伊藤メソッド
伊藤塾では、すべての学びのベースとなる考え方として『伊藤メソッド』があり、それは全カリキュラム、講師陣、指導方法などの根底に反映されています。 『伊藤メソッド』では3つのことを重視しており、これらに則って効率的な学習を進め合格へ到達することは、その先の可能性を大きく広げることにつながると、私たちは確信しています。
method 1. 盤石な基礎を形成する
基礎とは、法律家・行政官に必要な基本的な知識と考え方のことを指します。たとえば、あらゆるスポーツにおける体幹を鍛えることの重要性に似ています。法律についても、あいまいな知識をただ記憶するのではなく、その背景、原理・原則を知ることが、精度を高めた“使える”知識となると考えます。応用力や思考力なども、揺るぎない基礎があってこそ成り立ちます。
伊藤塾ではさらに、基礎をバラバラにただ記憶するのではなく、知識間の関係性を理解し、体系的に習得(=インプット)していきます。また、演習(=アウトプット)と交互に繰り返すことで、螺旋階段状に着実に基礎の形成を図ります。
method 2. 未知の問題への対処力を養う
「本試験には2種類の問題しかない。知っている問題と知らない問題だ」。多くの人が「知らない問題」を減らそうと、様々な問題集や講座に取り組みますが、残念ながら本試験では、見たことのない問題に必ずぶつかります。そこで大切になるのは、知らない問題も自らの頭で考え、答えを導き出せるよう訓練しておくことです。伊藤塾ではカリキュラム内で、「なぜ」と問い続ける訓練、相互の関連を考える訓練、共通点と相違点を見つける訓練を通じて、「答えを生み出すための頭の使い方」の習得をしていきます。正解のない問いにも、自ら正解を導き出すことができる力。そんな、試験のみならず、自立したプロとして実務でも活きる“未知の問題への対処力”を育てます。
method 3. 自分の言葉で表現する力を培う
試験では、マーク式や論文式など様々な形式があります。しかし、試験対策や法律知識を万全にすることが、実務家としての活躍に直結するわけではありません。合格後に実務において求められる力は共通しています。それは、自分の頭で考えて答えを導き出し決断する力、事実と論理に基づいた言葉で他者を説得し、信頼を得る力、そして相手の立場を想像する力です。法律家・行政官は、法律を駆使して市民の人権を守るプロだからこそ、専門知識を納得できる形で相手に伝えることが、とても大切になってくるのです。伊藤塾では、合格後、活躍できる実務家になるため、こうした力を講義の演習(=アウトプット)や「合格後を考えた取り組み」などを通じて養成していきます。