行政書士との出会い

　大学を卒業して一般企業に就職し、普通に会社勤めをしておりますが、学生時代にまともに法律の勉強をしてなかったことがずっと心に引っかかっておりました。そこで法律の勉強をしなおしたいと思い、どうせやるなら目標を持つ方が励みになると考え、法律系の資格の中で比較的初学者に取り組みやすく、市民生活に身近な法律を扱う行政書士試験を目指すことにしました。
　十数年ぶりに学習するにもかかわらず、法学部出身者であるというおごりが自分にあり、行政書士試験を甘くみておりました。2008年の初回の受験は仕事の都合上まともに勉強ができなかったという言い訳もありましたが、2009年に２度目の試験に不合格になった時はさすがにこれではいけないと考え、仕事が一段落した2011年に３度目の受験を決意するにあたり独学では合格は難しいと考え、受験指導校にお世話になることを決めました。
　伊藤塾に決めた理由は、以前書店で見た「うかる！行政書士総合テキスト」（日本経済新聞出版社）が非常に見やすくて良い印象を持っていたことと、合格体験記の冊子を拝見しアットホームな雰囲気であることに魅かれたからです。

受験勉強中に、辛かったこと・嬉しかったこと 

　６月から伊藤塾の講座・教材で勉強をスタートして受験まで５か月しかありませんでしたので、あまり辛いと感じたことはありませんでした。ただ、最終模試でも合格点に遠く及ばない124点だったのにはへこみました。
　私は主にＤＶＤ・インターネットでの受講でしたが、模試や自習で伊藤塾の校舎を訪ねた際に、私と同じように受験勉強に取り組んでいる皆さんの空気を感じることができ、一人じゃないという気持ちになれたのが良かったです。

私がとった勉強法

　学習時間と金銭的な制約を考え、「24時間で完成！うかる！行政書士講座」（日本経済新聞出版社）を自宅で学習しました。事前に「うかる！行政書士総合テキスト」（日本経済新聞出版社）を一通り読んで学習し、それから講義を視聴しました。６月から学習を開始して、11月の受験まで３回程繰り返し視聴しました。
　この講座は自宅で学習できる点、１回の講義が１時間とコンパクトな点、志水講師が「ここは重要」「ここは一読」など要点を絞って講義をしてくださった点、更に視聴スピードの調整や聴き逃した個所の繰り返しやメモを取る際に一時停止できる点が、学習時間が限られた私には非常に助かりました。
　他には朝起きて毎日10～15分、「うかる！行政書士総合問題集」（日本経済新聞出版社）を数問解くのと、出勤途中にマクドナルドで30分、帰宅途中の電車の中で30分、営業で外出する電車の中などで、「うかる！行政書士総合テキスト」（日本経済新聞出版社）の他に「うかる！行政書士必修項目100」（日本経済新聞出版社）、「うかる！行政書士最短合格のツボ」（日本経済新聞出版社）、「１分マスター行政書士　重要条文編」（中経出版）といった教材を購入して、学習しました。伊藤塾ではこうした持ち運びやすい教材が充実しており、細切れ時間をうまく学習にあてられる工夫ができて非常に良かったです。
　伊藤塾の模擬試験も２回受講しました。この模試では問題毎の正答率や分野別の偏差値など、自分の弱点が具体的に把握でき、直前期にどの科目に集中して学習すれば良いかの判断に非常に役立ちました。
　模試の結果、私は行政法と記述式の得点が低かったので、「行政法条文得点力アップ講座」と「ファイナル予想　法令記述編」を受講しました。この講座のおかげで直前期に弱点科目の克服に集中して取り組むことができました。

最後に

　のべ３年の受験活動を通して、独学の厳しさと受験指導校を活用した効率の良さを本当に感じさせられました。志水講師をはじめ伊藤塾の講師・スタッフの皆さんと、陰ながら支えてくれた家族に心より感謝します。
　行政書士試験を目指す、特に社会人の皆さん。行政書士試験は合格への強い意志、コツコツ学習する生活習慣、冷静な課題分析力・自己分析力があれば、働きながらの限られた学習時間でも必ず合格できる試験です。
　私は最近、より社会に身近な法律家としてのステップアップを目指し、司法書士の勉強をスタートしました。伊藤塾の入門講座をインターネット受講し、今度も働きながら合格を目指します。今後とも何卒宜しくお願い致します。