意識したのは、基本概念を押さえることと、論点がどのように出てくるのかということ
K.Sさん
◆学部成績/[GPA]:(3.7)(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=3:4:3:0 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別法律科目論文模試など
◆合格校/京都大学法科大学院(既修)慶應義塾大学法科大学院(既修)早稲田大学法科大学院(既修、半額免除)中央大学法科大学院(既修、全額免除)
はじめに
学部2年生の4月に、法律家になりたいと考え入塾しました。周りの志望者、先輩方が伊藤塾を利用していたことが主な理由です。法曹を目指す人が周りにいることで、モチベーションの維持、情報収集などの点で大きなアドバンテージになるかと思います。
基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎的なインプットについては、基礎マスターで行いました。基本書の類はほとんど使っていません。インプットでは、定義、論点の問題の所在(各説でどこに違いがあるのか)、基本事例の確認を中心に行いました。論点がなぜ生じるのかという点については、理解しておかなければ答案が書けないということになりますので、特に重要かと思います。インプットにおいて私が後悔しているのは、論文でどのように書くかという意識が低かった点です。論証を意識して覚えていなかったことだけではなく、事例を処理するという観点からインプットができていませんでした。少なくとも、論文ナビゲートテキストに記載されている論証は書けないと答案の形になりませんので、インプットの段階で論証を意識して覚えると後々楽になると思います。
法科大学院対策について
法科大学院の入試について、意識したのは次の2点です。1点目は、基本概念を押さえるということ。2点目は論点がどのように出てくるのかということを押さえることです。1点目に関して、例えば「民事訴訟における訴訟担当」など、うまく説明できない用語を一つずつなくしていくことが大事だと思います。この観点は京都大学法科大学院の場合は一行問題が出されることもあり、非常に重要です。2点目に関しては、どのような場面で論じなければならない論点かということを意識して学習しました。具体的には、論文マスターの問題を見て、自分のなかで何の論点が問題になるかを繰り返し考えること、論点の典型事例を覚えることを意識しました。
おわりに
伊藤塾を利用してよかった点は、教材同士が有機的につながっている点です。基礎マスターテキスト、論文マスターテキスト、論文ナビゲートテキストと相互に参照しやすい点が非常に有益かと思います。今後、しっかりと上記テキストで基礎を固め、司法試験に合格できるよう学習していきたいと思います。