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2日単位のペースで勉強を組み立て、短期集中で学習

D.Cさん
【出身大学】明治大学法学部
【予備試験合格時】慶應義塾大学法科大学院(既修)3年

受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

法律の学習を始めた理由私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
実際に法曹に接した経験呉・論文マスター
(入門講座)
質問制度諦めないこと

 

はじめに

法学部に進学し、進路について悩んでいるときに、法曹三者の方々のお話を聴く機会があり、どれも非常に魅力的な職業だと感じ、自身も法曹を目指そうと考えました。また、仲の良い友人が本格的に司法試験の勉強をしていたこともきっかけです。
伊藤塾には、大学3年の6月頃に入塾しました。独学で司法試験合格は難しく、また約1年で法科大学院には確実に合格したいと考えたので、受験指導校を利用することを前提に、高い合格実績のある伊藤塾を選びました。大学のキャンパスから近かった御茶ノ水校で、短期間で力をつけられるよう、評価の高かった呉クラスで特修コースを受講しました。

私の勉強法

基礎学習について

とにかく1年で何とか法科大学院には合格したかったので、1年で学習できる特修コースの講義をWebで受講しました。量が多い民法から聴き始めて憲法・民法・刑法から商法・訴訟法・行政法という順に進めていきました。大量の講義を消化しなければならないので、自由時間が増えた夏休みから、クラスマネージャーの方と相談し、1日に6コマ(講義2日程分)を、倍速を基本にして聴き、翌日は復習で講師がおっしゃったように該当範囲の短答を解くという形で、2日単位のペースで日々勉強しました。短答を解いて見直すことは知識を定着させるのにとても効率的なので、苦しくてもやってよかったと感じます。
とはいえ長期休みはだらけてしまったときもありました。勉強と遊びのメリハリも大事だと思います。講師の指示でテキストに線を引くことや、パワーポイントレジュメの補足などで、テキストの要点がわかりやすくなり、後で復習もしやすくなりました。この加工したテキストや論証カードは、試験前の最終確認や、答練の際の復習などで、ずっと使うことができます。

◇論文学習について

論文マスターは、1日に3コマ講義を聴き、その日のうちに復習も終わらせるという形を基本にしていました。論文のためにテキストを見返すことで、基礎マスターの復習になったので、基礎マスターが終わったら復習が済んでいなくても、すぐに論文マスターに取り掛かるべきだと思います。呉クラスでは、民訴法・商法・刑訴法が、基礎・論文マスターが一体となった完全マスターとして実施され、ひとつの単元の基礎講義を聴いたら、その箇所の論文を解き、また次の単元の基礎講義に移るという形式でした。基礎マスターを受けても、論文を書ける形にするのには時間がかかるので、習った知識について直ちに論文の書き方を学べる効率的なスタイルだと感じました。
論文マスターでは、講師から予習で論文を書いてくることが求められると思いますが、自身は論点抽出と大雑把な構成で予習を済ませていました。いきなり書くのは無理ですし、時間もないからです。その分復習で書き方を意識しました。

◇短答式試験対策について

まず市販教材で過去問を全年度分解きました。自信がない問題や間違えた問題は2周目以降でも解きました。正答率が高い問題は解けないと他の受験生に差を付けられてしまうので重点的に確認する一方で、正答率が低い問題は割り切って進めました。
試験が近づいてきたときに、伊藤塾の全国公開短答模試を受講しました。一般教養まで本番に近い形式で受けられ、順位や合格推定点も出るので、相対的な位置の把握に役立ちました。ただ点数が足りなかったからといって、過度に気にしすぎる必要はないと思います。本番までに弱点の復習をしていくことが大切です。

◇論文式試験対策について

苦手な科目についてコンプリート答練を受講し、また直前答練や全国公開論文模試を受講しました。出題が予想される分野の問題を解くことができたのは有益でした。書いて添削を受けることで、自身が気づいていなかった点について客観的な指摘を受け、改善すべき点を意識できました。
また答練を機に、基礎マスターテキストや問題研究を読み返すので、復習の良い機会になりました。論文模試は、本番に近い環境で受けたかったので、会場で受験しました。2日で10科目という過酷な試験の体験ができたのは、本番の良い練習になりました。また、ある程度良い順位が取れたので、焦らず勉強していこうという後押しにもなりました。

◇口述試験対策について

友人と、伊藤塾の過去問再現集を利用し、練習しました。具体的な会話などが再現されていて、後述の雰囲気を感じながら練習できました。
また、伊藤塾の口述模試を受講しました。友人以外の人を相手に話すことは、全く違う緊張を感じることを体験できました。受けていなかったら、本番でもっと緊張して大変だったと思います。また、短い期間しか残されていない中で、もっと勉強しなければと思うきっかけとなりました。

学生生活との両立について

私は大学3年の6月頃(3年前期)に入塾し、学習を開始しました。3年前期まででかなり単位を取っていたので、夏休みと後期からは、授業関連の学習をする必要がなく、ほぼ伊藤塾の勉強だけで過ごすことができる環境にありました。大学4年になる頃にはコロナで外に出られなかったので、その期間も家で学習を継続しました。1年で法科大学院合格の水準まで到達できたのは、このようにほぼ伊藤塾の講義に専念できたことが大きいと考えます。
法科大学院に入ってからは、授業の予習と復習が忙しく、目の前の予備試験のための勉強時間の確保が大変でしたが、朝起きて答練を解くなどしたことがよかったと思います。

おわりに

長く様々な面で支えてくれた家族に感謝したいです。また、呉講師や伊関講師の授業がなければ合格することはできませんでしたし、伊藤塾長にも口述試験の会場で励ましの言葉をいただき、勇気が出ました。講師の方々・スタッフの皆様にも感謝申し上げます。
諦めずに地道な作業を繰り返すことが合格への道だと思います。司法試験合格に向けて辛いことから逃げずに努力を重ねていきたいです。



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。