勉学に打ち込むことが成長につながると一念発起。人の心に寄り添える市民派弁護士が目標です
Tさん(21 歳)
同志社大学法学部 4 年在学中
※プロフィールは、2015年合格時点のものです。
はじめに
私は、どうせ何十年も働くのなら、自分の特性を活かせる仕事をしたいと昔から思っていて、法曹という職業に憧れを持っていました。
また、司法試験という、最難関の国家試験にチャレンジするということ自体が大きな入塾の動機でもあります。というのも、私は中学受験を経て、中学高校とエスカレーターで進学してきて、血のにじむような努力をした経験がありませんでした。ここで一念発起して勉学に打ち込むことが、必ず自分の成長につながると思い、勉強開始を決意しました。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
1年目は、とにかくモチベーションが切れないようにすることが大切だと思ったので、ライブ講義に欠かさず出席し、疑問点はすぐに質問に行くようにしていました。そして、空き時間を見つけては基礎マスターの復習を根気強く続けました。
基礎マスターは、合格のために必要十分な情報が集約されており、かつ講師がランク付けやマーク箇所の指摘をしてくれるので、メリハリを付けて効率的に知識 を付けることができました。基本書は、私のような優柔不断な人間が使うと、何が必要な知識なのかがわからなくなるおそれがあると考え、ほぼ使用しませんで した。少なくとも予備試験においては、基礎マスターレベルの知識の活用で合否が決まると思います。
論文式試験対策について
論文マスターの予習、復習をサボらずにやり、何度も答案構成を繰り返す、基礎マスターに戻って確認するといったことを愚直に続けました。その際には、答案の型をマスターすること、三段論法を極力守ること、定義趣旨を確認すること、最低限書くべき事項は何かを考えることを意識し ました。また、答練、ゼミなど強制的に論文を書く機会を設け、時間内に書ききる感覚を保つことに努めました。伊藤塾の答練はひねりの加えられた良問が多 く、良い予行練習になりました。あとは、論文ナビゲートテキストに情報を一元化し、手早く論証の確認ができるようにしていました。
法律実務基礎科目対策について
民事は要件事実、刑事は犯人性認定についての対策を重点的に行いました。まず、岡崎講師の講義を聴き、要件事実については新問研や類型別など、犯人性につ いては基礎マスターやゼミのレジュメでインプットを行い、アウトプットは答練や模試を活用しました。手続については、訴訟法の勉強時に、答案で表現できるよう意識して流れや要件の確認をしました。
合格後を見据えて
弁護士過多と言われる現在でも、本当に人の心に寄り添って、親身になって対応できる弁護士は希少であると思っています。合格後は、法律に初めて触れた入塾当時の志を忘れずに、人の心に寄り添える市民派の弁護士になりたいと思います。
最後に
私が合格した最大の理由は、本気になってやった、これだけだと思います。私は自分の能力に自信がなく、「これだけやったんだから」という自信を無理やりつけるために、本気で勉強しました。来る日も来る日も伊藤塾の自習室に通って、集中できない日も、無理矢理机にしがみついて勉強しました。
このように勉強に本気で向き合える環境をつくってくれた両親や伊藤塾の講師、スタッフの方々には本当に感謝しています。これから予備試験合格を目指す皆さんには、それぞれ境遇は違うと思いますが、自分なりに本気になって頑張ってほしいと思います。