合格まで一歩ずつ着実に進んでいくことが大切です
K. T さん
【受験回数】1回
【受講講座】行政法条文徹底解析講義、個人情報&情報通信重点チェック講義
※プロフィールは、2013年度合格時点のものです。
行政書士試験との出会い
父親の介護の関係で、勤務していた法律事務所を25 年6 月末で退職しなければならなくなりました。法律事務の経験をすこしでも活かしてゆけそうな資格であり、また本試験問題を一瞥したところ、行政法分野を何とか攻略できれば合格点に達するのではないかと考え、行政書士試験に挑戦してみることとしました。
私がとった勉強方法
開始段階の勉強方法について
一念発起したものの、本試験まであと4 ヵ月程度しかありません。
過去問を解きながら、その出題箇所を基本書で確認するという手順で進めて行きましたが、一向に頭に入ってきません。なにか条文の解説をしてもらえる講義はないものかと伊藤塾のホームページを見ましたところ、志水講師の「行政法条文徹底解析講義」を知り、インターネットで在宅のまま受講できるとのことでしたので、早速申し込むこととしました。
8 月上旬にテキストが届き、自分のペースでネット受講を始めました。午前中に1コマの講義を聴き、午後は過去問を5 題程度解きながら、その出典箇所を判例百選等で確認してゆくという手法です。なお、判例百選は事実の概要と判旨に限定し、解説は後回しにしました。
直前期の勉強方法について
本試験会場に持参できるものとして、なにか一冊に集約しておく必要があると考え、行政法は、「行政法条文徹底解析講義」のテキストである「行政法条文シート」、行政法以外は、「模範小六法」を選びました。このころもネット受講のメリットを活かし、1 日1コマは講義を聞き返すことにしていました。
合格ポイントと反省ポイント
行政法以外の法律科目には若干のアドバンテージがありましたので、勉強時間をもっぱら行政三法と地方自治法に使用することができました。
自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー
不安から逃れる方策の一つとして、自分の弱点部分ついて、在宅のまま、インターネットにて受講できたことは有用でした。一般知識の対策としては、「個人情報&情報通信重点チェック講義」を受講し、個人情報保護法の条文をチェツクしました。
最後に
本試験の結果は、法令等が176 点、一般知識等が40 点の合計216 点でした。たぶんマークシートと民法の記述式に助けられたのでしょう。
ある程度勉強が進まれた方、あるいはこれから受験勉強を始められる方もおられることと思います。行政書士試験は、問題数に較べて、その対象となっている法分野が広汎であることが特徴です。憲法・民法・会社法とその膨大さに圧倒されかねません。加えて時間的な制約もあることでしょう。
どのような試験でもそうですが、これだけやっていれば安心といえるものはありません。
これは大学院時代の恩師からの受け売りで恐縮なのですが、これからの私自身の戒めとしても、勉強を進めてゆく際には、自分がどこまで理解できているか、どこから判らないのか常に確認し、一歩ずつ着実に進めていかれることを期待いたします。