プログレゼミの勉強仲間が私の心の支えです!
田代 仁さん(35歳)
◆受 験 回 数/4回
◆受 講 講 座/プログレゼミ、公開模試パック ※プロフィールは、2011年度合格時点のものです。
行政書士との出会い
大学卒業後は消防士になりましたが、若く血気盛んな面もあって、生涯の仕事にはできず退職しました。しかし、「何か人の役に立たなければ自分の存在意義を見いだせない」そんな思いを抱えていた矢先、伊藤塾に出会いました。そこで、司法試験入門講座の本科生として入塾しましたが、仕事もあり、精神的なゆとりもなく結果をすぐに出すのは現実的ではなかったので、伊藤塾長が仰る勝ちグセをつける、法律の基礎をしっかり固める、また、自分自身合格する気分を体感したいなどの思いもあって行政書士の試験に臨みました。
受験勉強中に、辛かったこと・嬉しかったこと
辛かったことを1つ上げろと言われて真っ先に浮かぶのは、在宅受講で勉強を始めたので、周りに法律を勉強する生身の他人が一人もいないことでした。そのため、自分のやっていることは正しいのか、という不安や孤独感、焦燥感などを過度に感じる時期が学習を始めて少し経ってからあったことです。
嬉しかったことは、自分の思い上がりを発見でき、もっと素直に謙虚にならなければ、吸収できるものも、できないことに気づいた事でした。この行政書士試験をかなり甘く見ていて、始めたころは司法試験に行政法がなかったので勉強せず、別に行政法ができなくても、他でカバーできると安易に考え、結局4回かかってしまいました。本当に謙虚になればなるほど吸収力が格段に増すことを体で覚えられた思いです。
私がとった勉強法
(1) 開始段階の勉強法について
今も基本的には最初から変わらず、司法試験対策の基礎マスター講義を繰り返し、繰り返し聴くことがベースです。この徹底的な叩き込みさえすれば、択一式であれ、記述式であれ、対応できるのではないかと感じています。
また、講師が時間のない社会人にすすめる法律学習法も取り入れました。それは、文系の人間でもわかる因数分解式法律学習のようなもので、バラバラに覚えることがいかに非効率であったかを発見でき、法律学習の勉強の転換になり助かりました。
さらにゼミで共に勉強する仲間がいることも心の支えになりました。またゼミは、自分のミスに気が付かないで進んでしまうことを防止できたり、相手の様子を見て、良いところをいろいろ吸収できたり、その相乗効果は想像以上でありました。もし一人でそのまま続けていたら、はたして同じ結果が出ていたかと思うと怖くてしかたがありません。北条君、小野さんありがとう!!
(2) 直前期の勉強法について
直前期は徹底した思い出しトレーニングでした。本試験では何も参照できませんから、同じように何も見ないで、どれだけ言えるか、書けるか、または条文の目次立て、テキストの目次立てを見て、どんな問題点が思い出せるかをひたすら繰り返しました。ですから、問題を解くのは、2の次、3の次でした。
それでも解かないと不安な時は、マコタン(「伊藤真が選んだ短答式一問一答1000」(法学書院))でざっと自分が間違いやすいところを、高速で1、2時間かけて終わらせるぐらいでした。それでも十分1冊全体を復習できる位の状態にはもっていけていたと思います。
(3) 総論
合格に必要な事、特に時間のない方には尚更なのですが、「問題ばっかりやって、量でカバーする方法がいかに非効率であるか」という事、それに尽きると思います。一番取らなければならない時間は、講義の中身を理解した後の徹底的でかつ核となる正確な記憶の時間に費やす事。その引き出しを引っかからないように磨けば既知の問題はもちろんの事、たとえ未知の問題が出てきても対応できるのだという事です。量で質を変える勉強法は社会人の方にはおすすめできないと感じています。問題は無限に作れますので。
最後に
日々、健康管理を徹底して、体も鍛え、食事も睡眠も気をつけているのにもかかわらず、試験直前の10日前くらいから体調を崩して、ほとんど勉強ができなくなり、最後のまとめの追い込みをする予定が予定で終わり、さらには、今まで覚えたこともどんどん頭から抜けていくような感じになり、今年もまた、ここまできて今までの努力はムダに終わるのかというやりきれない気持ちになり、もう少しのところで戦わずして、自分から白旗を上げてしまいそうになりました。
しかし、それでもなお、伊藤塾長の口癖、「最後まで絶対にあきらめない」を今ここで実践しないで、いつお前は実践するんだと自らを励まし、また、初めに伊藤塾長の憲法の講義を聴いた時の、「いろんな辛い経験をされた方こそ、憲法がわかるし、そういう人にこそ、法律家になってほしい」という言葉をまだもう少しだけ忘れたくない。そんな思いが通じたのかどうかわかりませんが最後はなんとか無事試験を受けられて、さらには合格することができました。
私にできて、あなたにできないことはない。人生はやり直せるなんて嘘です。毎日がもう二度と戻ってこない、そんな日の連続です。だからこそ、うまく伊藤塾を活用し、早く社会に還元できる法律家になれるよう、共に後悔しない生を全うしませんか。
受験勉強中の思い出
▲2010年の結果です。自分に対する戒めとして、また、思い上がり防止としていつも見ていました。