開業して2018年10月で1年経過しました。弊所では、少し特殊な受任の仕方をしています。
　弊所が直接受任するのは相続案件、在留資格案件が中心ですが、その他に行政書士事務所と業務委託契約し、そこから受任する業務を月の10日ほどしています。
　よく、使用人行政書士若しくは補助者として他行政書士事務所に雇用されるというケースはありますが、自ら独立開業し、他事務所と業務委託契約で業務に携わるというスタイルは、私にとても合っています。開業時、安定した収入があるというのはとてもありがたい事です。
 

　実務をやっていると、今まで読んだことがない法律や規則を読み込む機会が増えます。
　しかし、どの法律もある程度読み込める力がついており、こういうことが現在できるのも受験時代にこれでもかというほど行政法等を読み込んだおかげだと実感しています。
　また、意外と一般知識が役に立っています。お客様とお話するときに実感します。
また、入管業務で携わる「理由書」では、仕事しながら文章理解を思い出し、ふと笑ってしまいます。

　特に相続のご相談で感じたことですが、ネットである程度の知識を持っている方が多くなっているものの、勘違いして認識していたり、もう一歩先までを把握しておらず、危うく間違った手続をしそうになっていた方を多くお見受けします。
　そんな時にわかりやすくご説明し、対応させていただいたとき「相談してよかった、お願いしてよかった」と満面の笑みで言っていただける時が本当に嬉しく、行政書士になってよかったと感じます。

　行政書士の魅力といえば柔軟性のある法律家でいられることでしょうか。
　扱える書類は限りなく多く、法律が変わるたびに新たな仕事が発生します。他士業と連携して仕事する案件も多いので、ネットワークもできます。
　そして「予防法務」というポジションにいるというところが一番気に入っています。誰でも、できる事なら争いたくないのが本音です。そこで、争いに発展しないようにアドバイスできる立場にいるのが行政書士だと認識したとき、まさに人のため、社会のために貢献出来る職業だと感じました。