明日の法律家講座 バックナンバー
明日の法律家講座 東京校第280回
2019年2月16日(土)実施
司法サービスへのアクセス改善をめざして
【講師】石田 愛 氏(弁護士、「桜丘法律事務所」所属)
講師プロフィール
石田 愛 氏(弁護士、「桜丘法律事務所」所属)
早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了
裁判所職員として勤務した後、早稲田大学大学院法務研究科修了
2009年 弁護士登録(第二東京弁護士会)。桜丘法律事務所入所
2011年~2017年 司法支援センター(法テラス)の常勤弁護士として、過疎型事務所である法テラス福知山法律事務所、法テラス本部、都市型事務所である法テラス東京法律事務所に赴任するとともに、法務省大臣官房司法法制部における研修等を経験。
2017年 桜丘法律事務所へ復帰
弁護士会活動その他
第二東京弁護士会 裁判員センター 副委員長
第二東京弁護士会 高齢者障がい者総合支援センター 委員
NPO法人ストップいじめ!ナビ 弁護士チーム所属
講師からのメッセージ
人がいれば法的問題が発生します。法的問題を解決するために、どこにいても、どんな人でも、司法サービスが受けられる社会が理想です。しかし、司法サービスへのアクセスは必ずしも容易ではありません。金銭的ハードル、人的ハードル、心理的ハードル、制度的ハードル、地域的ハードル、ほかにも様々なハードルがあります。
司法サービスへのアクセスをより容易にするために何ができるのか。自分が敷居の低い弁護士になること、司法の使い方を皆さんにお知らせすること、弁護士が少ない地域に弁護士を派遣すること、司法サービスにアクセスしやすくする制度を作ること、司法の担い手を育てること、ほかにも様々な方策があるはずです。
弁護士という仕事の面白さは、これをやってみようと思いついたときに、その世界にとびこみやすいところにあると思います。弁護士というのはとても自由な仕事なのです。弁護士という肩書きがあるからこそ、あるいは弁護士としての知見があるからこそ、できる仕事もたくさんあります。とはいえ、弁護士とはこういう仕事をする人だ、という枠にとらわれる必要はありません。たまたま知り合った人との縁を活かしてもいい。ふと思いついたことを形にしてもいい。弁護士であることが一見関係ないことでも、何でもやってみていいのです。
弁護士になって10年目。司法サービスへのアクセス改善というマイテーマを軸に、偶然なのか必然なのか、我ながら落ち着きなく色々やって来たなと思いますし、今も日々あれこれやってみています。今回は、そういった体験談をお話しします。こういう働き方もあるのだな、と思っていただけたら幸いです。