講義内容だけでなくフォロー制度も充実していたので、非法学部同然でも学習を続けられ、合格できた
K.Sさん:慶應義塾大学法学部4年 ◆学部成績/[GPA]:3.8 S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=75:50:11 ◆受講講座/コンプリート論文答練
合格校/早稲田大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)
はじめに
法律家を志した理由は、昔から様々な業界に興味を持っていてどのようなキャリアを選ぼうか悩んでいた時に、法律はどんな業界でビジネスをするにも関わるということに気づき、様々な業界を法律家として渡り歩きたいと思ったからです。また、母が法律家として仕事をしているのを近くで見ており、困っている人に対して法律という具体的な解決策を提示して手を差し伸べられる強みがあることを感じ、普段から憧れていたというのもあります。伊藤塾には大学二年生の春休みに入塾しました。大学の生協で案内を見て合格率の高さに惹かれました。私は法学部でありながら「政治学科」に属しており、大学で法律の授業は全くといっていいほどなかったのですが、非法学部に近い私でもしっかりと学習が継続できるほど丁寧に教えていただけました。やはり独学でやるのは時間もかかりますし効率的でないので受験指導校に行くことをおすすめします。そしてその中でも、初学者段階から最適な勉強法を示してくれる伊藤塾が一番だと感じます。
私の勉強法
基礎学習について
基礎固めは、基礎マスターをしっかり読み込み、論文マスターや答練で実際に論文をかいてみるというものを繰り返していました。基礎マスターを終えた時点では、今思い返すと全く理解していなかったのだろうと感じます。しかし基礎マスターに執着せず、論文マスターに進んでいく勇気が大切だと感じます。論文マスターを通して、基礎マスターに書いてあった内容が理解できたということも多くありましたし、随時その二つを行き来して、知識を定着させていくことが大事です。そして、わからないことはそのままにせずその都度しっかり調べるなどすべきだと思います。そして、必ず受けた方がいいと言える講座がコンプリート論文答練です。私は、論文が全く書けなかった時期に、これを受けていたおかげで強引に論文を書く機会が作れ、投げ出さずに論文学習を継続することができました。週ごとに科目が異なるので、それに合わせた科目の論文を書く練習を行いました。論文を見ていただく機会はなかなかないので、そういった意味でも受けるべきだと思います。
法科大学院対策について
両大学院入試において、過去問をやりこみました。予備試験の対策をしていれば大体対応できるのは確かですが、大学院によっては独特な問題もあります。例えば早稲田大学の刑法では、ある罪の構成要件のひとつについて自由に説明しろというものがでました。これは、どれだけ周辺論点を整理できているか、それを関連付けて説明できるかなどが問われます。こうしたものは予備試験では見ないものですが、対策をすればきちんと答えが書けるので過去問をみて動向をつかむことが必要です。
早稲田大学法科大学院について、一次審査が書類なので志望動機等をしっかり書いて一次審査を通過するということが大事です。書類審査を甘くみる人も多いようですが、これを突破しないと論文には当然いけないですし、しっかりとしたものを書くことが大事です。私は、先輩や両親に読んでもらい、客観的に言いたいことが伝わるのかをしっかり確認しました。伊藤塾にはステートメント指導の講座もあるのでそうしたものを活用するのもいいと思います。論文式試験に関して言えば、論文ナビゲートテキストにないような難しいまたはマイナーな論点が問われることは少ないので、規範についてはそれで十分で、基礎的な内容を確実に書けるようにするのが大事です。
慶應義塾大学法科大学院については、本当に時間との戦いです。早稲田よりも1科目多い上に時間はかなり短いので書くべき論点を絞ることや簡略化して書くことが求められます。もっとも、問われる内容はかなり基本的です。例えば、民法は相手からの反論は書かなくてよく(2021年度入試)、どんな請求ができるかを淡々と条文を挙げることが求められていましたし、基本的なことがいかに早く正確に書けるかを見られているような気がします。
おわりに
非法学部同然の私でも、2年生からコツコツ勉強をしていけば既修コースに合格することができたので、どんな方でも伊藤塾のテキストをしっかり学習して答練などでアウトプットをしていけば必ず合格できると思います。そして、大学生の方は、一度しかない大学生活をしっかり楽しむこともしてほしいです。勉強は失敗しても後からできますが、大学生活を巻き戻すことはできません。勉強に追われすぎず日々を楽しみながら継続していくことが大事だと思います。伊藤塾は、質問制度も充実していますし、スタッフの方や合格された先輩方が勉強の相談にいつでも乗ってくれる環境がありますので、わからないことや不安なことを1人で抱え込まずに、学習を継続してもらえたらと思います。法科大学院合格はあくまでスタートに過ぎないので、私自身もこれからまた勉強を頑張っていきたいと思います。