目標は司法試験か実務で活躍することか。実務へのビジョンを持っている人は、就職難に負けません。

大野 武尊さん(22歳)
 

神戸大学法学部4年在学中
【合格校】
神戸大学法科大学院(既修)
早稲田大学法科大学院(既修)
中央大学法科大学院(既修)
◆適 性 試 験/第1回:223点 第2回:208点
◆学 部 成 績/GPA:3.76
◆受 講 講 座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別論文対策講座
 
※プロフィールは2011年合格時点ものです。

はじめに

 誰でもできるようなことは仕事にしたくない、とのひねくれた発想で法律家を目指すようになりましたが、優秀な法律家になるという気持ちは真剣でした。しかし、大学での学業に真剣に取り組んだものの、単位をとるためだけに授業を受けている人も多い環境で、自分のモチベーションを維持することは難しいと感じました。そこで、優秀な法律家になるという最終目標を見据えると、法科大学院入試や司法試験の突破をゴールとする他の受験指導校より、法律家になった後までを考えてくれる伊藤塾の学習指導が私に合っていると思い、入塾しました。 

私がとった勉強方法

 知識の修得としては、伊藤塾の基礎マスター講義のBランク以上を覚えておけばどんな問題にも対応できる、という非常にわかりやすい目安があり、有益です。そこで私は、基本書と基礎マスターのテキストを見比べながら学習し、基本書にどんどん書き込みをしたり線を引いたりして自分だけの基本書を作り、何度も読み返しました。そうして基礎マスターのテキストからはわからない、論点の背景知識や最新の有力学説などを理解した後、試験の直前期には再び基礎マスターのテキストに立ち戻り、効率的な総復習を行いました。すると、非常に分厚く感じた基礎マスターのテキストもすらすらと読めるようになり、自信にもつながりました。
 また、論述の書き方としては、大学の授業や教授との質疑応答の機会を存分に活用し、論文マスターの参考答案を土台に、メリハリをつけられるよう改善していきました。論文マスターの論述は、もちろん完璧に覚えれば十分試験に対応できますが、論点のフォローが広く薄くになりがちなこと、普段使わないような言葉がままあることなどから、個人的には頭に入りづらい部分もありました。そこで、これを自分にとってわかりやすくした論証パターン集のようなものを作り、読み返すことで、問題を読んで論点を抽出したら反射的に答案を書けるように頭に刷り込みました。 

伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて

 私は大学で少人数授業を目一杯履修していたので、その予習・復習が重たかったのと、サークルの掛け持ち、アルバイトなどがあり、割と忙しい大学生活を送っていました。伊藤塾の講義をライブで受けられたことなど正直一度もありません。しかし他の受験指導校と違い、インターネットでのフォロー学習が無料で受けられたので非常に助かりました。インターネット講義は集中力が持続しないと言われがちですが、それは努力次第でなんとかなります。 

入学前準備として

 入学後の方が受験勉強より大変だと多くの先輩方から聞いています。法科大学院入試なんて司法試験と比べれば壁でも何でもないと思います。しかし法科大学院入試のおかげで、自分の苦手科目や分野・詰めの甘さなど、身をもって知ることができました。入学までにしっかりこれらを学習しておきたいと考えています。試験突破には得意科目を伸ばす以前に、苦手科目をなくすことが不可欠だと思います。

最後に

  私は検察官志望なので、修習でよい成績をとることを見据えて勉強していくことを考えています。就職難などの報道については、上位合格者はむしろ引く手数多な状態にあることは先輩方からのお話で明らかです。そして合格順位を大きく分けるのは、やはり司法試験突破が目標なのか、実務での活躍が目標なのか、ということだと思います。「明日の法律家講座」に参加するなどして、実務に就いた後のビジョンを持っている人は、就職難などには負けないと考えています。