早期卒業・飛び級で重要なのは先を見据えること。多くのメリットがあり、目指す価値は大いにあります。合格に必要とされるのは盤石な基礎知識とそれに基づく少しの応用
北島 東吾さん
◆ 学部成績/【GPA】:3.74(96:21:5)
◆ 受講講座/ 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練など
◆ 合格校/ 東京大学法科大学院(既修・早期卒業)慶應義塾大学法科大学院(既修・早期卒業)
はじめに
私は高校時代に犬の殺処分について論文を執筆したことから、日本における動物法の整備を進めるため法曹を志すようになりました。そして伊藤塾を選んだのは、先輩からすすめられたことに加えてその圧倒的な合格実績に驚かされたからです。また、同期の数が非常に多く、同じ大学や同学年の友人が周囲にいるとのことで切磋琢磨し合い能力を高められると感じたのも、理由の1 つです。
私がとった勉強方法
(1)基礎的な法知識・法理論の修得について
多くの先輩や講師が「基礎マスターで十分。他に手を広げないことが合格への近道。」とおっしゃっているように、基礎的な法知識・法理論の修得については基礎マスターテキスト及び講義に限ると思います。私自身これだけで足りるのかと途中不安になることもありましたが、先輩方の教えを守ってよかったといえます。なぜなら、法科大学院はおろか予備試験において必要とされるのは盤石な基礎知識とそれに基づく少しの応用であり、そのような基礎知識は基礎マスターテキストに集約されているからです。そして、確かに基礎マスターテキストの量は膨大ですが、講師の方が重要度を細かく分けるなどメリハリをつけて説明してくれるため、効率よく短期間で基礎を固めることができるのが伊藤塾の強みだと思います。
(2)慶應義塾大学法科大学院対策について
まず、前述の基礎マスターテキストでインプットした知識をアウトプットするための能力は、論文マスターで十分に養われると思います。科目別に答案作成のコツを講師の方が独自のレジュメやパワーポイントで説明してくれるため、非常に有意義な講義でした。このようにして論文を書く力がある程度身についた後は、コンプリート論文答練や予備試験論文直前答練などの答練においてひたすら答案を書くことが合格への近道だと思います。論文ナビゲートテキストや論証集を使って暗記した論証に事例を当てはめる能力の上達には数をこなすことが最も有効だと思うからです。
早期卒業・飛び級合格について
早期卒業・飛び級において最も重要なことは先を見据えることだと感じました。大学1年の時から早期卒業・飛び級を目指して成績を落とさないことはもちろん、周囲に法科大学院入試を控える友人がいない中で勉強計画を立てるとともに進めなければなりません。実際に3 年の5月中旬には予備試験短答式試験、5月下旬から6月の上旬にかけて適性試験、7月の中旬には予備試験論文式試験、さらに大学の期末試験を経て8月下旬から9月上旬にかけて私立法科大学院入試、11月には国立入試、他にもTOEIC などと立て続けに重要な試験が存在します。
最後に
まず、予備試験と法科大学院入試に必要な勉強はほぼ同一であり、併願するデメリットはありません。また、予備試験の論文式試験に進むことができれば入試前に一通りの勉強を終えることができ、個々の過去問で傾向を押さえたり、時間配分の練習を行うだけで十分に合格できるように思います。次に4年生のように落ちたら浪人という重圧がないこと、学費を抑えられること、受験者が少ないにもかかわらず特別枠が設けられていることなど、早期卒業・飛び級を目指す価値は大いにあると思います。最後に、周囲と違った日程の中で勉強を進めることには不安や苦労がありましたが、支えてくれた家族や友人、先輩、そして伊藤塾の方々に感謝したいと思います。今後とも司法試験合格という最終目標に向けて邁進していきたいと思います。