フォロー制度が充実しているため、大学生活との両立がはかれました。
小林 由依 さん(21歳)
【合格校】
中央大学法科大学院(既修)
【受講講座】司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、適性試験シミュレーション など
※プロフィールは2012年合格時点ものです。
はじめに
私は、家族や支えてくれる人たちの助けとなりたいと思い、弁護士を目指そうと決意しました。1年次は基本書などを用いて独学で学習していましたが、自分一人ではなかなか理解が進まないことから、受験指導校へ通う必要があると考え、大学1年の2月末に伊藤塾に入塾しました。伊藤塾へ入塾したことにより、効率的に法律の学習を進めることができました。また、フォロー制度が充実しているため、大学生活にも支障をきたすことなく勉強に励むことができたと思います。
私がとった勉強方法
適性試験について
私は本当に適性試験が苦手で、過去問を問いたり模試を受けたりしましたが本番でも平均点に届きませんでした。ですが、私大ロースクールの既修者コースを目指すのであれば多少悪い点数であってもあまり問題ないと思うので、いい点数がとれなくてもそんなに落ち込まないほうがいいです。
法律科目対策について
(1)基礎的な法知識・法倫理の修得について
あまりまじめな受講生ではなかった私は、基礎マスター段階でテキストの読み込みをしていませんでした。基礎マスター段階でやっていたことといえば、次の講義までに前回やった範囲をもう一度聴くことと寝る前に5分間記憶の時間をとることくらいでした。論文マスターを受講した際に自分の知識のなさに愕然としたので、そうならないためにも基礎マスターを受講されている方はサボらず淡々と基礎マスターテキストを読み込むことをおすすめします。また、比較的時間のある基礎マスター段階で並行して短答の勉強をしておくとよいと思います。
そして、私は基礎マスターと並行して基礎マスターゼミを受講しました。このゼミでは、論文の型などを教えてもらうことができるので基礎マスター段階から論文を意識した勉強ができました。早い段階から論文を意識した勉強をすることによりどの論点がどんな形で問われてくるのかがわかるため効率よくインプットができました。
(2)実践段階の学習について
論文マスターを受講し始めたときはほとんど答案構成ができませんでした。そこで、予習ではなく復習に時間をかけようと思い予習段階では問題となりそうな論点をルーズリーフに書き出す程度にとどめておき、復習に時間をかけました。論文マスターでは、予習が大事といわれていますが復習重視でも力は十分つくと思うので、予習がうまくいかないと考えている方は復習に力を入れても問題ないと思います。
また、並行して受講した論文マスター対応ゼミや論文の基礎ゼミなどでは、実際に答案を書くことにより、コンパクトな論証や答案を書く力を習得できたと思います。特に慶應や中央は試験時間が短いことから、コンパクトな答案を書かなければならないため、ゼミで得た力は大きな武器となりました。
パーソナル・ステートメント対策について
パーソナル・ステートメントを書く際には、パーソナル・ステートメント対策講座を受講し、添削制度も利用しました。講座を受講したことでどういうことを書けば良いのかがわかったので、有益だったと思います。
学部成績について
基礎マスターを受講することにより基礎的な知識が習得できるため、大学の講義の内容の理解がスムーズにできたと思います。また授業で指定された教科書を読むよりも基礎マスターテキストを読むほうが、内容が頭に入ってきやすいので入塾前と比べて試験勉強に割く時間は大幅に削減されました。
伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて
私はサークルに所属しておらず、アルバイトも短期のものをやっていただけなので、比較的時間に余裕があり、大学生活との両立は楽にできました。また、伊藤塾のインターネット講義は何度も繰り返し見ることができるので、とても重宝しました。
入学前準備について
司法試験予備試験を受ける予定なので、基本書を読み込みながら短答の勉強をしようと思います。また、英語がとても苦手なので英語の勉強や将来に備えて簿記の勉強をしようと思っています。
合格後に必要なこと
私は障害者などの社会的弱者といわれる人々の助けとなるような弁護士を目指しています。ただ障害者の方を守るだけでなく、法律を用いて世の中の人々の障害者に対する偏見のまなざしをなくすことが目標です。そのためにも、まずは司法試験合格を最優先して勉強を続けようと思います。
最後に
正直、今年はどこも受からないだろうと思っていたので、私大ロースクールの受験が終わったら就職活動をしようと決めていました。なので、中央に合格したときは本当に驚きました。私が合格できた勝因を考えると、合格できなくても就職すればいい、浪人して来年の公務員試験を受ければいいと自分で逃げ道を作っていたことが逆によかったのかな、と思います。逃げ道を作ることでプレッシャーも軽減され、さほど緊張せずに試験を受けることができました。
また、法科大学院入試を通して自分がいかに恵まれた環境にいるかを実感できました。今までお世話になった伊藤塾長や講師の方々、最後まで面倒を見てくれたゼミ長や先輩方、息抜きにつきあってくれた友人、そして私のやりたいようにやらせてくれた家族や親戚には心から感謝しています。