模試は今の自分の力試しだと思い、積極的に受験しました。模試の結果に一喜一憂しそうになった時は、「試験本番で最大瞬間風速が出せればいい!」と考え、どのようにしたら試験会場にベストな自分を連れて行けるかを考えました。
試験前日に試験会場のある場所に移動する予定でしたが、悪天候で予約していた交通機関が止まってしまったため、急遽別の交通手段に切り替えました。
本試験中は、午後の択一を解き終えた時に40分しか経過しておらず、時間があるからもう一度見直そうと悠長に構えてしまい、マークし終えて次に時計を見た時には1時間15分が経過していました。少し焦りましたが、まだまだ大丈夫!と自分に言い聞かせ落ち着くことができました。
試験前日も当日も、想定外のことが色々と起きましたが、そういったことが起こることも想定に含めて、落ち着いて行動することが大切だと思います。
直前期の勉強方法はアウトプット中心の演習問題を繰り返しました。たくさんの教材に手は出さず、その年に受講していた講座を中心に回しました。他には、過去の模試を択一、記述ともに何度かやっていました。この年過去問は一切使用しませんでした。
私は自分を追い込みすぎることがよくないと気づいていたので、勉強量を増やしていましたが、日常生活には大きな変化をつけませんでした。
前日は付箋を付けた苦手個所を最終確認して、昼頃には勉強を終えました。
当日は早めに会場近くへ行き、カフェで最終確認のため、テキストに目を通しました。
5.6月はとにかく空いている時間は勉強し続けていました。ずっと椅子に座っていると身体が痛くなるのでたまに立ち上がったりしていました。メンタル面の管理としてはもう勉強すること自体がメンタルトレーニングだと思ってやっていました。これをやれば自分は強くなると言い聞かせて。
前日は特に何も変えずに通常通り勉強しました。当日に関しては私的秘策があります。司法書士法だけは全然覚えることができなかったので合格した年は全く勉強せずに試験当日を迎えました。それまでの経験で試験当日は昼休みなど時間は結構あるのに勉強する気がおきなかったので全く勉強していない状態であれば流石にやる気になるだろうと考えました。案の定危機感から午前の開始前、昼休みは司法書士法を読み込みました。そして超超直前にみたところなので問題も解けました。司法書士法は出る所が限られているので当日だけで見ることが十分可能だと思います。最悪できなくても所詮1問だと割り切っていました。当日フワフワとして何も手につかない人にはおすすめです。
合格した年の直前期の勉強方法は、それ以前と変わりなく、厳選過去問集と中上級講座のテキストを繰り返していました。公開模試は、難度もそうですが、性格的に集中できないため、受けないで本試験に臨もうかとも考えましたが、できることは全てやろうと思い受験しました。結果的には苦手なことから目を背けないことも大事だったかと思います。試験前日は移動日で、早めにホテルにつき、ボーっとしながらふと気になったところをテキストで確認して過ごしました。試験当日は早めの準備で余裕をもって席に着くことができました。問題の解き方は、問題順、五十音順でテンポ良く進めました。
直前期はメンタル面で非常に苦労しました。家族の体調面で不安があり、一時期は勉強どころではなくなってしまいました。その時はもう自分の司法書士受験なんてどうでもいいから、家族を優先させてくださいと何度も思い、もしかしたら今年は受験を断念するかもしれないと思ったときもありました。
しかし、ここで自分が勉強を諦めてしまうより、どうにか続けて合格を勝ち取る方が絶対に家族も喜んでくれるし、今は勉強することが私にできる唯一のことなんだ、と立て直し、なんとか直前期を駆け抜けることができました。
今思うとあのとき気持ちを立て直せて本当に良かったです。
試験前日は、苦手分野をまとめたノートや模試で書けなかった記述の書式等を簡単に見直して、リラックスしていつもより早めに寝ました。
当日も予め決めていた見返す用のノートのみを持って会場入りし、解く順番や、わからない問題が出たときのシミュレーション、ケアレスミスの対策の確認をし、ブドウ糖を摂取して自分の中の万全の体制を作りました。
午後の時間配分は非常に悩みましたが、択一50分、不動産登記記述60分、商業登記記述60分以内を目安に進め、あまった10分はマークミスの確認に使いました。練習通り時間内に全て解き終え、記述も裏面まで書けましたが、残りの時間で何を見直すか悩んだ挙げ句、択一の検討しきれていなかった肢を読み直したり、一問3点の択一に時間を使うことにしました。私は本当に合格点ギリギリの点数で合格できたので、この辺の点数の取り方の作戦は大事だったなと今になってより強く思います。
仕事の関係で2月~3月中旬までは毎日残業があり休みも週1回となるため、ほとんど勉強時間を確保することはできませんでした。ただ、その時期は勉強時間がとれないことも想定済だったため、週1回の休みの日に答案構成力養成答練と択一実戦力養成答練の演習をして講義を聞いておりました。平日は休みの日に演習した択一実戦力養成答練のテキストのまとめ表をスマホに保存して隙間時間で見ることをしました。4月からの直前期は①必出3300選の繰り返し、②ひな形の練習、③択一実戦力養成答練&答案構成力養成答練の問題演習の3つに絞り込みをして淡々と繰り返しました。過去問には全く触れていません。模試は伊藤塾の模試を2回受けたのみです。1回目の模試をうけたときは択一の基準点を超えられず判定は出ませんでした。そのため、この勉強でいいのか?という不安もありましたが、これ以上やることを増やしても知識の精度が下がるだけだからこのまま行こうと腹をくくって最後まで手を広げずに学習しました。
眠ろう、眠ろうとすると眠れず、さらに追い討ちをかけて、隣人が真夜中、車のエンジンをふかすということをしでかし、不安と怒りで一睡もできず、試験日を迎えました。朝頭痛がし、歩くことも難しかったです。夫が心配して試験場まで送ってくれました。試験場に入るとまずトイレを探しました。試験中必ず気分が悪くなると思ったからです。生憎今年の会場は女子トイレが少なく、自分の受けた1階にはトイレはなく、2階にしかありませんでした。トイレに行くとしたらかなりの時間のロスになるかもしれない、5時間半も体が持つだろうかと不安でした。ともかく体を休めようと思い、部屋に入って寝ました。午前科目もできるだけ疲れないように1時間で解いて寝ていました。お昼休みはバナナを1本食べて、軽くコーヒを飲みブドウ糖を何粒か食べ、寝ました。勝負の午後は、択一を45分で解いて記述に入りました。頭がボーとしていたのでトイレに何回行き顔を洗ったり、首の後ろを冷やして席に戻ったら、必死で解きました。寝ていないとやはりミスをします。不動産登記の記述は、枠ずれもなく模範答案通りに埋めたのですが、頭がボーとしていて添付書面をまとめて記入する際、なんと登記不要のところに相続と書き直し、及ぼす変更のところを抵当権の設定と書き直し、その他何箇所も書き直してしまいました。商業登記では時間内にほぼ埋めて15分ほど時間があまったのですが、頭痛がひどく皆が必死で書くペンの音が聞こえましたが、自分にはもう書く力が残っておらず、ただジーと試験終了の合図が鳴るのを待っていました。今年はもう終わったと思っていました。今でもよくあれだけミスをしたのに合格できたなあと思います。
私は直前期の模試でも、択一でなかなか点数が伸びなかったため、この時期でもテキストを読んでインプットをこまめにしていました。模試では、直前まで勉強していた科目は得点できるのに、少し前に勉強した科目は忘れてしまっていて点数がとれませんでした。精神的に焦っていたので、とにかく択一をやりこむことに意識をしていました。
GWは記述に特化しました。GW後はなるべく択一と記述を並行してこなすようにしました。
6月の後半からは、またインプット中心にこなしつつ、雛形集にも目を通しました。
私は過去問や模試等で間違えた論点、覚えられていない不安な論点はテキストにチェックをしていました。チェックの量が多いところを前日当日にひととおり回しました。
緊張しないよう、試験開始ギリギリまで、いつもどおりつかっているテキストを読んで気を紛らわしていました。
直前期であっても仕事や子育てはしなくてはいけないので特別変わったことはしていませんでした。限られた時間をなるべく有効に活用する。スキマ時間を活用し淡々と勉強していました。模試は毎年伊藤塾で開催されるものは全て会場で受験しました。本番のシミュレーションと勉強のペースメーカーとして活用していました。本試験については時間配分が重要なため、時間感覚を訓練する意味では模試を活用されることをオススメします。
合格した年の直前期は無理をしないことを意識していました。前の年では直前期に無理に勉強時間を増やして体調を崩し逆に勉強時間が減ってしまったので、とにかく健康には気を遣っていました。直前期にした勉強は、高橋講師の中上級講座のテキストをひたすら回していました。目安となる回数があったので、試験日までにその回数できるように計画を組んでこなしました。試験日が近づくと緊張や不安が高まってきますが、「後少しで(落ちるにしろ暫く)勉強しなくて良くなる」「試験日の夜は美味しいものを食べよう」などと試験後のことを考えるようにしていました。
受験期間が長かったため、インプットした内容面での不安は比較的なかったので、とにかく試験本番で落ち着いて対応できるようにすることに主眼をおいて過ごしました。他校を含め模試は5回を受験しました。宇津木講師に教わったように「ただ、目の前の問題を淡々と解くこと、合格の結果は後からついてくる」を意識し、心を乱さず平常心でいられることを心がけて受験しました。また、午後の記述式の対応時間を作るため午後択一を一時間以内で解くことを大きな目標に受験しシュミレーションしました。
メンタル面は自信を持つことだけをひたすら考えて意識して過ごしました。
宇津木講師のアドバイス通り、毎日少しでも全科目をやることです。年度別に過去問をやりました。その時は、本番のように答えを出していく解き方で、時間も計りながら行います。演習コースの繰り返し、答練や模試の問題で間違ったところを復習。答えではなく、これは何を聞いているのか、何の論点かを考えながら解きます。
本試験前日も当日も、模試の時のように過ごし、特に変わったことはしませんでした。
当日、午前も午後も1問目から解きました。午前は時間があるので特に丁寧に読み込み絶対間に合うから慌てません。午後はまず30分間択一。即決で答えが出ない肢は飛ばす。目安は23問ほど。その後苦手な不登法の記述を50分間。14時20分になったら完成しなくとも残りの択一に戻り、飛ばした問題を解くこと30分間。商登法の記述に移り同じく50分。そうすると20分の余裕がある。どの問題を解いている最中も、これが終わったらどこに戻るか、考えながら解いていました。模試を本番と想定して受ける練習をしていましたので、いつも通りにやろうと心がけました。いつも通りに…これが大切。つまり模試から本番と思ってやることが大切です。
択一では”知らない肢しか出ない”と思って解きます。そうすると想定外のことが想定内になり、焦ることは全くありませんでした。それを記述でももっと想定しておけば良かったです。
前日多少眠れなくても大丈夫、とある程度リラックスして眠りにつきました。むしろ10月9日の夜の方が眠れませんでした。
模試の回数を減らし、伊藤塾のプレ模試と全2回の公開模試のみにしました。1年目は大手受験指導校の模試を全部受け、悪い結果が出るたびに気持ちが落ちこみ、直前期にモチベーションが落ちて机に向かうのがつらくなり、勉強をやめてしまいました。
1年目、情けなくて情けなくて泣きながら会場に向かいました。基準点未達でした。
今年は模試は伊藤塾のもののみ受験し、メンタル面でも自分をコントロールできたのは良かったと思います。不安もありましたが、これもまた高橋講師がYouTubeで「伊藤塾の模試のみで十分」と後押ししていただき、まさに自信満々の自分で本試験に向かうことができました。
合格まで3年間は、直前期は、ひたすら択一実戦力養成答練と記述式答案構成力養成答練を繰り返し学習しました。
試験前日、当日普段と同じ就寝時間、起床時間で本試験に挑みました。
本試験の問題の解き方は、午前択一は5肢全てに目を通して、全く分からない問題には「?」をつけ、全部解いた後に時間をかけて検討。
午後は最初記述式から解き、時間は各1時間、択一に1時間という配分にしています。
メンタル面では、本試験「絶対に諦めない」をキーワードにして挑みました。
私は合格年度は高橋講師のプラクティカルコースを受講していて、とにかく問題解説テキストを何周も繰り返し読み込みました。厳選された重要問題ばかりで、効率のよい勉強ができました。また記述にも力を入れていて、合格年度に限ったことではないですが、毎日不動産登記法、商業登記法を各1問解いていました。そして間違い個所や忘れていた雛形や書き方はスクショして毎日見返していました。講師が、何周するのが目安といった倍の数はやっていました。
試験前日はまとめノートや基本的な個所の確認を中心にやっていました。そして、前日というと毎年緊張のあまり一睡もできませんでしたが、前日に眠れるように数日前から寝る時間を調整して、なんとか4時間は眠れました。といっても試験になれば眠気なんてありません。緊張の連続です。
当日は、択一は午前、午後とも2択まで絞ったもののわからない問題が多くて、比較的時間がある午前でさえかなりの時間を使ってしまい動揺してしまいました。
午後の試験開始数分前は1年で一番緊張する瞬間です。午前の動揺も残っていましたが、開始の合図とともに記述の時間を確保しようと、とにかく問題に取り組みました。全肢検討はせずに答えがでたら次に進む。そうしないと記述は最後まで書き切れません。過去の苦い経験から数年前から全肢検討は辞めました。
記述は不動産登記法、商業登記法の順に書きました。今年は不動産登記法では問題に疑義があったようですが、私は試験中迷うことなく不動産登記法を解きました。試験後に疑義があったことを知りました。あまり深く考えないで受験指導校の教え通りに1番オーソドックスな解答をしたのがよかったと思います。商業登記法はやはり時間がなくて最後は焦りましたが、なんとか時間ギリギリに書き切れて、全肢検討しなくてよかったと思いました。
ひたすら過去問を解いて過ごしていました。模試も自分で解いてはいましたが答案提出などはしていなかったので、やっておけば判定や受験者の中での自分のポジションが分かってよかったかもと少し後悔しています。ひな形を覚えることは通年やっていましたが、答案構成に慣れるために直前は記述の演習も多く解いていました。
前日はうまく寝付けなかったけれど早く布団に入って目をつぶっていました。試験当日あまりテキストなどは持参せず、苦手な分野や覚えにくい箇所のページを破って持っていきました。午前の部は普通に解いても時間があまりがちだったので、残った時間でマークミスや復習を入念にしました。午後は時間がない中で速く正確を意識しながら解きました。試験時間が長いので、昼はトイレに早めに行ったり、午後の集中力が途切れないように軽く机に伏せて目をつぶったりして過ごしました。
直前期は、毎日、不動産登記法と商業登記法の記述問題を各一問ずつと択一対策を行いました。時間配分は、まず記述一問につき一時間位で、その他の可処分時間は択一にあてました。記述対策は主に「記述式答案構成力養成答練」と模試の間違った問題を繰り返し解きました。ですが、これらは本試験と同レベルな応用的な問題も多く含むので、記述対策に不安を抱える方は、「スキルアップ記述式」等の基礎的な講座をとられることをおすすめします。私の受験時代にこの講座があったとすれば、必ず受講したと思います。その他に、試験前日・当日にすることや持ち物などは、スマホのメモにリストアップしました。入念にメモを作成することによって、今何をすべきかがはっきりしていき、漠然とした不安感を持つことなくいられました。
受験1回目、2回目は仕事をしながらの半分独学(伊藤塾の答練のみ受講)、ということもあり基準点にすら及びませんでした。このままでは合格が遠いと思い、思い切って仕事を辞め、直前の1年間は専業で勉強しました。今年で決めてやるという強い決意を胸に、まずは基礎固めの入門講座を受講しました。配信開始前に、付属のドリルを解き、該当箇所の過去問を見直しました。理解不足のところを把握してから受講することで、より重要ポイントが鮮明になり、知識の整理に役立ちました。それまでバラバラだった知識が体系的につながった、というイメージです。独学では理解が及んでいなかった法律の目的や制度趣旨などを学習することで、記憶もしやすくなりました。
直前期の1日のスケジュールは下記のような感じでした。
<平日>
7時20分~40分 記述のひな形・解法練習
朝の通勤電車 前日勉強したことを復習(ケータイの写真や手書きのメモ)
昼休み・帰りの電車 マイナー科目の過去問(曜日ごとに科目変える)
20時~20時15分 電車・日中やった中で曖昧だったものを調べて確認
20時15分~21時 答練の大問を1つ、30分で解いて丸付け
曖昧なところは解説とテキストで調べて確認
書けなかったひな形はひな形集で確認して覚え直し
21時~22時 民法
22時~23時 不動産登記法
23時~24時 会社法・商業登記法
主要4科目は毎日1時間ずつ、20分タイマーをかけて3つに区切っていました。
最初の20分:答練の問題を解く
次の20分×2で説いた問題のまとめ部分に目を通し、覚えるべきことが頭に入っているかチェック、時間が許す範囲で曖昧なところはテキストで調べたり、過去問やったりしました。
<土日祝>
1日を3つに分けて、9時~12時は民法、13時~18時は不動産登記と商業登記法の択一と記述、20時~24時は会社法とマイナー科目と勉強をルーティン化していました。
模試を受けたり、去年以前の答練を時間計ってやったり、平日にの勉強で時間をかけて勉強し直す必要のあるところが見つかったときはそこを重点的にやったりしました。
教材は今年と去年の答練、過去問、ひな形のワーク、テキストで、模試以外は新しい問題を解くことはしませんでしたが、学習するときはいつも「試験前にこれをやれるのは今日が最後」と思って取り組んでいました。
試験直前の1週間は早めの夏休みをもらい仕事を休みにして、淡々と粛々と机に向かっていました。
直前期は、何度も間違える問題は知識がほかの何かと混同していることが多かったので、そこを整理することに重点を置いていました。確認したことは紙にメモしておき、いつも持ち歩いて時間があれば目を通すようにしました。
私の学習は、「基礎を固めて、直前期にアドバンテージを取る」ということを念頭に進めていきました。
直前期に学んだ知識というのは、ほとんどが本番に持っていける知識となります。そんなときに基礎の学習を行うというのは、やはりもったいないです。もちろん、基礎の学習は直前期にも行うのですが、あくまでメンテナンス程度に収めるのが得策かと思います。
基礎は固めれば固めるほど、メンテナンスする時間が縮まります。基礎さえ徹底すれば、苦手な分野や難しい分野の丸暗記をする時間だって捻出できます。私自身、基礎が完璧というわけではないので偉そうなことは言えませんが、直前期には基礎の学習を控えめにし、忘れやすい論点を無理やりにでも覚える、ということが合格の役に立ちました。
換言すれば、直前期に至るまでの基礎の学習が、直前期の鍵であると考えます。
加えて、直前期においては、法律を思考から離さない、ということが大切であると考えます。テキストを確認できないときでも、思考を巡らせることはできます。お風呂や寝る前、もちろん休息は挟むとして、そのどれかを今日学んだ知識を反復する時間として、活用するのも良いのではないかと思います。
実のところ直前期もそうでない実力養成期も勉強方法、勉強時間はほとんど変わってないと思います。ただただ基本的な知識が抜けないようにブラッシュアップしながら、苦手な論点を少しずつでもいいから触れることを続けていけば必ず合格できると思います。
私は福島在住ですが、最も近い試験地は仙台でしたので、前日に前のりして試験に挑みました。その前年におためし受験として同じ仙台で受験していたので、当日の動きなどは余裕を持てました。試験や勉強以外でストレスがかからないように準備することも本試験でパフォーマンスを発揮するのに大事なことだと思いますので、はじめて行く場所での受験の場合はおためし受験をするか、事前に下見をしておくことをおすすめします。
試験当日、午前の部は順番通りに解くと決めていて、その通りに解きました。憲法の解答が3連続で5になり、動揺して問題用紙に落書きして心を落ち着かせていたのを覚えています。解答番号に偏りがあっても自分の答えを信じて、想定していた解答順で進め、試験独特の雰囲気に飲まれないようにできたことも今回の合格の一因だと思います。
お腹がもともと弱いため、お昼は一切食べませんでしたがおすすめはしません。何かしら口に入れて栄養を摂った方がよいと思います。飲み物についてはお茶にしようと思いましたが、カフェインでトイレに行きたくなって試験時間を潰してしまうともったいないので、カフェインの入っていない飲み物を準備しました。関連して、トイレについては午前の部で時間が少しあまる方は試験時間中にトイレに行くことをおすすめします。仙台会場では昼休憩のトイレは男子であってもテーマパークのように並んでいたので、貴重な休憩時間を無駄にせずに済むと思います。
3月はじめのプレ模試から試験の前の週まで、毎週日曜日は本試験と同じ時間帯で年度別過去問を解きました。本試験の際の時間配分や問題を解く順序などシミュレーションしました。
午後の部択一は全肢検討として、最大70分かけて択一で点数を稼ぐ戦術としました。
常に意識していたのは、山村講師が良く見せてくださる合格者の曲線です。まっすぐ右肩上がりにはならない、それを信じて諦めずに続けました。
映像を3周聞き終わった後、過去問ばかりやっていてもダメだと良く耳にしますが私は徹底的に過去問とドリルだけを満遍なく回していました。(プラス模試の復習。)
一日最低でも3教科、机に全科目分積み上げ、1教科30ページ〜50ページずつと決めてマイナー科目も関係なく同じペースで繰り返していました。
数週間前~前日になると気持ちが焦るだろうな、と予想できたので、同じことを淡々と続ける!と早い段階で決めていました。
模試は他校もあわせると合計8回分は受けたでしょうか。
はじめは時間が足りず落ち込みましたが、数回受ける内に、午後は(不)記述、(商)記述、択一の順で、各1時間ずつと決めて取り組み、ペースをつかめてきた感じです。
記述の採点がされないレベルから、直前期には相当良い位置まで行くことができました。
山村講師が、試験前日の心境をイメージする訓練のお話しをされていたので、数週間前から寝る前には「明日試験だ…」とイメージして寝ました。緊張の中で眠る訓練ですね。おかげで本当の前日はそれほど緊張せずに早めに眠れました。
自分の中で大切なものは家族なので家族との時間を大切にしつつ、残りの時間は全て勉強に充てると決めて1年間過ごしました。直前期も家族と旅行やお出かけなどはしましたが、基本的には朝起きて10分で勉強を開始し、子ども達が学校にいる間は全部勉強時間に充て、寝る時も講義を聴きながら寝ました。緊張で寝付けない日もあり、実はストレスから膀胱炎になっていました。メンタル面でうまく行ったとは言えないので参考になるようなことはなく申し訳ないです。試験前日は3時間ほどしか寝付けませんでしたが、当日は眠気などなく、なんとかやり切ることができました。
6月の一ヶ月は択一対策は厳選過去問集だけをやりました。
はじめて購入して、すぐにやりはじめました。今まで手持ちの教材を色々と何回も繰り返してやっていたので、新しい教材がとても新鮮で、楽しくできました。
週末にだけ、記述式の勉強を入れました。模試の問題を再度解いたり、山村講師の記述講座を再度解いたりして忘れないようにしました。
本番1週間前からメンタルがふわふわと浮ついているのを感じました。
当日はなんと、腕時計を持って行きませんでした。早稲田大学での受験は2度目で、昨年の1度目は腕時計をしていたのですが、今年はアップルウォッチに変えていて、音が鳴ったりしても嫌だなと思い、ストレスを減らすために敢えて腕時計を家に置いていったのですが、まさか会場に壁かけの時計がないとは知りませんでした。午前中は勢いでなんとか35問解くしかない!と思い、昼休みにコンビニに時計を買いに行こうと思って臨みました。ところが、私が20問目に差し掛かったころ、右隣の人が、全て解き終わったようで、パタンと問題冊子を閉じて、どうやら寝はじめたのです。それで私はとても焦ってしまい、集中力がはじけ飛びました。トイレにいったら時計があるかも!と思って、思い切って手を挙げてお手洗いにいきましたが、時計はありませんでした。本当に死にそうになりながら焦って急いで21問目から35問目まで解きました。午前は30問正解していたのですが、21問目から35問目の間に4問もミスしていました。
昼休みにすぐに大学近くのファミリーマートに行きましたが、腕時計も置時計もなく、セブンイレブンにも行きましたがどちらもありませんでした。スマホ時代を軽く呪いました。
とぼとぼと自席に戻りふと左側の方を見ると、腕時計とタイマーが並んで机に置いてありました。しばらく迷いましたが、覚悟を決めて、「かくかくしかじかで、どちらか貸してください!」とお願いしました。左隣の方は、「え?いやー、」と渋っていらっしゃいましたが、「ほんとお願いします!」と押しに押して、なんとか腕時計の方を貸していただけました。
おかげで!午後はちゃんと集中して解くことができ、32問正解できました。
上品なオメガの腕時計を貸してくださった方、本当にありがとうございました。
直前期は、絞り込んだ教材を高速で回転することに専念していました。
前日は、17時に勉強を切り上げ、翌日の準備をし、21時頃にベッドに入りました。寝られないだろうな。という予想に反し、1時間ほどで入眠し、7時間くらい睡眠時間を確保できました。予定していた勉強をやり終え、「あとは当日全力を出し切るだけ」という吹っ切れた心理状態になっていたのが良かったのだと思います。
当日は、とにかく試験前に体力を使わないように気を使っていました。暑さで体力が奪われるので、日傘やネッククーラーなど、思いつく限りの体力温存策を講じて試験会場まで向かいました。
高橋講師のプラクティカルコースを受講していたので、適時にフォロー講座があり、徹底して自分は言われた通りにやりました。テキストを回す回数、時期、やり方などを高橋講師が教えてくれます。講師が言われた事以外はしませんでした。Twitterは直前2ヶ月前は削除していましたが、YouTubeは情報が欲しかったため、たまにチェックする感じです、受験生への励まし動画もありますし それでモチベーションを保っていました。
田舎で孤独に勉強していましたので 笑
模試はできればたくさん受けたいと思ってしまうのですが、そこまで時間に余裕があるわけではなかったので伊藤塾の模試に絞りました。ちなみにいつも在宅受験でした。勉強時間は少ない日でも3時間、平均で5,6時間くらいしていたと思います。めちゃめちゃ頑張りたい日は7、8時間勉強しましたが、大学受験生時代から長時間座っているのが得意ではなく、7時間以上勉強した日は多くありません。今年、日曜日は全く勉強しませんでした。
過去問を集中的に学習したおかげで、春になると午後の科目が得意になっていました。
メンタル面で効果があったのはセルフコンパッションです。頑張れなかった自分、失敗した自分を責めてしまうことは誰しもあると思うのですが、そんな自分でさえ受け入れることができました。
試験当日の睡眠時間は2時間です。普段は8時間寝ます。加えて、試験の1週間ほど前から緊張してしまい1日の平均睡眠時間が5時間程度になっていました。
それでも、全く寝ずに受験していていた前年までとは違い、たった2時間でも、寝られたことに喜びを感じました。集中力的にはホロ酔い状態と同じだよなーと思いつつ、今できることに専念すべきだと思い、家で軽く運動をして試験会場に向かいました。午前の択一はたくさん時間があまるので時間配分は特に考えませんでした。午後の択一は1時間以内に終わらすことを目標にしていました。自宅で模試や過去問を解くといつも1時間以内に終わっていましたが本試験は1時間10分ほどかかったと思います。択一が終わるとトイレに走り、戻ってきて記述を解きはじめましたがこの時点で少し焦りそうになりました。落ち着け、解けるから。と自分に何度も言い聞かせて問題を読みましたが、これまでと違った形式で、今年もだめなのか、と考えそうになりました。それでも無心で回答欄を埋めました。慎重に、でも速く、焦るな、大丈夫だから、と言い聞かせながら。
択一対策としては試験1ヶ月前までは高橋講師のプラクティカルコース基礎編・応用編をグルグル回し続けました。基礎編は3周、応用編は5周したと思います。とにかく1問1答のみで学習し、過去問や本番のような5択の問題は解きませんでした。消去法で肢をきっていくと理解していなくても問題を解くことができてしまうので肢別のみにこだわりました。記述対策としては北谷講師の記述式基礎力完成ドリル(雛形集)を毎日不動産登記法・商業登記法5つずつ、山村講師の記述式答案構成力養成答練のテキストを2周しました。知識は択一の勉強をしていれば自然と培えると思いひな形学習に重点をおきました。
試験前1ヶ月は数回回した中でもどうしても間違えてしまう問題や知識の整理のための表をコピーしてルーズリーフに貼りまとめノートを作成しこれを繰り返し読み込みました。試験前日はお昼ごろには勉強をやめ、とにかくゆったりするよう心がけ早めに就寝。当日の朝や休憩時間は勉強せずリラックスするよう心がけました。試験は長丁場ですので気負いせず何とか試験時間終了まで気力体力を温存しようと目を閉じ好きな音楽を聞いて過ごしました。
合格した今年度の直前期は、模試をむやみに受けることよりも基礎を固めることを重視していました。過去問を解いた後は教科書を通読して基礎を確認しまた過去問を解く、といったサイクルで試験前日まで過ごしていました。
メンタル面では情報のシャットダウンを心がけていました。無駄に不安になったり焦ったりしてしまうので、SNSでの司法書士受験生の投稿などはあまり見ないようにして猫の動画などだけ見ていました。試験前日は早めに寝て翌日に備えました。
本試験の午後の時間配分については計画通りにいきませんでした。不動産登記法の記述問題に手間取ってしまい、商業登記記述問題の添付情報は走り書きで終えたのが今でも悔しいです。
想定外の問題が出てつまずいてしまった時は、諦めて次の問題を解きはじめることも大事なのだと思いました。
6月は、山村講師の教えの通りに過ごしました。模試を受け、伊藤塾の記述過去問(各6年分)と年度別過去問を解きました。それ以外の新しいことには手を出さず、網羅的に復習をしました。入門講座の基礎力確認テスト、答練、伊藤塾の模試を解き直し、テキストを通読しました。
なお、試験1週間前の週末に体調を崩し寝込んだこともあり、最後の1週間はなるべくゆっくりして体調回復に努めました。前日も早めに寝ようとしましたが寝付けず、山村講師の「緊張して寝付けなくても横になっているだけで大丈夫」という言葉を思い出して気持ちを落ち着かせました。
試験当日は試験の1時間前には試験会場の最寄駅に着くようにしました。会場で座席を確認した後は、外に出て持参したマイナー科目の3300選を見ていました。昼休憩は、さっと昼食を終えて、外に出て歩きました。また立ちながらマイナー科目の3300選を読んだり、音楽を聴いたり気分転換をしました。午後は択一、不登法記述、商登法記述と、前から順番に解いて行きました。択一は70分で終えて、不登法記述に予定より時間を取られてしまったので付随的な問題は飛ばして、商登法記述に移りましたが残り45分しかなく、全部の枠は埋められませんでした。時間がないと気づいてからも、間違いがないように気を張りながら、淡々と記入し続けました。
合格していたことを確認したときは、本当に驚きました。結果的に、書いた分量が記述の点数に反映されていたので、落ち着いて記入して良かったです。
直前期は厳選過去問集、答練を繰り返し勉強していました。厳選過去問集はカウンセリングで5~6周は回してくださいと言われていたので、それを目標にしていましたが、時間の関係上4周するのがやっとでした。いつも間違えるなという問題はより繰り返して見ていました。
超直前期にいかに素早く過去問を回せるようになっておくかが重要だと思います。試験前日は、緊張しすぎて勉強にも集中できなかったので、全く勉強せずに諦めて早めに寝ることにしました。当日は、会場がいつも模試で使われていた会場と同じで(受験番号の後ろから200名程がこの会場だったので受験申込書をわざと締切ギリギリに出してこの会場で受験できるようにしました。)、模試の時も毎回近くのホテルに前泊をしてどのように過ごすかは完全にイメージできていたのでその通りに行動しました。休憩時間はホテルに戻って昼食をとり休憩しました。当日も緊張していたのであまり覚えていませんが、午前の部が終わっても午前のことは一切振り返らずに午後に挑むようにしました。
仕事が、6月の上旬までが繁忙期であったため、直前期といえるような勉強をしたのは、正味20日弱でした。過去問・答練・模試を経て、自分の苦手とする分野は大体把握していましたので、その分野のキーワードを抜粋し、丸暗記するよう努めました。考えれば解ける問題は、直前期以前の学習ですでに培っているという前提のもと、考えても躓いてしまうような苦手分野については丸暗記によって反射神経で解くという作戦です。
試験前日は、どうせ何をやっても頭に入らないだろうと思い、講座を受講した際に配布されたPPTをのんびり眺めて、講師はこんなことをおっしゃっていたなーとしみじみしていました。試験当日も、会場では参考書を広げて優雅に読んでいるふりをしましたが、実は周囲の受験生が気になってずっときょろきょろしていました。残念ながら、時間配分もメンタル管理もあったものではありませんでした。
直前にやったことは問題を解きまくることです。全ての選択肢を読まなくても解答できる、また、無意識的なレベルで解答できるレベルまでいろいろな問題を解きまくりました。そうしないと午後の記述問題の時間が足りなくなってしまいます。また、記述問題もいろいろなパターンに慣れておくため、なるべく多くの問題を解いた方が良いと思います。試験前日は試験会場の近くのホテルに泊まりました。前日は逆にあまり勉強はしませんでした。さらっと見直しをする程度でした。
令和五年はメンタル面の管理が全くできない年でした。令和四年の総合落ちを本試験当日まで引きずりました。
集中力が持たない。とにかく勉強が嫌で辛いと思う日々でした。
それでも受験しない選択肢はなかったので、とにかく最低でも昨年の自分の実力を維持するだけの勉強はしなくてはと、一日2時間でもと無理矢理机に向かって居ました。
試験前日は数年勉強してきた教材や溜まったノート。使い潰した後捨てないでしまっていたボールペン全部の写真をスマホに入れて、雛形確認用の教材、亡くなった母の形見の時計と、娘が「ママだいすき」と書いてくれたメモを持って前泊のホテルに向かいました。
教材などの写真を眺めながら、これだけやったんだ。大丈夫。と言い聞かせて早めに就寝しました。
当日は、母の時計をつけ、会場で着席時刻まで娘のメモを眺めたり娘の写真を見ていました。午後の時間配分は択一60分記述は不登60分商登60分で配分しました。
令和四年の合同会社が衝撃だったので、令和五年は問題が配られてからざっと商登記述に目を通したので、監査等委員と分割が商登で待ち構えているのは最初に把握できました。不登記述はきっちり60分で切り上げないとキツくなると思ったのであまり悩まず仕上げました。結果それが良かったようです。
直前期までは必出3300問と厳選過去問を交互に繰り返していましたが、直前期もこれに直前パックの学習を追加しただけでほとんど変わりませんでした。むしろ直前期だからといって変わったことをしないように気をつけました。
私は試験会場から遠かったので宿泊が必要でしたが、過去の体験談を参考に、前々日から泊まることにしました。そのおかげで前日の土曜日は一日室内でリラックスでき、あまり緊張することなく本番に望むことができました。
前日の勉強は記述問題を数回分取り組んだほか、あまった時間で必出3300問を読み込みましたが、あまり根を詰めてやることはなく、長めにお湯に入ったり漫画を読んだりしてのんびり過ごしました。
合格した年の直前期の勉強については、年明けから計画していた内容をただひたすら淡々とこなすように心がけて過ごしました。例年、本試験前の期間が3ヶ月を切る頃からどんどん気持ちが焦ってきてしまい、勉強することの内容を予め決めていても、後から後からやることを追加してしまって消化不良のまま本試験当日をむかえていました。そのような経験から、合格した今年については本試験前日に見直すテキストを決めて勉強する時間も18時までと決めてそれ以降は勉強せず翌日の支度をしたりして穏やかに過ごしました。
私は過去問を解いてテキストを読むという作法で勉強をしていました。主要科目は4月に入るまでに5周くらい、4月から6月までにあと3周していました。マイナー科目も本試験までに5周くらい回していました。
5月6月は模試の連続でしたが、復習は当日中に間違った箇所を確認する程度にし、内容よりも場に慣れること、試験中の自分の悪手を確認する場としました。
試験当日は、午前は1時間半程度で解き終わりました。午後は55分で択一を解き終わり、記述に2時間以上を充てることができました。それでも終了までずっと書き続けていて、最後の10分で気づいたこともあり最後の最後まで書き続けていました。
年末に仕事をやめ、直前期は専業受験生として集中しました。勉強方法としては、よく間違える箇所をノートに書きだし、定期的に見返す方法を取りました。何度も間違える場合はその都度ノートに書き、見返すときに複数回目にするようにしたため記憶が定着化していきました。直前期に近づくほどノートを見る時間を増やし、試験当日はそのノートだけを持って会場へ向かいました。「何度も間違えたのにまた間違える」という問題への対処を行っているため、メンタルへの負担も抑えることができたと思います。
【直前期の学習】
直前期には、「あれも足りない。これもやっておかねば。」と不安が募ってきて、様々な教材に手を出したくなりますが、それは止めた方がよいと思います。伊藤塾の講義や模試は、出そうなところ、出たら受験生が弱いだろうと思われるところなどを選び、絶対にマスターすべきところに重点を置いて作成されています。私の場合、「少なくとも講義でやったことだけは、絶対確実にマスターする」と決めて、講義等でやったことにできるだけ限定して繰り返しました。(民法の債権法や不登法の根抵当権、会社法・商登法の組織再編など苦手意識がある分野やもう少し強化したいと思った分野は、他の教材も含めて少し強化しましたが、あくまでも中心に据えたのは伊藤塾の講義でした。)
「たくさんの曖昧さ」より「限定的でも絶対の確かさ」を目指す方が効果的だと思います。
【模試の活用】
私は他校の分も含めて、模試を直前期に6回受けましたが、筆記用具、時計(万一腕時計が止まった時に備えた旅行用の小さな置き時計)、お弁当、飲み物など、できるだけ本番と同じにしました。見ていると、模試の昼休みに午前の択一の答え合わせをしている人が結構いるのですが、やめた方がいいと思います。本番と同様、午前のことは終わった時点で頭から消し去って午後に集中すべきです。せっかくの機会なのですから、模試は極力本番と同じように過ごした方が良いと思います。
模試で間違えた点、注意すべき点については、要点をコピーしたり、手書きでポイントを書きなぐったメモを作って間違いファイルに収録し、随時読み直すことにしました。(また、このファイルは試験当日にも持参して目を通しました。)
【試験当日に試験会場に持ち込む教材】
試験会場には不安のため教材をたくさん持っていきたくなりますが、記述の答練や模試の際に自分で作った間違いファイルを持っていくことにしました。(あとは念のため、不登法と商登法の伊藤塾の教材だけ持っていきましたが、実際に試験場で目を通したのは、主に間違いファイルでした。)資料は手元にあると見たくなるし、見ると覚えてない部分が目について不安になったりするものです。時間もないことですし、なるべく持ち込む資料はいつも見ているものに限定した方がいいと思います。
【午後の回答の順番】
午後の試験ですが、私は、まず択一の問12からはじめて問35までやってから問1に戻って問11までやった後、商登法記述の問37をやり、最後に不登法記述の問36をやるという順番で処理することにしていました。(問12~35→問1~11→問37→問36)
問1から問11を後回しにする理由は、午後の択一の中心である不登法と商登法を優先して時間をかけて解きたいということと、いわゆるマイナー科目では、民訴や民執等で時々とても難しい問題が出るので最初のうちに動揺したくないからです。また、記述式で商登法を先にやるのは、商登法の方が、書く分量が物理的に多くて書くだけでも時間がかか流りますし、不登法で枠ズレすると大幅に減点されてしまうので、ある程度確実に得点が見込める商登法を優先することにしたためです。(昨年の商登法では、合同会社の登記という衝撃的な問題が出て激しく動揺してしまい、時間を空費するとともに、その後の不登法でのミスにもつながったので、今回はやり方を変えようかと迷いましたが、一応自分で決めたルールなので、今年もいつも通りにやることにしました。)
午後の試験は絶望的に時間が足りません。解く順番にルールはありませんが、迷う時間はありませんので、あらかじめ自分なりの解く順番を決めておいた方がよいと思います。
時間配分ですが、午後の択一の所要時間として、できるだけ60分以内、悪くても65分以内を目指していましたが、本番では67分位かかってしまいました。その後の商登法の記述の分量も結構ありましたので、やはり最後の不登法の記述に使える時間がかなり不足してしまいました。ということで今回も全く自信はありませんでしたが、記述の基準点をクリアできて大変ラッキーでした。
合格の年の直前期は、過去3回の直前期よりも勉強時間が取れなかったので、アドバンステキストと過去問、山村講師の記述答練の12問だけを繰り返し解いていました。憲法、親族相続、保全法は条文も繰り返し読んでいました。
試験前日は、試験会場近くのホテルに宿泊し、翌日に備えました。前年(2022年)、試験前日に軽度の熱中症になり、試験当日も怠さと頭痛に悩まされました。原因は睡眠不足でした。そのようなこともあり、今年は前年の反省を活かし、超直前期の6月でも睡眠時間をきちんと確保するよう努めました。試験前日はあまり寝られませんでしたが、6月から睡眠時間を確保してきたおかげで当日は比較的万全の体調で臨むことができました。
試験本番については、やはり多くの受験生と同じように午後の部の時間配分が問題でした。私は模試の時から時間が足りず、最後の商業登記記述をきちんと書けずに終わることが多かったです。
そこで今年は択一式をなるべく早く解いて、記述式に時間をかけることを意識しました。択一式については過去問知識が出題されたら即座に判断できるよう過去問をやり込みました。記述式については、山村講師が講義の中で、本試験では何が起こるかわからないと繰り返し説明され、また時間をかけるべきところと素早く処理すべきところの判断、すぐ解くか後回しにするかの判断を本試験現場における戦術として説明してくださっていたため、現場における臨機応変さがいつしか身についていたと思います。今年の不動産登記記述について解が2つ思い浮かびどうしようか悩む場面に出くわしましたが、山村講師から本試験現場では何が起こるかわからないと何度も繰り返し教えていただいたおかげで、「これか!」と思い不思議と落ち着いていました。この時小問を捨て大問の申請書だけに時間をかけようと判断しました。ここで慌てずに済んだことが振りかえってみるととても大きかったです。そのおかげで商業登記記述まで書き終えることができました。
働きながらの勉強でしたが、直前期は、模試以外はそれまで自分が使っていたテキストのみを使用し、新たなテキストには手を付けませんでした。できることは限られています。これもやる、あれもやると無理な設定はしないでください。商法は超直前期のみに勉強すると決めていて、それまでは全くスルーしていました。そして、超直前期。結局勉強しませんでした。(それでも商法得点できました)できないものはできない、無理して手を広げるより、確実に得点できるところを確実に取りにいく精神で勉強したほうが、メンタル的にも焦らずにいいと思います。
試験前の木曜、金曜は休暇を取りました。前日は、当日ばてないように、炭水化物をしっかり摂取し、翌朝すっきり起きられるようにY1000を飲んで、早めに就寝しました。
合格した年の直前期の勉強方法としましては、択一式の場合、教科書の読み込み、うかる!択一式、うかる!司法書士必出3300選の各科目を回す、マイナー科目に関しては過去問も解くを繰り返していました。記述に関しましては、模試等の復習やひな形確認をするなどしていました。試験前日に関しましてはあまり無理せず早めに寝るようにし、当日の過ごし方としましては、常温の飲み物を持っていくなど体調が悪くならないように気を付けていました。
地方在住ですのでホテルに前泊しました。試験会場の近くのホテルが取れなかったので前日は駅までの道のり、試験会場までの電車の乗り換えなど試験内容以下にも気を使わなければならなく小心者なので電車がとまったらどうしよう等心配しました。ホテルでは部屋でずっとテキストを読んでいました。ただ今年はいつも東京会場で受けていましたが気分を変えてさいたま会場にしました。環境?を変えたこともよかったのかなと思います。
合格した年の直前期の勉強方法としては、基本は教科書をひたすら読み直し、記憶に定着が甘い所に印をつけて、対応する部分の過去問を解きなおし、また教科書を読み直すということを繰り返していました。記述の対策としては、不動産登記と商業登記それぞれ1日1問は解くと決めて、2023年合格目標 演習コースの問題と記述の過去問から抜粋して取り組んでいました。試験前日も、早く夜寝る事以外はこれまでの説明通りに過ごしていました。本試験当日は、受けた模試全てで合格ラインに達していたので、模試と同様の解き方や時間配分となるように努めていました。
直前期は、午後の択一試験を1時間以内で解けるように、模試などを活用して練習しました。1時間以内で終わらせるためには、5肢全てを検討していては、時間が足りなくなるため、できれば2肢、または3肢で正解を導出せるように、設問の中からキーワードを素早く見つける、瞬時に軸足になるかどうかを判断する、等の訓練をしました。結果として、本試験では52分で択一を終わらせることができました。また、試験当日に疲れていて実力を十分に出すことができないということがないよう、体調管理にも注意を払い、睡眠は7時間以上取るようにしました。試験前日は、午後には勉強を止めて、心身を休ませるようにしました。試験当日は、模試と同じように得点すれば大丈夫と、淡々と落ち着いて挑みました。
3月4月は子どもの春休みやイベント、幼稚園の行事がたくさんあったので、2月末までに講義は全て聞き終え、3月から直前期としての勉強をはじめました。ですが、あまりに早く直前期を迎えたからか、3月に他校の答練が始まり、結構良い点数だったので安心したのか少し燃え尽き症候群となってしまい、モチベーションが一気に下がり、体調も崩してしまいました。そんな中、山村講師の直前期の動画を見て、感動してモチベーション回復ができました。それからはいつもと同じ、予定を立て、その通りにこなしていくというサイクルを前日まで続けることができました。
3月ぐらいからを直前期として、もう一度基礎テキストを回すことを心がけました。また、難問のない問題集で、決して落としてはならない論点の抜けがないかを確認することを意識していました。これは合格まで3回毎年試験を受けた私の感覚なのですが、ここ数年択一では条文や判例の知識などを素直に聞く問題が多く、難問が少ない印象があります。そのため、基礎をとにかく意識して直前期に叩き込みました。また、合格した年の超直前期は狂ったように最後の暗記に費やした記憶がありますが、なかなか苦しいものの、最後には合否を分けるのはこの時期の詰め込み具合だと感じております。
直前期は苦手な分野の過去問を中心に取り組みました。自分は会社法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法を苦手に感じていたので、その分野を中心に行いました。また、1日1問ずつ不動産登記法と商業登記法の記述の問題を解くようにしていました。試験前日は午前中には勉強を終え、ゆっくり過ごすことにしました。当日のスケジュールや持ち物の確認、乗る電車の確認などを行いました。しかし、前日はほとんど寝ることはできなかったので、少し焦りました。当日は、寝られなかったことへの不安がありながらも、気持ちが昂っていたため、眠くなることはありませんでした。午前は時間があるので、最初から順番に全肢考えて回答し、終わったら最初から見直しを行いました。午後は、40分程度で択一を最初から解いていき、終わり次第不動産登記法の記述から取りかかりました。午後は時間が少しだけあまったくらいで割とギリギリでした。
もともと記述式が苦手なため「うかる!記述式」を受講したのですが、通常の1.5倍の問題量を解ききる、と言うことで非常に濃厚な問題が設定されていましたが、この問題を解ききり、試験直前に5回繰り返したことは、自分にとって非常に自信となりました。また同時に受講した「うかる!択一式」は直前期において予想論点を確認でき忘れかけていた論点を呼び起こすのには非常に良い講座でした。(高橋講師の言われた以上、5回解き直しました。)
長い受験生活の中で去年までと違ったのはとにかく妥協しなかったことだと思います。とにかく仕事の休憩中はもちろん手の空いた時間は勉強するようにしていました。直前期はうかる!択一式とうかる!記述式をまずやり込んで予想論点をつぶしました。特にうかる!択一式に関しては直前期の勉強の中心でした。なるべく毎日全科目に触れるようにして試験までに5回は繰り返し解きました。試験前日も不安だったので勉強していました。試験当日の休憩中もうかる!択一式の気になったところを読んでいました。試験前日や当日は自分の好きなように過ごすのがいいかと思います。
直前期は択一に関しては厳選過去問集とブラッシュアップシート、市販のまとめ集(直前チェック)を何度も反復練習していました。年度別過去問も現場対応力養成講座の分と合わせて令和4年度から過去10年分を1回解きました。
模擬試験は毎年伊藤塾のものだけを受けていました。それで十分だと思います。ただ、模試の受験回数を絞った分、復習はしっかりしていたと思います。明らかにCランクの肢はかっこで括り目に触れないようにして除外した肢、即答できる肢以外は何度も繰り返しました。今年の模試では民法が伸び悩んでいたので、試験前日に民法のみ2021年から3年分の模試の問題に目を通しました(できる問題とCランクの肢は除外していたので短時間で済みます)が、本試験では18問正解することができました。
記述は択一と比べると得意でしたので、前述のとおり、2021年向けの記述式答案構成力養成答練、2021年から3年分の伊藤塾模試の問題を1日1回分を午前中に解くことを毎日の課題にしていました。あとは、雛形集(ケータイ)と答練や模試だけで典型論点で漏れがないよう市販問題集(ブリッジ記述式)をなるべく短期間で解いてみたぐらいでしょうか。これだけで、本試験で50点(不26.5商23.5)でした。
前年の本試験前日は緊張で一睡もできず、しかも家が本試験会場まで時間がかかる場所だったので、朝4時半起きで、試験時には眠気で頭が思った以上に働かず択一でAランクの問題を何題も落としてしまいました。今年は前日に比較的会場に近い実家に移動し、食事と睡眠を十分にとって本試験に臨みました。
私は午前の部では単純知識問題が多い親族相続の第20問から解きはじめ、そのまま最後まで解いて1問目から19問まで解くという順番で解きます。今年は親族相続が難問続きで、しかも刑法も初見では解きにくい問題だったので、第26問を読み終えた時点では不合格が頭をよぎりました。しかし、会社法が比較的易しい問題で1周目が終わる第19問を解き終えた段階でいつものペースに戻ることができました。2周目で保留していた問題の解答を終え、11時には全て解き終わることができ、あとはマークミスのチェックをしていました。(32問正解)
午後はおそらく一番簡単な司法書士法の第8問から解きはじめ、そのまま11問目まで解いてから1問目から第7問、第12問~第35問の順番で解くのが私のやり方です。今年は昨年と違い民訴の問題が簡単だったので民訴が苦手な私はかなりいいペースで登記法に臨むことができました。択一を解き終えたのが14時3分ぐらいで14時5分まではマークミスがないかチェックしました。記述を解きはじめる前にマークミスのチェックをしたのは16時ギリギリまで記述に集中できるようにするためです。ただ、机が狭く、記述の答案用紙を机下の棚に置いたのを択一解答中に試験官に注意されたのが想定外で一時解答ペースが崩れました。(29問正解)
第36問はいつもやっているように答案構成をして淡々と解いていきました。問題の指示が甘く、各受験指導校で解答がわかれた部分については試験時には全く疑問にも思わず、抹消→名変→移転、順位変更で解答しました。第3欄(1)の変更後の事項以外は全て解答欄を埋めて全て終了したのが15時5分。
第37問を解きはじめるとき、第36問がスムーズに解けたので少し緊張感が緩んだのを覚えています。時系列と役員変更の図のみ答案構成用紙に書き第1欄を埋めていきましたが、字が上手くかけず何度も書き直してしまい、そのたびに思考がストップしてケアレスミスを連発してしまいました(後の答案開示請求で判明)。第3欄に到達したときは15時40分ぐらいで、試験終了まであとはひたすら解答を速記して書き殴りました。第3欄は普段の練習通りのペースで書くことができ、添付書面ひとつ以外は完答できていました。
小問の第2欄、第4欄は白紙です。
試験後、かなりの手ごたえを感じることができたので、択一の自己採点後は、記述の答案用紙に薄く鉛筆で書いた表裏の記載をちゃんと消したかだけが不安でした。
プラクティカルのテキストの読み込みになります。髙橋講師の教えもあり、皆さんが取ってこられるであろう基礎に関しては意識的に丁寧に読み込みました。
前日はやはり緊張していました。それもあってか日課のストレッチを行っているときに軽度のぎっくり腰になってしまって、まずいなと思いつつ、これも山村講師がおっしゃられる「タイミング」だと本当に無理やりポジティブに受け止めました。
当日は緊張と腰の痛みでの睡眠不十分と暑さもあり体調がすぐれず、AMは正直失敗した感触でした。
昼に散歩している中「今年もダメか」と思いそうになりましたが、日々の髙橋講師からのアドバイスを思い出すことで開き直れ、PMで挽回することができました。
直前期には、テキスト読み込み中心の学習で、テキストは普段の2倍ほどのペースで読むようにしました。昨年の試験では記述対策が間に合わずに不合格となったので、記述式には毎日触れるようにしました。答案構成力養成答練の問題を不登法、商登法のどちらか一問をコンスタントに解き、5月からはうかる!記述式も取り入れました。とても難易度が高く、最初は全く歯が立たちませんでした。2度、3度と解いても、結局最後まで1時間以内に解ききることはできなかったのですが、この時身につけた「最後まで書き切ろうと足掻く気持ち」が、本試験の場で活きました。
試験会場までは、自宅から遠くはなかったのですが、当日朝の疲労感を少しでも軽減するために会場近くのホテルに泊まりました。当日の朝は時間に余裕を持って最終チェックをすることができ、気持ちの余裕にもつながりました。
直前期は択一式の対策ではExceedコース択一総整理編テキストと過去問を3周することを最優先に学習しました。択一式答練の復習はAランクの問題と間違えた問題に絞って各科目2回復習し、模試は5回受験しましたが各回の復習は一度だけでした。おそらく択一式答練と模試の復習量は合格者の中では少ない方だったと思いますがそれでも択一式は本試験で午前31問・午後30問正解することができました。
記述式対策では実践編・答練・模試の問題から不登法と商登法ともに一日一問復習し、本試験1週間前からは本試験の過去問を解きました。
本試験当日は伊藤塾のYouTubeで公開されているファイナルチェック講義の民法の論点が私の中で仕上げられてなかったので午前の試験が始まるまで講義の資料に目を通していました。この作戦がズバリ的中し、最後の最後まで確認していた論点が本試験で出題され正解することができました。結果的に総合得点には余裕があったので「この1問のおかげで合格できた」というドラマチックな話にはなりませんでしたが午前択一で確信を持って解けた問題が1問増えたので午後の試験ではメンタル面で多少楽になり、その結果択一式で逃切り点を取り記述式では基準点突破を狙うという姿勢をブレずに遂行できたことで合格につながったと思います。
(1)直前期の勉強方法
記述式の問題は直前まで毎日何かしら解くよう努めました。前年の反省から、問題文の指示を読み誤らないメモのとり方を研究したり、連想ノートをアップグレードしながら、作成した内容を実戦で使いこなせる力をつけることを目指しました。
(2)試験前日~当日の対策
①試験前日から試験会場の近くに宿をとる。就寝、起床の時間、朝食は普段と変えない。②冷房対策としてカーディガン、腰痛対策として固い椅子に敷くクッション、足元の快適化のためサンダルを用意。③答案構成の図を書き分けるため、黒(既存の情報)と青(第1申請の情報)と緑(第2申請の情報)のボールペンを用意。以上、前年の受験時から変わりありません。
(3)時間配分
集中力の持続のしやすさと、時間経過の把握しやすさを考えて、午後は「商登法択一から着手し、その後は番号順に問を解く」こととしていました。択一に70分かかったのは想定内でしたが、記述では、例年記号か数字で済むところ文言で書かされ時間を要しました。商登法後半に入ったときには、じっくり問題文を読めるほどの時間はなくなっており、この1年間、対策に力を入れた割には、記述の結果は前年から1点上がっただけに終わりました(基準点は4.5点下がっていましたが)。
合格した年の直前期はひたすら過去問を繰り返して、記述のひな形をひたすら見て勉強しました。模試も受けた日や遅くても次の日には復習していました。この時期になると、模試の結果が悪く落ち込むことも何回かありますが、模試の結果に一喜一憂するのは危険なことだと思います。たとえ結果が悪くてもしっかり復習して同じ問題が本番で出題されたら正解できれば問題ないので、結果よりも自分がどのようなミスをしたのか、時間配分は正しいのかというのを確認することが一番大事だと思います。
試験前日はしっかり翌日の準備をして全体的に復習をして早めに就寝しました。
試験当日は遅刻だけは避けたいので早めに会場に向かいました。早めに行くと会場の雰囲気にも慣れるのでいいと思います。当日に一番注意したのは、やはり午後の時間配分です。また、昼休みの時間の使い方は人それぞれですが、自分は昼休みにしっかり休憩して午後に備えていました。テキストを読むよりも頭を休めたほうが良いと個人的には思っています。ですが、やはり人それぞれなので、自分にあった方法が一番で、会場にいる周りの人に流されないようにするのが大事だと思います。
4月に入ってからは、本試験までの残り日数でテキストと記述答練の問題を3周できるように日々のノルマを設定しました。私の場合は問題演習よりもテキストの読み込みの方が性に合っていたので、3月までにテキストに情報を一元化しておき、直前期はテキストの読み込みのノルマを達成することを最優先にしていました。
記述式の勉強をする際は本番よりも厳しい時間制限を設け、「何を書いて何を捨てるか」を意識しながら問題を解くようにしていました。本試験では予想外のことが起こったり、緊張で自分の実力を思うように出し切れなかったりといったことがあるので、普段から本番よりも厳しい状況に慣れておく必要があると思ったからです。
本試験前日は試験会場に近いホテルに泊まりました。勉強道具も多く持ち込みましたが、間違いノートの見直しをしたくらいで、思ったほど勉強はできませんでした。寝床に入ったのは22時くらいでしたが、予想通り寝付けず、1時過ぎまでは意識があったと思います。寝付けないことに焦りましたが、そんな私の支えとなったのは「人間一日くらい寝なくてもどうともなりませんよ」という(確か山村講師が以前おっしゃっていた)言葉でした。
試験当日ですが、午前択一は時間に余裕があるとあらかじめ分かっていたので、特に緊張せず取り組むことができました。
午後の択一は60分以内に解き終わるようにしたかったのですが、本試験特有の緊張からか問題文がなかなか頭に入ってこず、慎重に解き進めた結果、想定より時間をオーバーしてしまいました。記述式の問題は一見して分量が多く、全てを書き上げるのは無理だと思ったので、核となる部分や簡単に書けそうなところをまず埋めて、ペースを乱さず次の問題に取り掛かるようにしました。
私は、この勉強をはじめてから合格に至るまで終始、記述問題を苦手としていました。しかし、合格に至らなかった年は、記述に不安を抱えながらも、その一方で択一の精度も落としてはいけないという焦りで、直前期まで結局どっちつかずの学習になっていました。そこで択一の精度を上げることよりも思い切って記述を優先することにしました。これまでの択一の繰り返し学習で理解できている論点は、今更何回も見なくても大丈夫だろうと腹を括り、とにかく直前期に入っても記述の勘どころを押さえ、解答スピードを本試験まで落とさないことを心がけ、過去の記述の模試と過去問を何回も解きました。結果として、択一の簡単なおさらいで得点力を落とさず、合格することができました。試験前日は早く就寝することを心がけましたが、なかなか寝つけませんでした。でも「前日とはこういうものだ」とその時の気持ちを素直に受け入れると幾分か気持ちは楽になりました。当日、午前は落ち着いて全肢検討でき、午後は択一1時間、記述2時間の配分で解きました。特に午後択一の後半が早く記述に移らなければという重圧がかかりましたが、解答のペースを乱すことが一番良くないと思い、一度落ち着くことを心がけていました。
直前期は直前対策講座と3300選に絞って勉強しました。
択一と記述の講義を2回ずつ視聴、直前クイックマスターを5周、3300はクイックマスターにない分野を中心に2周したと思います。
クイックマスターは2周目までは全問解き、3周目からは間違えた問題だけを解いて、5周しても間違えた問題に付箋を付けていきました。
3300選は2回とも間違えた問題に付箋を付けて、試験前日は付箋が付いている問題を全て解きました。
複数の問題を間違えていた分野だけテキストの該当部分をザッと読んで確認。
当日は記述で間違えた雛形をまとめたものと壁に貼っていた付箋をまとめたノートを持って行って、直前までパラパラ見ていました。
今年の直前期は良い点数を取るための勉強ではなく、合格するための勉強が意識してできたと思います。「択一実戦力養成答練」「記述式答案構成力養成答練」「公開模試」等の演習は何度も繰り返し、特に記述式の問題は基本的なレベルの記述式の論点はほぼ間違えることなくできるようにしていました。また、直前期講座の「うかる択一式!~出題予想演習~」と過去問で択一式もどの分野が出てもそれなりに対応できる心づもりができていたと思います。試験一ヶ月前ともなると食事はまともにとれていなかったし、メンタル面はボロボロでしたが、もうそれは受け入れて試験の日まで走りきるしかないと考えていました。
3月くらいまでにインプットを終わらせて、4月からは過去問を中心に勉強し、模試を3回受けました。体調不良のため模試は3回とも自宅受験になってしまいましたが、時間配分など考えるためにも必ず受けたほうが良いと思います。試験前日は夕方まではいつも通りの勉強をして、あとは体調を整えることに専念していました。当日は記述式の最初の問題でつまずき、そのままではパニックになりそうだったので急遽解く順番を変更しました。別の問題を解いてから最後に戻ってきて、わからないなりに回答しました。
孤独に勉強をしている受験生におすすめしたいのは、伊藤塾の「カウンセリング制度」の利用です。とかく一人で勉強をしていると独善的な勉強方法に固執し、客観的に自身の状況を捉えることができないと思います。私は4、5、6月と直前期にカウンセリング制度を利用させていただきました。その中で印象に残っている言葉は、小山講師から「(模試の結果から)あなたはもう実力は十分ある。あとはメンテナンスだね」と5月に言って頂いたことです。当時、新たな講座を取るか悩んでいました考えが吹っ切れ、自信が付き、5月~6月はテキストを回し続け直前期の択一総合力を固めることができたと思います。もしも、あの言葉がなければ、むやみに演習を増やしてピークアウトしていた可能性もあります。勇気を持って受験のプロに自身の状況を伝え、客観的に判断していただくこと、そして言われたことを信じることができたのが大きいと感じています。
5月~6月は通常どおり平日は仕事をしながら、土日の勉強時間を2時間程度増やす程度とし、しっかり休養を取りながら休む時はちゃんと休んでいました。6月も本試験直前の金曜日に有休を頂いただけです。仕事を木曜日までしっかりこなす方が、日曜日の本試験に無駄なストレスや邪念を持ち込まないで済むと考えたからであり、これも戦略でした。
例年、本試験前日は、不合格年は猛烈な「詰め込み」を行ってしました。しかし、合格年は詰め込みは行いませんでした。代わりに、本試験2~1週間前に行うことを5月末頃にリスト化し、それをこなすことに学習の全神経を集中させ、逆算して学習計画を立てました。特に、直前2週間での「年度別過去問(5年分)」は絶対やるべきだと思います。私はこれまで年度別過去問を採用してきませんでしたが、効果は絶大です。分かったのは「受験指導校慣れ」した頭から「本試験用」の頭に切り替えられること、記述式特有の「嫌な感じ」を事前に疑似体験できること、仮に点数が良ければ良いモチベーションで本試験会場に行けることなどです。いいことしかありませんのでこれはおすすめです。確かに働きながらでは連続5時間は平日に確保できません。しかし2時間程度であれば何とか確保できる筈です。その2時間を使い「今日は令和2年午前、明日は令和3年午後、・・・」という具合に午前、午後、記述をぶつ切りで受けても全然問題ありません。超直前期は色々と詰め込みたい衝動に駆られますが、そこをぐっと堪え、「とにかく基礎」に集中する。自分のやるべきことを紙に書いて、それをやり切れれば良いです。無理に詰め込みはしませんでした。「最後の1週間は調整」という感覚に持って行けるよう、逆算して学習計画を立てることが重要です。つまり、本試験の1週間前には実力が完成しているという状態にします。
本試験前日は10時半に就寝しましたが緊張でなかなか寝付けませんでした。そして当日は、5時半に起き、外を散歩してから午前科目(民法)を中心にチェック、朝食を食べ、洗顔等支度を行い、電車に乗りながら山村講師の「最後の記述式」を確認しました。持って行った教材はこれとどうしても覚えられない暗記物(各科目1枚)のコピーのみです。テキストや過去問は一切持ち込みませんでした。本試験会場で追い込みで入れる情報は逆にノイズになり正確な知識を乱すと考えました。それよりも前日までにテキストに書いてあることは全部頭に入れる、という意識で勉強をしていました。
午前中は、会社法、民法、刑法、憲法の順で5肢をしっかり見て時間があまりました。結果33問正解していましたが、感覚的には「特に民法と会社法が難しく、自信がない」という感覚でした。昼休みに弁当(模試の時と全く同じメニューを妻に頼んでいました)を20分で食べた後、教室の外に出て約15分空気を吸って好きな歌手の歌を聞いてモチベーションを上げ、トイレに行き、教室に戻ってから「最後の記述式」テキストと暗記物を眺めて過ごしました。午後は択一、記述式の順序で解きました。全く見ていない肢が何個もあり正直怖かったですが、結果30問でした。模試では記述式から解いて奏功していましたが、「癖の強い記述式を本試験で見たストレスで択一が瓦解する」という最悪の事態を避けるため、結局、択一から解くことにしていました。商登法、不登法、司法書士法、供託法、民訴、民執、民保という順序で解きました。民訴系は初回から目にすると頭に入ってこないため、全ての科目を完了させた後に見るようにしていました。午後は2肢~3肢だけみて正誤を消去法で導く解法にし、1問2分を意識しました。また、ギミックを使った変わった出題方式や登記簿問題などは後回しにして自分でリズムを作りました。択一が終わった時点で残り110分でした。記述式の問題分をざっと眺めた瞬間、不登法は見慣れない設問が目に留まったため「まずい」と思い、商登法記述式の全て欄を埋めて残り約60分。不登法記述式へ移行しました。例年の出題形式から大幅に変更されており面喰らいましたが、「他の受験生もさぞ焦っている。焦らせるための設問だ。聞いていることはこうゆうときこそ基礎だろう」ととても落ち着いていました。結果的に不登法記述式は大きく失点していたことが後日判明しましたが、メンタル面では優位に戦えていたと思います。午後択一のマークチェックをしようと思いましたが、記述式の点数を少しでも積み上げたいと考え試験終了まで記述式に喰らいつきました。わからない論点や時間がかかりそうな論点は「どうせ周りもわからない。書いても50%の確率で間違える」と考え、意図的に空欄にしました。そして試験終了。合格年は自分でも驚く程焦りがありませんでした。戦ったというよりは「捌いた」という感覚でした。日々の勉強を通じ「自分に解けない問題はない、自分に解けない問題があるとすれば、それはみんなわからない問題だ」という自信を先鋭化させられたのが大きかったように思います。
試験終了後、皆がそそくさと教室を出ていく中、「もしかしたら合格した瞬間の景色になるかもしれない」と思い、記念に教室の写真を自身の受験番号とともにスマホで撮影し、教室を後にしました。
合格の前年に記述式で1点、総合点で2.5点足らず不合格になっていました。その年は記述式で最後まで書ききれていないことが原因だと考えました。
また、模試では記述式の第36問と第37問のどちらかが点数が低かったり、時間切れで書ききれなかったりすることがしばしばありました。そこで、それまで第37問→第36問→択一式の順番で解答していましたが、午後の問題の解き方を変えることにしました。まず第37問と第36問の答案構成を各30分で行い、自信がある方を解答用紙に記入します。その後、択一式の解答を行い、あまった時間で残った記述式の解答をすることにしました。この方法により記述式で自信がある問題を確実に解答することができると考え、模試で何度か試し、本試験でも用いました。本試験では記述式の第36問の方が回答に自信がありそちらの解答を優先したことで、結果的に記述式の点数が伸びました。
試験前日は勉強を朝のうちに切り上げ、少し体を動かしたり、音楽を聴いたりとリラックスすることに努めました。そして、本試験でも自分のリズムで進めるに集中し、午前は順調に解答することができました。午後は第37問の記述式問題を見た瞬間に問題文の量で圧倒され、冷や汗をかいたのを覚えています。それでも何とか解答用紙を埋めようと上記のとおり解答していきました。
直前の2回で不動産登記の記述で枠ずれをしていたのですが、枠ずれしても商業登記を埋めさえすれば、記述合計で平均点くらいは取れる感触があったので、択一の精度を向上させることと、時間管理をしながら模試を受けることを心がけていました。
また、不動産登記記述の枠ずれ対策として、模試や答練で枠ずれしたものを再度、時間を抑えて枠だけを抑えるようにして何度も解いていました。
試験前日は、ここ数年、午後マイナーの過去問を回していたので、ルーティーン通りにしました。
令和4年度の試験結果は、記述式で1.5点足りず不合格でした。悔しい結果でしたが、これにより知識のインプットや択一式に対する不安は消えました。
そこで、直前期のアウトプットの練習と当日のメンタルコントロールに集中すれば合格できると思っていました。
(1)択一式について
択一式の対策としては、1週間程度の時間をかけて全科目のテキストを読み直しました。過去問は9割以上正解できるようになっていたし、苦手な箇所はテキストに情報を反映していたので、直前期に改めて問題を解くことはしませんでした。本試験の当日も択一式は、午前午後ともに「なんか簡単だったな」という感触を得られたので、気持ちが折れることはありませんでした。
(2)記述式について
記述式の対策としては、直前期に1日で10問程度の問題演習を行いました。その際に意識したのは本試験で時間が足りなくなることを想定して、最低限の答案構成で回答できるようにすることでした。模試では時間内に解き終えることができていたのですが、本試験の商業登記で時間が足りなくなってしまい答案構成なしで回答する戦術に切り替えざるを得なかったので、上記のような練習をしておいてよかったと思います。
また、本試験で不動産登記の1件目の登記を何にするか迷ってしまい長考しましたが、山村講師の講義の内容が頭を過り確信に至ったので立て直すことができました。直前期にテキストの総復習をするにあたり「このページで講師がどんなことを言っていたか」を意識していたのが効果的でした。
①あらかじめ決めた問題集の徹底
②間違えた問題、内容を積極的に思い出す習慣
③自分の学習状況を定期的に省みて、改善点を洗い出す
④模試の復習を1日で終わらす
⑤食事・睡眠・体調管理の徹底
⑥やる気がない時でも、勉強をやれるような工夫
⑦サウナ、半身浴、運動などで汗をかく習慣
⑧1日の学習スケジュールをあらかじめ作っておき、そのルーティーンの徹底
⑨問題は基本、全肢検討を行うため、普段から読むスピードを速く意識
年明け以降、模試が始まるまでの間SNSは見ず、学習したことを定着させることに集中しました。模試は、本番のシミュレーションとして、また点数によりその時点での自分の位置を把握するために利用しました。
本試験の前日はホテルでの前泊のため移動の合間にできる限りテキスト類を確認し、本番当日は5時間に全ての力を使えるように休憩時間等勉強は一切しませんでした。
直前期は通常3月下旬で終了目安とされていたexceedコースを終わらせたのが5月の下旬ぐらいだったので択一総整理講座のテキストをもう一度読み返すことをしましたが時間がなかったので、テキストに書いている単元ごとに書いていることを覚えているか口に出して答えるようにしていました。その中で改正された所や答えられなかった知識が曖昧な部分を重点的に見直しました。記述式は直前期講座の答案構成力養成答練を6月からはじめてexceedコースの記述式講座で学習したことの力試しとしてとにかく最後までやることに集中しました。
試験前日は、民法の改正論点と会社法の改正論点そして、記述式の解答手順の復習をしました。当日は、一応テキストを会場に持っていき見ていましたがここまでやってきたからと大丈夫だと気持ちを落ち着けるために流し読みしていたぐらいでした。
メンタル面に関しては、講義の消化が遅れていて試験直前期に講義を受けていたので、講義中の講師陣の何気ない言葉が焦る気持ちを精神的に楽にされてくれ、あと少し頑張ろうという気持ちにさせてくれてよかったです。
模試は2回とも講義が消化できてない中でも答案を提出するためにちゃんと受けました。その中で記述式が枠ずれする失態をしてしまい、もう一度問題の読み方や解答の基本の大切さを痛感できて良かったです。
模試を本試験のつもりで受けて、本試験のシミュレーションをするようにしていました。
着ていく服装や昼食、水分補給、休憩時間の使い方を、何回か模試を受ける中で少しずつ調整していきました。
私は2回目で合格することができましたが、一年目の本試験の直前に子どもが熱を出してしまい、メンタル的に弱気になってしまい、強いメンタルで臨むことができませんでした。
ですので、2年目は自分の体調はもちろん、家族の体調管理にも気を付け、何も不安なことがないようにし、強い気持ちで本試験に臨めるように心がけました。
【択一対策】プラクティカルコースで使っていた択一集中演習講座の基礎徹底回と総合演習回の問題を解きました。直前期に解いた回数は科目によって異なりますが、基礎徹底回は基礎知識のメンテナンスとして1~2回、総合演習回は2~3回です。午後マイナー科目については過去問からの焼き直しが多いので、上記の対策に加えて、昭和から全ての過去問が載っているものを4~5回ほど解きました。あとは、基礎徹底回と総合演習回はどちらも一問一答なので、五肢択一の形式に慣れておくために、択一実践力養成答練を1回解き直しました。
【記述式対策】答案構成力養成答練の問題を3~4回、記述式厳選過去問集を3回解きました。当たり前のことが当たり前にできるように、そして、試験当日は準備してきたことをやるだけの状態になるよう、徹底して自分の「当たり前」を確立することを目指して繰り返しました。当たり前になっていない部分は「どこまでできて、どこからできていないのか」、「どの考え方が間違っているのか」、「どこで立ち止まって時間を使っているのか」、「どうメモを取れば絶対に落とさないのか」等、敗因や自分の癖をとにかく掘り下げ、「次こそできるようになるだろう」ではなく、できないことはその場で1つ1つ確実に潰していきました。必要があれば択一のテキストや過去問、条文に戻って確認することもしていたので、記述対策が結果的に択一対策にもなっていました。
また、少しでも自信がないもの、ぱっと思い出すことができない雛形は最低でも10回書いて頭に叩き込むという作業も行っていました。
4月と5月は不動産登記と商業登記を1日置きに1問ずつ解いていたのですが、6月はどちらも毎日解くようにしていました。6月は10日に1本くらいのペースでボールペンのインクがなくなっていたのですが、「これだけ書いたから大丈夫!」という自信になりました。
【戦略面】模試の振り返りは敗因分析が中心になりがちですが、勝因もしっかりと分析することが大切だと思います。特に自分の得意分野を把握しておくと、本試験でその分野が出題された時に精神的な余裕が生まれるのでおすすめです。
あと、これは結果論になりますが、試験前最後の5日間で年度別の過去問を1日に1年分ずつ解いたことが良かったです。本来はもっと早い段階で解く予定でしたが、時間が取れずこの時期になってしまいました。しかし、超直前期にもなれば直近5年分の過去問はほぼ全て見たことがある問題になっていたので、どの年度も択一・記述ともに高得点が取れました。このことが自信となり、良い状態で試験当日を迎えることができました。
余談ですが、5月中旬頃からは「右手を怪我しない」ということも考えて行動していました。風邪を引かない等の体調管理を怠る方はいないと思いますが、利き手を怪我しては特に記述の答案作成スピードに影響が出ます。ドアを閉める時は右手を絶対に挟まないようにする、物を持つ時はなるべく左手で持つといったことを常に心がけていました。
【前日】自宅と試験会場が離れており、前泊が必要なので、試験前日の日中は移動だけでほぼ終わってしまいました。宿泊先に到着後、夕方から択一の問題を少し解いたものの、移動で疲れたのか気づいたら途中で寝落ちしていました。深夜2時過ぎに目が覚め、ベッドで2時間ほど寝て当日の朝を迎えました。
【当日】試験会場には8時過ぎに到着しました。集中する時は周りの音をシャットアウトしたい人なので、時間ギリギリまで好きな音楽を大音量で聴いて集中力を高めました。
【午前】午前は問1から順番に解いていきます。時間に余裕があるので、全ての問題で全肢検討をして、周りの受験生の様子は一切気にせず自分のペースで取り組むようにしていました。
2022年は問1で未出の判例が出たことから、今年も問1は受験生を惑わすような出題がされるものと警戒して臨みました。しかし、解きやすい問題が3問続き、あっさりと憲法が終わったことで逆に調子が狂ってしまいました。民法を解いていても、「憲法で問題文を読み間違えているのでは」と気になってしまい、民法を2,3問解いたところで確認のため憲法に戻りました。読み間違えていないことを確認して民法に戻った後も、狂った調子を戻すことは容易ではなく、相手(問題)のペースに飲み込まれそうになっては飲み物を飲んで一呼吸置き、解いては立ち止まりを数問繰り返していました。
あまりにも解いては立ち止まりが続いたので、債権法のあたりで科目を変えた方が良いと判断しました。ざっと後ろの問題に目を通し、個数問題が出題されていないことを確認したうえで問35から34→33と前に向かって解くことにしました。もともと商法が得意なこともあり、この判断が功を奏して完全に立ち直り、1時間ほどで35問全てを解き終えることができました。
【午後】午後は択一(不登法→商登法→問11から前に進み最後に問1)→不登法記述→商登法記述の順で、各1時間で解くようにしていました。全肢検討と軸肢検討は問題と状況によって切り替える折衷型です。模試で色々な方法を試し、問題を解く順番も含めて私にはこの方法が一番合っているという結論に至りました。
【午後択一】択一は問12(不登法1問目)から解きはじめるのですが、軸肢検討で答えが出せない問題が続き、不登法は結果的にほぼ全ての問題が全肢検討状態になり時間を使ってしまいました。マイナー科目11問を残し、択一に使える時間が残り10分であることに気づいた時は一瞬焦りましたが、11問全て軸肢検討で答えが出たので、予定通り1時間で択一を一応終えることができました(1問だけ答えを保留にした問題あり)。
【不登法記述】不登法記述は情報があちこちに散らばっており、それらを整理することに苦戦しました。問題を見た段階で問4は計算をしないと答えが出ないことが分かったので、この問題には手を付けないと決めました。答案構成力養成答練で「どこを書いてどこを書かないのか」を判断する訓練を積み重ねてきたおかげで、戦略面での判断に迷うことなく、一瞬にして決断できたことは大きかったです。
【商登法記述】不登法記述に65分掛けてしまったことで、商登法記述を55分で解かなければならなくなり、しかも保留にした択一が1問残っているので55分全てを記述に使うことはできない状況で、気持ちはかなり焦っていました。そのため、問題文を読んでいてもあまり頭に入ってこず、不登法と同様に情報の整理に苦労しました。
普段は2回目の申請まで検討し、全ての申請内容を決めたうえで2回分まとめて答案用紙に記入していたのですが、1回目の申請内容が決まった段階で試験時間が残り15分になっていました。そこで、とりあえず1回目の申請のみ答案用紙に記入することにしました。いつも通りのやり方にこだわり、臨機応変な対応ができていなかったら、商登法は完全白紙のまま提出することになっていたと思います。
最後の10分間はこの日一番きつい時間でしたが、「絶対に諦めない」と自分に言い聞かせて最後まで戦い続けました。その結果、終了15分前まで全て白紙だった商登法の答案用紙が最終的にはほぼ埋まっていました。この残り10分からの大逆転がなければ合格できていなかったはずです。
直前期は、過去問に立ち返ることを心がけました。知らないことやあいまいな知識が多すぎて、実際のところは気が焦るばかりでしたが、「コア」となる知識だけで合格できると信じて、手を広げすぎないよう自分に言い聞かせ続けました。これまでやってきた問題の復習だけを繰り返したことは、自信につながったように思います。
前日は、脳を疲れさせないようにするためにあまり勉強はしませんでした。私はぐっすり眠ったほうがパフォーマンスを発揮できるタイプなので、日中はなるべく体を動かして、夜眠れるよう仕向けました。
当日は、とにかく時間を守ることを意識しました。私の場合、特に失敗しがちなのが登録免許税の計算です。もともと計算が苦手なうえに、計算しはじめると答えをきちんと出したくなってしまい、気が付くと予定以上に時間が経っていたという経験を答練では何度もしているので、試験では、計算しなくてもわかる免許税だけを書き、計算は後回しにして進みました。
結局、戻って計算する時間はありませんでしたが、結果的にはこれでよかったのかなと思います。
模試は全部解説を読んでいるといくら時間があっても足りないため、間違った問題、あるいは正解した問題でも解いている際に迷った問題について確認するにとどめておきました。模試は自宅受験を2回、会場受験を1回したのですが、各校の模試の受験生は実際の受験生のレベルよりもはるかに高いため、順位などで落ち込まないことが大切だと思います、また模試では各社未出の論点をいくつか出そうとする傾向があるため、本試験より難しい傾向があると思います。
自宅受験では、家族などもいる環境と、本試験通りの時間で行うことができなかったり、途中で中断しないといけなかったりで、緊張感も含め、本番のシミュレーションという意味では効果が低いと感じます。会場受験も必ずしておくことが重要かと思います。受験指導校を使っている人も、別の受験指導校での模試を受けるなど、全く慣れていない環境で模試を受けることにより、本試験に少しは近い緊張状態で受験できるのではないかと思います。
例年直前期は過去問を科目によって、4周から6周回していましたが、今年は模試などでのマイナー科目の出来のムラが気になって、マイナー科目にも重点を置きながら勉強しました。おかげで、マイナー科目はほぼ落とすことなく点をとることができました。本試験当日、主要科目で思いがけないミスをしてしまいましたがマイナー科目に助けられました。
本試験当日の問題の解き方としては、よくおすすめされているやり方とは違うのですが、わたしは全肢検討でした。全肢といっても一言一句全文を読むわけではないですが、全ての肢に目を通しました。私はこの解き方をするようにしてから点数が伸びました。不合格だった年には、していなかったことです。もっとも、はじめの二年は午後の部は特に全肢検討ができるような時間の余裕などなく、今年そのような解き方ができたのは、力が付いてきたからです。
直前期ですが、まずはやることの確認をしました。途中で勉強が終了するのは好ましくありません。
今まで自分が行ってきた勉強法を信じ、最後までやりきることが一番大事かと思います。初学者の方は何をしていいか特にわからないと思いますが、それこそ、そのために講師の皆様がペースメイクをしてくれます。大船に乗ったつもりで気楽に思い詰めすぎずに学習しましょう。
試験前日はやることは決めていたので、消化するだけ消化をしてちゃんと日が変わる前には就寝しました。
気圧で頭が痛い日でしたので、翌日に持ち越さないようにしました。
アクシデントはつきものだと思ってください。焦らず対応しましょう。(さいたま会場受験生より)
今年度の直前期に意識したこととしましては模試の回数を増やして様々なことを試しました。具体的な内容としましては解く順番を模試ごとに変えたりしてどの順番が一番自分に合っているかであったりとか、時間を午前午後ともに15分短くしてどのくらい解けるのかを試したりしました。あとぜひ模試の際毎回は行う必要はないとは思いますが1度くらい試していただきたいことがあります。それは緊急事態を想定した練習です。これは主に午後の試験の話になるのですがその年によって択一が難しかったり記述が難しかったりして本試験の際に思った以上に時間を取られてしまって答練や模試でイメージした通りのタイムスケジュールで解けないといったことも考えられますので、こういった事態を想定した練習を行うことをおすすめします。具体的に主なったこととしましては択一を45分で解いてみたり、記述のどちらかを30分で解いてみたりしてどのくらいの点数が取れるかを試してみました。そのため模試の点数や判定については回によっては壊滅的な感じになりましたが本試験で最高の結果を出せば良いのであまり気にしないようにしていました。
直前期については、学習環境にお金をかけ休みの日には必ず朝から有料の自習室に身体を縛り付けるようにしていました。特別な講座は利用せず、ひたすら基本を繰り返すことに徹し、模試についても復習などはしていません。
本試験の前日は緊張であまり眠れなかったので、リラックスさせるためにお酒を1杯だけ飲んであとはYouTubeなんかを見て過ごし、なんとか2時間ほど眠ることができました。試験の時間配分ですが、私は午後について択一:1時間15分 不登法記述:45分 商登法記述:1時間に目安にこれまでずっと模試等も受けていました。しかし本試験では不登法記述で大幅に時間がかかり、最後の商登法記述に辿り着いたのが試験終了の約40分前でした。正直焦りましたが、こうした想定外のことが起こり得ることも事前にイメージしていましたので、配点が(おそらく)低く、文字数が多く、熟慮する必要がある箇所等の取捨選択を行い、なんとか答案をカタチにできました。
本番では何かハプニングが起きたり心配で何度も見直しをしたりすると思ったので、模試では午前午後ともに1時間ほど早く解き終えて提出するように心がけていました。また、模試では点数よりも復習で得られる知識などを重視していたのも理由のひとつです。模試では1時間あまらせていましたが、結果として本試験の午後では5分くらいしかあまらなかったので、普段から早く解く練習をしていて良かったと思います。また、前日は今まで間違えた問題の解き直しや覚えきれていない図表の暗記、記述の間違いノートの見直しなどをしました。
毎週月~土までの日毎に勉強する科目を決め(月:民法 火:会社法・商法 水:不登法・・・/ 月・水・金ペースメイク記述編テキスト応用編不登法復習 火・木・土ペースメイク記述テキスト応用編商登法)時間といつまでにどこまでをきめて勉強をし、日は基本答案練習会に参加し、その日の内に択一で間違えた問題・あやふやな問題をピックアップしテキスト又は登記六法等で条文を確認し、正しい知識の定着を図り記述についても、当日解答・解説と答案を突き合わせ、勘違い又はミスした箇所を朱書にてメモし、論点については、ノートに答練会毎の間違い論点を列挙し、定期的にノートを読み返して記述対策としました。試験1週間前に試験の時間にあわせて試験会場(門の前)までおもむき当日に備えました。
模試は自宅受験ではなく会場受験を選択し、問題を解く際の時間配分だけではなく、一日の流れ(起床の時刻や朝食、昼食の内容など)もシミュレーションして本試には最善のコンディションで挑めるよう調整しました。ただ、当時は新型コロナウイルスの感染が完全に収束していたわけではありませんでしたから、控えた方がよかったかもしれません。
本試では何があっても時間配分を守る、最後の問題まで諦めないことを意識しました。午後の不動産登記法の記述は想定していた1時間で解き切ることができず焦りましたが、断腸の思いで解答を途中で切り上げ、次の商業登記法の記述の検討へと移りました。結果論にはなりますが、商業登記法と合わせて記述の合格ラインに達することができたので、よい判断をしたと思っています。
4月からの直前3ヶ月は、択一は11科目を半分に分けて1日ずつ交互に学習しました。記述は注意事項や記載の要否の箇所を暗記し、本試験ではどこが例年と違うのかにだけ注目できるよう時間短縮に努めました。
試験前日も変わらない勉強をしていました。早く本番を終えたい気持ちが強かったです。
午後について、模試では、択一60分、不登60分、商登60分と決めて解いており、本試験もそのつもりでしたが、実際には択一に不安が残ったため、択一60分、不登45分、商登45分、択一の見直し30分で終えました。
とにもかくにもテキストを繰り返し読みました。最初は1ヶ月かけて全てのテキスト、つぎは3週間、次は2週間、次は1週間だんだんスパン短くして何度も読み込み、記憶を定着させました。その他にも過去問を全てというわけではないのですが、1分野に何問と絞って、繰り返し、これも徐々にスパンを短くして解きました。試験前日は割と早く布団に入りました。眠れませんでしたが~。当日の試験の解き方は、頭から順に解きました。午後の時間配分は、択一1時間10分、記述に1時間50分かけました
直前期はプラクティカルと答練の教材、市販のテキストなど、手持ちの教材を回すと決めていたので直前対策講座はとりませんでした。
これまでどんなに勉強しても全く自信を持つことができませんでしたが、高橋講師からの助言で模試や復習の際に正答数の記録をつけたことで自分の立ち位置を客観視することができ、根拠のない不安は捨て、これだけできているのだからきっと大丈夫と思えるようになりました。
メンタルが安定していたことで、本試験直前も焦らずに決めたことを淡々とこなせたことは大きかったと思います。
ポジティブな気持ちのまま本試験に臨みたかったので、直前には新しい問題には手を出さず、解き慣れた問題を繰り返しました。
とはいえ、記述の答案を書くときは手が震え、合格者の方が震える手を押さえながら書いたとおっしゃっていたのは本当だった…と思いながら、関講師の「何か書けば合格答案になっている」というメッセージを思い出しながら書き続けました。
今年の直前期(4月以降)には、知識を集約させた11科目のメインテキストを1週間に1周させるという勉強をしていました。利用していたメインテキストの総ページ数は約4500ページなので、単純計算で1日当たり600ページ程度テキストの読み込みをしていたことになります。慣れてくれば1時間で100ページほど読むことができるので、毎日6時間ほどをテキストの読み込みに割いて、残りの時間(4時間前後)で記述と過去問の演習をしていました。結果的に、直前期において各科目を少なくとも12周読み込めたことが択一の高得点につながったと思います。試験前日は、思い切って趣味を楽しみ、精神をリラックスさせることを最優先に過ごしていました。試験当日は、模試で何度もシミュレーションした通りに淡々とルーチンをこなしたことが、精神面でも体力面でも功を奏したと感じています。
「民法を制する者は司法書士試験を制する」とも言われることから、民法の攻略が極めて重要であると改めて考えるようになり、直前期は伊藤塾Noteで知った「民法で高得点を取る講座」を申し込んで5月の連休中にガッチリ取り組みました。高橋講師の講義によって難解な点が氷解した箇所も多く、本試験ではBランクといわれる家族法の2問を除き、18問正解することができました。結果として午前の択一式で高得点を取ることができました。
私の場合は受験年数も長く、択一はかなり解くことができる自信がありました。一方で、最後まで記述が苦手で演習講座、模試、過去問などの記述問題を試験前1ヶ月は集中して回数をこなしました。どんな問題でも、読む順番など自分なりのルーティンは絶対に崩さないようにいつも注意して解くようにしました。
試験前日はもちろん緊張感も半端ではありませんでした。また、もう何をやっていいかわからないような状態になりました。各科目の苦手な分野をまとめたノートをサラッと見たりして過ごしました。夜は勉強せずにタイタニックを観て涙しました。おかげで少しリラックスできたような気がします。
直前期の択一の勉強方法は一日にできるだけ多くを科目に触れるようにしていました。記述については1日1問解くことにしていました。ただ1日に勉強に充てる時間が限られていたので答案を構成するところで終えていました。
試験前日はゆったりと過ごすつもりだったので、択一のテキストの目次をみて、気になるところがあれば中身を見ることぐらいの程度に抑えていました。
本試験では特に午後の試験で気を付けていたことは戦略面を注意していました。択一に1時間、記述に各1時間、順番も余程のことがない限り択一、不登法、商登法の順番で臨もうと思い、それを実行しました。今まで記述の基準点さえ超えれば合格できたチャンスが何回もあったので、どうすれば記述の基準点を超えられるか考えた時に不登法は最低でも枠ズレをおこさずに申請書の枠と商登法は表面の申請書の両方を正解すれば基準点は超えると思いそれを絶対に死守しようと臨みました。不登法を商登法より先に持ってきて理由は枠ズレを防ぐためには集中力がまだいることや、残り時間を考えた時に最悪1時間を切った状態で不登法に入るとプレッシャーがかかり崩壊する危険性もあったのでそう決めました。結果的に不登法は枠のみと商登法は裏面の一部まで書けて余裕で基準点を超えることができました。
直前期は仕事の休みの日は、ほぼ本試験と同じスケジュールで過去問、伊藤塾の数年分の模試、市販の模試を解いていました。これが実際に良かったかどうかはわからない面もあるのですが、少なくとも本試験当日においても試験が日常生活の延長に思えた点はメンタル面では良かったと思います。やはりこの試験は厳しい試験だと思うので、日常の勉強においても、本試験以上に厳しい状況に自分を置くことで本試験が楽に思えるようなマインドセッティングをすることも必要だと思います。
直前期はとにかく過去問を回して、間違えたりわからないところがある時はテキストにかえるように勉強していました。2日に分けて全科目を回すようにして、記述は間違えた答案をみて自分がどんなミスをしやすいのかを確認したり、2、3日に1問過去問を解くようにしていました。
試験前日は早く寝ようと思っても目が冴えて全く眠れなかった気がします。普段から使用していたアロマオイルを持っていき、試験直前に匂いを嗅いで深呼吸して緊張を和らげました。
合格が近づくまでは睡眠を極限まで削ったり徹夜や胃腸炎が続いたまま直前期や本試験を迎えることが多く、頭が働いて結果を出すには健康第一だとつくづく痛感しましたので睡眠は意識してとるようにしていました。
また、直前期は受かりたい思いが強ければ強いほどあれもこれもやらないと欲が出てしまいますが、勉強できる時間は確実に限られていますのでずっとやっていない勉強に新たに手をつけるようなことはせず(何度かやって失敗しました)最近やっていた勉強を続けること、あやふやな知識を本試験で即答できるように確実なものにすることがとても重要だとよくわかりました。
基準点超えの不合格が続いたので直前期の勉強法は悩みました。基準点に達しているのだから的外れな勉強をしているわけではない筈です。では、上乗せ点はどこで採るのがいいのか。私は考えた末、知識の精度を高めることだ、と結論付けました。
そこで私は年明けから直前期までの間に、知識の精度が低い事項や理解の浅い分野を洗い出し、その部分の教材を何回も繰り返すことを徹底しました。繰り返す中で、自分の知識が洗練されていく実感がありました。
直前講座と模試は他校を利用しましたが、その内容の復習も、模試の復習も「3300選」で行いました。直前講座で学んだ分野を「3300選」に印をつけておき、該当箇所を何度も確認しました。模試で間違った分野についても、「3300選」に印をつけておき、該当箇所を何度も確認しました。「3300選」は少なくとも10周は回しました。分野によっては、50周は回したと思います。なお、Aランク及びB+ランクの知識を固めるという目的に徹して、「3300選」に新たな書き込みはしませんでした。「3300選」に載っていないものの、どうしても不安な分野については、不安解消のためにテキストの該当箇所をコピーして挟み込みました。
直前期になるとあれもこれもとなって勉強が手につかないことが考えられましたので、直前期には何をするかを前もって考えて準備していました。まず、模試が終わった後は、直前期に見直すことを想定してまとめの資料を作成していましたので、それを利用して知識の喚起・定着を図りました。
また、択一過去問集は直前期にまとめてする(そうすることで全体を見渡せる)と考えていたので、あえて手を付けず、直前期に一通り流しました。
合格年の勉強方法として、年内はひと通り過去問知識を定着させることに重点を置き、
1~3月からは答練を中心に学習を進め、過去問の学習は少し離れました。4~5月は答練の復習を行いつつ、過去問の復習も並行するようにしました。6月は模試を活用し、本番を想定しながら、問題に対する時間配分や解く順番等の対策を準備しました。試験直前である1週間前の土日や試験前日については、体調を崩さないために勉強時間は少し控え目にし、試験当日のイメトレ(当日起きる時間や食べるもの、移動中に聞く音楽等)をしました。試験当日は事前にイメトレしていた通りに行動したため、緊張や動揺することがほとんどなく、目の前の試験問題に万全の状態で挑むことができました。
直前期も平常時の勉強方法から特に変えることはせず、択一試験の勉強は髙橋講師の「総合演習回」のテキスト及び宇津木講師の「択一実戦力養成答練」の問題集をひたすら繰り返し、記述式の勉強は髙橋講師の「コンプリート記述式過去問講座」のテキスト及び問題集と山村講師の「記述式答案構成力養成答練」の問題集を繰り返しときました。私は、模試を受けたことは一度もありません。ただ、試験慣れという意味では受けておいた方がよかったかもしれません。
試験前日は、宿泊したホテルのカフェコーナーで、これまた髙橋講師の「総合演習回」のテキストの苦手箇所を解きました。本試験当日は、午前試験は時間的にも余裕があったので、2回ほど見直しを行いました。午後試験は択一問題を1時間で解き終えることを目標にしました。残り2時間を残して記述試験にとりかかったのですが、不動産登記法及び商業登記法ともに問題の情報量が多く、正直「こんな問題、残り2時間で解くのは無理だろう」と思いました。不動産登記法で予想以上に時間をとられ、残り50分で商業登記法にとりかかりました。問題文の長さと残り時間から考えて、回答用紙に、全てを書ききるのは無理だと思いましたが、あきらめずひたすら手を動かし続けました。改めて、この試験はとにかく最後まであきらめないことが重要だと思いました。
直前期の勉強は、厳選過去問集と答練だけを何度も繰り返し学習しました。それぞれの教材には類似論点などを直接書いたり、付箋に記入したものを貼り付けていました。
直前期の模試は、伊藤塾の2回だけ受けましたが、A判定を取ることはできませんでした。本試験前日に受験会場に近いホテルに宿泊。6回目でも緊張はありましたので早めに休めるよう心がけました。
問題の解く順序は、午前は第1問から順番に、午後は択一を第1問から次に不登法記述、最後に商登法記述の順に解きました。
直前期は、とにかく基本的な問題を解き続けました。過去問、模試、答練を通してこれまでに出会ってきた問題を、全て解きなおす勢いで、毎日問題にあたり続けました。また、模擬試験を4回ほど受けました。過去問を繰り返し解き続け、見続けたことがよかったです。また、受験会場の下見に行きました。わたしは早稲田大学が会場だったのですが、大学まで足をはこび、駅からのルート、お昼ご飯を買う場所、食べる場所などを決めました。また、受験会場そばで教科書をよむなど、少し勉強をしました。自分で直接訪れて、その場所の空間になじんでおくことで、試験当日も落ち着いて受験することができて良かったと思います。前日は、勉強をすすめてくれた友人のところへ行き挨拶をしたのち、サッと復習をして早く寝ました。当日は落ち着いて、浮かれて失敗しないように(昨年に、舞い上がってしまった挙句のケアレスミスで、あと一歩のところで総合点落ちしていました)、油断せずに問題を解ききることを意識して臨みました。
過去問と答練と模試は解説のわからない部分にマーカーをして、直前期はマーカー部分だけ繰り返し読んでいました。また完全にわかる問題はボールペンで大きく斜線を引いてもう二度と読まないと決めて少しずつ読む箇所を減らして、不安な問題だけ繰り返すようにしていました。記述対策としては、直前期は答練の問題や過去問を毎日必ず一問は解くようにしていました。繰り返し解いても何回も間違える箇所は解説に付箋を貼って定期的に見直していました。前日は緊張しすぎて何も手につかなかったので、持ち物をチェックして、あとは答練や過去問のマーカー部分を少し読むだけでした。当日は緊張しすぎて覚えてないです…とにかくわからなくても次の問題を解くしかないって感じで時間内はひたすら解くという感じでした。
これらに関しては他の方と違うスタイルかと思いますので参考にはならないかと思いますが…
私は直前期は伊藤塾の模試や他の受験指導校の模試や過去問に加え、趣味のゲームにも時間を割いていました。ゲームは昔から私の癒しでこの時間をなくすと勉強のモチベーションが上がりません。ですので、直前期も試験日前日まで毎日ゲームはプレーしていました。オンラインの格闘ゲームでプレー前後に待機時間が発生するため、その待機時間は勉強のチャンスだと思い、ものすごい勢いで一問でも多く問題を解くようにしていました。ちなみに、ゲームのプレーデータによると司法書士の勉強開始から毎日平均2~3時間はゲームをプレーしていました。
当日は「頑張っても落ちる時は落ちるだろうし落ちても大丈夫。これが今年最後の模試だと思って頑張ろう。」と半ば諦めモードでした。しかし、そう思うことによりプレッシャーがなくなったおかげで、本試験では緊張せずに挑むことができました。(ただし今思うと心のどこかで「やることをやった私なら受かる」とも思っていたのだと思います。でないとこんなに頑張れなかったんじゃないかとも思います。)去年(初受験時)はあまり勉強をしてこなかった自覚があるのに「頑張れば受かるかもしれない」と思ってしまいプレッシャーにより試験中はドキドキが止まらずミスを多発してしまいました。プレッシャーに弱い人は、今年の私のような考え方で挑むのもひとつの手かもしれません。
直前期は伊藤塾の模試だけ追加し、あとは徹底的にテキストを繰り返していました。午後の過酷さ時間配分の厳しさは体験済みなので常に本番を意識して解くようにしていました。択一に関しては目標正答率を定めてチャレンジしました。3月下旬時点で基礎編のテキスト85%、総合編75%とし、4月下旬時点では基礎編90%、総合編80%、5月下旬では基礎編100%、総合編90%、6月下旬では全て100%に設定していました。実際は6月下旬で基礎編民法98%不動産登記法97%会社法商業登記法97%マイナー科目93%、総合編民法96%不動産登記法94%会社法商業登記法96%マイナー科目94%でした。
この時期までに多くの問題に触れ繰り返してきたため徐々に正答率が上がってきたことが更なるモチベーションになり楽しみながら取り組めました。時々簡単な問題(いつもは間違えない問題)で間違えることもありましたが、この時期あるあるなので気にしなくていいと思います。マイナー科目の正答率が低めですが、午後のマイナー科目は1肢8~10秒で答えを出していたのでよく吟味していなかった面もあります。5月頃から力がついてきているなと実感できるようになりました。自分に足りなかった「知識を実践で活かす能力」が備わってきたことが嬉しかったです。
高橋講師がフロー講義でおっしゃっていた「全肢検討」を試してみたのも良かったんだと思いました。明らかに数字で成績が上がりました。
記述式に関しては1日1問から2問解きました。題材は記述式答案構成力養成答練とコンプリート記述式過去問の解き直しです。解いてない日もありますがテキストを見て論点の確認・雛形の確認・想起すべき論点の確認はしていました。"
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