受験勉強をサポートしてくれている家族に恩返しがしたいというのが、辞めずに続けられた一番のモチベーションでした。応援してくれる存在がいるのはありがたいですし、いつまでも周りに甘えてはいられないという危機感とプレッシャーも良い意味で続ける理由になりました。
仮に諦めたところで、きっと誰も私を責めなかったでしょうし、それくらいハードルの高い難関資格だと思います。だけど、今までわからなかったことがわかるようになる楽しさと、勉強すればするだけ模試の点数も伸びていくことが純粋に嬉しく、勉強は辛かったけど楽しかったです。
私も家族の健康面で突然勉強どころではなくなってしまう日が来たように、生きてると本当に色々あり(笑)、仕事をされている方、家事や育児をされている方など色んな事情を抱えて受験される人が多いかと思います。
「何が何でも勉強最優先!そのくらい強い気持ちがない人はその時点で負けだ!」くらいのことを思ってしまったときもありました。ある意味ではそれも正しいかもしれませんが、やはり優先順位は人それぞれです。勉強より大事なものはきっとたくさんあります。それでも諦めずに続けることさえできれば、決して手の届かない試験ではないと思います。
続いたのは、無理をしなかったことです。
「受かったらいいな」からはじめた勉強でしたので、その調子でゆるゆると勉強していました。やめようと思った2020年は本当に勉強を止めましたが、再度はじめてからは一度もやめようとは思いませんでした。
今年は、子ども3人のうちの2人が大学受験と高校受験であるので、どうしても私が不合格となって盛り下げたくありませんでした。家族で最初に合格して、子どもたちの受験勉強に勢いをつけたい!!という欲が湧き、それが合格につながったと思います。
私は、最初に司法書士試験入門講座を受講してから、その受験範囲の膨大さに愕然として、一度も受験することなく勉強から離れました。それから、7・8年が経ち、やはり司法書士になりたいとの思いから勉強を再開しました。勉強を再開してから5回受験を重ねたのですが、周囲の支えもあり、その後は挫折することなく合格するまでは諦めないという決意を持ち続けることができました。
学習当初から不安はありませんでしたが、伊藤塾を受講してから不思議と希望が湧いてきました。
理由としては、講師の方々が「熱く」「本気」で「合格」を「信じて」くれたから。
伊藤塾で4年講義を受講していますが、継続できたのは講座の中で話してくれる講師の方のエピソードやアドバイスがあったからに違いありません。
特に、宇津木講師の「淡々と仕事だと思い勉強する」「勉強すれば誰でも受かる試験」「毎日5分でも、テキスト1ページでも学習を継続する」「ゴールからの逆算」等の言葉が印象的でした。
やはり、娘に「司法書士になる」と公言して勉強をはじめたことが一番大きかったように思います。高校受験、大学受験を娘が乗り切るための伴走者になろうとはじめた勉強でしたが、娘の方が先に大学受験を終え、私一人が留年したような状況になってしまい、正直気持ちが折れそうになった時がありましたが、娘の手前、ここで逃げ出すわけにはいかないという思いと、結果が出ない自分が悔しくて「辞められなかった」というのが正直なところです。
1年目は何度も辞めようかと思いましたが、合格体験記やYouTubeの司法書士の方の動画などを観て、合格後をイメージすることで、モチベーションを維持していました。
2年目以降は、「ここまで辛い思いして勉強してきたんだから、今辞めたらもったいない!」という気持ちがあり、なんとか続けることができました。
絶対に司法書士になりたいという気持ちも大事ですが、ここでやめたら全て水の泡、など消極的な理由もモチベーションを維持するためには大切だと思いました。
入門講座、答練を受講し終えてからの3ヶ月間はひたすら自分との闘いとなりますが、午前中は記述問題、午後からは厳選過去問集、答練2年分を繰り返し解くことに専念しました。最低3回は回す、という目標はクリアできました。そのあとは、最後まで間違えたところに付箋を貼り、全教科を1週間で回しました。まさに「絞り込み」と「繰り返し」、結局これが一番効果的な学習方法だったと思います。勉強の合間に、YouTubeで関講師の「過去問向上委員会」を毎日聞きました。ちょうどよい息抜きになりつつ、論点を俯瞰でお話してくださるので苦手分野の理解にも役立ちました。
自分は合格できると思い込んでいたため、受験をやめようと思ったことはありませんでした。また、日常のルーティンワークのように勉強をしていたため、勉強が苦痛ということもありませんでした。ただ、1人で勉強していると孤独になるため、そういったときはカウンセリングで相談したり、伊藤塾の開催されるイベントで講師の方とお話したりしていました。
高橋講師のYouTubeが良かったです。特に模試の結果が思うように出なくて落ち込んでいた時に「悩む暇があったら勉強!」の掛け声に励まされ涙しました。先にも書きましたが「記憶のドーナツ現象」を知り対策できたのも高橋講師のYouTubeのおかげでした。
質問制度も本当にありがたかったです。特に1年目の私はそもそも法律を知らない初心者で、質問自体が全く的を得ていなかったような気がしますが、そんな質問にも誠実な御回答をくださり、一人で勉強しているのではない、絶対に合格して恩返しをする、という気持ちにさせていただきました。本当にありがとうございました。
それから、これは1年目の入門コースの頃なのですが、民法はなんとか乗り切ったものの不動産登記法の後半はほとんど理解できず心が折れかけ、次に商法という聞いたこともない科目が来ると知ったとき、はじめてもうダメかもしれないと思いました。
その講義の最後で山村講師が”カンさん”のお話をしてくださいました。カンさんは、会社法からだ、会社法から切り替えるんだ、変わるチャンスだ、次のステージへ、満点をとるんだ、というようなお話をしてくださいました。
そうだ、変わるチャンスだ、と切り替えることができました。本試験では商法・会社法は満点でした。
ここ覚えるの面倒だなーとか、今日は記述やるの面倒だなーと思ったときは「人がイヤがることをやった人が最後に勝ちますからね。」という山村講師の言葉を思い出して乗り超えました。何千何百回と乗り越えました。今でも最強のパワーフレーズです。
会社員として先が見えてきたので、定年退職後の不安がモチベーション維持につながりました。
そもそも司法書士になりたい!という強い気持ちもなかったのですが、やるからには合格したいとは思っていました。
ある日、YouTubeで合格者インタビューを見ることがあったのですが、その方の印象が強烈で、私もそうなろう!と思いました。
「試験後、合格か不合格か不安な時間を過ごしたくなかったので、圧倒的に高い点数で合格すると決めていた」
みたいな内容だったと思います。
それからは、圧倒的に良い成績を叩き出すことを意識して過去問、ドリルを黙々と解いてきました。
おかげで自分としてはすごく好成績で終えられたと思います。
司法書士試験の勉強は、自分の意思ではじめた試験勉強でなかったのでやる気が起きなかったですし、特に午後科目の勉強が嫌で仕方なかったです。勉強しても面白くなく、ただ覚えるだけでなぜこんなことを覚えなきゃならないのかと馬鹿馬鹿しくさえ思いました。それを夫に言うと『覚えなきゃ試験に受からないだったら、馬鹿馬鹿しいと思っても覚えるしかないんじゃないの』と言われ、それもそうだなと思うようになったことです。行政書士の資格を持っているので行政書士だけで事務所を開きたいというと、夫に猛反対され、行政書士だけで食べていくのやはり難しいので司法書士を取るしかないのかとだんだん考えが変わって行きました。
1年目は一発合格したい気持ちで一心に勉強していました。ですが一発合格はできず、2年目は不安を解消して勉強に専念できたかと言われると、ずっと不安な中勉強してきたと答える方が正しいです。不安解消やモチベーションを維持して勉強したというより、ここで受からなかったらまた来年同じ勉強をしなくてはいけないというしんどさ、周りは社会人になっているのに私一人だけ停滞しているような恐怖といったネガティブな気持ちに掻き立てられて勉強を続けていました。
YouTube、X(旧Twitter)、note等SNSなどを見ると焦ってしまうので、発信されていたものはほとんど見ず、テキストや紙媒体の物だけに集中して勉強しました。
外部の意見を聞くとかえって不安になるので、モチベーションアップは専ら内省的に行いました。
司法書士というのは難関資格であり、学習を続けるのは困難です。しかし、だからこそ、その学習を続けて得た知識は自信につながります。
自分にとって最も得意なことは法律を学ぶことだ、法律以上に自分ができることは何もない。そう奮い立たせることで、モチベーションの維持に努めました。
あとは、疲れるとモチベーションが下がるので、そういうときは一日寝たり、ぼんやりしたりして脳を休めるようにしていました。
勉強期間が長くなってくると、本当に自分は合格できるのだろうかと不安になることもありました。特に主婦をしていると、自分が司法書士受験の勉強をしていることを家族以外に伝える人もおらず、勉強の苦楽を分かち合える仲間もいませんでしたが、たまたま勉強をしていることを友人に伝えたところ、その友人自身も他資格の勉強をしていることを教えてくれました。こんなにも身近に頑張っている人がいたのかと勇気をもらい、その友人とお互い資格を取得して、一緒に働ける未来を夢見て頑張ることができました。
私は今の仕事の延長で司法書士の資格を目指していたので、ご相談者が不安に思っている場面に遭遇するたび、「資格が欲しい」という気持ちになったので、勉強を続けることができました。
私は司法書士の試験を諦める、やめるという選択肢は全くありませんでした。司法書士以外にやりたいことがなかったからです。
合格するまで続ける意思でいましたが、逆に、「いつかやっていれば合格するだろう」という甘い考えになっていた時期もあります。
意識が変わったのは、周りの応援してくれる人たちに、これ以上心配させられない、そして期待に答えたいという気持ちが強くなったからです。
また、伊藤塾の模試でなかなか点数がとれず落ち込んでいたときは、模試の解説講義やnoteで講師の方々が勇気づけてくださった言葉がモチベーションになりました。とくに響いたのは、①点数がとれなくても、積み重ねた知識があるのだから、あとちょっとの努力で点数につながる、合格ラインにいる、と棒グラフにしてしめしてくださった北谷講師②髙橋講師のnoteスランプの抜け出し方です。
何度も自分は受からないんじゃないかという考えが頭をよぎりました。特に記述に苦手意識があり、重要なことを見落とすことが怖かったです。しかし自分が心から興味のある分野で働きたいという想いが強く、受からないことには一生働けない、合格しないと一生働けないと言う想いでした。また、夫が休日子ども達の面倒を見てくれたり、幼稚園のお弁当を作ってくれたり、私の夢のために協力してくれているので、早く合格したいと思っていました。不安に打ち勝つためには結局勉強するしか解決法がなく、ひたすら勉強しました。
司法書士になってからやりたいこと(目的)が明確だったからです。そのため、司法書士試験は手段であり、早い段階から、目的を叶えるために勉強を「やらなければならない」というメンタルができ上がり、辞めようかな。という気持ちは起こりませんでした。
また、退路を断っていたということも大きいです。司法書士試験に受かったら、当時勤めていた職場を退職する予定だったので、それならば、早期退職して司法書士勉強に専念しようと考え、途中から専業受験生になっていたため、受からなければいけない状況にありました。ただし、受からなかったらどうしようという不安な心理状況でメンタルを削られるので、あまりおすすめはしません(笑)。
はじめに申し上げておくと、私は何かを継続することがものすごく苦手なタイプだと思っています。実際司法書士試験の勉強も中だるみの期間がかなりあり、1週間勉強しない、時には3ヶ月くらい期間が空いたこともあります。それでもまた勉強に戻って合格を達成できたのは、家族や周りの方に理解があったからだと思います。司法書士試験に挑戦することは職場の方や家族、恋人にも伝えていて、誰も馬鹿にしたりなどせず、応援してくれました。そういった方々の期待があったかはさておき、挑戦することを宣言しておきながら、勉強が中だるみしてやる気がでないので辞めました、などとはとても言えず、どうしても合格しました、ありがとうございましたを伝えたかったんだと思います。中だるみしても罪悪感は自分の中にあって、早く再開しないと困るのは自分だと分かっていても足取りが重いときに、その最初の一歩を一助になったのは周りの理解だったと思います。
カウンセリングも宇津木講師の回を何回か利用させていただきました。毎度お話するたびに、黒田さんには絶対に受かってほしいというお言葉をいただいたこともモチベーションアップにつながりました。通信での受講だったので、実際に講師の方とお話できることはかなりのモチベーションアップになると思います。
止めてしまうことは絶対嫌。受験のことはあまり公言していなかったですが、人には何とでもごまかしが言えます。でも目指してしまった自分の心には言い訳できません。
試験の2週間前に勉強・気持ちのピークが来てしまいました。どうにも踏ん張れない。その時競泳の北島康介さんの話を目にしました。彼はゴール前が弱くてなかなか勝てない時が続きました。これは脳科学的にも、ゴールが見えると脳はもう達成したかのように思ってしまうかららしいです。そこで「壁をタッチし、振りかえって電光掲示を見るのがゴールだ」と頭に刷り込むことをしたそうです。本当のゴールよりももう少し遠くに置くことを意識する…私は試験が終わって家に帰って記述の答案を書き起こして解答速報を見るところがゴールだと言い聞かせました。
司法書士試験に臨むに当たり、多くの時間を要しましたが、全てを犠牲にすることは考えませんでした。仕事で残業が必要なときは残業しましたし、家族や友人と過ごす時間は大切にしました。令和2年の夏から令和3年度までは社会福祉士の資格を取るため、令和4年は夏頃まで転職活動をしていたため、司法書士試験の勉強をする時間はありませんでしたが、勉強自体は継続していたためか、スムーズに司法書士試験の勉強に戻ることができました。
そもそも強制労働でもなく自分で選択して勉強しているので辛い苦しいなど泣き言を言うんじゃねーと自分に言い聞かせて喝をいれていました。やめたければやめろと。こんな自分で決めてやっていることで苦しいと思う自分がダサすぎると鼓舞していました。(やった人にしかわからない辛さはもちろんわかります)また受からなければ勉強したことは意味ない、とんでもない時間のムダをしてしまったと思っていたので途中で諦めるという選択肢はありませんでした。
私は学歴もないし、30代前半ではじめた勉強も合格した時には40超えて、30代はお金も時間もほぼ勉強に費やして、今更辞めることなんてできず、あとがなかったし「撤退」なんて微塵も考えなかったです。
もう、やりきるしかないんです。ただ、悔しい思いは何度もしました。あとからはじめた兼業受験生らが1回2回で合格しているのを見ると物凄い悔しく、もどかしくて、何年もお金を講座につぎ込み、専業に切り替えたのに何やってるんだともどかしかったです。そういう時は街中でみる司法書士の看板をみるのも嫌でした。
でも山村講師が授業で、それぞれの置かれた環境が違い、比べることができない旨を言われた時、そうだよなと感銘を受け、周りは周り、気にすることないと考えていくようになりました。それからはSNSでも試験関連を追うのを辞めました。
周りと比較するのではなく、今の環境で自分との闘いと気づかされた講師の言葉で楽になって続けていくことができました。
とにかく司法書士になって活躍する自分をイメージしモチベーションを維持していました。
そのためにはとにかく試験に合格するしかないと自分に言い聞かせ、自身を奮い立たせました。また、長年の受験期間での過去の苦労や家族の応援を無駄にするわけにはいかないという思いがあり受験をやめるという選択肢はわたしにはありませんでした。(やめたいと思ったときはありました)
受験回数が多いためやめるきっかけはいくらでもありました。仕事が忙しいから、時間がもったいないから、お金がもったいないから等々。しかし、司法書士になるという選択をしたのは自分自身だし、ダラダラとした勉強期間は確かに長かったけど、ここでやめたら今まで勉強をしてきた自分自身を否定することになってしまうような気がして勉強をやめるという選択はありませんでした。司法書士を目指した以上、その目標を達成して達成感を感じてみたいということが原動力だったのだと思います。講義の中で宇津木講師が「司法書士になって人生を変えてやろうぜ」ということをおっしゃることがございますが、その言葉に背中を押されて勉強を最後まで続けることができました。
不安は結局最後まで解消されることはできませんでした。モチベーションの維持については、模試で良い判定を取ることをとりあえずのモチベーションにしていました。勉強の成果を確かめるのは模試だと思いますので大事にするべきだと思います。ただいつも良い結果の人は少ないでしょうから、ダメでも落ち込まないのが大事だと思います。結局のところ本試験が一番大事なのですから、模試で良い判定取るのをモチベーションにしつつ本試験に向けて練習するぐらいの気持ちでいるのが良いかもしれないです。
私は4回受験し、丸4年勉強してきました。その4年の間に前職を退職し、後がない思いで勉強してきました。あまりオススメできませんが、危機感がモチベーションでした。
それでも過去3回落ちたときはかなりきつかったと思います。落ちた時こそ自分へのご褒美が必要だと思います。試験が終わったらやりたいことをリストアップしておくと良いかと思います。
家族の応援のおかげで学習を続けることができました。資格取得へ理解を示し温かく見守り続けてくれたことに深く感謝しています。前年不合格がわかった後に夫がプレゼントしてくれた、「司法書士として仕事をする時に使う用のボールペン」はとても励みになりました。やっと使える日が来るのかと思うと今からとても楽しみです。
途中で受験をやめようと何度か思ったこともありますが、都度家族が励ましてくれたので途中で投げ出さないで合格までたどり着きました。
自分の中に司法書士の学習を続けるという選択肢しかなかったからです。大学にも行っておらず、会社勤めも自分の性格上絶対にしたくなかったので、司法書士として独立することしか考えていませんでした。続けることができたというよりは、続けるしかなかったという状況でした。幸いにも祖父が司法書士であったため、この選択肢が自分の人生の中にあったことは本当に幸運だと思います。
また、家族のおかげで勉強を続けることができる環境に身を置けたことです。試験への理解はもちろん自分の精神状態が不安定であった時も静かに見守ってくれました。本当に運が良かったと思っています。
仕事で登記に携わっており、司法書士試験で身につけた知識を活用することができたので、それ自体がモチベーションになり、合格を意識しすぎなかったことが結果としてよかったと思います。
また、怠け癖があることを自覚していたので、週に1日以上休みの日を作ったほか、やりたい新作ゲームが発売したときは勉強そっちのけでのめり込むなど、必要以上に自分を追い詰めなかったことが学習の継続につながったと思います。
他人の進捗が過度に気になりそうだったので、仲間づくりは全く行いませんでした。SNSも、勉強したアピールが目的になったりして自分を見失いそうだったのでやっていません。今にして思えば、「あとからびっくりさせよう」という考え方も、モチベーションのひとつだったかもしれません。
学習していての不安の解消法、複数回受験をしても受験をやめようと思わなかったことは、司法書士になるのだという強い意志があったからこそ、投げ出すことはありませんでした。4回目の受験での合格でしたが、2回目の受験は合格点に3.5点足らずの不合格。3回目の受験は、択一式で基準点プラス27点を取って、いわゆる逃げ切り点だったのに、記述式が基準点を切って(商業登記法記述は35点満点中3.0点…)不合格と、2年連続惜しい、泣くに泣かれぬ点で不合格になり、ここでやめてはもったいない、せっかくあと一歩のところの知識を得ているのにもったいないの精神で、チャレンジし続けることができました。
将来に対する不安感からもありますが、結局苦しいながらも勉強を続けられたのは、この試験の勉強の内容が面白かったためだと思います。なかなかテキストを読んでいるだけだと面白さがわかりづらいと思うのですが、暇な時に、難問に挑戦したり、テキストだと無味乾燥に見える判例の事件を実際に眺めてみたりすると、新たな発見があり、それがモチベーションにつながった気がします。あとはXの司法書士試験勉強のアカウントはよく拝見しておりました。受験生の方々がどれほど頑張っているか知ることで自分もやる気になったと思います。
私の場合、5回目の挑戦でやっと合格した訳ですが、確かに振り返ると結構つらい日々でした。正直、今年落ちていたら来年に向けて再び学習を続けられていたかどうか自信はありません。
なぜ継続できたのか。ひとつには自分で決めたということについての意地がありました。二つ目には衰えつつある自分の能力への挑戦ということもありました。しかし、実際には「3歩進んで2歩下がる」という365歩のマーチみたいに一度覚えても1~2週間経つとまた忘れているという繰り返しでした。苦戦しました。
そのような中、「あきらめなければそれでよい。最後まであきらめないで続けていけば、いつの間にか他の人が脱落していき、相対的に浮上して合格する。絶対にあきらめてはいけない。」という山村講師のお話を伺い、「あきらめないでコツコツ確実にやっていけば、私でもなんとかなるかもしれない。もう少しだけ頑張ってみよう。」と自分に言い聞かせることができました。最後のラインで踏みとどまることができたのは山村講師のおかげです。
心より感謝申し上げます。
受験勉強を続けられた理由は、現状を変えなければいけないという思いが強かったからです。勉強が辛くなるたび、合格できなかった場合の現状と変わらない未来を想像し、そうなるわけにはいかないと気持ちを奮い立たせました。私の場合は今の仕事に全くやりがいを感じなくなり、さらに全国転勤なのでいつどこに行くことになるかわからず、会社員として働く未来に全く希望が持てなくなりました。その思いが強ければ強いほど勉強を辞めるという気持ちにはならないと思います。
ひとつ目は、講義が楽しみだったことです。スケジュールに遅れることなく配信日もしくは翌日には講義を視聴していました。講義を軸に予習復習をしていました。
二つ目は、講師とのカウンセリングです。
勉強の進め方を直接指導してもらえたり、勉強して来たことを褒めていただくことで、とても励みになりました。
講義の中で勉強の進め方のアドバイスがありますので、それを元に自分が苦手な分野などに重点を置いた1、2ヶ月の勉強計画を立てたうえで、カウンセリング制度を利用して方向性が間違っていないか相談していました。その後に1週間ごとの勉強計画を立てて、その後に1日ごとの目安を立ててと、細分化した勉強予定表の横に縦線を引いて、実際の勉強進捗を記録していました。
学習を続けることができたのは、自分は子どもがいたからだと思います。どうしても子ども達を育てあげないといけないという使命?があったので。でも実際、合格する頃には子どもの高校卒業と同時になってしまいましたが 笑 でも自分の勉強していた姿を見ていたと思うので悪くはなかったかなとも、、
実際は司法書士を志してから 3年程、全く勉強していなかったのですが、再度、受験生になることに迷いは全くありませんでした。なぜなのがわかりませんが。
受験回数を重ねるごとに、不安を感じることもありましたが、勉強を継続していれば、必ず合格するという確信はありましたので、不合格であれば、本試験では何がだめだったのかを考え、勉強法や、体調管理の方法を改善するように工夫することに集中しました。そうすることで、毎年、少しずつですが、確実に点数が上がって行きました。
モチベーションが下がるということはなかったのですが、伊藤塾の「明日の司法書士」をYouTubeで見たり、noteに掲載された「渉外司法書士のすすめ」を、読んで気分転換に英語の勉強をしたりして、自分が合格後にどのような実務をしていこうかと考えるのが好きでした。
司法書士受験を諦めるという選択肢が自分にはありませんでした。学習当初は、落ちたらかっこ悪い、そんな風に思っていましたが、仕事もやって料理もして、掃除もして、十分一生懸命頑張っているんだから、何年かかったっていいじゃないか、と考えられるようになりました。私はSNSをやらないので、あまり他人と比較する機会がなかったのも良い方向に働いたのかもしれません。もちろん普通に生活をしているだけでソーシャルプレッシャーを感じることはあるわけですが、それで十分な量のストレスを受けていたと思うので、それ以上の不安を自分に与えないよう勉強に集中したり、仕事に集中したりすると同時に、自分の体調管理にも気を配りました。
第一に家族の支えがあったからだと思っています。私の場合、働きながら、かつ途中で妊娠・出産という一大イベントも挟んでいたことから、本来自分一人の力では勉強をするのが難しい状況でした。そこを自身の配偶者や両親の助けを借りて、何とか勉強時間を捻出し、合格に向けて走り続けられたと思っています。第二に、SNSに振り回されなかったことがあると思います。試験直前は気になって見てしまいましたが、それまでは周りの状況に左右されることなく、ひたすら合格するイメージを持って勉強し続けました。
半年くらい経って、ちょっと疲れて投げ出したいという気持ちが湧いてきましたが、ここで終わったら今まで馬鹿みたいに勉強してきた自分の努力が無駄になると思ってしまい、もったいない精神で投げ出すこともできなくなりました。辛いな、辞めたいなって思ったからこそ、こんなのは1年で十分だから来年の自分には自由な時間をくれてやるって思いで必死にやりぬきました。
私は大学では法学部を卒業しました。もともと法律に興味があったため、法律に関わる仕事をしたかったのですが、実際には現在に至るまでに不動産会社の職務経験しかありませんでした。司法書士試験の試験勉強をはじめてからも不動産会社に勤務しておりましたが、「どうにかして自分も司法書士になって法律の専門家として仕事をしたい」という思いをモチベーションにして、勉強をやめたくなった時も気持ちを奮い立たせていました。また、これまでの勉強を応援してくれた家族の気持ちに報いたいという思いも勉強を続けていくための力となりました。
私が勉強を続けられた一番の要因は娘の存在です。娘が公文の宿題をする横で一緒に時間を計って問題を解き、○✖問題は娘が採点してくれ正解が多いと頭をなでてくれました。SNSや通学講座を利用していない私にとっては娘が一番の勉強仲間でした。合格した時の娘の笑顔を思い浮かべれば自然と毎日勉強机に座ることができました。
また、育児・家事・仕事・勉強の両立はすごく大変でしたが、勉強に使える時間が限られているからこそ勉強できる時間はわき目をふらず集中することができました。時間が無限にあればあるほど誘惑も増えていくので勉強に集中することができなかった気がします。
はじめてこんな長い期間(15ヶ月)勉強するという資格だったので、途中で何回かモチベーションがなくなる瞬間がありました。もともと負けず嫌いなのと、持病もあり子どもも小さく2年も3年も勉強していられない状況だったので、最初から一発合格だけを目指していました。もし今年落ちていたら二度と司法書士の勉強はしないと心に誓っていました。モチベーションが落ちたときは無理に勉強しても頭に入ってこないので、早めに寝たりスマホをみたり気分転換をしていました。4月にモチベーションが落ちた時は焦りましたが、山村講師の動画のおかげで回復することができました。
受験指導校での学習や、情報媒体を通して様々な人との出会いがありました。尊敬できる講師に恵まれ、また勉強仲間として出会った人とは、この人と一緒に合格したいと思える程、深くやり取りをすることもありました。結果、それまでは「自分一人の試験だから駄目なら来年受ければよい」という及び腰であった気持ちが、「絶対今年受かる」という強い決意になりました。
仕事が遅くなり疲れて寝てしまいたいときや体調が悪いときなど、ともすると学習から逃げ出したくなる場面は往々にしてありましたが、なんとかその決意を思い出して学習を進めることができました。
4年間貯金が減り続けていましたので、不安でした。ですが、私の場合前職でとても嫌なことがあり、絶対に独立してやるんだ!という強い気持ちがあったためやめようとは思いませんでした。ある程度の貯金を作り、節約もしていました。たとえ嫌なことがあっても自分の気持ちひとつでそれをエネルギーに変えて大きなことを成し遂げることができるんだと思います。
受験を辞めようと思ったことはたくさんあります。
月に一回は「私は一体何でこんな試験に手を出してしまったんだ」と思っていました。
言葉に感動したり響いたりするタイプでは全くないので、自分でどうにかコントロールしなければいけませんでした。
はじめたことは最後までやりたいという想いで、結局根性論のゴリ押しで保ったような気がしますが、最後の一年は本当に嫌気がさして情緒不安定だったので、全くオススメできません。講師など受験期間だけでも心の依存先があった方が絶対良いです。
土日、祝日は子どもと遊ぶと決めていたので、それが良いメリハリになっていたのはあると思います。
短期で絶対合格する‼と1日10時間とか頑張れるタイプではなかったので、最初から何年か自分はかかると思って勉強ははじめたのが枷なく、自分を追い詰めることもなく、私には合っていたようです。
どうしても司法書士になりたかったからです。
去年落ちた時点でもう撤退しようかとの考えたのですが、ここで諦めたら今までの苦労は何なのだろう…
今回再度司法書士を目指すと決めたとき自分は何をしたくて司法書士になりたいと考えたのだろう…
などと自問自答を繰り返し、やはり自分は司法書士になりたいのだ、絶対に諦めきれないのだと結論が出ました。
学習をはじめた当初は自分の勉強方法が正しいのか自信がなく、モチベーションの維持が難しかったです。ですが自分は学習用のXのアカウントを作っていたので、そこで勉強についての情報収集を行ったりして、モチベーションを維持していました。何より、自分の他にも朝から夜までたくさんの人が努力しているということがXを見てわかったので、奮い立たされました。また、公開模試は成績も出るため、モチベーション維持には最適だったと思います。公開模試ではなかなか良い成績が取れなかったのですが、それが逆にもっと頑張らなくてはと思うきっかけになりました。
仕事をしながらの勉強でした。資格を取ったら最悪独立して今仕事をいつでもやめられるようにしたいと思っていました。逆にその様な状態になれば今の仕事ももっと上手くいくのかなとも思っていました。勉強することが習慣となっていましたのでなにもできない時は不安になりました。受験をやめようかと思った時もありましたが令和からの試験は全て総合点落ちでしたのでここでやめたらもったいないと思い諦めずに勉強していました。
私が学習を続けられた理由は、私にとって司法書士試験は『受かりたい資格試験』ではなく『受からなければならない資格試験』だったからです。私は新卒で入社した会社を司法書士試験を目指すという身勝手な理由で2年目に退社していたので、途中で勉強を辞めたり目標を変更するという選択肢はありませんでした。それでも勉強を苦痛に感じる時はもちろんありましたが、無職という状況への後ろめたさや一年に一度しか合格のチャンスがない試験を落とせないことへのプレッシャーの方が辛かったので勉強を続けられました。
勉強を続けられた一番のモチベーションは単純に後がなかったからです。
年齢も将来が決まる転換期でありましたし、大学を特に目的もなく通過した私には特に何もありません。
補助者としての私生活は正直苦しかったです。これをあと一年続けるのか?それは違うでしょう。それが私のモチベーションを支えていた考えです。
家族やペットに恵まれていたこともあり、心強い支援をしてくれました。
自分のためではなく、応援してくれている方々のためにもということが原動力にもなっていました。
YouTubeやXなどのSNSの類ですが、利用してもいいと思います。
特にYouTubeはそれこそ移動中に片時でも受験のことから頭を離さないでいられる素晴らしいツールだとおもいます。
Xは、確かに素晴らしい仲間もできると思います。しかし、ネットの世界には嫌な方はおりますよ。結果が伴う世界ですのでなおさら。否定はしませんが、使わないほうが良いとは思います。
諦めることができなかっただけです。
1回で受かろうとしていましたが、ダメでした。今まで費やした時間、労力、お金を考えるとこのままでは終わらせられないため、頑張り続けました。幸いにも、勉強できる環境もあり、次回の改善点も洗い出せていたため、「次こそは受かる」と希望を持って勉強を継続することができました。
臥薪嘗胆という言葉を何度か思い出して自分を奮い立たせていました。
合格の前年、私の中では合格できたつもりでいましたが、数点足らず不合格でした。勉強を再開するためのモチベーションが上がらず、受験をやめることを考えました。家族からはもう1年だけやってみたらと言われ、もう1年だけと自分に言い聞かせ勉強を続けていました。なかなか勉強に身が入らないため、はじめてカウンセリングを受けました。沼尻クラスマネージャーから「合格したらどんなことをしたいか思い浮かべて」「自分がやってやるんだという強い意思をもって」といったお声かけをいただきました。このカウンセリングで少し気分が晴れたようになり、私が勉強を続けるひとつの転機になったように思います。
司法書士試験の勉強を開始して10年以上、受験回数は8回で合格しましたが、何度も挑戦したことを後悔し、ただ過ぎていく日々にむなしさがありました。何度もやめたいと思いましたし、何ヶ月も勉強をやらない時期がありました。今回合格した時でさえも去年の10月から12月まで心が折れて手につかない状態でした。なぜ続けられたのかというと、自分はなかなか行動に移すのが苦手で別の道に行く勇気がなかったからだと思います。そしてある時期からちゃんと勉強すれば合格できるのではないかという根拠のない自信があったので続けられたのだと思います。
「いつまでに合格する」という目標を決めずに勉強をはじめたこと、仕事をしながら無理のない範囲での勉強をしていたことから合格までに6年かかりましたが、途中で「もうやめよう」と思ったことはありませんでした。
はじめたからには合格したい、という気持ちもありましたが、勉強すること自体が楽しくなったことが大きかったと思います。
勉強を続けることで司法書士の業務への興味も大きくなって、司法書士になりたいという気持ちも大きくなったように思います。
家族や友人など周りの人たちからの応援も勉強を続けるモチベーションでした。
X(旧ツイッター)上では、他の受験生が勉強の進捗や答練・模試の成績などを公開しており、ライバルたちの勉強量や実力に負けないように頑張るという目標のひとつにしていました。YouTubeでの、関講師の過去問向上委員会のシリーズや、小山講師の応援歌からは、普段の学習に疲れたり飽きたりした時に別の角度からの発見や理解、元気をいただけました。
成果が少しずつでも現れてきて、自分が合格に近づいて来ていることが実感できるようになるまでは、学習法に疑問を持ったり、あるいは学習時間が足りていないのではないかと常に不安と隣り合わせでした。例えば、細かな目標設定は、計画通り進捗しなかった場合に自己嫌悪とストレスが襲ってきます。ですので私の場合はあまりストイックな性格でもないので、学習計画は割とざっくりと設定して、直前期に知識の抜け漏れをなくすことと記述問題に絞って集中的に弱点を潰しました。私の場合は、受験仲間がおり、互いに励まし合うことで幾分不安も和らぎましたが、最後は自分との闘いであり、不安を抱えているのは他の受験生と同じと割り切りました。悩んでも結果が変わるわけではありません。その時間を学習に充てて不安から希望へ気持ちを切り替えようとしました。
これまで正社員として兼業で受験してきましたが、6回目の受験で不合格になった時、一度、司法書士になることを完全に諦めました。その後、受験経験を基に営業職から、一般企業の法務職に転職しました。転職先では人、仕事にも恵まれとても充実した日々を過ごすことができ、また待遇も申し分のないものでした。しかし、法務をやるうえで法律知識のアップデートが必要であり、司法書士試験を「腰掛け」で受験していました。転職してから4回受験をしましたが、うち3回は本気ではない受験でした。自分でも別に受からなくても良いと考え、勉強も2ヶ月前に詰め込み、記述式の勉強も全くしないまま本試験を受けるというような舐めた態度でした。しかし、転職後3回目で総合点不足の不合格となったとき「中途半場な状況で受験しなければ合格できたかもしれない。全力でもう一回戦って全力で打ちのめされるのが怖いのだ」と気づき、自分に対してものすごく悔しさを覚えました。そして「もう一度だけ、背水の陣で、最後だと思って本気で受験してみよう」と考えました。中途半端な形で受験をだらだらと続ける様を見ていた妻にも申し訳ない気持ちがあり、仕事をこんな状況で続けることにも後ろめたさを感じ、合格して恩返ししたいと本気で思いました。不思議なことに合格年は自分のためにとはあまり考えていませんでした。結局、最後は応援してくれる周りの人のためでした。自分本位な理由だけでは限界があるのかもしれません。もし、長期受験で苦しまれている方がいましたら、今一度、自分の周りの人や自分が司法書士になりたいと思った時の理由、助けたい人、社会が自分を待っているという気持ちで取り組むと良いかもしれません。
「司法書士試験は、やれば必ず受かる試験です」
多くの合格者や講師の方々から聞いた言葉が支えになりました。
途方もない道のりに思えても、進めばいつかは必ず合格できるとわかっているからこそ、継続することができたのだと思います。加えて、勉強を継続していくうえで大切だったのは、家族の理解と応援でした。家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
当初は難関資格なので、5年ぐらいかけて合格すればいいかという淡い希望で、モチベーションもそこまで上がらず、1年間でテキストを1周程度しか進めることができませんでした、したところ、あるWebサイトだったか本だったかで「「5年で合格すればいい」と考えていると本当に合格まで5年以上かかってしまう。とにかく次の試験に間に合わせることを考えるべき」という、警告を目にし、これって自分のことだなと思い、来年は試験をきちんと受けようと決心しました。
職場の雰囲気は割とドライ目なところだったので、昼休みに勉強などをしていても今まで特に何も言われたことはなく、別に周りに試験勉強をしているとも言ったことはなかったのですが、今年4月に異動して隣にきた人が初日に「何の勉強しているの?司法書士?がんばってね。」と話しかけられたために割と同僚に司法書士試験を受けていることが知られてしまい、(いい意味で?)プレッシャーとなったことはあるかもしれません(笑)。
自分はあまり勉強が嫌になったことや辞めようと思ったことはありませんでしたが、単純に勉強のやる気があまりでない時期や、大学の試験勉強をしなければならない時期などは、モチベーションが低く、勉強を再開するのは少し難しかったです。こういう時は試験までの残り日数を数えてあまり時間がないと自分に言い聞かせると危機感を感じて勉強をすることができました。また、試験が近づいてくると、自分でも結構勉強してきたから合格するだけの学力がついてきたと思うことがあったのですが、そう思うとこれ以上無理に勉強する必要がないのではないのかと思うことがありました。そのような時はただ合格するのではなく、余裕をもって合格者の中でも高得点を取って合格するのを目指して勉強するとやる気がでてきました。
(1)資格志向が強かったこと
私が高校を卒業する頃、利用していた介護施設及び医療機関のずさんな管理体制により祖母が亡くなり、これが訴訟へと発展しました。その際、法律の知識がなく不安な思いをしましたし、弁護士に仕事を頼むのはハードルが高いと感じました。
このような経験をしたことで、同じように不安を抱えている人の助けになりたいと思い資格取得を目指しました。有資格者は法的な専門知識を持ったプロフェッショナルですから、単に「法律を知っている者」ではなく「有資格者」として活動した方が、自分を頼ってくれる方は安心感や信頼を抱いてくれるはずです。
また、法律上の独占業務があるため、資格を持っていないと法律の分野で助けを欲している人をサポートできません。
だから私は誰よりも資格志向が強く、それが勉強を続けるモチベーションになりました。
(2)環境に恵まれていたこと
資格取得までに長い時間を要していましましたが、受験勉強中は家族に様々な面で支えてもらいました。見守っている側も不安だったと思いますが、なかなか結果の出せない私に対して一切否定的なことは言わずに応援してくれました。それどころか、父は「お前が資格を取ることは俺の夢でもある」と言ってくれました。そして、家に帰れば母が美味しいご飯を作って待っていてくれました。
こうして応援してくれる人たちの期待に応えたいという気持ちが常にあったので、試験勉強を継続できたのだと思います。
(3)実務家登用試験であること
受験勉強をしながら、知人の紹介により法律事務所で法律事務の仕事をすることになりました。そして、私が司法書士試験の勉強をしていたので、登記、供託、強制執行等に関する仕事を任されました。その業務を通して、これまで勉強してきたことが実務に直結していることを実感できたことが、試験勉強に対するモチベーションアップにつながりました。
大人になってからの勉強は楽しく、あまり勉強がつらいと思うことはありませんでした。
しかし、それでも模試で良い成績が出せなかったときなどは落ち込みこともありました。
そのようなときは、受験指導校が出している合格者インタビューなどをよく見ていました。
様々なバックグラウンドを抱えた方のお声を聴くことができるので、私も自分を信じて頑張れば必ず合格できると思えるようになりました。
また、合格後の自分をよく思い描いてモチベーションにしていました。
とにかくやるなら妥協せずにやることだと思います。正直勉強を開始したときはそのうち受かると思っていました。たぶんそのままの考えでいたら一生受かってなかったと思います。不安はずっとあって受かったおかげで解消された感じです。やめずに続けられたのはやめたら今までの時間がもったいないなと思ったのとだらだら勉強していたので落ちてもあまりショックがなかったからです。何年勉強しようと今年絶対に受かるという覚悟がないとある程度の点数は取れても合格するのは難しいと感じました。
一度学習をやめようと思ったうえでの再挑戦だったので、もうやめる選択肢はありませんでした。何度も落ちましたが、合格するまで淡々と学習していました。仕事と思って淡々とやると講師の方がおっしゃっておりましたが、まさにそういう心境でした。
学習を継続するために私が意識したのは、「やるべきことを絞り込み、毎日の小さなノルマを確実に達成すること」です。勉強をはじめたばかりの頃は日々増えていく教材の量に圧倒されてしまい、やるべきことを見定められないまま全て中途半端に終わってしまったという過去があるからです。2021年の7月からはアドバンスコースを受講しましたが、自宅の机の上にはアドバンステキストの4冊だけを置き、それ以外の教材は必要に応じて本棚から持ってくるようにしていました。こうすることで常にやるべきことを見失わず、優先順位を付けて勉強に取り組むことができました。
メンタル面では伊藤塾長の「夢をかなえる」シリーズの書籍に大変励まされました。直前期の不安な時期には、50分勉強したら伊藤塾長の本を10分読むといったサイクルで勉強し、最後までモチベーションを高く保ったまま試験本番を迎えることができました。
勉強をやめようと思ったことはなかったと思います。というより、もう引き返すことができなかった。というのが本音です。本試験終了30秒前に解答を書き直したことで、あと数点のところで不合格になった昨年はかなり落ち込みました。合格者の声で溢れているSNSなども見ることができず、勉強もしばらく再開することができませんでした。それでも、各社の模試など、講座が始まると、答案提出の締め切りをきっかけになんとなく復活し、また勉強を再開することができました。
司法書士試験は、5時間で人生を変えることができる試験だといわれていることも、モチベーションを維持するうえで役に立った言葉です。
私はお試し受験を含めると全部で5回受験して合格することが出しました。思うような結果が出せずもどかしく感じることも多く挫けそうな時もありましたが、合格を信じてくれている家族の存在のおかげで何とか最高の結果をつかみきることができました。もし私に家族の存在がなかったとしたら、若しくは家族がいたとしても信じてくれてなかったとしたら合格をすることができなかったと思います。合計4回不合格の報告をしましたが、そのたびに温かい言葉をかけてくれました。感謝しかないです。絶対に合格して結果を出してお返しをしたいという強い気持ちがあったからこそ辛い場面に遭遇して挫けそうな瞬間が訪れても歩みを止めずに学習を続けることができたのではないかと思います。
「本試験の借りは本試験でしか返せない」と思っていたことが大きいと思います。2022年は不動産登記の記述で大失敗し、あまりの悔しさに、何が何でも2023年は絶対に合格すると決めて2022年の本試験翌日から勉強を再開しました。答練の問題が解けず悔しすぎて泣きながら解説講義を見た時も、模試の成績がなかなか伸びなかった時も、この悔しさは2023年に合格することでしか晴らせないと思って日々勉強を続けていました。
そして、一番の支えとなったのは、さくら坂の桜の写真です。これは記述式答案構成力養成答練の最終回で山村講師が出してくださったものですが、今年は桜の後ろに渋谷の高層ビルが写っていました。東京校で答練を受けていた頃とは変わった街の景色を見て、久しぶりに渋谷に行きたくなり、「今年は合格者として渋谷に帰る」という目標を立てました。その後、試験終了までに「受からないと渋谷に帰れない」と何度自分に言い聞かせたかわかりません。口述模試を受けるため、秋空の下、今までで一番清々しい思いでさくら坂を歩いた時のことは絶対に忘れられない思い出となりました。
伊藤塾の講座はわかりやすく、法律の学習自体が楽しかったので、モチベーションが下がったり受験をやめたいと思ったことはありませんでした。つらいと続かないので、楽しむことが大切だと思います。また、入門講座を聴き終えてからは、毎日の勉強の流れをルーティン化させていたので、そのおかげでやることが明確になり迷いや不安が生じることがなかったように思います。私の場合は、復習→記述式を各一問解く→択一式の過去問を科目ごとに決まった数を解くという流れでした。
2年以上にわたる受験生活の中では、常に葛藤がありました。勉強を放り出して子どもと一日中遊んであげられたら・・と何度思ったかわかりません。最後まで学習を続けられたのは、「自分を変えたい」という思いがあったからです。恥ずかしながら、私はこれまでの人生の中で「これをやり遂げた!」と胸を張って言えるものが何ひとつありませんでした。勉強を続ける中で、この試験に合格して、自分も何かを成し遂げてみたい。子どもたちが誇れるような母親になりたい。と思うようになりました。直前期には子どもが体調を崩すトラブルもありましたが、夫と両親の全面サポートのもと、勉強に打ち込む体制を作れました。家族には感謝してもしきれません。
少々長いこと兼業受験生として過ごしていました。
勉強をはじめた当初仕事が非常にきつく、結婚し子どもを授かり急激な環境変化もあり心身ギリギリの状態の時期もありました。その時期の試験結果は散々なものでしたが、妻にたくさん助けてもらいながら、""勉強をすること""そのものが心の支えになっていたように思います。また、続ければいつか合格できると信じていましたので、ではどう継続するかを考えたところ、趣味などを全てやめるのではなく、仕事と勉強をバランスさせるためのアイテムとして考え、夫婦共通の趣味であるお酒とオンラインでのサッカー観戦は続けていました。
子どもの支えも本当に大きかったです。妻ももちろんそうですが、子どもにも支えてもらい、たくさんそして我慢してくれました。
受験期間が長くなって数少ないよかったことは、子どもが勉強に対するネガティブなイメージをあまり持っていない点と、仕事でとても貴重な経験をさせていただいたこと、と思っています。
兼業受験生で長期化することはある程度覚悟していたので、それほど不安はありませんでした。
この試験を受験していることを自分以外には知らないので、いつ諦めても問題はなかったのですが、諦めても、暫くすると再開すると感じていたので、1日10分でも勉強は続けていました。受験期間が長くなりすぎて、試験勉強を止めるとすることがなくなるという理由もありましたが、諦めなくてよかったと思います。
長い期間勉強をしていたので、友人たちが社会人として普通に仕事をしていることに羨ましく思ったり、入門講座で同じタイミングで司法書士試験の勉強をしていた友人が合格者としてお話をしているのを見たときも、息が止まりそうなくらい驚いて「自分は何をしているんだろう」と思った時もあります。ただ、やる気が出ずに実際中身のある勉強ができていなかったり、身内の不幸や体調不良等どんな事情があるときでも淡々と勉強をする姿勢だけはやめずに続けました。また、以前と変わらずに接してくれる友人たちがいたことも健全な気持ちでいられた要因かと思います。
そもそも自分は司法書士に向いているのか、そこには自分の期待する世界が待っているか。もう1年、労力を費やすのに値する試験なのか。前年の試験直後は、迷いがありましたが、その後、司法書士事務所に勤める中で実務を経験し、司法書士の働く様子に触れることができました。合格できる自信を深められたわけではありませんが、自分が進む方向に間違いないと自信が持てたのが、不安なく学習の継続ができた大きな要因だったと思います。
私は以前司法試験の受験をしていましたが、司法試験と司法書士試験は法律に関する資格試験という点では同じでも、質がかなり異なる(正直、全く別の競技)だと思いました。司法試験では六法を見ながら答えてもよい場面でも、司法書士試験ではそらで正確な知識をすばやく引き出すことが必要なケースが多く感じます。よって勉強方法も異なりますが、司法書士試験では、工夫して知識の定着を図ることで、以前は答えられなかった問題がこたえられるようになり、達成感がありました。
私が学習を継続できたのは、大きく分けて二つの理由があります。
ひとつはポジティブな想い。合格への思い、執念のようなものでした。自分で決めた道をやり抜き必ず合格をつかみ取ってみせると言う想いでした。
もうひとつはネガティブな想い。年齢を重ね今更止めることはできない、合格せず終われば残るのは少し法律に詳しいだけのおじさんが残るだけだ。とみじめな自分の姿に怯え、それだけは嫌だという恐れ振り払うような想いでした。
これで、ポジティブなときも、ネガティブなときも勉強を続けることができました。
人によると思いますが、私は他の受験生を意識すると焦ってしまうので、SNSは利用していませんでした。学習をしていて不安になったときは月並みですが家族や友人に不安な気持ちを聞いてもらっていました。家族や友人たちは司法書士でもありませんし、法律の専門家でもありませんでしたが、直接の知合いで信頼関係もありますから親身になって話を聞いてくれます。
私は専業で勉強し、複数回受験をしています。不合格だったときは悔しかったですが、勉強した日々を振返り不合格であった原因がわかりかつ改善の余地がある限りは受験を続けようと思いました。幸か不幸か過去数年間は「この勉強法がダメだったんだな」というような心当たりがありましたから、合格するまで勉強を続けた次第です。
正直言って、不安は解消できませんでした。何度も何度も何度も途中で受験をやめようとしました。実際に途中で何年か期間が空いたこともありました。ただ、やはり心のどこかに司法書士になりたいという思いがあったから、ブランクも含めて20年も頑張ってこられたと思います。無料ガイダンスを頻繁に聴いてモチベーションの維持を図っていました。この質問には相応しくないかもしれませんが、本当辛かったら、一度リタイヤして、何年か充電期間を置くのもありと思います。実際に私がそうでした、3年のブランクの後、合格を勝ち取ることができました。
司法書士になって、人の役に立ちたいというモチベーションはずっと持ち続けることができました。勉強がつらくてやめようと思ったことはありませんでした。しかし、私の最後の年はかなり違うものとなりました。令和4年の試験も受ける予定でしたが、試験1週間前に父が緊急入院し、日に日に体調は悪化し、試験当日は葬儀となりました。当然ですが試験も欠席しました。父も私の試験のことは以前から応援してくれていたので、来年は絶対合格して報告するぞ!と心の底から思いました。
そして令和5年合格することができましたが、試験の最中も絶対最後の1秒まで諦めないよ!と父に向かって心の中で叫びました。記述の点は高得点ではありませんでしたが、最後まで諦めずに書くことはできました。
司法書士の仕事は自分に向いているという確信がありましたので、撤退はあり得ませんでした。知識を積み上げていけば、いつかは必ず合格できるだろうという思いで受験し続けました。受験期間が長期化し、司法書士試験受験が「年中行事」化しましたが、何年かかっても絶対に合格するという思いでしたので、受験しなかった年が、自分にとって合格しやすい年だったという後悔をしないように、直前期に仕上がっていないと感じても受験を見送ることはしませんでした。
関講師の講義を何度も聞いて理解が深まったので、もしかしたらいけるかもと思ったので、とりあえず続けてみようと思いました。また、二年目からは仕事を辞めて専業で勉強していたので、このまま勉強を辞めたらただ無職を続けていただけになる…と思って絶対合格したいと思って勉強をつづけました。不安になったりやる気をなくしたときは布団でゴロゴロしながらボーっと講義動画を流すだけでしたが、なんとか続けられました。やる気がなくなったときは絶対に解ける問題だけ読んだり、簡単なひな形を眺めたりと何でもいいから続けることが大事だと思いました。
兼業受験生活10年以上でとにかくお金がなくてそのために仕事を増やしては勉強時間と体力が奪われる…お金と時間と体力のシーソーゲームでした。
1回落ちるたびにまた1年地獄かと精神的にも金銭的にも肉体的にも物凄くダメージが大きくて諦めようとしたことは正直何度かありました。
ですが、受験が長期化すればするほどそれまで受験勉強にかけた全てが無駄になって終わるだけになることが非常に悔しかったのと、もうお金で苦労する人生とはおさらばしてやる!ともうほとんど意地だけで乗り切っていました。
他の人の勉強時間と比べて、私は全然できていない、もしまた落ちてしまったら、と焦ることは多かったです。気持ちが落ちてしまったり、もう何もやりたくないと無気力になることもありましたが、デザートを買ってきてくれたり、家のことを全てやってくれたり、応援してくれる主人のサポートが1番心強かったです。
基本的に家族以外との連絡も控えて、SNSは遮断していましたが、受験指導校講師の方々の励ましやアドバイスに元気をもらうことも多かったです。
貯金をして仕事を辞めましたが、入ってくるお金はないため、なるべく早く資格を取らないと生きていけないぞという気持ちにして、勉強せざるを得ない環境を作ったことです。勉強でわからない点、テキストを見ても解決できない箇所は伊藤塾のマイページから質問をして、放置しました。悩むなら次の勉強に進み、戻るほうが賢明だと思います。
落ち込む日があれば翌日には切り替えてもっと勉強しようという気持ちでいました。でももちろん、模試で悪い点を取ったりしたら誰だって落ち込むし、落ち込んで当然です。
長い間勉強を続けていると、ポジティブなときもあればネガティブなときもあると思います。私も試験が終わるまで、常にこうした気持ちの波がありました。しかし、これが良くないことだというように私は当時から考えておらず、期待があるから勉強を続けられるし、不安は乗り越えれば強くなれると信じていました。ではその不安をどう乗り越えたのかですが、これはもうとにかく継続すること。自分では前進している気がしなくても、継続さえしていれば必ず気持ちも成績も上向きになります。
そんな中でも、「どうしても机に向かいたくない日」というものが不意にやってくることがあります。しかし私はあえてそれには抗わず、徹底的にその日だけはサボるようにしていました。人間なので、ストレス発散も大事なことだと割り切って。しかし次の日は絶対に机に向かうことを自分の中でのルールとし、気持ちだけは途切れさせることはありませんでした。
年齢的にも能力的にも再就職が厳しい状況でしたので、司法書士試験に合格することしか道はないとの思いでした。難関資格を突破できれば自信にもつながるはずだと信じてきました。それでも昨年、一昨年と総合落ちで諦めようとは思わないまでも心が折れかけました。伊藤塾の教材の裏表紙に必ず書かれている伊藤塾長の言葉には救われました。『やればできる。必ずできる』
伊藤塾司法書士試験科のnoteに大変助けられました。インプット期〜直前期〜筆記試験終了後と、その時期により学習法や精神面の不安など悩みはそれぞれですが、感情に寄り添ってくださりつつも合理的なアドバイスを書いてくださっているので、不安を感じたり思い悩むたびに何度も読み返したりしていました。また、本当に合格できるのかという不安から勉強をやめたくなることも何度かありましたが、家族の支えのおかげで勉強を続けることができました。
司法書士試験は、試験範囲が広く、日々の継続性が求められる試験ですので、モチベーションの維持が大切な試験であると思います。
私の場合、不動産登記法の仮登記や会社法の組織再編の箇所等でつまずき、勉強が嫌になるときもありましたが「何回も繰り返せば、そのうち分かってくるだろう」と開き直り、淡々と勉強を続けるように努めました。とにかく、試験範囲が広いので、毎日、与えられた教材を使い、自分に課した勉強範囲のノルマを、余計なことを考えず、繰り返しと解いていけば合格レベルには達すると思います。YouTubeで、司法書士(実務家・受験生)関連の動画を見るのもちょっとした息抜きやモチベーションの維持につながりました。個人的には、自分を追い込む勉強よりも、無理のない範囲で、たまに息抜きもしながら、計画的に継続して勉強を続けていくことが大事だと思います。
2回目の受験の後、これは無理だと判断し、一度受験を断念しています。ですが、3年のブランクを経てまた再挑戦をしています。やはり最初は、試験への取組み方が甘かったです。というか、自分に対する過信がありました。自分の能力があれば、このくらいやればいい線いくだろう、みたいな感じです。でもそれで不合格という結果を突き付けられて、やる気がなくなったのですね。で、やっぱり自分を見つめなおし、自分が凡人であることを理解し、その割にはずいぶん努力が足りなかったなということがわかり、また受験することにしました。やはり等身大の自分を直視し、ごまかさないことが大切だと感じます。
今までの人生を振り返った時に目標を持ってはじめたこともほとんどが中途半端に終わりそんな自分が嫌になり、ここで逃げればまた同じことの繰り返しになってしまうんでないかという不安と人生を変えたいという気持ちがこの試験を続ける原動力になったと思います。受験生活を送っていく中でもこれを続けていいのか不安になった時でもこんな自分でも司法書士になれば必要としてくれる人が必ずいると自分に言い聞かせてこの試験を乗り越えてきました。
当初から受験校に通い対面の授業を受けていたため、少ないですが同じ受験生としての話し相手がおり、勉強のこと以外にも世間話をしたことが不安の解消につながりました。特に親しい方には、答案練習会毎に質問をしてその方が親切丁寧に教えてくださり非常に助かり感謝しています。又授業の費用もかなり掛かりましたので途中で成績が伸びないからといって簡単に辞めることは逆にできなかったこともありますし、毎日の勉強を習慣とし、一日でも勉強を怠ると逆に不安になるまで、毎日の勉強を習慣とできたことも、結果として途中でのリタイアを防ぐことができたのではとおもいます。
とにかく、友人の一言に尽きます。わたしの未来のことを真剣に考えて、わたしの性格や置かれた状況のことなども踏まえ、「士業の資格をとるといい」ということをすすめてくれました。その言葉があって、その友人のことを信じて、学習を続けることができました。また、自分の周囲の、友人たちの存在も大きかったです。同じ司法書士試験を目指す所謂受験仲間というものではなかったですが、彼ら・彼女らが、それぞれの分野で自分の向き合うべきことに向き合い、実力を伸ばし、発揮しているのを間近に見て、自分も精いっぱいやらなければと奮起しました。友人たちが、ある人は職場で、ある人は書斎で、ある人はダンススタジオで、それぞれに活躍していることに良い刺激を受けて、わたしも勉強机に向かうことができました。
勉強を続けることができたのは、「必要な知識を修得したら合格するのだから、無理せずに続けよう」と発想を転換できたからだと思います。
本気モードに入った当初は、早く合格したいあまり睡眠時間を削り、仕事以外の時間のほとんどの時間を勉強に充てましたが、疲れて寝落ちしてしまうことが多く、疲れるのは体力がないからだと思って昼休みにはジムで運動をしながら講義を聴いたりしました。やる気だけはあったのですが、キャパオーバーだったようで、駅で倒れてしまいました(階段をのぼりながら寝てしまったようです…)。
そのときにカウンセリングで宇津木講師に言われた「結果的にできた分しかできないのだから、これなら絶対できるという目標を設定しよう」と言われたことを思い出しました。それを聞いたときは、「そういうことではなくて、どうやったらもっとがんばれるのか教えてほしいのになぁ」などと思っていたのですが、体調を崩してやっと講師の言わんとするところがわかりました。
無理して勉強してもつらいだけでほとんど身につかず、できない自分が嫌になるばかりでしたが、残業など自分ではコントロールできないことが起きた場合でも達成できるくらいの目標を設定し、確実にこなしていくようにしたところ、達成感や自己肯定感を得られ、心のゆとりを持てるようになり、前向きな気持ちで勉強を続けることができるようになりました。
しんどくなってしまった方は、宇津木講師にだまされたと思って腹八分の目標を設定してみてください。
今年7回目で合格した私の場合、5回目の受験ではじめて択一の基準点をクリアすることができました。そして、はじめて記述の基準点をクリアできたのが合格した今年の試験です。そこに至る道のりで諦めようと思ったことは、数え切れないほどありました。しかし、勉強をすればするほど、自分がなりたい司法書士のイメージがより鮮明になっていく感覚もありました。心が折れそうになったとき、次から次へと溢れ出てくる司法書士としてやりたいことや挑戦してみたいことを思い描くだけで、諦めの気持ちはどこかへ消え、あとに残された前に進み続ける勇気が歩みの原動力になったと思います。
司法書士試験の試験勉強における最大の難所は、基準点をクリアできるようになってから、安定して合格推定点を取れるようになるまでの間であると思われます。一番日々の成長が感じられない時期だと思います。私にもこのような時期がありましたが、何とか乗り越えることができたのは、今思い返してみると、伊藤塾の紙資料の裏表紙にある「やればできる 必ずできる」という伊藤塾長の言葉を見て、頑張れたからであると思っています。
自分は択一の基準点超えてからずっと伸び悩んでいました。記述は苦手ではなかったのですが記述で基準点未満の年もありました。3つの基準をやっと超えても総合落ちしてしまい、もう一生受からないのでは?と思うこともありました。そんな自分にプラクティカルコース内での高橋講師・宇津木講師・山村講師の言葉が胸に突き刺さって何とか最後まで走り切ることができました。講師たちの熱意が伝わってきました。絶対に今年で決めてやる!と何度も奮い立たせられました。お世話になった講師の皆さんには感謝しかありません。
勉強している自分が好きだから、勉強が楽しいからです。
これも他の方と比較するとあまり参考にならないかもしれませんが、私は、勉強している自分が好きです。たとえ内容が頭に入っていなかったとしても勉強しているだけで自己肯定感が上がります。もちろん勉強が楽しくない・勉強のモチベーションが上がらないこともあります。そういう時は勉強に手をつけられなくなりますが、勉強しないと自分じゃないみたいでムズムズしてくるので時間が経つと結局勉強に戻ります。
また、仕事・家事・育児・趣味だけでなく、他に何か自分だけに関する目標を持てることは私にとって幸せなことです。勉強ができる環境と支えてくれた家族に感謝しています。
司法書士試験は、試験科目がかなり多く、それに加えて深い理解度が求められます。私がこれまで受験した資格試験と比べても、最も過酷で気が狂いそうになる試験でした。
私は学習初期の時は会社法が非常に苦手であり、テキストを開けるたびに吐き気を感じ、テキストを読んでも全く頭に入ってこない、眠気だけが襲ってくる、という状況でした。そのような状況から、会社法が得意科目となり、本試験においても会社法が一番の得点源となりました。得意科目にするために試して良かったことは、記述式問題から取り組んだことだと思います。一般的には、実体法である会社法を学習し、手続法である商業登記法を学習し、ひな形を覚えて記述演習する、という流れかと思います。私はそれを逆から行いました。全ての方が合う方法かわかりませんが、私の場合はあまり行き詰まることなく学習できたと思います。常に前から順番に学習することが正しい、ということでもないのだと思いました。パズルゲームを解いているかのように楽しく学習を続けることができました。"
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