伊藤塾で出会った塾友は、私の大きな財産となりました
W.S さん(42歳)
[受験回数] 2回
[受講講座] 行政書士合格講座、各種ゼミ
※プロフィールは、2012年度合格時点のものです。
行政書士試験との出会い
法律事務所に秘書として長く勤務し、日々の仕事に慣れつつも、何となく物足りなさを感じ、30代で社会保険労務士の資格を取得。その後、私自身の年齢や社会情勢の変化から、現在の事務所で秘書として仕事をすることができなくなった場合の選択肢の1つとして、社労士としての開業を考えた時に、社労士と行政書士ダブルライセンスを取得することによって、仕事の幅が広がるのではないかと考えたことが受験のきっかけです。それとミーハーだけど、「カバチタレ」の影響も(笑)。
1年目は別の大手受験指導校に通ったものの、仲よくなった受講生のなかで、唯一自分だけが不合格となり、深く心が傷つきました。しかし諦めきれず、模試後の解説で一目惚れした志水講師に救いを求め、伊藤塾に入塾しました。
受験勉強中で、辛かったこと・嬉しかったこと
お酒を飲むのが好きで、毎日晩酌が欠かせない性格なのに、飲むと眠くなるために禁酒をしたことが辛かったです。また昨日勉強したことが、翌朝すっかり記憶から消えている事実に気づいて、何度となく屋上から飛び降りたい思いに襲われました。よく「勉強は下りのエスカレーターを駆け上がるようなもの」と比喩されますが、まさにそんな感じでした。
嬉しかったことは、同じ目標を持つ志の高い塾友に恵まれたことで、休まず講義に出席し、合格に結びついたとのだと思います。伊藤塾で出会った塾友は、私の大きな財産となりました。
私がとった学習方法
1年目に中途半端だったアウトプットを中心に勉強を開始しました。過去問はすでに何度も解いていたので、行政書士試験の科目と重なる公務員試験用の問題集を購入し、問題演習をしました。答えだけを覚えてしまうことを避けるため、設問自体をマジックインキで黒塗りし、毎回個数問題のつもりで問題を解きました。解説を自分で再現できるくらいに、どんな二日酔いでも、寝起きでも、絶対に間違えないと自信がある肢に関しては、全文黒塗りし、解くべき問題の数を減らし、効率よく学習ができるようにしました。演習の際には、解説に根拠条文が載っていても、必ず条文を引きました。普段使いの条文として、法令検索で行政三法などをダウンロードした際は、それぞれ義務規定は赤、努力規定は黄色、当事者が主宰者なのか行政庁なのかなど間違えやすいところを置換で色分けし、視覚的に条文を読むことを心掛けました。
伊藤塾のテキストは全てルーズリーフ形式になっているため、民法の学習の際は、テキストで重要と思われ、かつ自分が覚えてない・苦手だと思うところを抜き出して、それぞれ家の目に付くところに置いておきました。
キッチンは弁済や相殺、お風呂場は賃貸借使用貸借消費貸借、玄関は占有権、トイレは留置権、ベランダは無権代理と表見代理、アイロン台は連帯債務単純保証連帯保証というように。モノにもよりますが、多くても3枚程度目に目を通すだけなら3分もかかりません。
靴磨きしながら、洗濯物を干しながら(あるいは取り込みながら)、料理しながら(食器を洗いながら)、お風呂に入りながら。ながら勉強はよくないとはよくいわれますが、こと私に関しては、ながら勉強が功を奏しました。
7月頭くらいから、寝る前はなるべく志水晋介講師の民法条文解析を聴くことにしました。1.5倍速にすると、一つの単元が丁度通勤時間と一緒なのでiPhoneに入れ、通勤時にも可能な限りリピートしました。
さらに7月からは市販模試を購入し、3時間という時間を使って緩急つけつつ、問題をテンポよく解く、本試験のための体内時計を自分なりに確立し、そのことは、大きな収穫となりました。
模試について受験指導校の先生方は、「点数は関係ありません」とよくおっしゃいます。確かに終わった後、いつまでも点数にこだわっていても道は全く開けませんが、受ける前、および受けている最中は、「毎回満点を取ってやる」くらいの気持ちで挑むことは大事だと思います。さらに受ける際には、前回の反省点(例えば前回時間が足りなかったら、今回は時間内に全問解ききるとか、下らないミスをしたら二度と同じ論点は外さないとか)を、次の模試できちんとリカバリーしていくことを念頭に受験しました。
総論「私の合格ポイントと反省ポイント」
合格ポイントは、限られた時間内でメリハリつけて学習し、まわりがやっているからと闇雲にいろいろなテキストや問題集に手を出さなかったことだと思います。
反省ポイントは、本試験でマークミスをしたこと(一般知識だったので、下手すれば命取りになるところでした)です。
自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
通学受講だったので、ほぼインターネットでは受講していませんが、欠席してもインターネット講義で同じ内容を受講できるという安心感は大きかったと思います。クラスが始まる前に、岡講師や坂本講師が教室にいらして、個別に質問を受け付けてくれるので、疑問点をその場ですぐに解消できるのは、ライブクラスの大きな魅力です。
最後に
今後は社労士の資格も生かしつつ、成年後見制度に関わり、遺言書や遺産分割協議書作成など、身近に起こりうることで、具体的にどうしたらいいのかわからないことを、親身・丁寧、かつスピーディーに提供できる行政書士となりたいと思います
最後にストイックになることは決していけないことではありませんが、資格試験の勉強は1日2日の話ではなく、ある程度長いスパンです。「なるべく○○をしない」、はつくらずに「◯◯したら、△△する」のように、目の前に絶えず人参ぶら下げ作戦を実行してみてください。勉強することが楽しく思えてきたら、合格はもうすぐ目の前です。