行政書士を目指したきっかけですが、周りの人から何か資格を持ってないと人に紹介しづらいので、何か資格を取ってくださいと言われて、行政書士は仕事の幅が広く可能性がたくさんあると思ったのと、他の法律系資格より行政書士試験は簡単だと思ったんです（笑）
　あと、法律家という固いイメージではなく一般の人が何でも相談できる窓口になれたらよいと思いました。
　法律や士業などに関わりのない人は、相談事があっても誰に相談したらよいのかわからない。相談するのが、税理士なのか司法書士なのか行政書士なのかわからないので、とりあえず私に相談に来てもらい、そこから適正な人につなげられる仕事がしたいと思ったのがきっかけですね。

　受験生のとき、会社法をあまり勉強しなかったのですが、実務に出てみると役に立つことが多いのでもっとたくさん勉強しておけばよかったと思うことがたくさんあります。
　開業するとなかなか勉強に時間を取れないので、もっと真剣に勉強しておけばよかったと思います。覚えていないことはたくさんありますが、役に立たない勉強はないのではないかと感じています。深く掘り下げる必要はないと思いますが、一つ一つを確実にしっかり覚えておくことが大切と思います。
　当時の勉強の中でも民法の相続と後見制度の勉強は、信託という業務と相性が良く、今の私の仕事には非常に役に立っています！

　行政書士をしていて嬉しかったことは、お客さんと話している中で、最近「そんな見た目で、全国でお仕事が来ているということはよほど実力があるのね。」と言われて、見た目ではなく中身を認めてもらえてうれしかったです。
　また、ありがたいことに全国でお仕事をいただけているので、全国に知り合いがたくさんできて、今まで行ったことのないところにもたくさん行けて、飛行機や新幹線にもたくさん乗ることが出来て、今、仕事が楽しくて仕方ないです！
　逆に悲しかったこともあります。最初一緒にやっていた人がいたのですが、何かがすれ違って、結局一緒にやれなくなった時は悲しかったです。
　あと、信託の普及活動や実務をやっていく中で、専門家や公証人の方の理解が得られずどうしても権威のある人や有名な方の意見が通ってしまうときに非常に悔しい思いをしますね。
　こういうことがなくなるように、信託において「前例」を作るというのも目標ですし、信託はそれができる業務なんです！あと、気持ちを共有できる仲間もたくさん見つけていきたいです。