知識を深め、実務家教員にも挑戦したいため法科大学院ルートを選択。
大学と伊藤塾の学習を休まず継続してきたことが飛び級合格の秘訣です
R.Nさん
◆ 学部成績/【GPA】:3.87(49・5・2)
◆ 受講講座/ 体系マスター、基礎マスター、論文マスターなど
◆合格校/ 京都大学法科大学院(既修・飛び級)大阪大学法科大学院(既修・飛び級)関西大学法科大学院(既修・全額免除学生/飛び級)
はじめに
弁護士を目指して勉強していくうちに、法学が面白く感じるようになっていき、弁護士という目標が固まっていきました。予備試験ルートではなく法科大学院ルートを選択した理由は、法科大学院に進学し、さらに知識を深めるとともに、将来、実務家教員といったことにも挑戦したいからです。そして、京都大学法科大学院では、司法試験に向けた授業のほかに、研究者の育成に向けた授業や卒業後の進学制度があるため、この法科大学院を選択しました。
私がとった勉強方法
(1)基礎的な法知識・法理論の修得について
まず、基礎マスターテキストの使い方については、言うまでもなく講義の際にしっかり読み込みました。法科大学院入試については、基礎マスターテキストで十分に対応できると思うので、他の教科書を読み込むといったことはあまりしませんでした(判例百選は、気になった判例を読みました)。また、法科大学院入試で参照できるのは六法のみのため、講義の際にも、条文が出るたびに六法を開き条文を確認することが必要だと感じ、講師に指示される以外の条文も積極的に引きました。その際に講義開始前に使うであろうページをあらかじめ開いておけば時短にもなりますので、この方法で講義についていきました。さらに、通学中の電車の中で、論文ナビゲートテキストを読み込むことで、答案に書く規範や規範の構成方法を身につけました。
(2)関西大学法科大学院対策について
関西大学法科大学院は、今年初めて飛び入学制度を設けたので、例年通りの傾向だと考え、過去問を見て検討していました。
(3)大阪大学法科大学院対策について
大阪大学法科大学院も今年初めて飛び入学制度を設けましたが、大阪大学法科大学院は、4 回生と同様の試験問題であると聞いていたので、過去問を見て傾向をつかみました。大阪大学法科大学院は、試験の時間がかなり短く、答案を書ききれるかどうかが非常に重要になるため、時間を計り、過去問の答案を書きました。
(4)京都大学法科大学院対策について
京都大学法科大学院は、数年前から飛び入学制度がありましたので、過去問を使って対策をしました。京都大学法科大学院の特徴としては、憲法の統治分野から1 問出ることが確定しているのでその部分の復習をしました(今年の問題は、復習が活かせず、完全に現場思考の問題でした)。その他の科目は、過去問を中心に検討し、知識が不足している科目は、基礎マスターテキスト及び論文ナビゲートテキストを用いて知識を定着させました。
早期卒業・飛び級合格について
飛び級合格の秘訣ではないですが、私の実体験として学校の授業と伊藤塾の講義を休まずに継続して聴き続けたことが合格に直結したと考えます。同じ箇所を2 回勉強できますので、「あっちではこう言ってたなぁ」とか、「先生はこう言っていたのに何故だろう?」といった疑問が必ずわきます。このような疑問をすぐに解決することが飛び級合格につながったと思います。学部成績は、特に意識はせずに自然とついてきた感じです。
最後に
将来は、児童福祉施設の管理、運営などに関わっていきたいと考えているので、法科大学院在学中にも機会があれば、このような事業に携わっている弁護士の方とも積極的に話していきたいです。弁護士の業務以外にもやりたいことがたくさんありますので、まずは司法試験合格をひとつの目標として、その後の自分にとって必要なことをピックアップして有意義な大学院生活を過ごしていきたいです。