「出会いは人を成長させる」という信念を持ち、お客様の権利を守ることができる法律家になりたい

鈴木 篤

所属:埼玉県行政書士会
     伊藤塾行政書士OB・OGの会秋桜会企画運営委員

合格年度:2012年度
登録年月:2013年8月

埼玉県行政書士会大宮支部所属の鈴木篤と申します。行政書士になる前は機械設計会社に約6年半勤務し、機械設計職及び技術営業職に携わっていましたが、経営に携わる仕事がしたいと思い、行政書士試験の勉強をするため、会社を退職しました。2013年8月の30歳の時に行政書士登録をしました。2013年は子供も生まれ、仕事と生活が一変した年です。趣味はギター演奏で、仕事で疲れた時に演奏し、ストレス解消をしています。現在は、法律の勉強はもちろん、英語や中国語の語学の勉強にも力を入れています。
 

前職の経験から、経営に興味を持ち、独立開業できる法律資格の行政書士を目指しました。

前職で機械設計会社に技術者として勤め、その後、技術営業職に携わりました。仕事で会社の社長と接し、経営というものに興味を持つようになりました。そこで、経営に携わる仕事を探し始め、国家資格の税理士や行政書士を知り「資格を持てば独立できる」と考えました。最初は経営の基礎知識になる、簿記の勉強をしました。その後、会計関係よりも法律関係の方が自分には向いていると思い、行政書士を目指しました。

先輩行政書士の事務所で修業をする中で、国際業務を知り、実務を覚えていきました。

当事務所は外国人の在留資格関係の業務をメインにしています。他にも許認可関係業務は、建設業許可、宅地建物取引業免許、旅行業登録等も扱っています。外国人関連の業務を扱うきっかけになったのは、先輩行政書士事務所で修業する機会を得た時に、その事務所が外国人関連の業務を中心に取り扱っていたためです。先輩行政書士事務所で働く前は「VISA(ビザ)」とはどういうものなのか知りませんでした。しかし、その事務所で約1年間修業をして実務を覚えていきました。それが、現在のメイン業務となっています。

行政書士法第10条や行政書士倫理綱領にある言葉を、常に心に留めて業務を行っています。

 行政書士法という法律の第10条に「行政書士は、誠実にその業務を行なうとともに、行政書士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。」という条文があります。これを常に心がけています。また、修業していた事務所では、行政書士倫理綱領というものを朝礼で読み上げていました。行政書士法第10条の「誠実」にということや「信用」・「品位」を害さないというのは常に考えています。また役所からも信用される行政書士になるということも心がけています。他にもお客様へ安心や信頼を持ってもらうため、服装や身だしなみに気をつけるようにしています。

受験生時代に学んだ「法律の読み方」が、法的文書を書く際に役立っています。

行政書士試験に基礎法学という科目があります。この科目で勉強した「又は」と「若しくは」や「及び」と「並びに」という法令用語を理解したことによって、実務で法的文書を書く際に役立っています。また、憲法の中で「マクリーン事件」という、外国人の人権に触れた判例を学びました。この判例は外国人の人権はどう扱われているのかを知る上で重要な判例です。外国人関連の業務を扱う私にとっては、基本に立ち返ることができる判例です。

徽章をつけた瞬間がうれしくもあり、間違ったことはできないと気が引き締まる思いをしました。

  行政書士になるには、行政書士試験に合格等をして、行政書士名簿に登録をする必要があります。登録後は行政書士証票等を受け取る交付式があります。この時に、行政書士の徽章(バッジ)も受け取るのですが、その徽章(バッジ)をつけた時は本当にうれしかったです。それと同時に、これからは「間違ったことはできない」という思いもわいてきました。業務の中で印象に残っていることは、ある会社が外国人に違法なことをさせておきながら、その外国人を見捨てた時です。この時は、悔しく悲しい複雑な気持ちになりました。

起業をするときに、国家資格を持っているということは、信用の点で有利に働くことがあります。

行政書士の一番の魅力は独立開業できることだと思います。インターネットが発展した現在では誰でも気軽に起業することができます。行政書士も個人事業主という点では起業していることになります。しかし、他の起業者との違いとして、国家資格を持っていることは信用において有利となります。この有利な点は、銀行やお客様に接していると実感できます。また、外国人関連の業務で言えば、外国人は異国の地である日本での事業活動や生活をしていくことが大変です。そんなとき、ちょっとしたことでも頼りにしてもらえるのは、行政書士の大きな魅力だと考えています。自分が、外国に行ったときに、その国に信用できる人がいると、とても心強いですよね。

調整をすれば休みを自由にとることができるのも、自営業である行政書士の大きな魅力です。

事務所の休日は土日祝日としていますが、実際は休日と呼べる休日はありません。ただ、自分で時間を調整し休むということはできます。休日がある日は娘と遊ぶことが多いです。相談者の中には、平日の仕事後に相談したいという方もいます。そのときは、昼の時間を休みにする等して時間を調整すれば、半日単位や時間単位で休みが作れます。平日の昼間でもやり方次第で休むことができるのは、自営業である行政書士の大きな魅力です。

「出会いは人を成長させる」という言葉を信念に、お客様の権利を守る法律家を目指しています。

行政書士をしていると、他の士業と間違われることがあります。税理士や弁護士は認知度が高く、間違われることはありませんが、司法書士と間違われることが多々あります。また、「行政書士って何をする仕事?」と聞かれることがあります。行政書士の業務は多岐に渡るため、説明が難しいですが、その人に関係のある業務で回答しています。行政書士は食えないという話もあります。良い法的専門サービスを提供すれば、食べていくことはできると考えています。私は「出会いは人を成長させる」という信念を持ち、人と出会い、自身が成長していくことで、お客様の権利を守ることができる法律家になりたいと思っています。そして、将来的には組織化をし、全国規模で事務所を展開して行きたいです。

さいたま国際行政書士鈴木篤事務所

埼玉県さいたま市大宮区にて、外国人の在留資格諸申請や各種許認可(建設業許可、宅地建物取引業免許、旅行業登録等)申請を取り扱う国際行政書士事務所を、弁理士事務所との合同事務所形態として、開業しています。外国人の在留資格はもちろん、国際特許や国際商標等、企業様が海外へ進出する際の、知的財産権や外国人人材の活用等のサービスを提供しています。