明日の法律家講座 東京校第336回
2024年1月13日(土)実施
君たちは法曹としてどう生きるか
~企業法務弁護士の道のり~
講師プロフィール
三谷 革司氏
(弁護士、「スパークル法律事務所」主宰)
香川県出身。香川県立丸亀高等学校、東京大学法学部卒業、米国コロンビア大学ロースクール修了。2002年弁護士登録(第一東京弁護士会)。2021年スパークル法律事務所を設立。
国際取引を含む企業法務全般に長く携わり、特に国内外の企業に対する会社法関連・事業関連法令の相談業務を中心に幅広く取り扱っています。近時は、株主提案を伴う非友好的買収事案や委任状争奪戦への対応、役員の善管注意義務が問題となる会社紛争、特別委員会の設置助言など、数多くの複雑かつ難解な事案でアドバイスを提供しています。
『最先端をとらえる ESGと法務』(2023、清文社、共著)、「近時の株主動向を踏まえた対応」(会社法務A2Z 2023年3月号)、「ガバナンス改革を先導する株主提案の動向」(ビジネス法務2023年3月号)、『書式 会社訴訟の実務-訴訟・仮処分の申立ての書式と理論』(2021、民事法研究会、共著)、『Q&A令和元年・改正会社法』(2020、新日本法規、共著)など
講師からのメッセージ
私は弁護士になって以降、主にいわゆる企業法務と言われる分野でキャリアを重ねてきました。企業法務では、企業に生じる様々な法的問題に対応するため、幅広い法律を熟知しておく必要があるとともに、特定の法律領域について深い専門知識が求められることもあります。とはいえ、受験生の皆さんにとっては、企業法務という言葉を聞いたことはあっても、実際にどのような仕事をしているのか、具体的なイメージが持ちづらいのではないかと思います。本講座では、私が経験してきた案件やエピソードを紹介し、企業法務の魅力についてお伝えできればと思います。特に、海外留学の経験を踏まえて、海外の法制度を学び、外国の法曹実務家と一緒に仕事をすることで得た視点などについてもお話しできればと考えております。
同時に、私は企業法務弁護士ではありますが、一般的な民事事件も扱っています。法曹としての根本的な部分では、いわゆる街弁であっても企業法務弁護士であっても、共通する部分が多々あると考えています。法曹において普遍的に求められることについてお伝えするとともに、日本における法制度の現状や問題点、今後、法の支配を実現していくために次世代の法曹に期待されることについてお話をし、皆さんが法曹としてどう生きるかを考えるきっかけになってもらえればと思います。