明日の法律家講座 東京校第348回
2024年8月3日(土)実施
学術交流を通じた平和貢献
講師
髙山 佳奈子 先生
(京都大学大学院法学研究科教授)
1991年 東京大学法学部卒業
1993年 東京大学大学院法学政治学研究科助手
1996年 成城大学法学部専任講師
2002年 京都大学大学院法学研究科助教授、2005年 同教授
【 主な取組み·活動】
1998-2000年ケルン大学客員研究員、2004年から国際刑法学会本部理事、2016年からドイツ比較法学会連携会員、2022年からアレクサンダー·フォン·フンボルト財団国際助言委員。ドイツ連邦共和国功労十字勲章小授章、フィリップ·フランツ·フォン·ジーボルト賞、オイゲン&イルゼ·ザイボルト賞を受賞、ハンブルク大学名誉博士。
守屋研究奨励賞·季刊刑事弁護新人賞。
【 主な著書】
『グローバル化と法の変容』(共編著、日本評論社、2018年)
『日中経済刑法の最新動向』(共編著、成文堂、2020年)
講師からのメッセージ
マスコミの報道だけでは、各国の法律家や市民が何を考え、どのように暮らしているかがわかりません。意図的な情報操作が行われていると感じることも多いです。しかし、一般の方にとって、信頼できる外国語の情報を直接入手して分析することは容易ではないでしょう。研究者の役割の一つは、各国の仲間と連携して、世界情勢の本当の姿に少しでも近づき、また日本について正しく発信することです。また、法学教育において、日本出身の学生や留学生を国際平和に貢献する法律家へと育てることも大切な任務です。今回の講座では、ロシアや中国との関係も含め、日々の取り組みのいくつかを紹介したいと思います。