定期的なカウンセリングによって学習方法を修正し、自信をもって勉強に集中

他校・独学から転入して合格

生駒 一彦 さん(36歳)
 

会社員
[受 験 回 数] 3回
[受 講 講 座] 行政書士ペースメーカー講座、民法条文徹底解析講義、一般知識基準点突破講義、個人情報保護法等スキルアップ講義、これだけ!3時間で情報通信総まくり講義、その他各種ゼミ

※プロフィールは、2012年度合格時点のものです。


行政書士試験との出会い

もともと法律に興味があった私は、(1)法律系の「国家資格」として、(2)その資格の活用の幅が広く、(3)将来的可能性があるもの、として知ったのが「行政書士」でした。複数年受験生であったため、平成24年度試験は受験生活を最後とするべく伊藤塾に入塾しました。
 伊藤塾を選んだ理由は、1つ目として平成23年にいくつかの受験指導校模試を受けた中で、伊藤塾の模試は桁外れに難しかったことから敢えて選びました。2つ目として伊藤塾の無料公開講座に参加した際に志水講師の話を聴き、人を惹きつける講義が決心をあおりました。 

受験勉強中で、辛かったこと・嬉しかったこと

一番辛かったことといえば、私自身会社員であるがため、勉強の時間を捻出するために、家族との時間を削らざるをえないことでした。家族にとって、ある日突然、私が国家資格取得をめざし、会社から帰っても、休日も勉強の日々というのは迷惑な話です。そうであっても不平を口にせず、受験生活を支えてくれることは嬉しいことこの上なく、合格への起爆剤であったことは間違いのないことです。

私がとった学習方法 

開始段階の勉強法について

ペースメーカー講座は講義が比較的早い時期に全範囲が終わるので、6月~7月の時期に全ての情報をスパイラルカードに集約する 「情報の一元化」 を行いました。情報を精査しながら行うため、総覧的な復習にもなり、8月以降の直前期に多くの教材に目を通す必要をなくし、効率的に繰り返し学習を行いやすくするためです。

直前期の勉強法について

試験まで残り120日~60日を一つのサイクルとして、約1200問程度の問題を3周回すアウトプット主体のスケジュールを立てました。答えが合っていれば、解説を丁寧に読込み、思考過程にも間違えがないことを確認して、同じ趣旨の過去問をチェックします。間違えたときは、問題自体とオリジナルのテキスト、該当過去問にそれぞれ印をつけ、後に重点復習個所とわかるようにしておきました。
 またこの時期から記述式対策を始め、問題を解くにあたり、思考過程と法律構成を特に意識して多くの問題に触れ、最終的な解答文書を構成するところまで丁寧に1問を仕上げる訓練をしました。残り59日~10日までは、2回以上間違えた問題を中心に、解く問題を半部程度に減らし、空いた時間を条文の素読とテキストの読み込みといった基本的事項を取り入れました。試験日の10日前までには、自分が決めた学習スケジュールが一通り終わるようにしていました。 

総論「私の合格ポイントと反省ポイント」

「受験生」のゴールは「合格」です。とにかく、その合格に向けて、自らをストイックに徹底的に追い込んだことは、大きなポイントだったと思います。1年に1度しかない国家試験では勉強の方法も大切ですが、その学習を継続し、試験終了までを走りぬく精神力は中途半端な気持ちでは、到底支えられないものだと思いました。最終的に実行するかどうかは自分次第です。ストイックになることでハングリー精神が磨かれ、そのハングリー精神こそが、「やり切る」ことの動力であったと、私は確信しています。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

私は自分の立てた学習スケジュールの境目に合わせて、「カウンセリング」を多く利用しました。具体的には学習を始める前に、自己の受験経験に基づいて、総論的な意見をいただくために志水講師に1度、以降は全て坂本講師に、序盤~中盤期の間に1度、直前期前に1度、模試の結果について1度と、常に自分の学習スタイルを客観的に判断していただくために相談に乗っていただきました。このことによって心に平穏が保てることもあり、また、学習の方向性が間違っていたとしても、早い段階で修正することにより、間違った方向に学習をすることはなくなります。自分の学習方法に不安のある受験生は、ぜひとも利用することをおすすめします。

最後に

過去2度の不合格を経験し、「背水之陣」として伊藤塾に通い挑んだ今年は、とにかく自らをストイックに追い込み、勉強1本に気持ちを集中することを、絶えず念頭に置いてきました。受験生活が長ければ長いほど、また、短期合格であったとしても、受験生を抱える家族周囲には、少なからず犠牲となる者、犠牲となることが生じているはずです。そういった周囲の環境があってこそ、自分は受験勉強ができることに、常に感謝の念をもって日々の生活を送っていました。
 「感謝の気持ち」は志水講師の教えでした。受験生活ではその本当の意味を考え、また身につけられる期間として、人間的にもほんの少しですが、成長を感じることができました。志水講師に師事して約1年間学べたことは、自身の財産となりました。
 坂本講師にはカウンセリングで大変お世話になりました。直近の合格者であることから、特に受験生時代の勉強法について、さまざまな観点からアドバイスをいただいたことは、試験合格に、とても大きな後押しであったことだと深く感謝しています。
 行政書士試験は、毎年受験応募者の2割が本試験受験を諦めてしまう状況が続いていますが、決して諦めることなく、本試験合格を目指してください!「やればできる 必ずできる」です。受験生活が数年にわたった私としては、「本当の失敗とは成功を諦めたとき」だと思いました。

受験勉強中の思い出


スパイラルカードと六法のみで勉強ができるよう、情報の集約を徹底した。


自宅の机の上に「掲示板」を作成し、直前期は講師陣の寄書や講座出身合格者メッセージ、過去の不合格通知を貼り、励みとバネの根性論で乗り切った。