まずは全体をやりきることを目標にして、次は知識の精度を高めていくようにするとよい

難関国公立法科大学院合格!

M.Oさん
 

合格者イラスト
日本大学法学部(通信教育)4年
◆学部成績/[GPA]:(3.05)S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=38:56:32:0
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別法律科目論文模試など
 ◆合格校/中央大学法科大学院(既修・全額免除)明治大学法科大学院(既修・全額免除)

はじめに

私が法律家を目指したきっかけは、中学生時代に刑法の入門書を読み、興味を持ったからです。高校時代は伊藤真の入門シリーズで勉強をし、法学検定試験やビジネス実務法務検定試験に合格しました。その後、大学2年生の5月に伊藤塾に入塾し、呉クラスの基礎マスター・論文マスター・論文答練を受講しました。呉クラスを選んだ理由は、いくつかの受験指導校の各講師の講義動画を視聴したところ、呉講師の聴き取りやすくわかりやすい話し方に魅力を感じたからです。もともとは法科大学院受験をする予定はありませんでしたが、講義内で呉講師が受験をすすめていたため、資料を集めたり、説明会に参加したりしました。私は英語が不得意であるため、英語の成績の提出がない法科大学院にまず絞り、それから校舎の清潔さや授業内容、自宅からのアクセスなどを考えて志望校を決めました。

基礎的な法知識・法理論の修得について

呉クラスは科目ごとに基礎マスター→論文マスター(もしくは同時並行の完全マスター)というカリキュラムになっています。基礎マスターでは、受講後に該当箇所の短答過去問を解いて復習していました。私は、大学の授業が多かったので、あえてまとめたりする作業はしないようにして、スケジュール通りに講義を受講することと、スキマ時間を使って短答過去問を解くことを課題にして、基礎マスターを受講しました。また、短答過去問などをスマホでいつでも解くことができる伊藤塾生学習支援システムが始まってからは、とても便利になりました。論文マスターでは、最低限の答案作成とA・A+ランクの復習をしました。1科目目の憲法では、基礎マスターの最後の統治部分の学習が終わってないことを理由に、論文マスターをなかなか受講することをしませんでしたが、これはよくありませんでした。講義のなかで呉講師も述べていますが、基礎マスターが完璧に学習できている人はほとんどいないし、論文マスターの受講を通して基礎マスターの知識やその応用が身につきます。一周目の学習は全体をやりきることを目標にして、二周目から知識の精度を高めていくようにするとよいと思います。

法科大学院対策について

まず、私は法科大学院を受験する友人がいなかったので、永田洋子講師の無料公開講座「受験年にやるべき法科大学院入試対策」がとても役に立ちました。月ごとのやるべきことの確認や、何にどれくらい時間を費やすべきなのかという優先順位など、毎月更新されるので必ず視聴していました。

〈慶應義塾大学法科大学院〉

私は慶應義塾大学法科大学院が第一志望だったので、法科大学院別過去問分析講義・慶應義塾大学編を受講しました。合格者の答案の相場感や、法科大学院入試特有の時間勝負、出題傾向などを知ることができてよかったです。勉強方法としては、基礎的な論点の細かい知識や典型的な応用論点を中心に、問題研究の問題を繰り返し解きました。

〈中央大学法科大学院〉

中央大学は6科目入試だったので、訴訟法で合格点を切らないことに注意しました。勉強方法としては、基礎的な論点に絞り、問題研究の問題を繰り返し解きました。過去5年間出題されてない分野については、特に重点的に復習し、重要判例の復習もしました。

〈明治大学法科大学院〉

明治大学は最初の受験で、憲法・民法・刑法の3科目だったので、基礎的な論点に絞り、問題研究のA、A+の問題を繰り返し解いて復習しました。過去5年間出題されてない分野については、特に重点的に復習しました。

おわりに

法科大学院は、司法試験合格を目指して勉強する毎日の精神面の負担を緩和してくれます。学費免除を得ることができればなおさらです。もっとも、法科大学院入試は通過点にすぎませんので、効率的に学習する必要があります。伊藤塾の講座を受講することで、効率的に合格に近づくことができると思います。司法試験合格までの期間は数年間ですから、自己投資を惜しまずに、効率的に駆け抜けることが重要だと思います。一緒に頑張りましょう!