家事と育児、そして受験勉強
私が1回で合格するために実践した勉強法はこれだ

杉本 真由子さん(40代)

◆受験回数 1回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生(山村クラス
中上級講座》蛭町記述コース&演習コース、
       記述式答案構成力養成答練

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は以前は公務員として事務職をしていましたが、再就職を考えた際に、資格がなければ正社員になるのは難しいだろうが、出産後でも資格があれば再就職も可能だと知人に教えてもらい司法書士を目指すことにしました。しかし、私は法学部出身ではないため、全くの1からのスタートでした。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 入門段階の学習法ですが、私は法律知識がなかったため、行政書士試験を受験してから司法書士の勉強に取り組んだ方がいいのではないかと知人からアドバイスを受け、まずは2015年秋に行政書士試験の学習を開始しました。とはいっても、使っている教材は司法書士試験用の本だったため、これが入門段階の学習法になるかと思います。当初は法律用語がわからないので、本の余白にスマホで調べた用語の意味を書き込んだりし、法律用語になじむようにしていました。しかし、独学だったためあまり勉強は長く続けられず、2016年の春に勉強を断念、また2016年12月に勉強を開始しましたが、記述の勉強が独学では難しいと考え2017年の山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」を取ることにしました。この講義を受講したときは目から鱗が落ちる思いでした。最初は問題が全く解けず悔しい思いをしましたが、まずは講師の答案構成を書き写し、真似をすることからはじめました。何度か繰り返しているうちに、自分のものになっていくと思います。しかし、2017年の春にケガをしてしまい、食らいつく気持ちも足りずまた受験を断念してしまいました。
 2017年の夏に、やはりもう一度だけ司法書士試験にチャレンジしたいという気持ちが沸き起き、1回で受かるにはどうしたらいいか考えました。そのためには独学ではなく講座を取った方が良いのではないかと思い、もし講座を取るなら山村講師の講座を取りたいと考え、2017年9月から「入門講座」を受講しました。その頃ライブクラスでは不動産登記法が終わりかかっている頃でしたので、まずはライブクラスに追いつくことを目標に毎日1 つずつ講義を聞き、その日のうちにその範囲のドリルと「司法書士過去問伊藤塾セレクション」(法学書院)で過去問を解いていました。
 年が明けてもなかなかライブクラスには追い付かず、1月1日からやっと商法に入るという状態でした。それでも少しでも早くライブクラスに追いつこうという気持ちだけは持ち続け、毎日ひとつ講義を聞く、ドリルと過去問は最低限こなしました。年明けからはさらに毎日5問、10問と学習の終わった科目の過去問を少しずつ勉強しました。
 4月に入り、やっとライブクラスに追いつき「記述式答案構成力養成答練」を終了させてから逆に何をしたら良いのかわからなくなりましたが、山村講師が講義の中で模試は必ず受けた方が良いとおっしゃっていたので、4月からは2週に一回、6月は毎週模試を受けました。模試を受けると自分の弱点がわかりますので、その分野の過去問を解きなおすこととテキストを読むことをしていました。それに加えて、「うかる!司法書士必出3300選」(日本経済新聞出版社)に自分の弱いところをメモしたり加工して暗記ツールとして使用しました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

山村拓也講師
 山村講師の講義は大変わかりやすく、記述も答案構成をすることで講師のおっしゃる「ホームランを打つのではなく本番で確実にヒットを打つ」ことが本番でできたように思います。講義中も自宅で受講している方のことを気にしてくれていたり、作問者の方を紹介してくださるなどたくさん気遣いをいただき感謝しています。また、講義中に山村講師がおっしゃっていた「合格者は愚直に努力している」という言葉がすごく心に残っており、毎日毎日自分は愚直に努力できていない、まだまだ頑張らないと、と自分を奮い立たせておりました。本当にありがとうございました。

最後に

 補助者経験もなく、法学部出身でもないため全くの新しい仕事になりますが、人のためになる仕事がしたいと思っています。
 これから司法書士を目指す方、私は主婦だったので特に主婦の方、家事育児との両立は大変ですが司法書士という資格は就職で強みになると思っています。勉強を続けることは大変だと思いますが、将来ぜひ一緒に仕事ができればと思います。ありがとうございました。

仕事や育児と勉強の両立について

 一日勉強に費やせる時間は6時間くらいでした。勉強しながら家事、育児をしながら勉強という形で全て平行して行っていました。一人で集中して勉強できるのは一日午前中の3時間程度でした。朝6時に起床、直ぐに勉強開始して朝8時まで勉強し、子どもを送り出して10時から12時まで家事と並行しながら勉強、その後子どもを迎えに行ってから帰宅し、15時から16時まで勉強、19時から20時まで勉強というようなスタイルでしたが、毎日全科目をこなすのを目標にしておりましたので、直前期には21時過ぎくらいまではずれ込んでしまっておりました。また、家族で出かけることもありましたが、車で移動中に講義を聞かせてもらったり、公園に過去問を持ち込むなど、少しでも勉強できるよう工夫しました。
 遅れが生じてきてしまった際は寝るのが遅くなってしまいました。体調が悪く、本当に気分も乗らないときには思い切って早く布団に入ったり少し昼寝をするなど、強制的に勉強から離れることもしましたが、丸一日勉強しないという日は年明けからはありませんでした。
 学習を継続するコツは無理しすぎないということだと思います。勉強をするので、多少の無理をしないと学習はできませんが、無理しすぎると身体を壊すので、身体を大事にしつつ、淡々と毎日やるべきことをこなすメンタルも必要だと思います。私の場合は、毎日夜飲酒することでリフレッシュを図っていました。