沖縄スタディツアー
合格のために。合格後のために。
2024年沖縄スタディツアー
実施日程:12月7日(土)~9日(月)
ツアー詳細
※募集期間:11/15(金)まで
近世以降日本からの強い政治的影響力を受けつつも、大陸と日本列島の中間に位置する琉球国は、古くから独自の文化を維持し、明治以降の近代日本において地域的な特殊性を有してきたといえます。そしていうまでもなく、現代史において沖縄は、地上戦、米軍による占領統治、さらに返還と「やまと」とは全く異質の歴史と運命をたどり、現在ではアジア太平洋地域において地政学上きわめて重要な地域となっています。
このように、沖縄は、歴史について、さらに普段見過ごしてしまう憲法や人権、そして平和の意義について深く考え直す格好のきっかけを与える地域であるといえます。伊藤塾では、主として司法試験の合格者を対象に、合格発表直後に沖縄視察旅行を実施してきました。現在では、法科大学院入試に向け、パーソナル・ステートメントの題材を考えるために参加される方や司法書士・行政書士を目指す皆さんも多く参加され、合格後を強くイメージできる旅行として評価されています。
なぜ沖縄へ行くのか
皆さんは沖縄と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
県民の四人に一人が犠牲になったという太平洋戦争の激戦地、戦後のアメリカによる占領、返還、沖縄本島の20パーセントを占める広大な米軍基地、米兵による凶悪犯罪、などなど。
沖縄は琉球王国の時代から政治的に難しい立場を生きてきました。そして現在もなお政治的に翻弄されているといえます。憲法9条の安全保障問題、基地のための用地接収という財産権の問題、代理署名をめぐる中央と地方の問題、基地問題が争点となった首長選といった民主主義の問題。このように、沖縄には現代日本が直面している憲法問題が凝縮されています。沖縄に行って、実際に自分の目で基地を見たり、地元の皆さんと交流して話を聞くことは、これから法律家になろうとする皆さんにとって必ずや糧となることでしょう。
他方沖縄には琉球王国以来の豊かな文化があります。
華麗な琉球舞踊、独特の旋律の琉球民謡、宮古上布などの美しい発色、泡盛、ゴーヤチャンプルーなどの沖縄料理。沖縄出身のミュージシャンもめざましく活躍しています。
そして、沖縄の青い海、青い空。
沖縄の顔は一つだけではありません。
沖縄で何を学ぶか
このように伊藤塾の沖縄視察旅行は、単なる観光旅行とはひと味違います。米軍基地の中に村役場を建設したことで有名な読谷村の元村長の話を聞いたり、沖縄の法律実務家や琉球大学教授のお話を聞いたり、普通では体験できないことを企画しています。沖縄の地で、同じ受験仲間や伊藤塾長、伊藤塾講師と語り合い、沖縄の歴史や基地の現状を見ることは、憲法や民主主義についての考えを一層深めてくれることでしょう。
体感しました!現地で学ぶ意義!2023年沖縄スタディツアー参加者の声
※プロフィールは2023年参加時のものです
行政書士受験生 Kさん
このツアーで私は、そこで生活する人々がたどった歴史を正しく知り、理解することの重要性を実感しました。
また先人から受け継いだ文化やその価値観は、かけがえのないものであり、個々の思いを大切に守っていくことが、私たち法律や行政を学ぶ者の重要な使命ではないかと考えました。
行政書士受験生 Rさん
今回の旅行を意識すると、情報がどんどん自分に飛び込んでくるようになりました。振り返ると、行く前に戦争のつらい話を聞いておくことは、沖縄でお話を聞く心構えになり、大変効果的でした。
あおばさん
昨年に続き、二度目の参加となりました。昨年は、沖縄という地を知る「場との出会い」に対し、今年は、再会を含め「人との出会い」という印象が強い旅となりました。感想を綴りながら、「憲法にも通ずる部分があるかもしれない」と感じ、改めて憲法の凄さを知りました。
司法試験受験生 T.Hさん
今回のツアーでは、法律を目指す受験生や実務家の方々が参加し交流を図ることができました。沖縄の歴史や、講師の方々から法律家としての様々な話を聞き、学習に対する姿勢・意欲が高まったと感じました。 また、旅行をするにあたって社会人1人での参加となったため現地で浮いてしまわないかが非常に心配でしたが、スタッフの方々の温かい雰囲気作りのため、皆和やかにツアーを楽しむことができました。
司法試験受験生 K.Tさん
「沖縄のことを知らなかった」
これがスタディツアーに参加して抱いた感想である。
沖縄戦やその後長きにわたって沖縄がアメリカの占領下にあったこと、
基地問題については、もちろん歴史の授業やニュースを通じて知っていた。
ただ、戦争を肌で感じ、沖縄に生きる人の声を直に聞いたのは初めてだった。
<特集> 元沖縄県知事 故 大田昌秀先生を偲んで
沖縄スタディツアーで大変お世話になった大田昌秀先生が、2017年6月12日、ご逝去されました。 ご生前のご厚情に深く感謝し、先生のご遺徳を偲びつつ、先生のご功績の一部を紹介させていただきます。