工学部から法科大学院受験を決意。理系の知識を法律の分野で活かしたい

合格者イラスト
森谷 拓海 さん  東京大学工学部4年
 
◆学部成績
GPA 2.8 / S:A:B:C=0:34:51:53
 
◆受講講座
小論文対策講義、小論文模試

◆合格校
東京大学法科大学院(未修)

はじめに

現在人工知能技術の発展は著しく、今後はそういったIT技術と法の問題が生じてくるに違いない、と考えた私は、工学部出身でありながら法科大学院受験を決意しました。また東京大学法科大学院は先端的分野および国際的分野で活躍できる法曹の育成を教育方針に掲げており、自分の目指す法曹像と最も近いと思い志望しました。大学受験で取り組むことのなかった小論文に不安を持っていた私は、9月末から伊藤塾の小論文対策講義を受講し、小論文学習の基礎となる考え方を学びました。また10月中旬に伊藤塾の小論文模試を受講することで、本番同様の試験練習をすることができました。

私の勉強方法

【基礎学習について】
伊藤塾の小論文対策講義では、小論文問題に対する基本的な考え方を学ぶことができました。講義の問題の中には東京大学の出題形式とは異なる問題も多々あり、一部の問題に関しては実際に問題を解かずに、問題文を読む作業のみ行い、解説を視聴するようにしていました。ある程度解答の型を身につけた後は、一問一問に時間をかけるよりも、様々な社会問題を知るために、多くの文章に触れることが大切だと感じました。また、小論文対策講義で触れられた話題はいつでも見返せるようにメモを作成して、まとめるようにしていました。伊藤塾の小論文模試では、実際の東京大学法科大学院の出題形式で問題を解く練習ができます。そこで初めて時間配分の大切さや、広い社会知識の必要性を実感できました。また添削もしてくれるので、実際にどの程度得点できているのかも確認することができます。
 
【法科大学院対策について】
東京大学法科大学院入試の小論文問題は、毎年2題出題されています。まず1つ目が評論文の読解および要約であり、もう1つが与えられたテーマの賛否を述べる問題となっています。伊藤塾の小論文対策講義では、前者の問題に対する考え方を学ぶことができます。勉強法としては、もちろん問題を解いて書き方を身につけることが第一に大切です。これに関しては、小論文対策講義で身につけることができます。しかし、そもそも書く内容が思いつかないと書くことはできません。したがって、社会問題に対する知識を少しでも多く身につけることが非常に重要になってきます。私は小論文対策講義やその他の問題集で出題された内容、他にも時事ネタなどをまとめたドキュメントを作成し、いつでも見返すことができるようにしていました。このドキュメントは面接対策にも役立つので非常にオススメです。
 

おわりに

東京大学法科大学院の未修者コースには理系特別枠があります。理系から法科大学院を目指そうと考える場合は、東京大学をオススメしたいです。また理系の知識をどのように法律の分野で活かすことができるのか、どの場面で必要になるのかを事前にじっくり考えていると、方向性がぶれることもなく、面接にも堂々と挑むことができるでしょう。理系から文転するのには相当な覚悟が必要だと思いますが、自分の選んだ道を信じて、突き進んでいきましょう。