カウンセリング制度を利用し、個別にアドバイスをいただけたのが大変有効でした
K.Kさん
◆学部成績/[GPA]:(2.98)S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=2:34:58:35
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練など
◆合格校/東京大学法科大学院(既修)慶應義塾大学法科大学院(既修)早稲田大学法科大学院(既修・全額免除学生)中央大学法科大学院(既修・全額免除学生)
はじめに
私は昔から人を助けることのできる職業に就きたいという希望があり、法律家を目指すことに決めました。どのような職業でも広い意味で人を助ける、といえると思います。しかし、人が抱える問題を解決するという点で、人を「助ける」ということを直接的に実現することが可能なのではないかと思っており、それができるのが法律家であるのではないかと感じています。周囲のレベルが高く、切磋琢磨して勉強する環境があると判断した法科大学院を受験しました。司法試験合格率が高いことも、受験した理由です。大学1年生の頃はまだ進路に悩んでいたこともあり、大学2年生の頭に伊藤塾に入塾させていただきました。
基礎的な法知識・法理論の修得について
大学2年生で入塾してから約1年で基礎マスターを聴き終え、3年生の秋までに論文マスターを聴き終え、論文を書くまでの基礎的知識を一周しました。一つひとつの単元をじっくり勉強していくという方法を取る方も多いと思いますが、私はまずスピーディーに一周終えることで全体像をつかむことができ、論文を書けるようになるには何が必要なのかを理解し、それによってその後学習しやすくなったと感じています。また学部試験では良い成績をとりたかったので、それがよいペースメーカーになっていました。冬の学部試験終了後は5月の予備試験短答式試験に向けてひたすら伊藤塾の短答式試験の過去問を繰り返し解くことで基本的な条文知識・判例知識のインプットができ、法科大学院入試にも役立ったと思います。短答後は論文直前答練など論文式試験に向けた学習をして論文の書き方を身につけるとともに、論文ナビゲートテキストで論証のインプットを徹底しました。
法科大学院対策について
各校5年分ずつほど過去問を解き、友達と添削し合いました。過去問の他には論文マスターの答案構成をし直したり、論文ナビゲートテキストの論証を各科目二周ずつほどこの期間に見直したりしました。やはり論文マスターを一周することで主要事項が網羅できるので、この答案構成を行うことは全体の復習という点でかなり役立ちました。論文ナビゲートテキストはコンパクトに作成されており、電車などスキマ時間で取り組むのに最適でした。
〈慶應義塾大学法科大学院〉
憲法・民法・刑法の比重が高いため、それら3科目を中心に学習しました。民法が難しく、過去問演習は欠かせなかったと感じています。商法・訴訟法・行政法は基本的な論点が問われるので、論文ナビゲートテキストの論証のキーワードをインプットすることを中心に取り組みました。また時間制限が大変厳しいため、時間を計って解く練習をしました。
〈早稲田大学法科大学院〉
民法の比重が高いので、民法に力を入れました。刑法では1行問題もあるため、基礎マスターの基本論点を二周ほどさらっと読み直しました。
〈中央大学法科大学院〉
基本的な知識が問われるので、過去問を解いて友達と添削し合ったり、論文マスターの答案構成をし直したり、論文ナビゲートテキストの論証を見直したりすることを徹底しました。行数制限が厳しかったので、その行数に収まるように書く練習を行いました。
〈東京大学法科大学院〉
9月の頭に慶應義塾大学法科大学院の入試が終わり、そこから東京大学法科大学院に特化した対策を取りました。科目ごとに論文マスターなどの答案構成を二周、本番までに行いました。論証のみを繰り返す時間はないなと思ったので、問題を解くなかで出てきたものを論文ナビゲートテキストに印をつけ、出てこなかったものは暇な時に確認する、という形にしました。過去問は6年分全て書き、友達と週2回ほど自主ゼミを組んで添削し合いました。東京大学法科大学院は問題の傾向が特殊なので、過去問を解き傾向をつかむことが大切だと思います。憲法は特に、判例をしっかりと読む対策をすることが重要だと思いました。
おわりに
勉強を始めた頃は手探り状態で途方にくれることも多々ありましたが、伊藤塾の教材の順番に沿ってあきらめず取り組んだおかげでどの程度できるようになればよいのかということが見え、合格することができました。カウンセリング制度なども利用し、個別のアドバイスもいただくことができたのも大変有効でした。ありがとうございました。法科大学院入学後もさらに法律学習に邁進していきます。皆さんもあきらめずに頑張ってください!