基礎マスターや論文マスターを受けることで土台を作ることができる。基礎マスターを受けた後に大学の授業を受けると理解が固まる
Y.Mさん
◆学部成績/[GPA]:(3.29)A(優):B(良):C(可)=6:10:1
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニングなど
◆合格校/京都大学法科大学院(既修)神戸大学法科大学院(既修)
はじめに
僕が法曹を目指すようになった最初のきっかけは弁護士のドラマですが、本気で目指そうと思ったのは、将来について考える機会があった浪人生の時でした。伊藤塾に入ったのは1年生の5月で、友達と一緒に大学での説明会に参加し、伊藤真塾長の言葉に感化され、浪人の反省を活かして、なるべく早期から勉強を始めようと思い、入塾を決意しました。そして、京都大学法科大学院を選んだのは司法試験の合格率が高いことが一番でしたが、その他にも大学のサポート体制や、有名な教授が数多く在籍していることから質の高い授業を受けられるのではないかと思ったからです。
基礎的な法知識・法理論の修得について
まず、基礎マスターは2年生の前期あたりに一通り聴き終えて、論文マスターは3年生の前期あたりに聴き終わりました。もちろん、1回で修得できるほど頭が良くなかったので、何回も読み直ましたが、復習のついでに予備試験の短答の過去問を解くと効率よく覚えることができました。短答式については過去問を何周もすれば一定の点数を安定して取れるようになります。論文式については、論文マスターをまずは二周くらいすると、かなり網羅性があるのでほとんどの問題に対応できるようになります。そのあとは、論文マスターのテキストに載っていない問題についても市販の参考書をひたすら解いていました。なお、僕は論証の型を基礎マスターに一元化していましたが、一元化しておくことで受験の直前期に見直すべきものが明確になるのでおススメです。
法科大学院対策について
〈京都大学法科大学院〉
京都大学法科大学院の問題は、特に憲法・民法・刑法が予備試験ばりに難しいので、その3科目については予備試験の過去問を一通りやって、法科大学院の過去問を5年分解きました。そして、わからなかった箇所について基礎マスターに立ち返って読み直しました。民法は改正法での出題なので、民法改正法ポイント講義は大変役立ちました。刑法は問題の分量が多すぎることから、問題を読んだ瞬間にどの論点を問うているのかを判別しなければ間に合わないため、論文マスターを一通り終えたあとは様々な問題にあたり、時間を計って実際に答案を作成してみることが大切です。商法・訴訟法・行政法についてはかなり基礎的なところが出題されるため、基礎マスターを一通り見直して、法科大学院の過去問をやるくらいに留めました。民訴法はマニアックなところが出たりするため、基礎マスターを丸暗記する気持ちで読みました。商法はあまり問題が載っている参考書がない手形法が高い確率で出るため、旧司法試験の過去問を解いて対策しました。
〈神戸大学法科大学院〉
神戸大学法科大学院対策については正直言って、あまり対策らしい対策はしなかったのですが、論文マスターのAランクまたはB+ランクの問題を一通りやっておけば対応はできると思います。
おわりに
法律の勉強は本当にとっつきにくくて何をすればいいかわからない人が多いかもしれませんが、基礎マスターや論文マスターを受けることで土台を作ることができ、同級生に差をつけられる点ではよかったと思います。そして、基礎マスターを受けた後に大学の授業を受けると理解が固まるため、法曹になりたいと思ったならば、なるべく早く伊藤塾に入塾してスタートダッシュを決めてほしいと思います。