「解法技術完全マスター」は、本試験の前日まで活用!
宮田 和恭さん(63 歳)
◆ 受験回数/ 4 回
◆ 受講講座/行政書士中上級講座 中上級コース、合格ゼミ、公開模擬試験
◆ 合格年度の学習開始時期/ 2016 年12 月
※プロフィールは、2017年度合格時点のものです。
行政書士試験との出会い
会社の工場が市街化調整区域に建っていて、さらに隣地である他人の農地にその工場を広げることになったときでした。このときのさまざまな人との出会いや、話合いを通じて得た貴重な経験や業務の達成感が、行政法や許認可等の手続きに興味を持ち、行政書士の学習を開始するきっかけとなりました。
私がとった学習方法
開始段階の学習法について
インプットでは、「趣旨の理解」そのための「基本事項の暗記」及び「問題の併用」を心がけました。「中上級講座のテキスト」は、Q & A の形式で主要な論点が整理され、さらに過去の試験でポイントとなった問題や他試験で出題された問題も網羅されていますので、これをベースにして、テーマごとにテキストの隅に「まとめ」を作成し、基本事項の暗記のために新たな「Q& A」「囲み」を書き加え、必要と思われる「法律条文」「学習記録」「関連問題」「合格カード」を挟み込み、マイテキストにして繰り返しました。
アウトプットでは、行政法では「過去問題」を中心に、〇×と注意ポイントを書き込んだ「学習記録」を残して、これを復習しました。憲法と商法では「過去問題」に加えて、基本的な論点の定着に「択一式厳選600 肢スピードチェック」の講義及びテキストが、民法ではより広い範囲の論点の定着に、書籍『うかる!司法書士必出3300 選』が非常に役立ちました。また「実践答練」はテーマ別に必要な論点を配した問題が多く、知識の確認・定着のために、繰り返し復習しました。
直前期の学習法について
「解法技術完全マスター」は、主要なテーマの過去問題を使用して、講師自らの論点想起から解答に至るまでの解法手順および関連する論点を講義されたものですが、本試験の前日まで、知識を引き出す訓練に活用しました。
伊藤塾の「中間模試問題」、「最終模試問題」は、直前期に本試験に必要なスピードや科目の時間配分の確認、予想される重要なテーマとその周辺知識の確認・復習をすることができ、また、テーマ自身の考え方や趣旨の理解が深められ、選択問題や記述問題の対策にも大変役立ちました。
私の合格ポイントと反省ポイントについて
4 年もかかりましたが、やっと合格できました。毎年同じ後悔をするのではなく、障害だと思っていることがあれば1 つでも解消する。毎年振出しに戻って同じ1 年を繰り返すのではなく、何が問題・失敗だったのかをきちんと分析して、前年の経験に積上げして、勉強の仕方を少しずつでも工夫する。行き詰まる前に、積極的に講師やスタッフ、先輩にアドバイスを求める。この3 点をいつも心がけたことが合格に結びついたと思っています。
例えば、以前はあまりABC ランクを意識していなかったのですが、本試験や模試の結果を分析してみると、A ランク問題をポツポツと落としていることに気づきました。やはり、A ランク問題を落としては合格できません。合格した今回は、A ランク問題は全問正解でした。
伊藤塾講師とのエピソード
4 年間お世話になった名古屋校の石原講師の合格ゼミでは、理解できずに困った論点など多くの疑問点を解消していただき、平林講師のゼミでは、ポイントを絞った論点整理や解法技術を伝授していただきました。この2 名の講師がおられなかったら、私の合格はありえません。また、名古屋校のスタッフの皆様には、家庭的な雰囲気の中で多くの温かい励ましをいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
最後に
合格して終わりではありません。これから、具体的な実務を勉強して、自分にできる仕事を探して、伊藤塾で学んだ「社会に貢献することはここで学ぶ者の責任だ」という言葉を肝に銘じて、微力ながら世の中の役に立てるように努めていきたいと思っています。
受験勉強中の思い出
「法律条文」「学習記録」「関連問題」を挟み込んだ「テキスト」。
「テキスト」と多くの「バインダー」が置かれている学習した机。