司法書士試験受験経験を活かして合格!試練を乗り越えたことは貴重な財産
西村 英記さん(25歳)
◆受 講 講 座/憲法・民法・商法既習者のための行政書士速修講座、記述式得点力アップ講座 など ※プロフィールは、2011年度合格時点のものです。
行政書士との出会い
私は何か将来法律を使った仕事をしたいという気持ちから大学の法学部に入ったのですが、周りの友人達のように法科大学院への進学や一般企業への就職という気にはなれず、大学3年次から司法書士試験の学習を始めました。しかし、4回受験の結果、合格することができず、やはり自分には法律は向いていないのだろうかと非常に悩み、勉強を諦めかけたのですが、どうしても法律職への夢を諦めたくないという思いから、隣接職であって司法書士同様「街の法律屋さん」として比較的独立開業がしやすい行政書士の資格を取得することを決意しました。
私がとった勉強法
(1)開始段階の勉強法について
司法書士受験時から、「絞り込みと繰り返し」の大切さについてしつこく言われ、痛いほど実感していたので、ひたすら基本知識の修得に努めました。具体的には、講義で志水講師に言われたとおりに色ペンでマークすることにより、重要語句の意味や重要条文・重要先例を確実に解し、1回の講義が終わればすぐに指摘された過去問を確認して、本試験ではその知識がいったいどのような問われ方をしているのかをチェックするという作業です。あとは、その作業を時間の許す限り繰り返しました。本試験は60%の点数が取れれば合格します。逆に言うと40%の問題は解けなくてもいいのです。ですから、形式上難しい問題、マイナーで誰も知らないような知識について問う問題は思い切って捨てることも大切です。その方法として、スパイラルカードが大変役に立ちました。比較関連する内容は表形式にしてあり、このおかげでバラバラな知識が有機的に結合し、理解に役立ちました。
(2)直前期の勉強法について
直前期はこれまで積み重ねてきた基礎知識をさらにできる限り繰り返すことに重点を置きました。本試験が近づいてくると、言いようの無い不安や焦りから、気持ちが空回りして全然勉強が手につかなかったり、やらなくてもいいような勉強までしたりして、あいまいな知識を増やしてしまいがちです。ですから、特別なことをせずにこれまで使ってきた合格テキストやスパイラルカード・過去問集を徹底的に繰り返すことを意識的に心がけました。
(3)総論「私の合格ポイントと反省ポイント」
4年間勉強を続けた司法書士試験は毎年同じことの繰り返しの勉強になって、だんだんマンネリ化している感じがありました。そこで、司法書士試験とは重なる科目が多いといえども、全く新しい気持ちで勉強をする必要があると考え、改めて民法の条文をはじめから読んでみたり、日々の学習計画をより細かく設定したりするなど、工夫をしてみました。そして本当に初めての科目であった行政法については、講義を何回も聴き一番勉強時間を割きました。
自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
私は司法書士試験の学習時から、インターネット受講をしていました。インターネット受講は、時間や場所を自分の都合に合わせられるので大変便利でした。その反面、当初は学習のペースがつかめず、息子の相手をして一緒に遊んでしまったり、何かと理由をつけてはやることを先延ばししてしまったりして、モチベーションを維持するのも難しかったです。そこで、都合のつくときはできるだけ伊藤塾京都校の自習室を利用し、目指す資格は違えども同じように合格へ向けて必死に勉強を続けている人たちと同じ空間で一緒に勉強することで、自分を奮い立たせていました。自宅では、なるべく外ではできないような勉強(条文の音読など)をしていました。
最後に
勉強中気持ちが折れそうになったときも、日々の講義の中の講師のちょっとしたメッセージで何度も救われ、自分が信じる道を貫いていくことができたと思います。受験勉強中、私生活でも嫌なことが続き、周りの友人達とは全く違う環境の中で生きていることに劣等感や絶望感を感じ、本当に辛かったです。しかし、自分の良い所・悪い所全てを受け入れ、これは自分が合格するために与えられた試練なんだと思い、ボロボロになりながらも乗り越えてきたことで、これらの経験は確実に自身の糧となり貴重な財産となりました。この経験を活かし、本当に困っている人の傍に寄り添える法律家になりたいと思います。
今、苦しい思いをして勉強を続けておられる受講生の皆さん、夢は叶います。楽なことではありませんが、自分の進む道を自分で切り拓いてください。
最後に、司法書士試験の学習時からお世話になった伊藤塾の講師やスタッフの方々、日常生活をサポートしてくれた母と妹には大変感謝しています。どの一つが欠けても、この合格という結果は有り得ませんでした。本当にありがとうございました。