明日の法律家講座 東京校第326回
2023年4月15日(土)実施
インハウスとプライベートプラクティスの双方を経験して
講師プロフィール
藤井 友弘氏
(生命保険会社弁護士)
2012年3月 上智大学法科大学院修了
2014年4月 弁護士登録、株式会社みずほ銀行入行、同営業店勤務
2015年4月 株式会社みずほ銀行/株式会社みずほフィナンシャル
グループ法務部勤務
2019年4月 外国法共同事業法律事務所リンクレーターズ入所
( 外資系証券会社へのパートタイム出向を含む。)
2023年4月 生命保険会社入社
- 稲田博志・笹川豪介編『銀行員のためのトラブル相談ハンドブック』(新日本法規出版㈱、2017年2月、共著者として参加)
- 金融法務事情 2017年3月25日号「関西金融判例・実務研究会報告メインバンクが融資先から受けた弁済が支払不能後になされたものとして否認された事例―高松高判平26. 5 .23の検討―」
- 銀行法務21 2018年5月号「 民事執行法改正―財産開示制度を除く諸論点」
- 改正債権法実務研究会編『これ一冊でよくわかる 改正債権法と営業店実務』(㈱経済法令研究会、2020年7月、共著者として参加)
- 金融取引法研究会編『銀行取引約定書参考例 実務解説』(㈱経済法令研究会、2021年7月、共著者として参加)
笹川 豪介氏
(LINE Pay株式会社執行役員CISO IT統制本部長・弁護士(インハウスハブ東京法律事務所))
2004年4月 中央三井信託銀行株式会社
(現三井住友信託銀行株式会社)入社
2009年3月 筑波大学大学院ビジネス科学研究科法曹専攻
(法科大学院)修了
2011年4月 弁護士登録
2014年10月 岩田合同法律事務所入所
(三井住友信託銀行からの出向、2016年9月まで)
2019年2月 LINE株式会社入社
- 中央三井トラスト・グループ信託業務研究会編『Q&A信託業務ハンドブック[第3版]』(金融財政事情研究会、2008年5月、共著者として参加)
- 金融法務事情2014年5月25日号~2016年9月25日号「実務にとどく相続の基礎と実践1~24」(連載)
- 新井誠編『信託法実務判例研究』(有斐閣、 2015年3月、共著者として参加)
- 稲田博志・笹川豪介編『銀行員のためのトラブル相談ハンドブック』(新日本法規出版㈱、2017年2月、共著者として参加)
- 金融取引法研究会編『銀行取引約定書参考例 実務解説』(㈱経済法令研究会、2021年7月、共著者として参加)他多数
講師からのメッセージ
『企業法務』をやりたいです。これは、司法試験の合格を目指す皆さんからよく聞くフレーズです。しかし、『企業法務』は必ずしも訴訟や紛争が関係しないことも多く、司法試験の論文式試験対策として紛争をベースとした事例問題を多く解かれている皆さんにとっては、実際には何をやっているかイメージが湧きづらい分野であるように思います。また、一口に『企業法務』といっても、会社の規模、取り扱っているビジネス、その顧客層、法律分野等によって、実際の業務内容は異なりますし、法律事務所に所属する弁護士として『企業法務』を取り扱う場合もあれば、企業に所属するインハウスロイヤーとして『企業法務』を取り扱う場合もあります。加えて、インハウスロイヤーの中でも一般的な法務部門での勤務のみならず、コンプライアンス部門、情報セキュリティー部門、企画部門等にて勤務する者も増加しており、その活躍できるフィールドは今まさに拡大しているところです。私たちは、『企業法務』と呼ばれるものは一義的なものではなく実際にはバライティに溢れ、このバライティこそが『企業法務』の魅力の1つであると考えています。
私たちのキャリアは、インハウスロイヤーとプライベートプラクティスの双方を経験する等、決して、皆さんが思い描くような弁護士としての王道のキャリアではありません。しかし、様々な経験を経たからこそ得ることができた知見から、企業法務を志す皆さんにキャリア選択の一助となるべく『企業法務』の業務内容、やりがい、魅力、キャリアプラン、弁護士業務の拡大の可能性等をざっくばらんにお話しさせていただきたいと思います。