺して淡々と申請例の音読などの学習をはじめるようにしました。しかし、感情が入ったほうが覚えやすかったので、エンジンがかかってきた中盤から、テキストの学習に移っていました。また、ずっと家にこもって勉強していた私は、友人がSNSなどで楽しそうに遊んでいる様子や旅行に行っている写真を投稿しているのを見て、辛くなってしまっていました。なので、受験勉強している間はSNSを見ないようにしました。
〈間違いノート〉 1回目、2回目受験も間違いポイントはノートにメモしていましたが、字が汚く読む気が起きなかったのでエクセルにしました。編集、入れ替えしやすくなり 試験会場にも持ち込んで確認しました。(数ページ)
〈記述式〉 記述に関しては講師のおっしゃる通り「3回は繰り返す」を実践できて合格につながったと思います。1問 45分をめどにタイマーで図って体感で時間を覚えました。
〈生活〉 3回目受験は酒をほとんど飲まず(飲むと勉強できない、翌日にひびく)、朝から夕食まではおにぎりか菓子パン1個程度(満腹になると昼でも眠くなる、勉強やる気が落ちるので)ですごしました。(腹が減っていた方が闘争心が沸くので)。仕事はフルタイムではなく、不定期に入るので極力勉強ノルマは午前中にメインの記述式を終わらせ、余裕を持って午後消化するようにしました。(午後は所用や家族の送迎等で中断はいるので択一)
過去問や答練の問題を繰り返し解く際に下の組み合わせを隠した状態で、自分で答えを出してから同じ組み合わせの選択肢があるか確認する、というのをよくやっていました。各問題で、自信をもって正誤の判断ができるもの、よく間違えるもの等、結構はっきり出ます。あとは考える練習として、別の知識から答えを導けるかどうか考えてみたりもしていました。
私は、働きながら勉強をしており、平日は残業も多く、休日以外ではまとまった勉強時間を確保することができなかったので、隙間時間をとにかく大事にするよう心がけていました。就寝前後の時間や通勤時間は、直近で学習した範囲や暗記事項を「能動的に」思い出すようにし、就業開始前や昼休みは過去問を一問でも多く解くようにしていました。
失敗したことは、学習当初、インプットを重要視するあまり、過去問演習がおろそかになり、点数が伸びなかった点です。効率的な知識の修得は、インプットとアウトプットの両輪にあると思いました。
学習を進めていると、類似する知識が複数出てきて、頭の中でそれぞれを区別して整理するのに苦労しました。試験では、知識間の比較がとても大切になるようで、テキストでは、知識を比較する表が掲載されており役に立ちましたが、比較表がテキストに掲載されていない知識で、頭の中だけでは整理しきれない箇所については、Excelを使用して自分で比較表を作りました。表形式にすると、形で視覚的に覚えることができるので、暗記にも役立ちました。
・勉強を習慣化するため時間を決めて学習をしていました。また、自分は専業の受験生であったため、毎日毎日、本試験の時間通りに時間を設定し、勉強をしていました。身体が自動的に司法書士試験の試験時間に順応するので、本試験の際に日常のリズムでストレス少なく挑めたのではないかと感じています。
・記述式で間違えたところは間違いノートを作成し、択一の答練等で間違ったポイントは、暗記用カードに書き込んで、いつでも見返せるようにしました。また、記憶の定着がしにくいテキストの表(ex「役員等の株式会社に対する責任の免除または制限」、「社外取締役、社外監査役の要件」、「刑法の執行猶予の一部免除、全部免除」)をコピーし手元において知識があいまいになったときはもちろん、暇を見つけては見るようにしていました。
・「司法書士厳選過去問集(択一式)」がスマートフォンで見ることができるので、外出時の隙間時間に活用していました。比較的問題文が短く、図を描いて考えることが少ないマイナー科目の知識の定着には有用です。
自分に甘いので暗記ものから逃げてばかりでした。もちろんそれでは合格できるはずがありません。そこで、なんとか暗記と好きなものを組み合わせる工夫をしました。
とくにすぐ忘れがちなことをメモ書きにして、趣味のジョギングの際、信号待ちでメモを確認しつつ、走りながら景色とセットで暗記をするようにしました。景色と一緒に記憶すると定着しやすいという説もあるようなので、この方法が合う人には良いかもしれません。
逆に失敗した勉強法は模試の復習に時間をかけ過ぎたことです。軸となる肢以外のわからなかったところまでどうしても気になって復習してしまい、無駄な時間を費やしてしまいました。模試の復習はその日か翌日までと言われていますが、まさにその通りだと痛感しました。
私は受験指導校の基礎講座を取っておらず独学で勉強していたのですが、最初はひたすらテキスト→過去問の順で全ての科目を終わらせました。ただ、市販のものだと今年の出題予想であったり、そもそも記述式の問題があまりなかったりしたので、伊藤塾の答練を受講し、ラスト6ヶ月は答練と過去問をひたすら回していました。
勤務をしながらの受験でしたので、会社の近くに有料の自習スペースを確保し、朝の時間、勤務後の時間に学習しました。周りに資格試験の勉強をしている雰囲気の方も多く、暗黙のうちに切磋琢磨されたと思います。コロナで昼食も取りにくかったので、ダイエットも兼ねて昼食抜きとし、その時間も勉強に充てていました。
失敗した勉強としては、憲法、民法、会社法、民訴法、刑法等が面白くなってしまい、司法試験の論文講座等も聞いてしまいました。典型的な失敗事例であることを自覚し、途中から封印して試験対策に集中したことでリカバーできました。結果的には思考力はついたと思いますが、回り道であったと思います。
気分転換には関講師のYouTube動画(過去問向上委員会シリーズ)を過去のシリーズも含めて聞いていました。これは知識の体系的整理に役立ったと思います。
テキストにマークをする際に、肯定する文章「~できる」と、否定する文章「~できない」とで色を使い分けて、ひと目で区別できるようにしました。当たり前のことですが、農地法の許可書の有無、登録免許税の税率、商業登記法の登記事項などの重要ページにはインデックスを貼り、何十回も見返して覚えました。講義の際にメモをする時は、講義の映像を一時停止してテキストに直接書き込んでいきました。山村講師の指示通りに、記述式の間違いノートは作りましたが、サブノートは作りませんでした。不登法、商登法のひな形を全てポケットサイズのメモ帳に書き写して、常に持ち歩いて少しでも時間がある時は見ていました。移動時間は民法や憲法の条文を読んでいました。受験期間中、他の受験生のSNS等は見ていません。模試は伊藤塾の『全国公開模擬試験』のみ受験しました。振り返ると、何も特別なことはしていませんでした。講義を聴いて、テキストと条文を読んで、問題を解くことを繰り返しただけでした。
仕事と兼業しており勉強時間が限られていましたので、お風呂やトイレの時間には、これまで勉強した内容を思い出すよう心がけました。また、勉強時間に最大限集中できるように、疲れていなくても定期的に休憩時間を入れるポモドーロ勉強法を実践しました。
1回目の本試験の時は、勉強が間に合っていないことが自分でもわかっていたので、試験直後から勉強を再開しました。
平日の朝は前日の講義部分の過去問を、夜は講義1コマ分以上をこなし、休日は平日分の勉強+記述+その週にやりきれなかった分というように 1週間分のやるべきことを翌週に持ち越さないようにしていました。また、自宅の廊下やトイレ、冷蔵庫等必ず毎日触れる場所に暗記したい表や記述の雛形、数字関係を貼り付けて嫌でも覚える環境にしていました。
仕事、子育て、などと時間をとるのが非常に難しかったです。一日机に向かえたのは、1~2時間がせいぜいでした。朝4時起きで、集中できる学習時間1~2時間を確保しました。また、移動時間は、講義の音声や条文の朗読を流し聞きして、頭の中に知識をしみこませるようにしました。夜は夜で、子どもの宿題時間にいっしょになって過去問を解きました。ただしなかなか集中できませんでしたが、家族の理解を得ることができました。
記憶すべき内容は図表で覚えました。私がメインで使用した『入門講座』・『アドバンスコース』のテキストにも図表が多く掲載されていたので、覚えたいものに付箋を貼って何度も見直しました。また、図表が掲載されていない内容、掲載されている図表では覚えにくい内容は、自分でオリジナルの図表を作りました。数としては全科目で50個程度になりました。オリジナルの図表はクラウドに保存し、通勤時間や就寝前に見返すことができるようにしました。
司法書士試験に向けて特別に工夫したことはありませんが、昔から勉強するうえで大事にしていることは勉強のメリハリです。私は勉強が嫌いではないため、しようと思えば何時間でも勉強することはできます。しかし、同じことを長時間続けていると、次第に効率が下がってくるため、勉強を惰性で行ってしまう可能性があります。そのため、私はある程度勉強した段階で、意図的に勉強から離れる時間を作っていました。具体的には、ゲームをしたり、友達と食事に行ったりしていました。こうすることで、強制的に脳が勉強のモードから切り替わるため、その後に勉強を再開したときも、脳が回復した状態で取り組めて、結果的に効率が良くなっていたと思います。
働きながらの受験勉強だったので、特に通勤時間を有効に活用するようにしました。例えば、片道1時間の通勤時間だとして、平日は1日2時間の勉強時間は確保できます。その時間は、択一対策に充てました。
具体的には、通勤時間中は常に音声ファイルを聴くようにしていました。そして、可能な時はテキストを読みながら聴くようにしていました。自宅にいるとき等、ある程度の時間が確保できる場合は、記述式中心の勉強でした。
試験まで残り9ヶ月で、あまり時間がなかったので、いかに質の高い勉強をするかを考えました。結果として、メリハリをしっかり付けていたことが良かったのかなと思います。
勉強モードをオンにしているときは、例え料理をしていてもお風呂に入っていても、全力で集中して勉強します。(関講師の過去問向上委員会を真剣に聴いていました。)
勉強モードをオフにしているときは、その時間を睡眠(記憶の定着のためにしっかりとってください。)やリセット時間にあてていました。
加えて、私は1日の勉強時間を日記に記録していたのですが、それも、モチベーションを保つことにつながり、よかったと思います。
ほぼフルタイムで働きながらの勉強だったのですが、仕事を休める日は休んだり、休日の一日は必ず勉強に費やすという方法で勉強時間を工面していました。専業受験生よりも勉強時間が必然的に少なくなることは仕方ないので、勉強している時間は全ての情報をシャットアウトして全集中することを意識していました。
特別な勉強法は取っていなかったと思うのですが、絵で覚えるのが得意なので、テキストに出てきた図表などはスマホでスクショして、仕事中や外出先でたまに眺めることは良くしていました。
『入門講座』受講時は、フルタイムで仕事をしていたため、うまく計画が立てられず講義を消化するのに精一杯の状態でした。私には兼業受験は無理だと思い、2年目の11月に仕事を辞めて受験に専念することにしました。
私は意思が弱いので、可処分時間が増えたことで緊張感がなくなりダラけるのが目に見えていたので、まずスマホを触らないために、スマホで勉強時間の管理をするのを辞めて、UBhindというアプリを入れて、10分触ると2時間のロックがかかる設定し、強制的に机に向かうようにしました。勉強時間の管理は紙のスタディープランナーでやるようにして、1日のノルマを決めて、ノルマが達成できたら時間があまってもその日は好きなことをするようにしてメリハリをつけるようにしていました。
また、過去問はしばらく解かないと知識を忘れるので、過去問の目次部分に解いた日付を書き込んで、次に解く日が1ヶ月以上空かないように工夫しました。解くたびに肢ごとに〇✕マークをつけて、間違えた肢はテキストのどの部分に該当するかなど、復習の際に過去問集にメモを取りながら全体を3周解いたあと、4周目からは何度も間違えた肢だけ解くようにして、特に年明けからは、記述の勉強時間を確保するようにしていました。
年内のうちに、何度解いても間違える肢についてどこで引っかかりがちなのか対策もメモした自分だけの超厳選過去問集(資料作成に時間を割くのはよくないので、本当に苦手な肢のみです)を作成し、直前期に備えました。
記述に関しては、冷静に時間をかければ解けると思ったので、択一を早く正確に解く練習と、多種多様な論点に触れるために、毎年伊藤塾の答練を受講し、前年の問題も繰り返し解きました。今年は50分で択一を解き終えて余裕をもって記述に取り掛かることができました。
司法書士試験は覚える量が半端ではありません。勉強しはじめの時は、最初はある程度内容を理解して、あとは覚えていくことをメインに満遍なく、各教科手当たり次第に覚える「作業」をしていました。具体的には、過去問を時間がある限り早く解いていくなどの方法です。しかし、あまり模試や本試験等の結果に結びつくことができませんでした。
しかし、関講師の『思考力完成コース』を受講することをきっかけに、条文や先例の趣旨を理解することにより、体系的に覚える方法を学び、そのようにテキストや過去問を解く際にも関連付けで覚えてくように学習していきました。そうすると、記憶量や記憶の質自体も各段に上がり模試でも結果を出すことができるようになりました。
2回目の試験が終わってから気が付いたのは「直前期と、それ以外の時期」では学習の方法と考え方を完全に切り替える必要がある、ということです。この2回目の試験の時は大きな民法改正とコロナ騒動などによる様々な外的な問題等が重なり、精神的にも余裕がなく、学習を進めること自体がきつく感じていました。試験は延期になり、もしかしたら中止になるかも知れないと言われていましたし、旧民法と改正民法の知識が頭の中で混在してしまっていたので学習に困難を感じていました。
この、試験が延期になって中止になるかも知れないという状況下で思いついた勉強法が「自分で問題をつくる」というものでした。どうせ試験がいつになるかわからない、ということから、少しゆっくり勉強しようと考えた訳です。この自作の問題文の作り方は過去問などにおいて、よく間違えがちな問題と基本知識の問題を混ぜ合わせてつくります。問題文を自分でつくると知識の確認になり、また、どうやったら受験者が引っ掛かるだろうか、などと考えたりしたため、試験問題の見え方が大きく変わりました。特に、よく作っていたのが「対話式の問題」です。論点を記憶に残すには対話式が一番良いのではないかと考えています。この自分で問題をつくる学習のおかげで民法等の理解が進み、この令和2年度の試験の午前択一の点数は飛躍的に上がり、96点(144位)でした。ただ、不動産登記法の記述問題で「恐怖の枠ずれドミノ」をやってしまったため試験自体は完全にノックアウトでした。
それから3回目の直前期からは、それまでよりも「時間」との勝負ということを強く意識するようにしました。いかに午後の択一を早く終わらせて記述の時間を確保するかが一番のテーマでした。タイマーの使い方も色々と工夫するようになりました。ただ、3回目の試験では、午前午後の択一、記述も含め、全て基準点を超えることができましたが、択一と記述の合計による合格点に僅か「0.5点」足りず不合格になりました。しかも、午後の択一で「間違っているもの」を選択すべき問題で、「正しいもの」で選んでしまっている問題があったため本当に悔しいと思いました。そして迅速性と正確性のバランスをどうするかを今後の一番の課題として4回目の試験に臨むことになりました。
仕事や子育てでまとまった時間を確保することが難しい日もありましたので、通勤時間や昼休み、トイレに行く時間等の小間切れの時間を大切にしていました。全く勉強時間を確保できない日もあり、ストレスに感じることもありましたが、勉強時間を記録し、平日に勉強時間を確保できない週は、家族の理解を得て休日に時間を確保するなど、週や月毎の勉強時間を減らさないことを目標にしていました。また、どのような状況でも勉強することができるようにするため、教材は全てPDF化し、検索機能なども使い効率的に勉強することも心がけていました。
効果的だったなと思うこと
テキスト、答練解説の覚えなければいけない(頻出分野の)表を徹底的に見ました。通勤、仕事中(もちろん仕事は、ちゃんとしていましたが、5分でもブランク時間があれば)、晩酌中等と、とにかく眺めていました。設問が、9割型、表とリンクしはじめた頃(4年かかりました。)効果を実感しました。
失敗したなと思うこと
例年。仕事、家族、仲間、附帯する飲み会等、全ての行事を全力でこなし、気づけば4月。そこからも色々な行事が重なり、脳内メーカーは、勉強5割程度。1日3時間程しか集中できませんでした。さすがに超直前期(6月)からは、1日5時間(隙間時間累計)全て集中できましたが。。。集中をかけるタイミングが遅かった。
直前期は、本当に大事です。4月から、全てのスケジュールをOFFにできなかった自分の弱さ。昨年、4月から集中できれば、自身に対する先見の明があれば、一年早く合格できたかなと、思っています。(昨年基準点突破するも不合格だったので。)
仕事をしていたため、通勤の電車、バス車内で携帯六法を利用して、憲法の統治、司法書士法、民事保全法、民事訴訟法など本試験で条文レベルでしか出題されない科目を毎日繰り返し読んでいました。また、答練・模試で間違った問題はノートに貼り付け、そのノートも毎日繰り返し読んでいました。
私の場合、朝方タイプのため、朝早くに起きて学習をしていました。この習慣は、中央大学法学部(通信課程)の卒業論文を作成していたときからの習慣です。朝はだいたい3時に起床し、約2時間半ぐらい勉強していました。そのかわり、夜は全然起きていられず、帰宅してから1時間ぐらいしか勉強ができず、9時ごろには寝てしまうような生活をしていました。でも、朝は、頭もすっきりして、集中して勉強ができたような気がしています。今でも、その癖が抜けておらず、朝は早起きです(歳のせいかもしれませんが・・)。
まず、手帳サイズのノートに暗記必須であろう表や、自分の苦手なところ、過去問で何回も間違えるところをコピーして貼り付けたり、また、手書きで書き込んだりして、通勤時や仕事中の空き時間等で直ぐに見られるようにしていました。
それから、朝は必ず勉強するようにしていました。仕事柄、帰りは予定外に遅くなり、結果勉強ができなくなることが多く、朝を中心にした方が計画が立てやすかったです。私は起きてすぐに記述(不登法、商登法)2問を解くようにし、それからテキスト読みや過去問を解いていました。起きてすぐ記述に取り組むことにより、その後のテキスト読みや過去問を解く際には眠気もなく集中でき、少ない朝の時間を有効に使えていたかな、と思っています。
とにかく時間を作ること。仕事と家事、勉強の頭の切り替えをはやくすること。とくに仕事の段取りなど、携帯がなるとすぐに頭が仕事に持って行かれてしまいます。私は頭の切り替えを上手くすることがとても大切だと思いました。あとは、すぐに確認できるものを手元に置いておくことです。ですが車の中で講義を聴くのはとても危ない。集中力が講義にいってしまいます。スマホ運転なんかを大きく上回る危険度になりますので、それはすぐに辞めました。
私は、仕事中に時間ができたら別の机にすぐに勉強できる場所を用意しておき、そちらに移動しました。主に書式の問題を解きました。急いで解こうとするので、だらだらすることなくできました。
この試験は試験範囲が膨大で覚えるべき知識が多いというのはよく聞く話です。法律なので似たような概念や趣旨のものも多く、激しく混乱させます。このようなときには急がば回れでじっくりとひとつひとつ丁寧に理解するように努めました。不動産登記法は実際に自分が不動産を購入した場面を想定します。決済とはどういうものかをYouTubeで先輩司法書士が丁寧に説明してくれています。その動画を見て自分が客としてその決済の場にいることを想像します。商業登記法では、例えば取締役会に自分が取締役として出席し、代表取締役選定証書に印を押す場面や、自分が代表取締役に選定されるときに就任承諾書に印を押す場面を想像します。それでも数週間経てば簡単に忘れます。しかし、その都度自分で理解したものを書き残したメモを見て再度想像し直してインプットします。これをひたすら繰り返します。
勉強している状態を通常状態とすることです。陸生動物が陸上にいるように、水生動物が水中にいるように、勉強をしていることが通常で、勉強をしていない時間がそわそわするくらいになることです。
それには意識が重要です。絶対に合格するという意識が日々の行動を変えさせます。そして息抜きをコントロールすることも行いました。
私は、夜の23時に必ず30分から1時間はランニングとウォーキングをするようにスケジュールを組んでいました。理由は二つあります。ひとつ目は、運動は脳に良いと本や、インターネットに書いてあったからです。血流を良くしたり、気分転換になったり、集中力が上がったりと良い事尽くしのようなので、それを取り入れて行っていました。二つ目は、メリハリです。合格年には行政書士事務所を開業していましたが、最初のころはほぼ無職で、勉強をメインに生活していました。勉強をメインに生活していると生活にメリハリがなく、細かな休憩を何度も取ってしまうことがありました。なので、運動以外は勉強時間。と、スケジュールを組むことで時間にメリハリをつけることを目的としました。ウォーキングでは暗記系を頭の中で繰り返したり、登記のひな形をイメージしたりと一石二鳥なのでおすすめです。
結婚後子どもが生まれる前から勉強をはじめ、生まれてすぐの頃も試験本番に臨みました。あまり勉強時間は取れていませんでしたが、それでも受験生なんだと自分に気合を入れる意味も込めていました。回数ばかり重ねる結果になりましたが、少しずつしか勉強できていなくても前の年より合格点から遠ざかることはなかったので、受かってはいなくても毎年成長していると確認でき、自分の現状を肯定的に捉えることができたと思います。また、生活の中では細切れ学習となってしまうのが常でしたが、机に向かえない時も、講義で聞いた論点、記憶すべき事項、判例などを何度も繰り返し頭の中で思い返していました。講義やテキスト読込み時には後で思い出しやすい様に、文だけでなく光景や物や人を頭の中で動かしながら理解する様にしました。
とにかくテキストを読み込んで、記載されている知識を覚えることを徹底しました。最終的には、テキストのどこになにが書かれているかをなんとなく暗記しているような状況を目指しました。テキストの暗記したい図表や雛形をスマホで持ち歩いて、移動時間に確認するようにしていました。
通勤途中の電車や昼の休憩などで勉強される方も多いと思いますが、あまり複雑な作業をすると進まないし、かえってストレスになるので、あまり欲張らずに登記法の雛形等基本的な学習の反復に当てる方が、個人的にはおすすめです。私は子育て中なのですが、子どもがいるときは勉強はできないと割り切ったほうが、精神的に楽だと思います。無理をして子どものいる前で勉強しても集中できないし、子どもとの関係もギクシャクして、勉強の継続が難しくなります。勉強時間のオンオフを大事にしました。
司法書士試験に数回落ちた後、覚えられないことや、間違った問題をエクセルに入力していくことにしました。非常に手間のかかる作業ですが、自分にとっては有効でした。 勉強をすることに嫌気がしたり、やる気がでない時は、そのエクセルをじっと眺めるだけにしました。眺めるだけでは覚えられないですが、何度も繰り返すうちに自然と頭に残る論点や判例がでてきました。そのうち、自分が入力したにもかかわらず、理解不能な文章が出て来て、その内容をテキストや過去問で見直すという作業が必要になりました。結果的にその項目のテキストや過去問の解説を熟読することで、記憶に残る様になりました。
大学受験予備校で数学の講師をフルタイムでやっていたので、とにかく勉強時間の捻出にこだわりました。どんなに就寝時が遅くても朝5時には起床して6時からは勉強するようにしました。この習慣化が合格のポイントだったと思います。勉強法は、とにかく手を広げずに「絞込みと反復」の一点にこだわりました。浮気をせず(人として当然の倫理)ひたすら同じことを何度も何度も繰り返すこと。失敗は、就寝前にアルコールを毎日欠かさずに飲んでいたため記憶力低下を招いてしまったことです。
2年目からは、仕事は辞めてしばらく勉強に専念することにしましたが、家事や子育てもあって、長時間を勉強にあてることはできませんでした。確かに、仕事との兼業受験生に比べれば時間はあったかもしれませんが、家では集中できないので、自習室を利用しました。スキマ時間というのは、案外発生しないのでほとんどが机に向かう時間=勉強時間です。そうなるとちょっとやる気が起きない時には、勉強しない日も多々ありました。特にコロナが流行った時期に学校が休校状態になったり、家族が濃厚接触者になったりした際には、気持ちが勉強に向かずに、直前期にもかかわらず、集中できず予定の分量を終わらせることができなかったことが今でも悔やまれます。
このことから、4年目はとにかく毎日必ず6時間程度は勉強を続けることを心がけました。また、家事をやりながら講義を聞き流ししていましたが、これはあとで考えると耳で聞きながら頭の中でテキストをめくることになり、効果的だったと思います。
合格年は伊藤塾の講座と伊藤塾の過去問セレクトで対策しましたが、それ以前は全部の過去問をしたり答練もしたり記述もたくさん解いていました。不安になり多くの問題に触れようとしてきたことが遠回りになってしまったのかもしれないと感じるので、限られた時間で自分の身につく講座を選び繰り返して学習することが大切だと思います。
何度も間違える問題や、正解しても知識があやふやな問題は解説や比較表などをスマホやタブレットで写真に撮り、寝る前や移動中に見返したりしていました。他にも、覚えたいことや忘れそうなことを付箋に書き写し、洗面所やトイレに貼って日常的に目に入るようにしていました。
勉強を続けていくうえでまず環境を一番に考えました。オンライン受講での専業受験生だったためどうしても家だと集中しきれず、近所の自習室を利用していました。結果的にオンとオフの切り替えが上手くつけられたので、大幅に集中の度合いが上がり合格につながったと思います。
勉強方法については問題演習を中心にしていました。教科書を読むだけだと集中が途切れてしまいがちだったので、〇×をつけながら問題を解いたり、雛形演習で手を動かすことで集中を保っていました。また、疑問に思った点があった時少し考えてもわからなかったら先に進むことを意識していました。講義の中でも講師の方々が先に進むことを優先するよう強調されていましたし、何周もしているうちにわかる時が来ると前向きに考えたためです。ただ、いろんな問題を解くうえで必要な基礎的な知識や、紛らわしい知識などで躓いてしまうと先に進もうにも進めないので、持ち歩けるノートに自分なりにまとめて記憶することを徹底していました。
隙間時間はどんなちょっとの時間でも見逃さないように、ヘッドホンをつけて講座を聴きながら料理をしたり、移動する時にはカバンのなかに必ずテキスト類を持ち歩き、待ち時間は必ず開いて学習していました。家族が起きてくる前に早起きして1時間半ほど勉強時間を確保して、記述問題に取り組んだりしました。子どもの受験期にはリビングで私も学習するようにしていると、自然とみんなリビングに集まるようになり、勉強習慣が身につきました。
昨年までの私は、苦手な暗記などを避け、比較的楽しいと思えた問題演習や記述の勉強を中心にしていました。合格するためには何が必要か、何をすれば合格点が取れるかといった作戦もなかったため、当然のことながら択一記述ともに安定せず、運がよければ得点できるといった状況でした。その中で、合格者に相談したり、司法書士の先生の動画などを見て、勉強方法や得点の仕方、問題の解く順番などの戦略がもっとも大切で、その戦略を淡々と実行していくのが合格への近道であるとの考えに至りました。そして、私がたどり着いた戦略は、択一で上乗せ点を取ること、そのために忘れる前に復習を繰り返すという当たり前のことを愚直にやり切ることでした。
工夫した学習方法は特になく、受験指導校のカリキュラムにのっかって勉強していました。しかし、今だから言えることは、この試験、相当難関であるため、自分の現在のスタートラインと勉強できる環境を把握したうえで、目標設定すべきだったと反省しています。そのうえで、良いテキストと良い講師選びが短期合格の最大の鍵になると思われます。私の経験から、世の一発合格者と言われる方のほとんどが、前提として行政書士有資格者だと思います。全くの法律経験がない方なら一発合格はまずないと思ったほうが良いです。そのために、勉強をはじめる前の綿密な学習計画が必要になります。誤解を招くかもしれませんが、私のような法律初学者が司法書士試験に受かるまでの年数は、どんなに早くとも専業で3年半は見ておいたほうがよいでしょう。また、宅建→行政書士→司法書士 の順にレベルアップしていったほうが、モチベーション維持にもつながり、途中で脱落することも少なくなると思います。
勉強は、2020年10月15日にはじめてから2回目の本試験まで一日も休みませんでした。勉強を休まないことが、工夫というか勉強法のひとつでした。実際は苦労して続けたというより、楽しかったのです。2021年の本試験直後は、ボーダーギリギリの手ごたえでした(結果は1.5点足りず)。受かっていてもギリギリだと自分で分かっていたので、当日から勉強していました。2022年は、一日も休んでいないんだということが自信になっていくようでした。
細かい勉強法で言えば、隙間時間の活用です。歩いている時や電車で身動き取れない時は、講義を何度も聞き流していました。最初のころは、新しく進んでいく部分と、復習を毎日並行していました。手帳にいつ何を勉強したかを書いて、何日後に復習すると細かく計画してその通り進めていました。1年目の直前期に入るまでこのように回して、知識を定着させました。
勉強が楽しかったので、自宅だと勉強できないとかそういったことはなく、電車でも自宅でもどこでも一生懸命勉強できました。ですがたまに図書館に行くと、学生さんなどが勉強しているので、気分も変わり、リフレッシュしながら勉強できました。ただ私の場合8時間が適正な量でした。これを超えると頭が疲れて効率が悪かったり体調が悪くなりそうと感じ、休憩もうまく取り入れました。頭に知識が定着してからは、テキストがない仕事の空き時間とかでも頭の中で色々思い出して勉強していました。
先ず、各科目の大きくつかみ、その後は、学習の進度に合わせて、同じ科目の中でも少しずつ復習にあてたり、また、科目間でも関係するところは行ったり来たりしながら理解を深め身につくようにしました。特に、不動産登記と会社法・商業登記の択一式と記述式は、それぞれの切り口に違いを意識しながら取り組んだことで、かけられる時間は短くても効果はあったように思います。また、常に具体的な事象をイメージしながら学習すると知識の定着は早まると思い、実践してきました。
仕事を続けながらの受験であったため、まずは学習時間の確保を考える必要がありました。
私は、残業に左右されず、確実に確保できる出社前の朝の時間を活用するため、朝型の生活を心がけました。仕事の後の時間も、もちろん勉強に充てていましたが、疲れて集中できないときや眠気を感じるときは、少し休憩しても改善しなければその日は早めに寝て、翌日の朝に確実に集中して勉強するようにしていました。また、今年の学習で徹底的に意識していたことは、「本試験で合格点をとるために何をするべきか」ということです。当たり前のことなのですが、前年はこれが意識できていなかったように思います。
前年までの私は、「過去問は最低3回は回すべき」「テキストの読み込みも必要だ」といった、講義で受けた言葉の額面をそのまま受け取り、ただ「過去問を3回回す」といったことが目的となってしまっていたように思います。過去問を3回解いても知識が定着していなければ、更に繰り返す必要がありますし、2回解いた段階で十分に知識が定着していればその知識についてはもう繰り返す必要はないと思います。このことを、頭では分かっていても、念のため3回は解いておこうという形で「3回回す」ことが目的になってしまっていたと思います。
何が言いたいのかというと、学習の目的は、本試験で合格点を取ることであり、そのために自分に必要なことを自分で考える必要があるということです。今年は学習を再開して2年目でしたので、前年に比べれば時間の余裕がありました。年末年始の休みには、勉強法の勉強もしました。勉強法に関する書籍がたくさんあると思いますが、私はどのようにすると記憶が定着しやすいのか書かれた脳科学系の書籍を読み、とても納得感があり実践可能なものであったため、以降の学習に取り入れました。
勉強を全くしない日はほぼありませんでした。私は体力がなく長時間通して勉強できず、少しでもハンデを埋めるためです。体調を崩して穴を空けないよう、少しでも異変を感じたら早く寝る、スイーツを食べたり愛犬と遊んだりと心穏やかな時間も確保しました。また、勉強する環境は細かくこだわりました。具体的には文具やテキストは定位置配備し、インデックスや付箋を駆使して動線に無駄のないよう工夫しました。ノルマと時間割は1週間単位で決め、毎週に見直していました。些細なことですが、机に座れば自動的に取り掛かれるようにしたかったからです。
転職して仕事を覚えながらの勉強でしたので疲れて寝てしまったり後回しになったりで予定通りに進まずなかなかベースがつかめませんでした。私は夜型で時間があるときは夜中集中して勉強がはかどり模試などもうまくいくのでなかなか勉強方法を変えられなかったのですが、受験に失敗し続け思い切って朝方に変えることにしました。家では集中できないので仕事前にカフェで1時間、昼休みに30分、通勤時間が長かったので往復で2時間半と細切れに勉強することで自分なりのパターンができ勉強にムラがなくなりました。
ストップウォッチで実際に勉強している時間を測り、ノートに記録していました。これにより勉強しているつもりでだらだら過ごしてしまうことをなくすことができました。また、自分が無理せず集中できる時間を把握し、過剰な計画を立てて失敗することを避けることができました。
職業柄、自動車での移動が多いのでその移動時間を有効活用するために、講義を見ながらの運転はできませんので、講義データを録音してラジオのように聞きながら勉強しました。また、司法書士試験では択一試験ながら中途半端なあやふやな知識では正解を導き出せないと感じていたので、模擬試験や答練の問題、講義を何度も繰り返し、知識の精度を高めることが必要と思い、繰り返し学習を習慣化しました。特に択一登記法集中講座の講義データを何回も何回も聞きなおしました。ある程度学習が進んで、苦手分野がはっきりしたところでは、毎朝出勤前にテキストを眺めることを習慣化していました。
短期合格ではないのであまり参考にはならないと思いますが、この試験はとにかく学習する分量が多いので、全ての科目の知識を完璧に仕上げることは不可能であり、メリハリのある学習がとても大切です。伊藤塾の講師は、学習分野毎にランク付けをしてくれますが、今になって思えば、この優先順位をつけたメリハリのある学習をすることがとても重要でした。初学者の頃は全ての知識を全て同じレベルで理解しようと必死になり、結果的には基礎知識が定着せずに苦労しました。最終的には、Aランクの基礎知識は、何も見なくても即答できるレベルまで仕上げることが目標です。答練、模試、過去問等のアウトプットで、基礎知識なのに間違えたものや、解答するのに時間がかかる知識については、自分の場合は解答、解説を読むのではなく、自分が普段使用しているテキストに戻って必ず確認しました。一度学習した文章や図の方が理解しやすく、周辺知識の確認もできて、ひとつの知識を点で終わらせる事なく、全体の中での知識の位置を再確認できて、とても効率よく学習できました。
講義を受講し、その復習のやり方として自分なりのルールを作っていました。必ず次の授業までにはなにがあっても前回の講義についてはテキストを1回、講義動画を1回視聴するというルールをつくっていました。講義というのは毎回の積み重ねなので、前回の復習をおろそかにしてしまうと、次の講義がより充実したものになっていかないと思っていたからです。また、私自身フルタイムで働いていたので、最低限度の勉強で行こうと決めており、受験指導校のテキスト以外には手を出さず、テキストばかり読み込むという勉強スタイルを確立していました。幅広くやるよりも、1冊を繰り返し深く読みこんだほうが私にとっては記憶の定着につながると思っていたので、このようなスタイルで勉強をしていました。
何をどうやって勉強したらいいのか全くわからなかったため、伊藤塾の入門講座を受講することにしました。法律を勉強するのははじめてだったため、入門講座での約15ヶ月は本当に付いていくのが大変でした。物権と債権の違いもわからない。善意や悪意の意味もわからない。そんな状態からはじめたので、まるで外国語を勉強しているようでした。
何度も何度も繰り返し講義を聴いて、頭に叩き込みました。講義の進度に決して遅れないように、必死で毎日勉強しました。頭に叩き込むだけ叩き込んで受験した2019年の本試験では、基準点にも遠く及びませんでした。司法書士試験の厳しさを思い知らされました。
入門講座終了後は、市販の独学用のテキストで独学することにしました。入門講座のおかげで基本的なことはだいぶ頭に入っていたので、その頃からは、がむしゃらに叩き込む勉強の仕方から、じっくり理解することに重点をおく勉強法に自然と切り替えることができました。そうすると、これまで辛くて仕方なかった勉強が段々楽しく感じられるようになってきました。
法律は、ただ闇雲に決められてるわけではなくて、それなりに理由があって、意外と緻密で論理的で、根底にある考え方みたいなのは意外と共通している。このような視点で勉強していると、本試験で見たこともないような問題が出されても応用がきくし、どうしても勘に頼らざるを得ない時の勘も冴えてくると思います。2020年はコロナ禍で受験を見送り、2021年、今年こそはと受験するも記述で基準点に3点及ばず。記述に苦手意識もあったため、記述をどうにかしなくては何年たっても合格しないと思いました。
試験の3ヶ月前までフルタイムで勤務していたので、勉強時間を確保するために、平日は毎朝勤務先の事務所の近くのカフェで、朝7時から勤務前に勉強していました。仕事終わりだと疲れており、なかなか頭に入ってこないので、朝の時間を活用できたのは良かったかなと思います。また移動時間や休憩時間など、隙間時間を見つけてテキストを読み込んでいました。
合格した年は『うかる! 司法書士 必出3300選』の問題を一問一問、100%正解できるレベルまでに知識の精度を上げました。忘却曲線を意識し、翌日、1週間後、1ヶ月後と忘れる前に再度問題を解くことで、効率よく知識を定着させることを心がけました。わからないところは、基本書に戻り、繰り返し間違える問題は基本書に問題そのものを書き込みました。また、A4コピー用紙を大量購入し、1枚に1論点、自分の知識をわかっている範囲で書き出すというアウトプット作業もしてました。
合格した年以前の勉強方法は本当によくなかったです。インプット中心で全科目を一通り学習するというものです。復習をほとんどしなかったので、勉強した内容は数日もすれば記憶から消えていきました。曖昧な知識が多く、本試験で軸足すら定まらず、基準点を突破することすらできませんでした。
平日は1日4時間確保できるよう、仕事前や昼休みもカフェで勉強していました。一時期、朝は択一、昼は記述、などと時間ごとにやる内容を決めて進めていましたが、昼休みに勉強できない日が続いたりすると進み具合に偏りが出たため、やめました。ただ、移動時間はスマホで条文を読む、と決めたことは続けていました。
勉強時間はアプリを使って記録していました。毎日積み重ねた時間のグラフが、大きな自信になったと思います。
少し早起きをして朝食前に勉強する時間を作ったり、トイレの壁や冷蔵庫に記憶したいもののメモを貼ったり、工夫しました。通勤時は教材等を持ち出せなかったので、根抵当権の確定事由など、記憶したいことを頭の中で何度も思い返すようにしました。
最も効果的に感じたのは、その日やるべきことをはじめる前に、毎回、前日に学習した箇所を必ず見返すことを行いました。記憶の定着が格段に違います。スペースドリハーサル法という記憶術で、本来、3日後、1週間後も見返すべきなのですが、時間的に無理なので1日後の見返しだけは必ず行うようにしました。また、試験まで毎日、何をすべきかの計画と記録は、のちの記憶喚起のためにも必ずやるべきだと思います。
受験勉強中に私なりに工夫した学習法といえば、専業で試験勉強をできたため、時間はあったのですが、緊張感をもって試験勉強を行うために、本試験の会場の雰囲気や自分の本試験での感覚を思い出しながら、教科書を読んだり、過去問題集を解いたりしていました。専業で試験勉強をできる環境であったため、試験勉強をするときと心と体を休めるときをわけることが、やってよかったことだと思っています。そして、ひとつの科目をずっと勉強するよりも、いくつかの科目を勉強するほうが楽にできました。
フルタイム兼業で、通勤時間が往復4時間半以上かかるため、移動時間を睡眠時間にしようと思いましたが、疲れが取れず失敗。次に、移動時間を勉強時間にしようと思いテキストを開きましたが、定期的に流れてくる影、太陽がまぶしいのとで、頭痛になり失敗。諦めて、移動中は、条文や音声を垂れ流しました。仕事から帰ってくると、勉強なんてろくにできないけど、頑張って起きようとして、ウトウトしながら勉強しましたが、何も残らず、失敗。
朝早く起きて、深夜2~4時に勉強するようにしたのが、よかったです。受験期間中は、睡眠時間は3時間、少ないときで1時間の生活をしました。おかげで、+10kg太りました。
司法書士試験の勉強をする中で私が一番重要だったなと思うのは、一冊の本をやりきるということです。試験範囲が膨大なためいろいろな書籍に手を出していては中途半端になってしまうと思ったからです。また、速く回転させるということも意識していました。この試験は頭の良さというよりもどれだけやりこんだかということが重要であり、そのために早く回転させることが大切だと考えていたためです。結果として合格までに3回掛かってしまいましたが、着実にこの勉強法で伸びていったような気がします。
私は大学卒業後に専業で受験指導校に入って勉強していたので、周りの受験生に比べたら時間はたくさんあった方だと思います。そこで、かなり無駄な時間を使ってしまったなぁと思うことが2点あります。
1つは、授業の復習でテキストの要点をまとめたノートを作ることです。ノートを作ることで整理ができる点がいいと思ったのですが、司法書士試験はあまりにも範囲が広いのでそんなことをするくらいならテキストを何周も読みこむことの方に時間を使えばよかったです。もうひとつは予習をすることです。予習しておくことで、講義の理解力が上がると思っていましたが、先ほども述べたようにこの試験は範囲が広すぎるのでやらなくていい箇所も多くあります。講師がここは大事と言ったところの復習をとにかくすることの方に時間を割けばよかったなと思いました。
私の場合、通勤時間2時間弱の中遠距離通勤であったため、これを逆手にとり、往復の電車内で集中してインプットに取り組み、週末にアウトプットに取り組むなど、メリハリをつけた学習を行いました。家での勉強では、常に雑音や誘惑に晒されますが、通勤の車内は、座ることができればなおさらですが、以外と集中力が高まるものであり、おすすめの学習方法のひとつです。
また、仕事をしながら勉強をするためには、とにかく細かなスキマ時間をかき集めて勉強時間を確保する必要があります。そのため、常にポケット六法やテキストを携帯して、電車乗り継ぎの1、2分の時間でさえも無駄に過ごすことなく条文などを繰り返し読み込んでいました。さらに、知識を正確に定着させるためには、同じ教材を何度も繰り返して学習することが効果的と思います。テキストや答練教材を何度も繰り返して学習することで、単純な記憶領域に留めるだけではなく、その条文制定の背景などを知ることにより、応用力が養えることができると思います。
2年目以降は択一問題の学習と記述問題の学習をバランスよく進めるよう心がけました。記述問題の思考能力が身につくと択一問題の理解も深まりました。
失敗した勉強方法としては、全科目のまとめノートを作成してしまったことです。司法書士試験は、出題範囲が膨大なため全科目のノート作成にはかなりの時間を要しました。そして、苦労してノートを作成したものの最初の2年間はほとんどそのノートを読み返す時間を確保することができず、費やした時間と比べて得られた成果は非常に低かったと思い、いまでは大失敗だったと感じています。
合格した年は移動時間、食事時間などの少しの間でも過去問を解きながら、テキストを読みながら、本当に少しの時間も無駄にしないよう心がけていました。逆に、働きながらではそれくらいの覚悟で向き合わなければ、時間の確保が限られてしまうので、普通に生活しているとズルズル受験期間が長引いてしまいます。
昼休憩のときと寝る前は20分から30分程度の勉強する時間を作りました。小さな積み重ねが大事だと思います。勉強法は特に変わったことはせず、手を広げずに限られた教材を繰り返していました。
失敗した勉強法ですが、過去問を解くことを勉強の中心にしていたときは伸び悩みました。この勉強法は楽しいのかもしれませんが一定のレベルになるとただのクイズになってしまい、合格に必要な勉強とは離れていることに気づきませんでした。
平日は勉強できて2時間でした。残業の時は、夜は疲れて使い物になりませんし、主に始業前と通勤時に勉強をしていました。休日も4時間程度の勉強時間でしたが、なるべく自宅以外の集中のできる環境で勉強をしていました。まずは勉強の習慣(電車で座ったらテキストを開く等)を作ることが大事だと思います。
仕事としては、土地家屋調査士・行政書士の業務を、妻とともに、運営しておりまして、その状況での、司法書士の学習を並立させるということであります。基本的に、平日の日中においては、事務所業務に専念することから、司法書士の学習は、平日の午後6時頃から約3時間、土日の休日は、地域の諸行事等を除けば、1日6時間くらい(私の集中力はそれくらいが限界です)の学習時間を確保していました。基本的に、平日は、計画的な過去問学習や雛形の暗記等に力点を置いておりましたし、休日は、伊藤塾ともうひとつの受験指導校の2社の答練や模試を毎週繰り返していました。結果として合格できたのですが、1つだけ失敗だったかなと今にして思うのは、土日を2社の答練・模試としたところです。伊藤塾のみでも良かったと、今では思います。なぜなら、逆に2社の受講が、中途半端になったように思えるからです。
受験勉強中に私なりに工夫した学習法は、択一では過去問を肢別で学習することでした。過去問を5肢で解くと何度も解いていると答えの番号を覚えてしまいますので、過去問を肢別で学習すると理解が深まりました。過去問を肢別に学習するに当たっては、髙橋講師の「うかる!択一式」のドリルを重宝しました。髙橋講師の「うかる!択一式」を何度も解いて、よく間違える問題に赤ペンでマークをつけて、本試験直前2週間前に総復習しました。逆に、模試の復習では正答率50パーセント以上で自分が間違えた問題のみを復習してメリハリをつけました。後、散歩の時に各科目で今年出そうな分野は何か自分なりに予想しました、歩いていると自宅にいるよりも考えが纏まりました。
記述式の勉強で私なりに工夫した学習法は、不登法の記述式では、時間のかかる添付情報・登録免許税の記載を省略して、登記の目的・登記の原因及びその日付・申請人について申請順番に紙に書きだす「記述式フレーム学習法」を取りました。これにより、今年の本試験の不登法では6件とも登記の目的・登記の原因及び日付が合って、29・5点の高得点を取れました。又、商登法の記述式では、毎日の学習の中で役員変更の登記の時系列を書くことを徹底しました。その際、定款と本人確認証明情報を書き忘れる癖があったので最初に解答欄に定款と本人確認証明情報を記載する習慣をつけました。
模試では、点数を気にするよりも時間配分や解答プロセスについて毎回反省をして、自分なりに記述式の解答手順を確立しました。
基本的には、伊藤塾の司法書士試験科の講師の方々が講義の中でおっしゃられていた勉強法や心構えや解答手順を忠実に実行して、それが点数に結び付いた感じでした。
①テキストをひたすら反復する、②問題をひたすら解く、③長所を伸ばすのではなく弱点をなくす、といったことを意識しました。失敗した点としては、独学であったため、最初はどの市販テキストを選んでよいかがわからず、最初に手にとったテキストは自分に合わなかったのですが、時間がない中で別のテキストにうつるのもリスクがあり、結局、不登法・商登法だけは当初のテキストを使い続けていました。教材選びは非常に重要、と感じた次第です。
一年間で成果を出すには規則正しい生活を送ることが必要だと考えました。朝5時に起床して、洗面、ジョギング、ストレッチ。「ここが出る!択一出題予想演習」の100問の予想問題演習を解きます。朝食後、間違ったところや、チェックした箇所を解説テキストで確認します。全8回分を毎日ひとつずつ解答し、それを繰り返していたのでほとんど間違わないようになりました。これは、出題予想問題なので全範囲を網羅しているわけではないのですが、この繰り返しで基礎力が身に着いたような気がします。問題解答をほぼ暗記していたので、他の問題を解いているときに、整合性が疑問になり、確認することもありました。その後、「択一式厳選過去問集」を解きます。だいたい各科目10問をめどに解きました。問題用紙に直接に0.7mmのBの芯のシャープペンシルで○×△を記入して、検討後は消しゴムで消しました。0.5mmのシャープペンシルでは、消しても線が残りますが、0.7mmだとあまり跡が残らず、何度でも使えます。最後まで行ったら間違った問題だけ繰り返し、次に全問を最初から繰り返しました。正誤の状況はエクセルで作成した表に記入して、自分の間違いやすい問題を明確にしました。
午後からは「記述式答案構成力養成答練」を不登法、商登法それぞれ一問ずつ解答することとしました。答案用紙は、黒で記入するのですが、四色のボールペンを使っていたので、解答の検討の際には、他の色を使用するようにして区切りを別の色にするようにしました。色分けすることで、わかりやすくなりました。答案用紙は伊藤塾のホームページからダウンロードしたPDFをA4に両面プリントして利用しました。夕食後は、「うかる」必出3300選」(日本経済新聞出版)を繰り返しました。これもシャープペンシルを使用しました。間違ったときにチェックボックスに/をいれ読み進めました。三つあるチェックボックスは最初/だらけでしたが、正答したときに/を消していったので、だんだん/も少なくなり、自分がわからないのはどれか明確になりました。この本を基本書として、他の問題を解いて疑問に思った場合にはこれに戻って確認しました。私は、厚い基本書を読むことが苦手で、これくらいの薄さのテキストを何回も繰り返す方が自分としては性に合っていると思いました。また、読むだけでなく問題を解答しながらなので、飽きずに続けることができたと思います。そして11時頃に就寝することとしました。
私は子どもが園や小学校に通い出してからは、平日の日中が集中して取り組める勉強時間でした。なので、その時間に記述問題やテキスト読み、答練など机に向かってやる勉強をしていました。それ以外では、家事をしながら講義やYouTubeイベント講座などを耳学したり、お風呂に会社法やマイナー科目の暗記プリント(暗記したい部分のテキストコピーなど)を持ち込んだり、外出時の移動や待ち時間に一問一答集を解くなど、できるだけ隙間時間にも勉強に触れる様にしていました。
私は仕事はしておりませんでしたが、子育てや家事をしながらの勉強でした。私はお風呂で10分間民法の条文を読むことを日課としました。生活サイクルに組み込むことでつい後回しにしがちな単純作業を毎日続けることができました。これは自分はやっているという自信にもつながりました。
仕事をしておらずとも、子育てや家事は毎日のことなので、専業受験生に勉強時間で劣りますし、直前期になりますと兼業受験生も仕事を休んだり、辞めたりして追い込みに入ります。私は直前期は頭に全部入らなくても講義動画などを流しながら台所仕事をしました。やらないよりはマシなはずと自分に言い聞かせていました。
限られた時間の中で、合格レベルまで到達するには、わからなくてもとにかく先に進む勇気が必要だと思い、わからないところにはとりあえず付箋等をしておき、どんどん先に進めました。司法書士試験は科目等を超えて様々な分野がリンクしているため、その時点ではわからなくても他の分野を学習してわかることもあるため、小さいことに拘らず、どんどん先に進めたことが結果的には良かったと思います。
最初の頃は、本当にただ司法書士という資格の受験生であるということのみで、他の人と自分は違うステージにいるのだという意味のない優越感に浸り、ほとんど中身のない勉強を繰り返していました。
他の方が聞かれると唖然とする話でしょうが、最初の2~3年は恐らく、午後マイナー科目がどのような法律が出題されるのかですら、把握していなかったと思います。さすがにこの状態で合格に至ることは絶対に不可能だと感じ、まさにカタツムリが進むかの如くではありますが、少しずつ勉強範囲を広げていきました。しかし、少しずつだけ勉強範囲を広げていったのでは、最後までたどり着いた時には、当然途中の話はこんな話読んだかな?という状態でした。頭からしっかり理解し、記憶したうえで、最後まで進められれば一番良いのでしょうが、この膨大な範囲の試験は、なによりも何度も何度も繰り返すのが、理解も記憶もどちらも深まるため、合格するためには一番必要な作業だと思いました。
テキストを2周した時点で覚えられていないことや知識が曖昧な部分に付箋を貼り、一問一答形式で問題を作ってノートに纏めました。その問題を覚えられるまでひたすら繰り返しました。新たに覚える必要があることが出てきたら新しい問題を作りノートに追加していきました。記述式の間違いノートも同様に一問一答形式にして纏めました。間違いノートの問題を繰り返せば繰り返すほど模試でのミスが減っていったのでとても効果があったと実感しています。
工夫と言えるかわかりませんが、自分なりの時間割を作って自分自身がその時間割を厳守することを徹底したことです。例えば平日のスケジュールは、仕事の昼休憩中は、民法、帰宅後は不動産登記法、会社法、商業登記法と主要科目をメインに勉強していました。休日に主要科目に加えてマイナー科目、記述の勉強をしていました。この時間割を厳守して当たり前にしていくことで時間が限られた中でも成績が向上しました。教材に関しては、自分が決めたテキストを貫くことです。ついつい他のテキストにも魅力を感じてしまい、手を出しがちですが、他の合格体験記でもよく言われていますが失敗することになるので注意が必要です。
学習法で一番効果的だった学習法は、(講師の方々がおっしゃる通りですが)テキストを読み、問題を解き、わからなかった部分のテキストに戻るということでした。中でも、わからなかった部分のテキストに戻るという作業が一番効果的だったように思います。戻ったときに、またこの部分か、と自分の苦手な部分を認識することができますし、その部分を集中的に記憶することができると感じたからです。
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