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明日の法律家講座 東京校第268回

2018年2月3日(土)実施

法曹の業務の魅力と責任~検察官として、弁護士として

【講師】 落合 洋司 氏(弁護士、「泉岳寺前法律事務所」代表、元検察官)
 


講師プロフィール

落合 洋司 氏(弁護士、「泉岳寺前法律事務所」代表、元検察官)

落合 洋司 氏
<学歴と主な職歴>
1987年3月 - 早稲田大学法学部卒業
1989年4月 - 司法修習(41期)終了、東京地方検察庁検事任官
1990年4月 - 徳島地方検察庁検事
1993年4月 - 名古屋地方検察庁財政経済係検事
1995年4月 - 東京地方検察庁公安部検事
1996年4月 - 東京地方検察庁公判部検事
1997年4月 - 静岡地方検察庁検事
2000年4月 - 千葉地方検察庁刑事部麻薬係検事
2000年8月 - 検事退官
2000年9月 - ヤフー株式会社法務部勤務(常勤)
2000年10月 - 弁護士登録
2001年11月 - ヤエス第一法律事務所に入所。ヤフー株式会社は非常勤となる。後にイージス法律事務所(港区虎ノ門)を設立。
2007年3月 - ヤフー株式会社退職
2008年9月 - 泉岳寺前法律事務所(港区高輪)設立。
2010年4月 - 東海大学大学院実務法学研究科特任教授
2017年3月 - 東海大学大学院実務法学研究科特任教授退任
 

講師からのメッセージ 

私は、11年5か月、検事を務めた後、弁護士となって現在に至っています。任官したのは平成元年ですから、終わろうとしている平成とともに、法曹としての活動をしてきたことになります。
検察を取り巻く情勢は、特に最近厳しく、その姿勢や手法が強く批判されることが多くなっています。かつては東京地検特捜部が「最強の捜査機関」と絶賛され怖れられていた時代もありましたが、現在は様変わりしています。私自身、そのように移り変わる検察の姿を、内と外から見てきたことになります。
ただ、犯罪に対して厳正に対処し、裁判所に訴追して有罪判決を求め、刑罰を執行する機能は、健全な法治国家では不可欠で、その機能が低下すれば社会の治安は損なわれてしまいます。批判のための批判ではなく、検察がいかにあるべきか、変わるべき点はどこにあるかが、常に建設的に語られ、国民のために、変革されるべきは変革される必要があると思います。これは、検察だけでなく、裁判官、弁護士についても言えることです。
講演では、私自身が検察の内と外から見てきたこと、体験したことや感じたこと、問題点などをできるだけ率直に、わかりやすくお話するとともに、今後進むべき方向性についても、感じていることをお話したいと考えています。
また、弁護士に転じてから既に17年余りが経つ中での体験、感想なども、聴衆の皆さんのお役に立てるようにとの観点でお話するつもりです。さらに、ブログ、ツイッター等のSNS、各種メディアにおける取材など、情報発信の実態や現在に至る経緯についても、興味、関心を持たれている方は少なくないと思いますから、参考となるお話をしたいと考えています。