伊藤塾生の強みは、合格するための勉強方法について迷うことが全くないことです

合格者イラスト
M.I さん  神戸大学法学部4年
 
 ◆学部成績
GPA 3.59 / S:A:B:C=30:60.5:25.5:14
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別過去問分析講義+法律科目論文模試など

◆合格校
京都大学法科大学院(既修)
大阪大学法科大学院(既修)
神戸大学法科大学院(既修)
同志社大学法科大学院(既修)全額免除

はじめに

伊藤塾のことは、大学入学直後の教科書販売の際に配られたチラシを見て知りました。説明会で、法曹だけでなく公務員などを目指すにも法律の知識が必要であること、早めに学習することで学部の成績が取りやすくなることなどを聞き、まだ将来の具体的な目標が決まっていなかった私は早めに学習をスタートさせて少しでも進路の幅を広げておきたいと思い、大学1回生の春に入塾しました。しかし、法律の勉強が私にとっては思っていたよりもとても難しく感じられ、そのうえ大学の授業や部活動・アルバイトなどで忙しくなったため、だんだんと講義の受講ができなくなり、結局塾の推奨スケジュールより1年以上遅れてしまいました。3年生の秋の段階でもまだ論文マスターの講義がかなり残っており、「法律の勉強が向いてないのかもしれない、もう法曹の道は諦めよう」と思い、一旦勉強するのをやめた時期もありました。しかし、やはりこのまま中途半端にやめてしまうと後々後悔すると思い、とりあえず残り1年間は法科大学院合格に向けて勉強することにしました。京都大学法科大学院を志望した理由は、自宅から一番近くて通いやすかったことと、司法試験合格率が高かったことが挙げられます。

私の勉強方法

【基礎学習について】
まず入試に必要な科目の基礎マスター・論文マスターの講義を全て聴き終えることを目標にしました。論文マスターは予習が大切だと言われています。しかし私は入試まで時間がなく、基礎知識も全然足りていなかったため、論文マスター講義の視聴前は、基礎マスターの該当ページをほんの少しだけ見返し、問題文を軽く読む程度にとどめました。その代わりに、講義中に講師が話したことは一言も逃さずにメモするようにし、後々何回も復習する際に、講義を聴き直す手間がかかって復習のスピードを緩めることのないようにしました。入試に必要な講義を全て受講した後は、ひたすら論文マスターの問題を繰り返し解きました。1つひとつの問題に対しては、答案構成(1 5 分程)→自分が取ったメモなどを読んで、問題に対するアプローチの仕方を確認→解答例を読む→論点を確認→今後使えそうなあてはめを確認、といった流れで進めました。その際、わからない箇所が出てきたらその都度基礎マスターなどを見直し、論文マスターに要点とページ番号を書き写したり、質問制度を利用したりしました。一方、論点やあてはめなど覚えなければならないことは、その都度論文ナビゲートテキストの該当箇所を開き、マーカーを引いたり書き換えたり書き込んだりしました。このように、理解が必要なことは論文マスターに、暗記が必要なことは論文ナビゲートテキストに一元化するようにしました。そうすることで、論文マスターの復習の際、基礎マスターを開いて探す手間が次第になくなってスピードが上がり、また入試会場へは論文ナビゲートテキストだけ持って行ってひたすら暗記に集中することができるようになったので、とても役に立ちました。
 
【法科大学院対策について】
〈京都大学法科大学院〉
まず改正民法による出題に備えて、現行法に基づいた論文マスターの解答例を、改正民法ポイント講義などを参照しながら自分で改正法に基づく解答に修正しました。法科大学院の過去問については、解答例がないため、大学の友達と自主ゼミを組み、あらゆる参考書などを参照してもよいという条件でそれぞれが解答を作成し、それらを見せ合って比較しながら自分の考えが合っているかどうか確認しました。京都大学法科大学院は出題範囲がとても広く、統治分野や手形・小切手法、商法なども含まれているため、合格するためにはそれらの分野も最低沈まない程度には勉強する必要があると思います。その際、伊藤塾のテキストは上記分野についても内容がとてもわかりやすくまとまっており、重要度のランクづけもされていたので、比較的短時間で勉強することができてよかったです。また、入試本番前までの目標として、伊藤塾の法科大学院別論文模試の京都大学編を受講しました。本番と同じ時間・流れでリハーサルすることができ、さらに添削・コメントしていただくことで、自分ではわからなかった弱点を直前に把握することができてとても勉強になりました。
〈神戸大学法科大学院・大阪大学法科大学院〉
私は時間がなくて、とにかく第1志望に合格することに集中していたため、大阪大学と神戸大学については先輩や周りの友達から出題傾向などといった入試についての情報収集をした以外、特に対策はしませんでした。過去問は問題形式を把握するため軽く確認した程度で、ほぼ解かずに受験しました。 

おわりに

伊藤塾生の強みは、合格するための勉強方法について迷うことが全くないことだと私は思います。もし私が「この勉強のやり方でよいのか」「何をすれば合格できるのか」などと、勉強内容以外で考え悩むことに一瞬でも時間を割いてしまっていたら、たった1年弱で第1志望に合格することはなかったと思います。伊藤塾のカリキュラムや講師の方々のおっしゃったことを信じ、ひたすら論文マスターを繰り返すことに集中して、またそのような環境に恵まれ、本当によかったと思います。法科大学院入学後は優秀な人達に負けないように、今までよりもっと気を引き締めて頑張りたいと思います。