法科大学院入試の論文は“かなり”基礎的なことがきちんと書ければ十分突破できる
A.Iさん
◆学部成績/[GPA]:(3.42)A(優):B(良):C(可)=4:2:1 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別模擬面接など
◆合格校/一橋大学法科大学院(既修)北海道大学法科大学院(既修)
はじめに
私は大学2年生の5月に伊藤塾へ入塾しました。選んだ理由は、確固たる合格実績があったことと合格後を考えた取り組みを行っていたことにあります。そもそも、法学部に入った理由が法曹になりたかったからというわけではなかったので、ぼんやりとした将来像を持ったまま司法試験の勉強に着手することになり、結局エンジンをかけて勉強し始めたのは大学3年生になってからのことでした。
基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎的な知識の修得は基礎マスター、修得した知識の運用は論文マスターで必要十分です。論文マスターの予習段階では全く答案が書けませんでしたが、各種答練や予備試験の過去問演習を通じて少しずつ書けるようになりました。ある程度型の決まった科目については、早めにその型を修得することをおすすめします。
法科大学院対策について
法科大学院入試レベルでは、答案に基礎的な知識をしっかりと書くことができれば、どこの法科大学院にも合格することができると思います。また、過去問だけでは問題の網羅性に難がありますので、まずは論文マスターで扱った問題の「全て」をしっかりと書けるレベルにしておくべきです。次に、時間を計って過去問を書く練習をすることです。
〈一橋大学法科大学院〉
一橋大学法科大学院は科目にもよりますが、1通あたり45分と短いので、あまり答案構成に時間をかけることはできません。短い時間できちんとした体裁の法律文章を書けるよう訓練する必要があります。また、法科大学院のホームページ上に出題趣旨が公開されていますが、出題者がどういった姿勢で問題に取り組むことを想定しているのか把握するため、きちんと目を通すべきです。以上のことをしっかりと取り組めば、十分合格レベルに達します。面接対策については、法科大学院別過去問分析講義とセットになっている伊藤塾の模擬面接を利用しました。自己推薦書の内容と過去の出題に基づき質問してくださるので、非常に参考になりました。面接試験は受験生を落とす試験ではありませんが、毎年10名程度は最終的に不合格となっているので、甘く見ない方がよいと思います。
おわりに
私は予備試験の論文式試験で惨敗しましたが、その後エンジンをかけ直して再度努力することで何とか合格をつかみ取ることができました。法科大学院入試の論文は、かなり基礎的なことがきちんと書ければ十分突破することは可能です。あくまで個人的な感覚ですが、理想の40%ほどしか完成していない状態でも最終合格することができました。まだまだ実力が全く足りていませんので、今年度の予備試験に最終合格できるよう今後も邁進していきたいと思います。