予備試験の勉強がそのまま法科大学院入試にも生きた。実績、教材、フォロー制度などについても不安を抱くことなく勉強を進められた
M.Tさん:東京大学法学部4年 ◆学部成績/[GPA]:3.6 S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=6:46:48:0 ◆受講講座/司法試験入門講座(本科生)+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練
合格校/東京大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)
はじめに
法曹を志望した理由 1つ目は小さい頃から法曹に対して憧れがあったからです。私が法曹にはじめて興味を持ったのは、小学校高学年の時に「だから、あなたも生き抜いて」(大平光代著)という本に出会った時です。筆者が波乱万丈な半生の末弁護士になり、自分と同じような境遇にある子ども達に出会い弁護活動を通じて支援する姿に強く感銘を受けました。また、高校で行われたキャリア講演会でOGの判事の方から裁判官について話を伺って、公平な立場から社会の様々な問題の解決を図る法曹の仕事への憧れがさらに強まりました。2つ目は法律というものが社会に不可欠な存在だと感じているからです。法学部に進学して法律の勉強を本格的にはじめると、世の中の物事が今までとは違った角度から見えてきました。同時に、法律が社会を裏から支えていることに気づき、とても興味深く思いました。自分の無知に気づかされると同時に、より深く広く法律について学びたいと思うようになりました。普段は物事の裏側にあるものの、社会に不可欠な縁の下の力持ちとも言える法律に携わる仕事に就きたいと思っております。3つ目に、今までに出会った法曹の方々が、自らの仕事に誇りを持っていると強く感じたからです。私は法律系のベンチャー企業で長期間インターンをしていたため弁護士の方から話を伺う機会が何度かあったのですが、仕事のことを話す時の表情や口調から仕事への熱意と意欲、プライドをいつも強く感じていました。一人ひとりが社会にリーガルサービスを提供し、リーダーとして貢献できる仕事だからこそ、誇りを持つことができるのだと思います。
伊藤塾に入塾した時期、理由 大学2年生の春に伊藤塾に入塾しました。当初は法科大学院ルートで法曹になれれば良いかな、程度に考えていましたが、学部の試験や法科大学院入試を受ける上でも受験指導校で勉強するのが効率がよいと思い、入塾に至りました。
私の勉強法
基礎学習について
学習のポイントや勉強方法 とにかくカリキュラム通り(もしくはそれより早く)基礎マスターを聴き終えること。溜めるとなかなか追いつけないしモチベーションもなくなります。基礎マスターは早めに聴き終えて復習に時間を割くべきです。毎回短答式の過去問を解きながら復習すると効果的です。
・学生生活などにどのような利点があったか 学部の試験では塾生が圧倒的に有利です。東大法学部は出欠がなく試験一発勝負で試験範囲がかなり広いので、法律初学者が実定法科目の単位を取るのはかなり困難です。一方塾生は普段の蓄積があるぶん法律科目は良以上の評価が必ず取れると思います。また、Web受講ができるため、隙間時間に図書館などで学習することができます。
・工夫した点、苦労・失敗した点 スケジューリングが苦手だったので、学習フォロー担当の方に定期的にアドバイスをいただいていました。勉強方針の修正などもしてくださるのでぜひ利用すべきだと思います。
法科大学院対策について
・東京大学法科大学院受験にあたり、どのように学習したか
予備試験論文試験後、論文マスターや論文ナビゲートテキストにつき、7科目を軽く1周回してから過去問を解きました。解答はネット上にあるものを参考に、基本的には伊藤塾のテキストを見直して確認しました。出題傾向や解答の分量、解答用紙の使い方についてはネット上のブログなどを見て一応把握しました。
・伊藤塾の講座がどのように役立ったか 法科大学院入試対策といっても基本は伊藤塾の基本講座をベースに勉強しました。カリキュラム通りに2年間勉強すれば法科大学院は余裕を持って合格できると思います。
・予備試験を受験されている方は、予備試験に向けた学習がどのように活かされたか 予備試験に向けた伊藤塾での学習が全ての基礎です。法科大学院入試は、予備試験と比べて周りのレベルも難易度も下がるので余裕を持って受験できるはずです。
・同法科大学院の受験を志望している後輩受験生へ具体的アドバイス 法科大学院の試験日1、2週間前までは通常通り予備試験論文式の勉強を進めたままでよいと思います。また、東大は特にGPA重視なので学部の成績はしっかりとってください(目安は3.5)。
・慶應大学法科大学院受験にあたり、どのように学習したか
予備試験短答試験後、論文マスターや論文ナビゲートテキストの7科目を1周回してから過去問を解きました(ホームページからダウンロードできます)。それ以外の対策方法について、基本的に東大の項目と同じになります。
・同法科大学院の受験を志望している後輩受験生へ具体的アドバイス 予備試験対策がそのまま法科大学院対策になります。慶應では基本事項ばかり問われるので、各科目原則や定義等を重点的に確認してください。
おわりに
・伊藤塾を利用してよかったこと
1つには、論文マスターや論文ナビゲートテキストなど質のよい教材を入手でき、また、わかりやすい講義を受けられたことがあります。また、少人数のゼミ等では、同じ目標を持つ優秀な勉強仲間に出会うことができました。さらに、司法試験業界最大手の受験指導校であることから、実績や教材、講師陣に不安を抱くこともありませんでした。学習フォロー担当の方にも何度もスケジュールや勉強方針等について相談にのっていただき、感謝しています。
・法科大学院入学後の展望や抱負 企業法務の弁護士になるという夢を叶えるため、法律の勉強に限らず広く視野を持って学んでいきたいと思います。