司法試験の学習を活かして1回で合格!オープンスクールなどを積極的に活用し、学習の指針をたてました。
K.Yさん(58歳)
東京大学農学部卒業
受験回数:1回
受講講座:行政書士試験シミュレーション
行政書士講座以外の受講講座:司法試験入門講座本科生 ※プロフィールは、2010年度合格時点のものです。
はじめに
旧司法試験受験生として伊藤塾で勉強していました。昨年旧司法験の最後の択一試験の後に、受験時代の友人の話を参考にして、行政法の勉強をして行政書士試験を受けることに決めました。他にも司法試験受験生が行政書士試験を受けて合格したという話を聞いていたので司法試験の勉強が活かせそうだと思われたし、合格すれば資格となり、職業に直結する点も魅力だったからです。
その後、伊藤塾の司法試験予備試験対策の講座をとって予備試験の勉強をはじめた結果、行政書士試験科目の多くの部分を予備試験の勉強でカバーすることができました。そして、今回の試験内容が司法試験受験生にとって対処しやすいものであったという幸運もあいまって幸い合格することができました。
私がとった勉強方法
開始段階の学習について
行政法の勉強がある程度進んだところで、試験対策をすることにしました。まずどんな試験なのかを知る必要があったので伊藤塾のオープンスクールをインターネット受講しました。これは情報を得るうえで有用でした。
また、夏に前年の模試を無料受講できる講座があったので、自分の現時点の実力を知るために在宅でやってみました。その結果、全体的に合格点にいたらず、しかも一般知識等は基準点以下の成績であることがわかり、気を引き締めることにしました。
ちなみに、これに先立ち新司法試験の短答式試験の問題を解く講座にも参加しましたが、こちらは楽に合格点をクリアできましたので、必ずしも行政書士試験の問題が司法試験より易しいともいいきれず、それぞれの試験の特性に合わせた対策が必要だと思いました。
とはいえ、基本的には予備試験のための勉強をメインにして行い、行政書士試験に特化した勉強としては直前期に問題集をやっただけでした。
直前期の学習について
直前期は問題演習を中心に行いました。その際予備試験の勉強もかねて、予備試験の科目と重なっているものについては短答マスターの復習をしてから問題を解くことにしました。司法試験の行政法の分野の個人情報保護法なども行政書士試験一般知識等の分野です。社会科学も予備試験一般教養にはいっているので、一般教養短答講座を受講してから問題を解きました。
一般知識等のうちで全く勉強したことのない分野については、特に勉強せず単に問題にあった知識を覚えるだけにしました。新たに勉強するのは負担が大きすぎるし、点数の割合は少ないので他で十分カバーできると考えたからです。結果的に、一般知識等の成績は56 点満点の44 点で悪くありませんでした。憲法と民法は知識が十分だったので問題はやりませんでした。
また、直前期には伊藤塾の直前期対策のオープンスクールも受講しました。本試験受験時のポイントとして、難しい問題を早めに見切ること、文章理解の問題を試験のなかほどの時間にやることとのお話があったので、本試験ではこれらを実践しました。
司法試験との兼業について
司法試験のために勉強する科目のうち、憲法、民法、商法、行政法はそのまま行政書士試験に役立ちました。司法試験予備試験の勉強をはじめて、旧司法試験にはなかった行政法を新たにやることになりましたので、行政法の勉強の励みになりました。また、行政書士試験を受けた友人がみな受かっているのに自分だけ落ちるわけにはいかないと思い、かなり真剣になりました。
最後に
行政書士試験に合格したことで、可能性が広がったと感じます。また、新しいことにチャレンジする楽しさも感じました。合格のポイントは、真剣に勉強し、適切な対策をすることだと思いました。行政書士の仕事もチャンスがあればやりたいですし、今後は司法書士試験も視野に入れたいと思います。
(2011年2月・記)