「基礎マスターテキスト」と問題を行ったり来たりする。この勉強法はとてもおすすめです。

土居 太郎さん(22歳)
 

土居 太郎さん(22歳)
國學院大学法学部4年在学中
【合格校】
千葉大学法科大学院(既修)
早稲田大学法科大学院(既修)
中央大学法科大学院(既修・半額免除学生)
明治大学法科大学院(既修・全額免除学生)
◆適 性 試 験/第1回:219点 第2回:238点
◆学 部 成 績/GPA:3.9
◆受 講 講 座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、ロースクール突破小教室
 
※プロフィールは2011年合格時点ものです。

はじめに 

 とある日、世の中法律を知らなかっただけで悲惨な目にあってしまう人がいることを知りました。法を知らなかっただけでそんな自体が生ずることは絶対避けるべきだ、私が助けたいと思い弁護士を目指しました。
大学に入り、1年生の頃は基本書などを読んで勉強をしていたのですが内容が上手く飲み込めずどうしようかと悩んでいました。そのとき、半年前に読んだ「伊藤真の入門シリーズ」(中経出版)がとてもわかりやすかったこと、伊藤真先生が塾をやっていることを思い出して、2年生の頃、伊藤塾に入塾しました。 

私がとった勉強方法 

適性試験対策について 

 適性試験は試験時間がとても短いですので、短い時間で解く訓練は必須です。模試でこれを訓練するのとしないのとでは雲泥の差です。私は、時間配分をする技術、解けない問題を見極める技術は模試の中で獲得しました。適性試験には通常あまり時間はかけられないので、模試+過去問数回で適性試験の勉強は充分だと思います。

法律科目試験対策について 

 私は基礎段階の学習では基礎マスターを何回も復習していました。そして、復習する際はただテキストを眺めるだけではなく、択一の問題集を解きながらテキストを確認しました。こうすることにより、実際にどのような形で法知識が問われるのかがわかるため理解が進みました。「基礎マスターテキストと問題を行ったり来たりする」、この勉強法はとてもおすすめです。
 さらに、論文問題の答案例等を見て実際にどのような形で法知識を使えばいいのかを確認するとさらに理解が進みました。こちらの方法もおすすめします。なお、このとき、答案例に書いてあることがわからなくてもめげないでください。基礎段階でわかってしまったら天才です。雰囲気をつかむだけという気持ちで見るのがよいです。
 基礎マスターは基礎的な事項が上手く凝縮されているのでこの勉強をしっかりとやれば基礎的な法知識は修得できます。そして、法科大学院入試では高度な知識は問われません。したがって、基礎を確実に修得すればどこであろうと合格すると思います。

パーソナル・ステートメント対策について 

 私は志願理由書には嘘・誇張を書くべきではないと考えていました。嘘や誇張は結局どこかで矛盾が生ずるおそれがあります。
 ただ、素直に書くといっても、他人にそれが伝わっているかは文章を書いた自分からはわかりません。そこで、私は伊藤塾のパーソナル・ステートメントの添削を利用しました。添削者が細かく日本語の間違いから論理の飛躍まで指摘してくれたので上記のような悩みが解決しました。

 最後に

  継続的にいわば淡々と勉強を続けたことがよかったのだと思います。基礎マスター・論文マスターの講義は数が多くたしかに辛かったです。しかし、これを乗り越えなければ絶対に合格できませんでした。
 ところで、合格体験記を見た人の中で「どうせ自分は有名大学ではないし…」と思った方もいらっしゃるのではないしょうか。私もそうでした。しかし、推測するに有名大学出身の方が多いのは単にそもそも受験者が多いからです。出身校は関係ありません。このことを伝えたくて体験記を書きました。自信を持って受験しましょう。
 最後に法律の面白さを教えてくださった伊藤塾長にこの場でお礼を申し上げます。ありがとうございました。