沖縄スタディツアー参加者の声

沖縄へ行って学べたこと

                                 
公務員受験生 小川 泰平

 

1.「沖縄スタディツアーに参加したきっかけ・理由」

今まで沖縄県に行ったことがなかったので、この機会に現地へ行き、学校の授業やニュース等で伝えられていた沖縄県の歴史や現在の諸問題を肌で感じてみたいと思って参加しました。実は、弟が修学旅行で沖縄県に行っていたのですが、話を聞く限りでは観光三昧だったようでしたので、戦争の話を現地の方の口から是非ともお聞きしたいと思っておりました。
 

2.「記憶に残った視察先と感想、抱いた考え、衝撃を受けたこと等」

二つ挙げさせて頂きます。一つ目は小橋川先生のご講演です。小橋川先生の「理想主義であっても戦争はすべきでない」という力強い言葉をお聞きした時、大変勇気を頂きました。それまで私は「防衛のためであれば、やはり軍事力を保持することは仕方ないのではないか」と考えておりました。しかし、心の奥底にある「戦争は嫌だ」という思いに素直に従って国策を考えても良いのだと、背中に手を当てて頂いているように感じました。二つ目は、「かなぐすく」での島唄ライブです。歌手の方のお話や沖縄の言葉での歌を聞いているうちに、私のおばあのことが自然と思い出され、泣きそうになったのを何とかこらえておりました(笑)。私のおばあは、戦時中のことを時々話してくれます。嫌だったこと、悔しかったこと、辛かったことを、少しずつ心の箱の中から出して私に聞かせてくれます。島唄ライブではそれらの話が思い起こされ、自分のおばあの話をもっとしっかり聞いてみようと思いました。
 

3.「ツアーで得たもの」

現地の問題は現地に行かないと分からない。遺骨収集の話を聞いたり、オスプレイが飛ぶ音や米軍の車が一般道路を走っている様子を目の当たりにしたりして、一層この思いが強くなりました。まずは教科書やニュースを通して現地のことを知り、次に自分の体で現地を経験することでやっと実情を理解できるのだと思いました。現地入りしない限りは「知らない」と同義だと肝に銘じます。
 

4.「まとめ」

観光で沖縄県に行っただけでは決して得ることのできない貴重な学びの機会を提供して頂き、ありがとうございました。現地の方々のお話や視察を通して、戦時中の沖縄の悲惨な状況や現在の沖縄が抱える問題に対する理解を一歩進めることができました。このツアーでの学びを官僚となってから活かしていきたいと思います。