飛び級では勉強をする時間が少なくなりがちなので、伊藤塾で教わったことの正確さをとにかく高めることが大切
A.Pさん
◆ 学部成績/【GPA】:3.72(法律科目のみ)(A:7・B:3・C:0)
◆ 受講講座/ 司法試験入門講座本科生、予備試験 全国公開 短答模試など
◆合格校/ 京都大学法科大学院(既修・飛び級)
はじめに
私が法曹を目指そうとした理由は、なにか自分に武器がほしかったからです。武器とはなにか考えた時、法治国家である日本では、法律が最大の武器になるのではないかと考えました。そこで、法律のスペシャリストである法曹になろうと思いました。
京都大学法科大学院を選んだ理由は、飛び級制度があったからです。飛び級をすると、同世代より早く司法試験を受験することができ、かつ法科大学院で専門的な教育を受けることができるからです。
私がとった勉強方法
(1)基礎的な法知識・法理論の修得について
とにかく早く基礎マスターを受け終わって、論文マスターにいくことが大切だと思います。論文マスターを、わからないながらに受けきることで、試験で聞かれる相場観をつかむことができます。論文マスターを受け終わったら、あとはひたすら問題研究(論文マスターテキスト)を回すことをおすすめします。ここでわからないことが出てきた場合は、適宜、呉基礎本(基礎マスターテキスト)に戻ると効果的です。基礎ができていないからと、論文マスターにいかないことは、言語道断です。私は、もっとはやく論文マスターに着手すべきだったと深く後悔しています。
(2)京都大学法科大学院対策について
伊藤塾の問題研究を反復しました。京大なのですごく難しい問題が出ると思っていましたが、(実際に難しかった)いざ蓋を開けてみると基本的なところで差がついたのかなと思う結果でした。問題研究に載っている論点をあらかたつぶすことができていれば、合格は容易だと思います。そして、問題研究をする中でわからないことがあれば、呉基礎本(僕は呉クラスなので)に戻ることが大切だと思います。
また、法科大学院入試特有の難しさに過去問解答がないことが挙げられます。そこで、友人と自主ゼミを組んで、解答を作成しました。法科大学院入試を受けるうえで、過去問を検討しないことはあり得ないので、必ず手に入る限りやるべきだと思います。京都大学法科大学院の場合は、伊藤塾の解説講義がなかったので、苦労しましたが、東大や慶應などは解説講義があると思うので、受けるべきだと思います。
早期卒業・飛び級合格について
法科大学院入試は全般に学部成績が要求されますが、東大や京大ロースクールは特に学部成績が要求されています。京大の場合は、学部成績は法律科目だけ考慮されるようなので、法律科目の成績は高水準で保つべきだと思います。伊藤塾の講義で基礎を固めることができたので、学業成績はそこそこ高水準を保つことができました。飛び級特有の秘訣としては、周りより勉強をする時間が少なくなりがちなので、伊藤塾で教わったことの正確さをとにかく高めることが大切だと思います。
最後に
法科大学院入試を通して、自分は様々な方に支えられていると思いました。当日は全く手ごたえがなくて、ゼミの友人や親に泣きついていましたが、皆優しく慰めてくれました。今度は僕が立派な法曹になって、僕に手を差し伸べてくださった方々にお礼をする番だと思います。法科大学院で立派な法曹の基礎を学びたいと思います。
また、僕と自主ゼミを組んで、ともに京大に立ち向かってくれた友人二人には感謝の気持ちしかないです。自主ゼミメンバーが全員合格できたのは、二人のおかげだと思います。本当にありがとう。
最後に、これから法科大学院入試を受ける方は、最後まであきらめず頑張ってください。僕も、予備試験の短答に落ちましたし、なにも勉強の成果が出ない期間が長かったです。その中で、合格できたのは、めげずに、粘り強く頑張れたからだと思います。ですので、皆さんも最後まであきらめずに頑張ってください。