明日の法律家講座 東京校第329回

2023年7月15日(土)実施

ベトナムの重要性と中国の諜報活動
42年間の外交官の経験を踏まえて~

 講師プロフィール

梅田 邦夫氏
(元外交官、外国人材共生支援全国協会(NAGOMi)副会長、
 中南米日系社会連携大使(外務省参与))

梅田 邦夫氏

1954年広島生まれ。1978年京都大学法学部を卒業し、外務省入省。外務本省では人事課長、アジア地域政策課長、南部アジア部長(東南アジア・南西アジア)、国際協力局長(ODA)等を歴任。海外勤務は、インドネシア、ペルー、中国、国連日本代表部、ブラジル、ベトナムなど8か国。2020年退官。外務省時代、①フィリピン残留日本人、従軍慰安婦、ベトナム在留日本兵家族など「先の戦争に絡む問題」、②ペルー公邸人質事件後の大使館機能立て直し、9.11同時多発テロ、外務省不祥事調査と組織改革、冷凍毒餃子事件などの「緊急事態・事件対応」、③北京オリンピック・パラリンピック、FIFAワールドカップ・ブラジル大会、リオ・オリンピック・パラリンピック、天皇皇后両陛下のベトナムご訪問など「大型行事」を担当。現在は、①人口減少と労働力不足問題、技能実習・特定技能制度改革、日本在住ベトナム人や日系人が直面する問題、②日越関係、③米中覇権争い、④中国の諜報活動などをフォローしている。

【執筆】
  • ベトナムを知れば見えてくる日本の危機(小学館)

講師からのメッセージ 

①日本にとってベトナムが重要になった3つの理由、②共産党が統治する中国とベトナムの相違点、ベトナムから見える中国のこわさ、③外交官生活を通じて見聞した中国の諜報活動等について語らせていただく。法曹界の未来を担う皆さんが、東南アジア及び中国に関する理解を深めるとともに、日本の将来を考える際の一助になれば幸いである。